第五章 尉遅敬徳の山賊退治 其の弐
「あと少しで周元様のいるところに着きます。」
周元のところまで案内してくれている男は見た目はとても若い男で
とても山賊などをしているとは思えないほど眉目秀麗で色白な美しい顔をした男だった。
麓から30分ほど歩いてようやく周元がいるという建物の前まで来た。
ここに来るまでの間、すれ違う山賊の男たちはこちらをジロジロ見ていたが
若者と一緒だったため何も言われなかった。
「では周元様を呼んできますのでここでお待ちください。」
若者はそういうと建物の中に入ろうとしたが少し顔を後ろに向け
「成功するといいですね。」と一言いい今度こそ建物の中に消えていった。
尉遅敬徳は顔に冷たい汗が流れるのを感じた。
まさかあの若者にばれているのか?
しかし顔色は変えずにその場で立って待っていた。
仮にばれたとしても一人なら逃げ切れる自身はある。
最悪捕らえられたとしても李世民様に危害が及ぶわけではないので構わない。
しかし何事もなかったかのように若者は周元をつれてきた。
「お前が仲間になりたいという男か?確かに力はありそうだな。して名はなんという?」
「・・・・・」尉遅敬徳は顔を下に向けわざと聞こえないように小さな声で名乗った。
「聞こえんぞ。体に似合わず声は小さいな。怖がらずにもう一度名前を言ってみろ。」
尉遅敬徳は周元の目の前に顔を俯かせたまま進みいきなり腰の刀に手をかけると
周元を頭から一刀両断に斬り捨てた。
「俺のなは尉遅敬徳!李世民様の忠実なる配下の一人だ!」
今度は先ほどの事が嘘のように地響きがたつような大声で咆えた。
周りにいた周元の仲間の山賊たちは呆気にとられていて
目の前で何が起こったかまだ理解できていないようだった、
尉遅敬徳を連れてきた若者だけは少し驚いたような顔をしたもののすぐに笑みを浮かべていた。
若者には全てを見透かされたような気がしたが尉遅敬徳はかまわず周りにいる山賊たちに
聞こえるように更に咆えた。
「お前たちはいつまでこのような山賊の真似事をしているのだ。男として生まれたからには
もっとでっかい夢を持ってそれを叶えようとは思わないのか?
黄巾賊を討ち滅ぼし一緒に天下泰平の世をつくろうではないか?
われと思うものは俺について来い。その夢を叶えてくれる李世民様に合わせてやる。
文句があるやつはいますぐ俺の前にでろ。いくらでも俺様が相手をしてやるぞ。」
山賊たちは最初こそ静まりかえっていたが一斉に歓声をあげ口々に「連れて行ってください。」
といってきた。
「よしわかった。これから李世民様をお連れするからここで待っているんだ。」
そういうと尉遅敬徳は数人の山賊だけを連れて山を降りていった。
「凄いなぁ人を一刀両断するなんて。尉遅敬徳さんと楊大眼だったらどっちが強いのかな?」
先ほどの若者はそう呟くと李世民を迎えるための準備を皆に指示を出して進めるのだった。
名前:統率力:武力:知力:政治力:魅力
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