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第12章Ⅰ:異国からの襲撃者

今回のお話は、

炎(=夏)のフェルティ国でジーフェスが出逢った異国の人物。

その人物に関わったお陰でジーフェスだけでなくサーシャまで散々な目に遇ってしまいます。

しかもその人物は、実は単なる旅行者ではなかった為に、他の人々を巻き込んでの大騒動?にまで発展してしまいます。



※軽く性的な触れ合いがあります。御注意を。


※虫刺されや熱中症等、夏特有の病気や医療行為がさらっと出てきます。作者は専門的な知識は在りませんのでさらりと読み流して下さい。


※異国の民ということで辺境の言語が登場します。


・()=辺境言語で語られている言葉

・《》=辺境言語の翻訳


以上の形で表現致します。

――その日は朝から晴天の、だが異様に蒸し暑い日であった。

フェルティ国も、通常の炎(=夏)の時期とは違う異様な暑さに人々は辟易していた。


「……暑い」


久しぶりの休暇で屋敷に居たジーフェスもまた、余りの暑さにばて気味であった。

自分の部屋の中ということで、上半身裸の下着一枚の姿で扇子をあおぎ、足を桶に水をはったものに浸けて慰め程度に涼をとっていた。


「何だ今日の暑さは…こんな状態じゃあ昼間はまともに過ごせないぞ…」


流れる汗を拭きながら暫し考えていると、突然ぱたぱたと足音が聞こえてきた。


「…?」


“あの足音はエレーヌか?あんなに急いで一体何事だ?”


「旦那様ー大変で…?!きゃあああっ!」


ジーフェスがそう思うや否や、ノックもそこそこにいきなり扉が開かれて突然エレーヌが姿を現し、だが目の前のジーフェスのみっともない姿に思い切り叫びだした。


「な、何ですか旦那様あっ!そんな破廉恥な格好なんてーっっ!!」


顔を反らしながらも、ちらちらと視線を向けつつ大きな声で叫ぶエレーヌ。


「な…俺の返事を聞かずにお前がいきなり扉を開けるからだろうっ!」


ジーフェスも慌てたように飛び上がって部屋の隅に移動して、慌ててそこに置いていた服を着ていく。


「あっ、そうだった!大変なんですっ!サーシャ様が倒れてしまったのですぅー!」


「サーシャが、倒れた!?」



      *



「…少し熱があって汗が余り出ていない、脈が少し乱れているから恐らく水分不足による軽い熱中症だろう。大丈夫、生命に関わるものではない」


客間のソファーで横になっていたサーシャにジーフェスが触診等をしてからそう告げた。


「すみません、心配かけてしまって…つい庭のお手入れに夢中になってしまって…」


弱々しくそう言うと、サーシャは窓から見える庭に視線を向けた。

今日はこの暑さの為に庭の整備はお休みになっていた。


「庭の手入れをしていたのか!こんな暑い日に長時間外に出るのは駄目だよ!

