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漬物はネクロマンサーの香り~大量レベルアップの秘訣は新鮮な野菜の死体。大根アンデッド(漬物味)から始まる最強への道~  作者: 喰寝丸太
第12章 闇の神器から始まる自然保護

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第68話 湿原に行く

 開拓地に帰還した俺達はフリーダークのメンバーからハグを受けた。


「死なないと思っていたよ」

「おかえりなさい」

「おかえりー」


「留守中、変わった事は」

「ヴァンパイア達が眠っているので平和そのものさ」

「開拓が進んでなさそうだな」

「それなら、あたいのドラゴンを使って整地はしといたぜ」

「すまんな」


「ミディにお土産は」

「ぬいぐるみが買ってある」

「どこ? どこ?」

「馬車に置いてある」

「とってくる」


 そういうとミディは駆け出した。


「領主から手紙がきてたわよ」


 シャデリーがそう言って手紙を差し出してきた。

 手紙には領主が魔力を得る為に血を飲んでいるのがばれそうだと書いてあった。

 俺が拠点を離れるとヴァンパイア達の活動に支障をきたす。

 なんとかならないか。

 領主の血の件を病気で誤魔化すってのは無理だな。

 呪いを掛けられたってのも無理だな。


 木を隠すなら森の中。

 ヴァンパイアを隠すならヴァンパイアの中だな。

 ヴァンパイアで領主の近衛兵を作ろう。

 近衛兵はヴァンパイアですって街の人間に知らせておけば、血を堂々と城に運ぶ事が出来る。


 エイブリーをヴァンパイアだとカミングアウトさせよう。

 これで解決だな。


 他には教会が闇の神器を探していると情報が書いてあった。

 教会の罠の臭いがぷんぷんする。

 処刑を台無しにしたジェノサイドの賞金額がまた上がったそうだ。

 なんと金貨3千枚。

 教会もだいぶ本腰を入れてきたな。


「罠だと思うが、闇の神器を探しに行く」

「あたい、留守番はいやだぜ」

「私もよ」

「私も」

「全員で出撃しよう」


 闇の神器があると思われる場所はモスラン湿原。

 湿原のどこかに闇の神器が隠されているそうだ。


 メンバーはドラゴンに、俺はペガサスに乗ってモスラン湿原のそばの森に降りた。

 さて、地元の人間から情報を得たいところだが、なんと言って信用を得よう。


 まずは湿原の偵察だ。

 俺が湿原に行くとおあつらえ向きに、地元の女の人が草を摘んでいた。


「あの、漬物屋なんだが、ここいらの特産品は何かな」

「変な人。湿原に特産品を聞きにくるなんて」

「商売ってのは人と同じ事をやっていたら、駄目なんだよ」

「なるほどね。一理あるわ。この辺の特産品はレンコンよ」

「それはいい。レンコンの漬物は美味そうだ」


「私は薬師のハンナよ」

「俺は漬物屋のサクタだ」

「村に案内するわ。レンコンを買い付けるのでしょう」

「おう、よろしくな」


 村にお邪魔して情報を集め始める。


「レンコン10キロね。銀貨10枚ってところかな」

「あんた。そんなに高く買って大丈夫かね」

「いいの、いいの。漬物に加工すると高く売れるから」

「へぇー、そんなものかね」


「ところで怪しい人間がうろついていたりしないかな」

「なんでそんな事を」

「いえね。盗賊ってのはどこにでも出るものだから。事前に情報を得たいって言う商人の知恵かな」

「そう言えば、四人組の奴らがうろついていたけど。ありゃ騎士様だな」

「そういう情報もありがたい。盗賊の出るところ討伐の騎士様もセットだから」

「そう言えば湿原の中を盛んに気にしてたな。盗賊がお宝を隠したんだろか」

「そんな話もありえそうですね」


 奴ら罠じゃないのか。

 それとも湿原を調べる振りをしただけか。


 村人に野営地まで荷馬車でレンコン入りの樽を運んでもらった。


「このレンコンどうするの」


 ジュサに咎められた。


「悪い。会話のきっかけに必要だったんだ。塩と唐辛子を仕入れてきてくれ。漬物にする」

「ペガサスを貸してもらえれば、ひとっ飛び行ってくるわ」

「そんなことより、あたい達の出番はありそうなのかよ」

「今の所、様子見だな」

「まだるっこしくて、むずむずするよ」

「相手の手の内も分からないのに突っ込むのは無謀だろう」


「ミディ、ゴーストで偵察する」

「頼めるか。四人組の騎士風の奴らだ」

「任せて」


 さて、とりあえずこんな所でいいだろう。

 後は奴らがどういう手段に訴えるかだ。

 探す振りだけだと、罠とは言えないだろう。

 何か仕出かすはずだ。

 後手に回るのはしゃくだが情報が足りないからな。


 しばらくしてお使いに行ったジュサが戻ってきた。

 漬物にするにはレンコンの皮をむかないとな。


「みんな料理の時間だ」

「私はお使いに行ったからパスしていいよね」

「仕方ない。ビーセスとシャデリー、頼むよ」


「しょうがねぇなあ」

「レンコン捨てちゃえば」

「シャデリー、お前、農家を敵にしたな」

「ごめんなさい」

「分かればいいよ。さて始めるぞ」


 労働の後でレンコンの漬物をつまみにエールを飲んだ。

 みんなにも漬物は好評だった。

 平和な光景だな。

 嵐の前の静けさのようだ。


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