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見果てぬ夢  作者: 巨太郎
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第十三章 虎牢関の戦い その1

翌朝、シ水関を落とした連合軍は意気揚々と虎牢関を目指して進んでいった。


虎牢関を守るのは一日千里を走るという名馬赤兎にまたがり、穂先に三日月状の月牙と呼ばれる


横刃が付いている方天画戟を風車のごとく振り回す、天下無双のおとこ呂布奉先が兵5万と共に守っていた。


更にシ水関で敗れた華雄の兵1万が加わり、呂布の軍勢は6万強になっていた。


対する連合軍は20万。


兵の数で言えば3倍以上の兵力だったが、華雄より強い呂布が守っていることを知ると


自分の兵力を出来るだけ温存しておきたいということも手伝って、諸侯の軍は殆ど士気が上がっていなかった。


虎牢関まで10里というところで連合軍は陣を張り、袁紹の幕舎で作成会議が開かれた。


「呂布が強いといっても奴以外は雑魚ばかり。奴さえ倒せば勝てる。」


「その呂布を誰が倒すのだ?お前が倒すのか?」


「呂布が現れただけで兵どもは浮き足立ち尻尾を振って逃げ出す始末。とても戦いにはならん。」


連日作戦会議が開かれたがいつもこの調子で何も決まらなかった。


しかし本日は違った、南陽郡太守の袁術が言った。


「そういえば、あの華雄を一撃で葬った男がいたではないか。その男はどうした?」


「そうだそうだ」といいながら皆が一斉に李世民のほうを見ている。


李世民は出来れば尉遅敬徳や秦叔宝には呂布とは戦ってほしくはなかった。


恐らく二人なら呂布と互角以上の戦いが出来るはずだが、万が一のことがあり


こんなところで仲間を失いたくなかったからだ。


「お願いできないか李世民どの?」そう聞いてきたのは曹操だった。


曹操自身も呂布には困っていたのだろう。


李世民は迷った挙句承知することにした。


「わかりました。しかし呂布は天下無双の猛将。必ず勝てるとは限りません。

 呂布との戦いに集中したいため、呂布の周りにいる董卓軍はみなにお願いしたい。」


「おお、承諾してくれたか。もちろんだ呂布以外は我々に任せてくれ。」と曹操。


「呂布さえ抑えられればこちらのものだ。明日、一気に呂布軍を滅ぼしてやろうぞ!」


「おー!」


李世民は作戦会議が終わると李勣たちが待つ自分の幕舎へと戻った。


そして作戦会議で決まったことを皆に伝えた。


「よくぞ言ってくれました李世民殿。呂布の相手はこの尉遅敬徳にお任せください。

 呂布ごときは私目が討ち取ってご覧に入れます。」


「ちょっと待て敬徳。お前は華雄と戦ったんだ呂布相手はこの私秦叔宝がする。」


「秦叔宝殿といえどもこれは譲れませんぞ。」


李世民は二人のやり取りを頼もしくも思い、また不安にも思った。


「やはり順番からいえば秦叔宝殿の番が妥当でしょう。」


「よく言ってくれた李勣殿。感謝するぞ。」


「よし呂布が出てきたら今回は秦叔宝に任せる。しかし無理はするなよ?」


「ははっ。必ずや呂布首を取って見せましょう。」



その頃、虎牢関の呂布軍でも作戦会議を開いていた。


「連合軍は20万、対するこちらは6万。何かいい策があるか?」


「天下無双の呂布将軍が先頭に立って戦えば敵は恐れをなして逃げ出し、

 私たちの勝利は確実でしょう。」


他の将軍たちもみな呂布頼りで特にいい案が出るわけでもなかった。


「後詰として今洛陽から蒙恬、蒙毅、章邯、王離の4将軍が4万の兵を連れ

 こちらに向かっているようです。」と李儒が報告する。


「うむ、俺の武勇と10万の兵があれば、烏合の衆の連合軍など物の数ではないわ。

 よし、こちらから討って出て先手を取るぞ。

 魏続、侯成、宋憲、曹性俺についてこい。」


そういうと呂布は軍備を整えすぐに出陣した。



「袁紹様、呂布が先手を討って攻めてきました。先鋒は宋憲と曹性です。」


「よしこちらも出陣だ。」


連合軍の先鋒は曹操軍の夏侯惇と夏侯淵将軍と李世民軍の程咬金と羅士信だった。


馬にまたがる李世民の傍に曹操が馬を寄せてきた。


「この連合軍で信頼できるのは李世民殿と孫堅殿のみ。頼りにしてますぞ」


「曹操殿の軍も恐らく連合軍一の精強の軍。こちらこそ頼りにしています。」


そしてついに呂布軍との戦いが始まった。

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