最弱の末路
初投稿です。よろしくお願いします
この世界には異能といった特殊能力を持って生まれてくるようになっている。
だが、その中でも外れと呼ばれる異能や異能すら持てず生まれてくる無能力者もいる。
異能がすべてのこの世界では無能力者となると生きている価値すらないといわれている。
生まれてからすぐに両親を亡くし挙句の果てには無能力者。この世界で生きていいのかと思う時がある。
俺の名前はキヨルア。一人で生きて15年が経とうしている。もちろんそこらの動物を狩る力もなく落ちている草や虫を食べて生きている。体重は30キロとやせ細っており、前髪も目が完全に覆いかぶさっているほど伸びている。
「死のうかな...」
ついそんなことをつぶやいてしまった。と、その時
「がぁぁぁっぁぁぁあぁぁぁぁあ」
ものすごい叫び声とともに森林が揺れた。そこにはA級魔物といわれるナイトベアーがいた。
魔物の階級はE、D、C、B、A、S、龍 となっている。災害レベル龍は伝説の5体のドラゴンのことを指している。実質Sが最高レベルとなっている。
「なんでこんな奴がここにいる」
俺は逃げることも忘れてナイトベアーを見つめる。すると、目が合ってしまった。
「ぐるぁぁぁあっぁあぁぁあぁぁぁ」
やばいやばいやばいこっちに向かってきている。反射的に気に隠れようとするが奴の動きに勝てるはずがなくすぐに追いつかれてしまった。
「アッ死んだ」
一瞬でそう判断した。がその時、
「ごぉぉぉぉぉぉぉぉん」
落雷が落ちてきた。恐る恐る目を開けるとナイトベアーが丸焦げとなり灰となっていた。
「何が起きた…」
ナイトベアーをあんな一瞬で倒せる人など冒険者S級ぐらいしかいないはず。
そんなことを考えていると俺の頭の中から声が聞こえた。
「大丈夫ですか?おけがは」
頭の中から直接声が聞こえる。
「なにものだ 。なぜ俺を助けた」
助けてもらったとは思えない行動をした俺はそんなことを無礼と思わず尋ねる。
「私は女神。女神アテナ。あなた様が命の危険があると思いお助けしました」
は?女神何を言っているんだ、
「姿をださず申し訳ありません、諸事情により姿をお見せすることはできません」
確かに姿は見えない。頭の中に声を直接流しているだけだ。
「あなたさまの悲惨な人生はずっと見ていました。能力も持たず、一人で生きその中でも犯罪には手を出さないその心にわたしはあなた様を助けようと考えました」
「ふざけるな!!同情してもらいたくて生きているんじゃない!」
命の恩人なのにもかかわらず怒鳴る。
「...お気持ちはわかります。ですが私は知っています。あなた様が誰よりも強い心を持ち強い気持ちで生きてきたことを。」
心臓が締め付けられたかのような気持ちになった。これまで誰にも相談できず、15年間一人で生きてきた、こんな俺を認めてくれる人が現れた。
「私の能力をすべて差し上げます。私があなたに入り込むような感じですね。もちろん人格はあなたさまのまま。必ず満足してくれると思います」
「ま、まて。そんなことしたらあんたはどうなる。消えてしまうじゃないか。いくらなんでも」
「大丈夫です。私はあなたに入り込み長い間は生きれません。ですが100年後必ず私は魂になりそして神ゼウスにより私はまた生き返ります。だから大丈夫です」
何言っているかわからないが、なぜここまでしてくれるのかがわからない。でも
「本当にいいんだな… 」
「はい!!!必ずあなた様のためになるはずですよ」
とつぶやき、あたりが光に包まれた。
急に頭から声が聞こえなくなり不思議な感じから解放された。本当に女神の力がてにはいったのか自分でもわからない。
だが着実に体に変化がある。目はよくなり腹筋はバキバキ、髪を切られており。身長も伸びていた。
「...」
驚きともにこれからどう生きていこうかと考えた。
ぜひ次回も見てください。