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漬物はネクロマンサーの香り~大量レベルアップの秘訣は新鮮な野菜の死体。大根アンデッド(漬物味)から始まる最強への道~  作者: 喰寝丸太
第11章 神器のアンデッドから始まる処刑阻止

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第64話 容疑者にされる

「えっと、全部で銀貨三枚」

「悪いね。野菜を高値で買ってもらって」

「いえ、良いんだよ。漬物にすると商品価値が上がるから」


「美味いのかい」

「それはもう。さっき隣の家で仕入れたばかりの野菜で作ったのがあるから食べる?」

「頂くよ」


 村人が漬物を食べると口から泡を吹き出した。


「しっかり、しっかりしてくれ。これを飲むんだ」


 俺は村人に貧者の楽音(がくおん)ジュースを飲ませた。

 呼吸が安定したのを見てほっとする。


 毒か。

 誰が混入した。

 ジュサがやる訳はないよな。

 村人の誰かか。


「こいつ、毒を食わせやがった」


 俺達を見ていた隣の住人が騒ぎ始めた。

 あれよあれよという間に俺とジュサは村長宅の座敷牢に閉じ込められた。


 かなり待たされ、村長が現れた。


「すまなかったね。まだ疑いは晴れた訳じゃないが、小川に毒が仕込まれていたらしい」

「てっきり隣で買った野菜が原因だと思っていたよ」


「漬物を作る時に小川で野菜を洗ったね」

「ああ、泥を落とした」

「それで毒がついたのだろう。家畜に小川の水を飲ませたら、毒にやられたよ」


「ひどいな。誰がそんな事を」

「分からんが。水源が汚染されているんじゃないかと思う」

「俺達を調査に加えてくれ」

「良いが、何でまた」


「犯人がいるのなら、この企みをぶっ潰してやりたい」

「信用しきった訳ではないが、良いだろう」


 俺達は水源目指して山に入った。

 リビングアーマーの飛車(ひしゃ)角行(かくぎょう)が鉈を振るって先導する。


「ジュサ、気づいたか」

「何?」

「人が入った形跡がない」

「人間の仕業じゃないと」

「たぶんな」


 水源の小さな池に到着する。

 一目で原因が分かった。

 大蛇魔獣の首が池の中に沈んでいた。


 噛み千切られた痕をみると牙によるものと分かる。

 たぶん、胴体は食ったが、毒のある頭は残したのだろう。

 それが何かの拍子に池の中に入った。


「困ったな」

「ああ、当分の間、小川は使えないな」

「水は井戸があるから良いが、畑に撒くには小川の水がないと」

「井戸を増設する事を考えないと」

「それしかないか」

「重労働だが、仕方ない」


 村人が集まって相談している。

 俺達の嫌疑も晴れたし、このまま立ち去ってもいいのだが。

 なんとかしてやりたいな。


 村人が大蛇の頭にロープを掛けて池から引きずり出した。

 池の水の濁りがなくなったのを見て水を採取。

 俺も協力して近くに来た兎を捕まえて、水を飲ませた。

 泡を吹く兎。

 泥などに毒が染みこんでしまったのだろう。


「助けてやりましょうよ」

「死体術と呪術ではなんともならんだろう」

「毒を呪いで重くすれば」

「それだと一時的には良いが、呪術が切れたら元に戻るぞ」


「あのバクテリアとかいうの。あれのアンデッドで毒を塵にすれば」

「やってみるよ。細菌の屍骸よ、凶悪なグールとなれ【メイクアンデッド】」


 池が一瞬黒く濁る。

 村人に解毒剤を撒いたからと言って再び兎に試す。

 やはり泡を吹く兎。


「駄目だったのね。バクテリアが毒を食べてくれると思ったのだけど」

「その手があったか。呪いで食生活を変えるってのは出来るか?」

「ええ、出来るわ」

「バクテリアの食い物を呪いで毒にするんだよ」

「やってみる。バクテリアよ、毒しか食べられない体となれ【カース】」


 最後だと思って兎を試す。

 今度は兎は弱ったが死ななかった。


「上手くいかなかったのかな」

「分からないが、浄化は早まったと思う。一日も経てばきっと元通りだよ」


 俺達が村に帰ると村を代表して村長は謝ってくれた。


「最初、俺がやったのでは上手くいかなかったよな。でも、ジュサがやったら上手くいった。適材適所だよ」

「分かるけど、勇者の件は納得できないわ」

「かならず生きて帰るよ。約束する」

「絶対よ」

「ああ、絶対だ」


 そうは言ったが、勝算は低い。

 追加の情報では物理攻撃と魔法攻撃は効かない。

 ある戦いで矢を千本以上撃たれたが無傷。

 また、ある戦いで炎の槍を四方から撃たれたが神器の盾で防いだという。

 火を吐く魔獣との戦いでも神器の盾で防いだらしい。

 毒の煙も神器の盾で防いだと言う。


 俺の考えた作戦は窒息死だ。

 例えば土砂で周りを覆う、盾に攻撃能力はないから、窒息死だ。

 水の中も同様だ。

 水に沈めれば窒息死だ。

 窒息死の状況を街の中に作り出す。

 これを考えてある作戦を立てた。

 勝率二割。


 だが、負ける訳にはいかない。


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