今日は無理しないで涼しい部屋でゆっくりと身体を休めて、砂塩水(=イオン飲料のような飲み物)を飲むように、解った?」


「はい…」


ジーフェスから少し窘めるように言われてしまい、しゅんとなるサーシャ。


「でも大したこと無くて良かったです〜」


エレーヌがレモン入りの砂塩水を持ってきてサーシャに手渡した。


「はい、ハックさん特製のレモンと蜂蜜入り砂塩水、すっごく美味しいですよー」


「ありがとうございます」


エレーヌからグラスを受け取ったサーシャは早速口をつけてみた。


「美味しい。レモンの酸味と仄かな甘味に…微かな塩味がとても合ってて飲みやすいです」


余りの美味しさと喉が渇いていた事もあって、サーシャは一気に中身を飲み干してしまった。


「おいおい、一気に飲むとお腹にくるぞ」


そんなサーシャの様子に苦笑いしながらも安心したように呟くジーフェス。


「お前達も仕事の合間に砂塩水をこまめに飲んどけよ。特にタフタは高齢者だから暑さに鈍いからな、気付いた時は手遅れの可能性もあるぞ」


「はーい、ハックさんに言って沢山作って貰っておきまーす」


呑気に返事して、ぱたぱたと台所に戻るエレーヌを見て、ジーフェスはふうと息を吐いた。


「さて…部屋には戻れるかい?」


「あ、はい…」


そう答えて立ち上がったサーシャだったが、直ぐに強い目眩に襲われふらりと身体を揺らせた。


「危ない!」


だが寸での処でジーフェスがサーシャの身体を受け止めた。


「すみま、せん…身体が言うことをきかなくて…」


「無理はしないで良いから、部屋まで運んでいくよ」


ジーフェスが身体を屈めサーシャを抱いていた腕に力を込めもう片方の腕で足を掬い上げた。


「きゃっ!」


突然抱っこされて驚くサーシャに対し、ジーフェスは澄ました顔でサーシャをお姫様抱っこしたまま真っ直ぐに彼女の部屋へと向かっていった。

そして部屋に入るとベッドの縁にサーシャを降ろした。


「今日は無理せずゆっくりするんだよ」


「はい…ありがとう」


恥ずかしくて真っ赤になって俯いたままサーシャがお礼を言うと、ジーフェスはぽんぽんと軽く頭を撫でて、そのまま部屋を出ていった。


自分も喉の渇きを感じて砂塩水を貰いにダイニングに向かおうとすると、突然玄関のベルが鳴った。


「すみません!団長はいらっしゃいますか!」


「何だ!何か用か?」


丁度玄関付近に居て団員の呼び声を耳にしたジーフェスが返事すると、扉の外で再び、今度は切迫した感じの声がした。


「お休み中すみません団長、ちょっとトラブルがあって団長の御力を借りたいんです」


ジーフェスが玄関を開けると、そこには自衛団の制服姿の若い団員が居た。


「トラブルだと?」


「はい、先程街中で意識を失った人物を保護したのですが…その人物がちょっと、その…」


「何だ?その人物がどうした?」


「その人物に逢えば解ります。とにかく庁舎まで来て頂けませんか?」


何とも歯切れの悪い団員に露骨に不満そうな表情を浮かべたが、とにかく団長として何があったかは把握すべきと考えた。


「解った、直ぐに着替えて庁舎に向かう。お前は先に戻っていろ」


「解りました。ありがとうございます」


ぺこりと一礼して立ち去る団員を見ながら、ジーフェスははあと深い溜め息をついた。


“やれやれ、やっとゆっくり休めるかと思ってたのに…”


がっくし肩を落としながらもジーフェスは自室に戻り、制服に着替えると庁舎へと向かうのであった。



      *



庁舎に着くと、そこには副団長ひとりだけが待機していた。


「団長、お休みのところ御呼び立てしてすみません」


副団長サンドルは申し訳なさげに頭を下げた。


「いや…で、その倒れた人物は何処にいるんですか?」


「奥の休憩室で休んでますが…どうもこの暑さで脱水症状を起こしていて意識が無いようなのです」


「は、意識が無いだと!?」


「はい、ライザ先生に連絡も取れず、他の医者も忙しくて手が回らず、仕方なく団員とでその人物の身体を冷やしてはいるのですが…」


そこまで聞くなり、ジーフェスはサンドルを無視して奥の休憩室に向かっていった。

休憩室では何人かの団員が集まっていて、そのまん中辺りでソファーに横たわるひとりの人物がいた。


「あ、団長!」


「患者を見せろ!早く処置しなければ熱中症で死ぬ…ぞ…!?」


団員達の側まで駆け寄り、ソファーに横たわる人物を見たジーフェスは言葉を止めた。


「…何だ、これは…?」


――そこに居たのは毛むくじゃらの獣…いや、獣の毛を織り込んだ服を纏った、見た目サーシャと同じ年頃とおぼしき若い少女であった。


だがその少女の肌はフェルティ国の民のような浅黒でも、アクリウム国のように白くも無い、丁度中間の艶のある茶色をしており、蒼の混じる黒の長い髪はかなり縮れていて、様々な色の紐や布で編み込みされていた。

更に腕や首にも同じ様な紐で繋がれた沢山の輝く宝石の飾りを纏っている。


そして少女の唇は真っ青になって半開きになっていて、ひっきりなしに荒い息が漏れだす。


「身なりや装飾品から見て何処か身分のある者でしょうけど…こんな肌や髪、初めて見ましたよ」


「装飾品は隣国ルルゥームのそれと似てますが、肌や顔立ちが全く違いますよね…」


「こんな獣の衣装なんて見たこと無いですよ。一体何処の国の民なんだ?」


少女の見た目から思い思いに疑問を語る団員を無視し、ジーフェスは目の前の少女を診察しはじめた。


「汗がかなりあって体温がそれほど高くない…かなり脱水が進んだ状況だな。お前、今すぐに砂塩水を持って来い、あとお前達はこの少女の服を脱がせろ!」


「え!?でも彼女、体温は平常というか、むしろ低い位ですよ…」


「喧しいっ!異様に汗をかいている為に表面は平常だが極度の水分不足になってるんだ!早く言われた通りにしろ!」


「「は、はいっ!!」」


ジーフェスに怒鳴られ、数人の団員がぎこちなく少女から毛皮の服を脱がせていく。


「お前は濡れた布を幾つか用意して少女の脇や首筋を冷やして、残りは団扇で少女を扇げ」


「「は、はいっ!」」


きびきびと団員が動く中、ジーフェスは少女の脈や熱等を見て、表情を歪めた。


“サーシャと違ってかなり脈が乱れて脱水が進んでるな…大丈夫か!”


