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漬物はネクロマンサーの香り~大量レベルアップの秘訣は新鮮な野菜の死体。大根アンデッド(漬物味)から始まる最強への道~  作者: 喰寝丸太
第8章 領主ヴァンパイアから始まる教会排斥

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第47話 ドラゴン退治

 領主に頼んで霊廟に入れて貰った。

 大理石の台に乗った死体の大半は骨になっていたが、やけに新しい死体が一体あった。

 お目当ての死体だ。

 こいつは貴族でもない平民出身の普通にどこにでもいる兵士の死体だ。

 霊廟は領主一族の遺体しか入れない事になっている。

 この兵士は酒を飲んで死んだのに、領主の暗殺を未然に防いだとの嘘の理由で霊廟に隔離した。

 これなら死体が消えても疑う者は誰もいない。


「デュラハンになれ【メイクアンデッド】」


 簡素な布の服を着た遺体が鎧を(まと)い剣を()いたデュラハンになった。

 なるほど、デュラハンの鎧と剣は魔力で出来ているみたいだ。


 首と胴体が何故か分かれている。

 アンデッドの特性に文句を言っても仕方ないな。


 作るのに使った魔力はヴァンパイアの三体分ほどだ。

 三倍、強いといいのだが、実際はどうだろう。

 首が取れていると流石に街中は歩けないな。


「おい、名前は」

「ジョンです」


「とりあえず頭を胴体に乗せていろよ」

「了解しました」


 デュラハンをつれて霊廟を出る。

 布を扱っている店で包帯を買って首を固定した。

 街の外へ出て魔獣を探すがいない。

 街の近くに魔獣がいたら危なくてしょうがないのは分かる。

 兵士が定期的に駆除しているのだろう。

 仕方ないので、ビラ撒き用スケルトン三体と戦ってもらった。


 一撃で粉砕されるスケルトン。

 ものの三秒も持たなかった。

 強さを(はか)る強敵が欲しいところだ。


 困った時の領主頼み。

 俺はデュラハンを連れ領主の執務室に押しかけた。


「おい、デュラハンに匹敵する敵を用意しろ」

「そうですか。それなら確かこの辺りに」


 領主は一枚の手紙を俺に差し出した。


 なるほど。

 要約すると『街がドラゴンに襲われて困っています。教会には見捨てられました。ドラゴンを退治してくれればネオシンクに鞍替えしてもいい』とあった。


 流石にドラゴンは無理じゃないか。

 でも友好的な領地が増えるのは喜ばしい事だ。


「おいおい、またあたい達を抜きで行こうってのか」


 護衛として領主の側にいたビーセスが文句を言って来た。


「分かった、分かった。ドラゴン退治に連れて行くよ」

「分かりゃいいさ」

「私の魔法はドラゴンには通用しないと思う。パスしていい」


 シャデリーが申し訳なさそうに言う。


「ちょっと考えた事があるんだ。シャデリーには秘密兵器を作ってもらいたい」

「できるかなぁ」

「何、簡単な事さ」


 秘密兵器の算段もついたし準備が忙しくなるぞ。

 二週間ほど準備をしてドラゴンとの決戦に臨んだ。


 ビーセスはオークの軍団を引き連れ。

 ミディはレイスを連れてきた。

 レイスは燐光を発していておぼろげに見える。

 能力はドレインタッチだ。

 生命力を接触して奪う。


 シャデリーは秘密兵器を作るのに活躍してもらったので若干疲れ気味だ。

 ジュサはドラゴンを呪ってみたいとついてきた。


「フリーダーク出撃」


 問題の都市は隣の一つで、伝令が行きかって無事は分かっている。

 まだ陥落してないと良いんだが。


 道中の魔獣やら盗賊はビーセスのオーク軍団が蹴散らした。

 順調に旅は進み目的の都市が見えてきた。

 街からは煙が上がり城壁は壊されている。

 間に合ったのかこれ。


 ドラゴンはというと街の近くの草原でくつろいでいた。

 俺は秘密兵器を設置。

 秘密兵器が無駄になればいいのだけど。


 俺達はドラゴンの側までやってきた。

 もの凄い迫力だ。

 恐竜と対峙したらこの感覚が味わえるのだろうか。


「初手はやらせてもらうよ。行け、猛獣らよ。食っておしまい」


 棍棒を持ったオーク達がドラゴンに殺到する。

 ドラゴンは息を吸い込むと炎を吐き出した。

 文字通り瞬殺だった。


 しょうがない。

 俺は扇子(せんす)を解き放った。

 黒い霧に包まれるドラゴン。

 だが苦鳴は聞こえない。

 ドラゴンは器用に首を曲げ自分の身体にブレスを浴びせ。

 そして、最後に炎の塊を出すと首を突っ込んで扇子(せんす)を焼いた。

 扇子(せんす)は全て排除されたようだ。


 駄目か。

 と金(ときん)も無理そうだな。

 頼みの綱はデュラハンとマンドラゴラヴァンパイアか。


「お願いドラゴンの体力を奪って」


 レイスがドラゴンに近寄る。

 しかし、ブレスで丸焼きにされた。


「かの者の目を見えなくさせたまえ【カース】。つまらぬ物を呪ってしまったわ」


 ジュサの呪いが飛ぶが、炎に顔を突っ込む事で解除されたようだ。

 そんな馬鹿な。

 ドラゴンの炎は万能かよ。


 ドラゴンが怒りの雄叫びを上げる。

 ビリビリと空気が震えた。


 マンドラゴラヴァンパイアを投げつけるが爪で一閃。

 叫びはドラゴンを一瞬硬直させただけだった。


「ジョン頼むぞ」

「了解しました」


 デュラハンのジョンが単身剣で襲い掛かるが尻尾の一振りで一蹴された。

 ですよねー。

 分かっていたよ。

 秘密兵器カモン。


 ソニックブームの衝撃波が走りドラゴンを見た時には全ては終わっていた。

 身体に大穴を開けられ地に伏すドラゴン。


「ヴァンパイアになれ【メイクアンデッド】解き放たれた死よ蹂躙せよ」


 やった。

 頭に鳴り響くレベルアップのファンファーレはドラゴンヴァンパイアの誕生を祝福しているようだ。

 ドラゴンをゾンビでなくヴァンパイアにしたのは理由がある。

 必要のないときに眠らせておくためだ。


「秘密兵器凄かったです。意味が分からない行為だと思っていたけど、今、合点がてんがいきました」


 秘密兵器の名前はフライングショット、二代目の香車(きょうしゃ)だ。

 砲弾のアンデッドで仕組みはこうだ。


 物をアンデッドにするには記憶が大事。

 砲弾のアンデッドを作るには大砲を作って何回も撃ち出してやれば良い。

 火薬、火薬なんてものはない。

 そこで登場するのがシャデリーのダークボムだ。

 これを使い何度も撃ち出してもらった。

 大砲を作るのは骨が折れたが、領主の力で無理やりやってもらった。

 一発撃つと壊れるような大砲だったが。

 職人が意地を見せ最後には五度ぐらいは撃てる大砲になった。

 ちなみに材質は青銅製。


 二代目香車(きょうしゃ)は誘導付きの加速砲だ。


 レベルアップの算段がついたのは嬉しいが、ドラゴンをアンデッドにしないとレベルアップしないのはきつい。

 だがやらねば。

 これからは機会があればドラゴンを狩りまくるぞ。


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