表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

4

出てきた箱の中身を見て、マミヤとハズミもギョッとした。


「ぎっぎゃああ! 呪いの人形だぁあ!」


特にハズミは仰天し、店の奥へ猛突進して行った。


奥から、


ガシャガシャーン!


と凄まじい音が響いた。


「はっハズミ!」


慌ててマミヤが店内へ行く。


…残されたソウマとマカは、恐る恐るカウンターの上にいる人形に近付いた。


柔らかなウェーブの髪、そして深海色の瞳を持つアンティークドールは、質の良い服と帽子を身に付けながら、背伸びをした。


『まったく。アンタ、性格悪いわよ。アタシをこんな狭い所に押し込んでさっ!』


「そうでもしなければ、あなたは動き回ったでしょう? マリー」


『だぁって退屈なんだもん。アタシ、1000年も生きているのよ? 退屈なんてもうウンザリよ』


くらっ…とマカは目眩を起こした。


人成らざるモノの血族として、人外の事件に関わることは今まで山のようにあった。


しかしコレは、明らかに世界が違う。


「ちょっ…お前、カガミ。これは魔女達の領分じゃないのか?」


「そうなんですけどねぇ。彼女、ちょっと特殊でしてね」


カガミもさすがに困り顔で、ため息をついた。


カウンターにイスを三脚持ってきて、ソウマの淹れてくれたアイスティーを三人で飲んだ。


「彼女の名前はマリーと申します。作られたのは今から1000年も昔です」


「1000年…にしては、随分状態が良いですね」


さすがのソウマも驚きを隠せない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