「団長!砂塩水です!」


外に出ていた団員が戻り、ジーフェスは身体を起こして砂塩水を飲ませようとした。

だが少女は荒い息をするだけで一向に砂塩水を飲もうとしない。


「ちいっ!」


「飲みませんね。どうしますか団長?」


団員のひとりが呟く中、ジーフェスは手にしていた砂塩水を口に含むと躊躇い無く少女の口に直接流し入れた。


「ちょ…!?」


「団長っ!何やってるんですかっ!」


騒ぎたてる団員達の見守る中、口移しで砂塩水を飲まされた少女の喉が微かに動いた。


「よし…飲めた!」


少女から唇を離し、嬉しそうに短く叫ぶと、ジーフェスは再び砂塩水を口に含み、何度も繰り返し口移しで砂塩水を飲ませていく。


「おい…あれってさあ、口づけだよなぁ…」


「何言ってんだよ、団長は人助けでやってるだけに決まってる!」


二人の様子を見ている団員の一部は呆気にとられていたり焦ったりしている。


「でもさあ、奥さんにバレたらやばくないか…」


「いい加減にしろお前ら!人助けと言ってるだろう。お前だって溺れて息の無い人に人工呼吸するだろうが!あれと同じだ!」


「煩い、静かにしろ」


周りの騒ぎにジーフェスが苛立ちをぶつけ、再び砂塩水を口移しで飲ませていると、腕に抱えていた少女の身体がぴくりと動いた。


「……」


そしてゆっくりと少女の瞳が開き、蒼黒の瞳がジーフェスを、口移しで砂塩水を飲ませている最中の彼を捉えた。


「…あ…」


微かに唇を動かし声を出そうとしたのだが、喉に違和感があって掠れた声しか出せなかった。


「目を開けたぞ!」


「目を覚ました!生き返ったぞ!」


周りの団員が騒ぐ中、重なった唇の動きから少女が意識を取り戻したと理解したジーフェスが唇を離し、視線を合わせると、少女は未だに虚ろな瞳のままジーフェスのほうを見返した。


「良かった、大丈夫かい」


「…カカメス…?」


「は?」


「カカメス?…アペリアメニフェス?」


ジーフェスの問い掛けに、少女は表情ひとつ変えないまま呆然としたまま、フェルティ国とは全く異なる言語を呟く。


「おい、何て行ったか解るか?」


「いや、解らない…団長は解りますか?」


団員がジーフェスに話をふったが、彼のほうも首を横に振った。


「いや…聞き覚えの無い言語だな…き、君は街の中で熱中症で倒れていたんだよ。ああ、もう少し砂塩水を飲むかい?」


誤魔化すようにジーフェスが砂塩水の入ったグラスを見せると、少女はきょとんとするだけである。


「これ、水、砂塩水。飲むと元気になるよ」


ジーフェスが少女の前でグラスに口をつけて少し飲むと、納得したのかよろよろした様子でグラスを受け取り、恐る恐る口をつけ一口飲んだ。


「……マル、シ…」


そしていきなり猛烈な勢いでごくごくと砂塩水を一気に飲み干してしまった。


「おいおい…」


すっかり空になったグラスを手に、落ち着いたように吐息をつく少女の姿に、周りの団員も笑みがこぼれた。


「どうやら大丈夫のようだな」


「良かったよ、一時はどうなるかと思ったよ」


そこで団員達は新たな問題に突き当たる。


「あとはこの少女の身元だけど…」


ちらりと少女の姿を見て皆が戸惑いの表情になる。


「この国の言語じゃないとしたら…アーリア大陸の外の国から来たのだろうけど…」


因みにアーリア大陸とはフェルティ国と隣国ルルゥーム国、ヤードウィッド国、エメリアン国、フィーメン国、そしてアクリウム国を含む六国の総称である。


「カザン、お前この少女の言語解るか?」


ジーフェスが団員のひとり、この世界三大陸の言語に精通した彼に訪ねた、が、彼は首を横に振った。


「いや…この少女の言語はエーカー大陸でもシエンタ大陸のものでもありません」


「じゃあ一体!?」


「辺境言語か、もしくはウィルス大陸…」


「「ウィルス大陸だと!?」」


皆が驚愕の声をあげるのも無理はない。


ウィルス大陸とはこの地より遥か東に存在するという大陸で、何人もの船乗りがかの地目指して旅立つのだが、海流が複雑な為に難破する船が殆どで、結局手前に存在する小さな島国、ニホニシア国の発見のみに留まっているだけである。

