ラノ・ニコラヴァと名乗る女。
めっちゃ書けた。ビーストテイマー面白いですね。最近異世界転生もの観てます。
あらすじこ。
小原は熱帯雨林のような森の中に入り、化け物に遭遇した。逃げている最中、極限状態に追い詰められた小原は発狂し出した。そして追い詰められた絶体絶命の時に謎の美人に助けられた。助けられてすぐに気絶して謎の美人に運ばれた小原の運命は?
「んっっ。ふゎぁ〜。」
あれ?なんか天井が高い?そうか、ここは冥界か。納得だ。それしてもベットがフカフカだ。ここはどこだろう?やっぱり冥界か?
キュ〜 バタン
「あっ!!起きたんですね!!」
「あ〜。あなたがエレシュキガル様ですね。異世界転生させてください。生まれ変わるならおっぱいのでかい美人になりたいです。」
なんだか違う気がする。なんだろう?何が違う?
「はい?エレシュキガルってどなたですか?」
違った。全然違った。かすりもしなかった。もしかしたらハデスだったかも。とりあえず事情を聞こう。
「すみません。ここはどこですか?」
俺の問いに美女はこう答えた。その時に確信した。
「ここはローゼンベルグ王国のニコラヴァ領ですけど?もしかしてご存知ないのですか?私の顔、知らないのですか!!??ギルドでは王国内では有名な冒険者になったと思ったのに!!??」
近い近い近い。息遣いが感じられる程に近い。これが俗にいうガチ恋距離ってやつか。それにしても、ローゼンベルク王国にギルド??ここはもしかしてだけど"異世界"か?でも、それしか考えられない。でも、俺の願いは聞き届けられたのか。ありがとうエレシュキガルかハデスの多分どっちか。それにしても。
「フフッ。ローゼンベルク王国にギルド?なんだそれ?」
全然よくわかんね〜。何一つわかんね〜。そう、心の中で泣きそうになる俺に対して正体不明の美人はなんだそれと聞いた俺の問いに答える。それにしても、窓から差し込む光が眩しい。
「す、すいません。あ、あの?どこから来たんですか?ローゼンベルク王国もギルドを知らないなんて。ここの王国民ではないですよね?」
なんて言ったら正解だ?ジャパン村?ジャペン村?ジャポン村?ジュパン村?でも、カッコいい名前がいい!ブロウ村......テポン村......ガンデス村、......ガンデス村にしよう!!なんかカッコいい。
「あの〜。出身のむ「ガンデス村です!!」
「ひゃぃ!!は、はい!!ガンデシュ村でしゅね」
美人の問いに被せて答えてしまった。これはジェントルマン失格だ。それは申し訳ない。本当にごめんなさい。
「あの、お疲れのところ申し訳ございませんがお名前を伺ってもいいですか?」
なるほど、名前か。考えてなかったな。名前はそうだな....シオン.....カモミール。シオン・カモミールで行こう。
「シオン・カモミールです。すみません、こちらもお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
完璧な敬語だ。これ以上にない、美しい敬語。
「ラノ・ニコラヴァです。ここの地方を治めている。ローゼンベルク王国の上級貴族のニコラヴァ家の子供です。」(どこか誇らしげに答える)
ふふん。って誇らしく言ったな。それにしても、よほど位の高い貴族なんだろうな。上級貴族なんだし。
ぐぅ〜ぎゅるるる〜
「腹が....減った」
「シオンさんよく食べますね。そんなにお腹空いてたんですか?」(困惑気味に聞いてくる)
「はい。それはものすごく空いてました」
「あはは....」(苦笑いする)
「それにしても、さっき言ってたギルド?ってなんですか?」
「シオンさんギルドをご存知ないのですか!?」
「はい..お恥ずかしながら...」
「遠方の村に住んでいたのでしょ。それでは知らないはずです。よく聞いてくださいね」
案外面倒見いいな。それにしても飯がうますぎる。特にこの目玉みたいなやつは美味い。でも、どっかで見たことあるような?胃が悲鳴をあげても!俺は!まだ!食う!.....あっ、やべぇ、話聞いてなかった。
バァン!(机を叩く)
「ちょっと!シオンさんお話聞いてます!?」
「ごめんなさい。もう一度聞かせてください」
「もう!次はありませんからね!」
ぷんぷん怒ってて可愛い。
「この国、ローゼンベルク王国の南方には冒険者専用のギルドがあります。そこではランクで分けられていて、Aランク、Bランク、Cランク、Dランク、Eランク、Fランクまであります。このランクは最初は自身の持つ魔法と武具の能力で決まります。魔力がなくても武具の扱いが長けていたらDからEランク。武具より魔法に長けていたらBからEランクです。ローゼンベルク王国では武具の扱いより魔法の方が需要視されていますので武具使いより魔法使いの方が冒険者ランクが高くなりやすいです。でも、冒険者ランクは依頼をこなせばこなすほど上がりますが、今のところBランクまで上がったものはいてもAランクに昇格した冒険者はいません。ちなみに武具の扱いについてのランク分けは想像できると思いますが、魔法でのランク分けはわかりづらいでしょうしそこも説明します?」
なるほど、チュートリアルみたいだ。とりあえず聞いておこう。
「お願いし「魔法には種類があり、炎に水氷、風雷、身体強化、祝福、呪いがあります。そして、最弱の花に最強の神罰。この7つを7魔法と言います。大体の魔法は名前でわかるでしょう。神罰は名の通り?神様っぽい魔法です。時空の転移や魔力を具現化した攻撃です、魔力を具現化することで好きものを作り出したり7魔法を使えます。花は花をそっくりそのまま再現するので使う必要な魔力が多く、それに比べて攻撃性が低いので冒険で使うには扱いが難しく、現在では花の魔法の一族のほぼ全ては他の魔法属性の家と結婚して今では数が少ないです。それに、汎用性が低いので、今では観賞用の花を生み出す程度に使われています」
話遮ってめっちゃ話したな。相場は身体能力強化が最弱だろ。それにしても、神罰か。それって神の逆鱗触れて神に怒られてるやんけ。せめて、神属とかにしとけよ。そう思っているとラノは疑問を俺に投げかけた。
「シオンさんはなんの魔法を使うんですか?」
確かに?なんだろう?うーん?
「わからない」
「え??」(間抜けな声)
間抜けな声出したな。それにしても、なんだろう?すごい気になる。うーん。うーん。検査した方がいいかな。
「検査っ「シオンさん一度魔法属性の検査をしましょう」
なんでこんなに言葉遮ってくるのこの人?
「シオンさん?どうします?検査します?」
「ラノさん、お願いします」
そう答えるとラノが立ち上がった。
「シオンさん着いてきてください。」
絶対多すぎて忘れそう。メモしとこ。