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見果てぬ夢  作者: 巨太郎
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第八章 波才撃破

李世民軍に突撃してきた新手の黄巾賊を

秦叔宝と尉遅敬徳は右に左にと斬りこんでいく。


すると波才軍の新手を率いてきた将の2人が騎馬を走らせてくる。


「そこの凡夫、俺たち李達と李由が相手だ!」


「きたか波才の周りをウロチョロ飛び回るうるさい蠅どもが。」と秦叔宝。


「何だと?蠅だと!」


李達と李由はそれぞれ秦叔宝と尉遅敬徳に斬りかかろうとしたが


その瞬間2人とも馬から叩き落され息を引き取った。


「あまりいい馬ではないがとりあえずもらっておいてやる。」


そういうと秦叔宝と尉遅敬徳は馬に跨った。


「李達と李由は討ち取った!あとは敵の本陣めがけて突き進め!」


そういうと秦叔宝と尉遅敬徳は波才軍の本陣にむけ突撃を開始した。


そのころ李世民は自ら剣をふるって戦っていた。

周りにいたはずの兵が殆ど討ち取られていなくなってしまったせいだ。


そこに波才軍の四天王の一人の将が傍まで迫ってきていた。


「ん?羅士信か?」


「りっ李世民さまなぜこんなところに?」


「いま詳しく話している時間はないが、私は秦叔宝、尉遅敬徳、李勣とともに

この時代でまた唐という国を興そうとしている。」


「兄貴たちもいるんですか?是非私も李世民様の末席に加えさせてください。

そして一緒に戦わせてください。」


「羅士信よありがとう。また共に戦おう。」


羅士信に率いられてきた黄巾賊の兵士たち千人はキョトンとしていた。


「お前たちよく聞け。こちらの方は張角よりも何倍も優れたお方の李世民様だ。

俺はこの方と共に戦う。一緒にくるものは黄巾をとれ。」


羅士信に率いられてきた兵士たちはもともと張角ではなく羅士信の人柄に惚れて

ついてきた者が殆どだったようで。羅士信が言うならば間違いないと

半分以上の兵士が李世民と共に戦うことを誓った。


「実は程咬金の兄貴も黄巾軍に兵を率いているんです。俺は兄貴を探してきます。

この兵たちは李世民様の警護に残しておきます。」


そういうと羅士信は馬を反転させ戦場の中に消えていった。


そのころ霍去病は少し苛立ちを覚えていた。

どれだけ馬を早く走らせようとも程咬金という男を引き離すことができないでいた。


「已む無し、いくそ程咬金とやら!」


霍去病は馬を反転させると程咬金に向かっていき剣で撃ちかかった。


「そうこなくちゃ、こい小僧!」


程咬金は斧で剣を振り払うと強烈な一撃を霍去病の頭に向けて振り下ろす。


何とか霍去病はかわすが更に第二撃がくる。


「くっ!」


程咬金の斧は第三者の繰り出した槍にさえぎられていた。


「程咬金の兄貴、向こうに李世民様がいました。そして秦叔宝の兄貴もいるようです。

そしてそちらの方は李世民様と一緒に戦っているお方。殺してはなりません。」


「何?それは本当か?だったら最初にいえよ小僧。危うく殺しちまうところだった。」


そういうと程咬金は武器を引いた。


「それにしても霍去病とやら、武器の扱いは俺には劣るが、騎馬隊を操る腕は見事なものだった。

あれは俺にもできねぇ。改めて紹介する俺は李世民様配下の程咬金だ。」


「私は霍去病。詳しくはまた話しますが今は李世民様と共に天下泰平の世を作るために戦っています。」


「よし、では波才のやつを一気にやっつけようぜ。」


形勢が一気に逆転した。


波才が頼みにしていた4人の猛将のうち2人は討ち死にし、残る2人は李世民についたからだ。

そしてその4人が率いていた兵も殆どが李世民軍に降り兵の数が5千を超えていた。


官軍も曹操の見事な用兵さばきで波才軍を各個撃破していった。


波才軍は総崩れになり殆どのものが官軍に降伏していった。


波才は負けを認めその場から逃げようとしていた。

李世民は自ら馬を走らせ波才を剣で叩き伏せ捕縛した。


戦争が終わり、官軍の将軍たちは朱儁の幕舎に集まっていた。

波才は首を斬られ塩漬けにして洛陽に送られた。


「李世民殿の采配見事でした。また配下の将軍たちの働きもまた素晴らしかった。

よい配下をお持ちですな。」


そう話しかけてきたのは曹操だった。


「曹操殿こそ。本日の戦で正面からぶつかり合ったにもかかわらず敵軍を押し返していました。

そのおかげで私たちの奇襲がうまくいったのです。」


「そのとおりだ。曹操に李世民、両人ともよくやってくれた。陛下にはお前たちの功績をしっかり

報告しておくからな。どうだ勝利の杯を交わそうではないか。」


「朱儁将軍、恐れ入るが私はこのまま冀州にいき、そこで黄巾賊の本体と戦っている蘆植将軍が苦戦している

との事なので、このまま向かいたいと思いますのでこれで失礼いたします。」


「少しくらい飲んでもいいではないか。しかも兵も疲れているんだ休んでから行ってはどうだ?」


「この勢いをとめたくないので。しからば失礼いたす。」


そういうと曹操は幕舎を出て配下の兵に号令しあっというまにこの地を離れていった。


「さすが曹操。後世まで英雄として伝えられることだけはあるな。」


「うん、何かいったか李世民?」


「いえ何も朱儁将軍。」


「お前も勝利の酒を飲まないつもりか?」


「いえ、私はありがたく頂戴したいと思います。」


王允や他の将軍たちも集まりささやかな宴が始まった。


李世民は暫くは朱儁の下で働き功を立てていこうと決めた。

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