しかもニホニシア国は他大陸とは異質の文化を持ち、他国を頑なに受け付けず、ルルゥーム国以外との国交を認めていない。

おまけにフェルティ国等幾つかの国は、この地を流刑地に使用しており、治安は最悪とも言われている。


「その可能性は低いだろう。東のほうからの船とルルゥーム国からの出入りは厳しく制限されているからな」


いつの間にやって来たのか、副団長サンドルがそう告げてきた。


「ですね、密入国でこれ程目立った格好をしていれば即、見つかりますし…」


貿易国のフェルティはその国の性質上、人や貨物の出入りは比較的緩いのだが、東とルルゥーム国からの出入りだけは別であった。


「このような毛皮の衣装や宝石等の装飾品から見て、彼女は北の辺境の民と思います」


「「北の、辺境の地?!」」


「はい、この少女の服…この毛の織り込みの仕様、そして赤黒色の宝石、ガーリィの装飾品から見て、彼女は北の辺境国から来たのではないかと思います」


「北の辺境国だと!?」


「北の辺境国といえばウルファリンかクロミティ辺りか…」


「確かにあそこは獣も居て、ガーリイの大産地でもあるけど…」


それはフェルティ国から遥か北にある極寒の辺境国。

一応二国とも国交・交易はあるのだが定期船は月に一度来れば良い程、往来に時間が掛かる国である。


「何故北のの民がここに居るんだ?観光?」


「さあ、それは解らん…」


自衛団員達が様々な憶測で話をしていると、突然少女がくいっとジーフェスの腕を引っ張った。


「あ、何かな?」


少女の澄んだ蒼黒の瞳がじっとジーフェスを見つめている。


「テナ、マケニアルファヘイファ?」


相変わらず理解不能な言葉で、だが何となく問い掛けるような口調にジーフェスは首を傾げた。


「ごめん、俺達君の言葉が解らないんだ。取り敢えず名前だけでも話せないかな?な・ま・え、俺はジーフェスって言うんだ」


自身を指しながらそう告げると、少女も首を傾げた。


「ナ・マ・エ…ジーフェス?」


「そう、俺はジーフェス」


「……ジーフェス?」


すると少女がジーフェスを指しながらぽつりと呟いた。


「そう、俺はジーフェス。君の名前は?」


今度は少女を指しながらジーフェスが問い掛けると、少女は戸惑いながらも自身を指した。


「ナ・マ・エ…シャネリア?」


「シャネリア、君の名前はシャネリアというのかい?」


ジーフェスが少女を、シャネリアを指しながら告げると、少女はこくりと頷いた。


「そうか、シャネリアか…」


「でもそれだけでは身元が解りませんよね…」


「ただこれ程の装飾品を身につけているということは、かなり身分が高いか金持ちだとは推測出来ます」


団員達がめいめい話をする中でも、シャネリアはずっとジーフェスの腕を掴んだまま離そうとしない。


「あー、君の名前は解ったけど…その、何処から来たのかな?連れは居ないのかな?」


「……ツレ?」


「そう、誰かと一緒に来たのかな?その人は何処にいるのかな?」


「……ドコ、イル…」


しかし少女フェルティ国の言語を繰り返すだけで全く理解していない。


「参ったなこりゃ…誰か辺境言語が解る奴が居ないとお手上げだな」


団員達が途方に暮れる中、相変わらずシャネリアはジーフェスの腕を掴んで離さない。


「とにかく、未だ体調も優れないだろうから彼女はライザのところに預けよう。それで良いか?」


ジーフェスの提案に他の団員も頷いた。


「えーと、シャネリア、今からライザの所、診療所に行くよ」


「シンリョ、ショ…?」


「そう、そこで君の体力が回復するまで療養するんだ」


「リョー、ヨー?」


「そうだよ。それから君の身元を調べて…」


「シャネリア、アメリアナス、カペリワ!」


「…は?!」


突然シャネリアはジーフェスに向かって何か叫びだした。


「ジーフェス…シャネリア、ミッカリア、ナナリィ、アイユリサス!」


そして先程まで熱中症で倒れていたとは思えない程素早く動いてジーフェスに抱き付いたかと思うと、彼の唇に自身の唇を重ねたのであった。


「!!」


突然の出来事にジーフェスは拒む事も出来ず、暫し時間が止まったかの様にシャネリアに抱き着かれたまま硬直してしまった。


「うそ…だろう…」


「何なんだ一体!?」


周りの団員達も突然の出来事に、暫しその場に固まったまま動けなかった。

☆補足説明☆


ジーフェスが熱中症で意識の無いシャネリアに口移しで砂塩水を飲ませるという場面が在りましたが、

意識の無い人に強引に飲食物を与えるのは誤嚥の危険性があるので絶対に止めて下さい。

(因みに熱中症で意識の無い人への水分補給は点滴で行うのが普通です)


今回はこの世界では注射というものが貴重品でほとんど存在せず、現時点での強制的な水分補給の最良の方法が口移しであり、更にジーフェスが医療行為に秀でている為にこういう状況を書くことになりました。

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