表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

西川の周りには修羅場が絶えない

作者: 深緑

「おはよう、にっしー」

朝にっしーが教室に入ると、1人の小柄な少女がにこやかな笑顔でにっしーに駆け寄る。


「ね、にっしーこの休日のご予定は?」

「特にないかなー、あ、土曜日は嫁とデートするけど」

嬉しそうに笑うにっしー。その様子を見て、小柄な少女の笑みが急速に冷えていく。


「そっかぁー、へぇー良かったね。にっしー」

「えと……うん!」

少々悩んだ末に、開き直るにっしー。


「そうだよね、西川さんには、お嫁さんがいるもんねー」

とてつもなく冷やかな笑みで、少女は何度も何度もお嫁さんがね、と呟く。


「いやその……」

徐々ににっしーの顔から血の気が引いていく。


「うん、知ってるよ。お嫁さんが――」

「おはよー!」

少女の声を遮るようにして、また別の少女が教室に入ってきた。


「あ、おはよう!!」

助かったと言わんばかりににっしーは挨拶を返し、少女のもとに駆け寄っていく。


「ん? どうしたの?」

少女はにっしーの頭を撫でながら、いまだにお嫁さんが……と呟いている少女に視線を移す。

「いや、別に何もな――」

「にっしーは、次の土曜日に、お嫁さんとデート行くんだってー」

少女はにっしーの言葉を遮るように、満面の笑みで言葉を発する。


「……へぇ?」

先ほどまで優しくにしーを撫でていた少女の手の動きがぴたりと止まる。

「いやその……」

「うん、大丈夫」

慌てふためくにっしーに、少女は優しく笑いかける。


「良かったー! 分かってくれると信じてたよ!」

それを許してくれたと思ったのか、にっしーはほっと胸をなでおろす。


「浮気者のにっしーなんだから、当たり前でしょ?」

少女はもう1人の少女に優しく語りかける。

「やめて! そう言い方は――」

「そうだね! 確かに言われてみれば……」

「いやあの、話を聞い――」

「私たちは、側室なんだから、にっしーが、正室の子と遊びに行くのは当然でしょう?」

「お願いだから――」

「そっかー、うん納得!」

「心が折れそうです」


にっしーの言葉を全て遮って、2人の少女は会話を続けていく。


「はいはい、にっしーも拗ねそうだし、このへんで終わろうか」

少女は優しくにっしーを抱きしめる。

「日曜日、遊びに行かない?」

「え、行く行くー!」

「うちも行きたい!」

「じゃあ、3人で行こうか」

「「2人でデートがいいなあ」」


まるで示し合わせたのようにして、2人は微笑む。


「え、ちょ……」

「「さ、にっしーはどっちを選ぶの?」」


にっしーは知らない。事前に少女たちがにっしーを困らせるためにこの計画をしたことを。



「うー、どっちも!」


「「にっしー?」」


「ごめんなさいー!」


今日も西川の周りには修羅場が絶えない。



とりあえず、書いてみましたww

好評だったら続き書くかも・・・ですね!←


ご感想お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんという修羅場www うらy……一度は味わってみたいですね羨ましいですはい!
2012/09/24 23:13 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