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1話 ファーストコンタクト

 ……ここはどこだ?

 さっきまで我は退屈な城に居たはずだが……

 辺りを見渡してみれば、今まで我のいた場所とは違い美しい緑で囲まれていた。


「久しぶりに見たな。このように美しい森は……」


 何故なら我がいた場所では我の魔気で世界のすべてが植物は枯れ、水は干からび、空はどんよりとした曇天だったのだ。


「おっと、危ない危ない。我の魔気で枯れるとこだったわ」


 綺麗な花を見つけ、触れようとした瞬間に一気に花が萎んだ。

 そしてそれと同時に辺りの木も生気がなくなり枯れそうになっていたのだ。

 なので我はウン百年ぶりに魔気を抑えてやる。

 そうしてやれば一斉に枯れはじめていた植物達もその動きを止めた。

 しかし少しあたりを見渡すだけで美しい自然が残っているということは__


「我がいた世界ではない、ということか」


 何故そんなに簡単に理解できたか?とゆうのは簡単なことで、異世界に飛んでしまう、とゆうことは案外起きるものなのだ。

 実際、我のいた世界でもそのような者たちはいた。

 中にはその者たちを呼び我を倒そうとしていた奴らもいたが……ま、我の敵ではないがな!!フハハハハハハハハ!!!

 ……ふぅ、少し興奮してしまったな。しかしこの世界にも我みたいな存在はいるのか?いや、我の力は衰えていない。

 それに魔気(この世界でもそう呼ぶかは不明だが)は存在しているな。と、ゆうことは__


「我のように強い強者がいるかもしれぬ、わけだな!」


 なんとそれは素晴らしいことだ!今まで大体300年くらい暇だったがこの様子だと潰せそうだ。



 少し辺りを探索してみた。どうやらここはかなり森が広いらしく歩けど歩けど道が開けぬ。

 我の魔力探知を使ってみればなんと直径500もあった。意味がわからん。

 飛んでいってもいいがこの世界の状況が分からん事には派手に動けん。

 我はそうゆうこともちゃんと理解しているのだ。


 …………ん、大体50キロ歩いたところか。我の魔力探知になにか引っかかった。

 空はもう暗く少し肌寒くなってきた。まぁ寒さなど感じぬのだがな。


「む、あれは人間か?」


 人間なんて久しぶりだな。

 我の世界だと我の放つ魔気に耐え切れず滅びたからな。そう考えるとなかなかドキドキするな!

 人間は気絶してるのか我が近づいても気付かない。つんつんと突いてみる。

 …………起きないな。簡単に我の能力の治癒を使ってみる。

 それと、どうやら魔気が不足しているようだから我の魔気を分けてやる。

 人間とは言え多少の魔気がないと生きていけないのだ。


「う……あ…………?だれだ……?」

「お、目が覚めたか人間!」

「え…あ、は?ドラゴン!!??はあ!!??」


 ん?この慌てよう、この人間はドラゴンを知らぬのか。

 しかしなかなか笑えるな!これでも小さめに設定してあるのだぞ?確かにそれでも人間にとって脅威であるのは変わらんがな!


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