第1話 世代を超えて語り継がれる愛の賛歌
お待たせ致しました。いよいよLAST SEASONを書き始めます。最初の視点はアイリスとなります
素敵なお散歩日和となりましたね…フローリヤ様…
(今、私達は病人や半病人の方達と公園に散歩に訪れていました。細野清二はセシリアの車椅子を愛息子のシャルルと歩いていました。そしてクリス、セシリアとフローリヤ様の理解者の執事は、エドワードのボディーガードのリンデンと二人で散歩をしていました。そしてエドワードは私の旧友、ロベルトの車椅子を押していました)
…お互い、罪深い人を愛してしまったものですね…フローリヤ様……
(エドワードは本当に罪深い夫だ。このように可憐で気高き花のフローリヤ様を、今までお一人にしていたとは…。…しかし彼女からの返答は私の思っていた答えではありませんでした)
…いいえ、私はそうは思いません…。…あの人がいたからこそ、私は彼の遺伝子を残せたのです。それに…その遺伝子は後世に道をしっかりと残してくださいました…。ですから…私は…彼を彼の娘を誇りに思います…
(確かに私も、彼(夫)の遺伝子を持った息子を宿して産み育てて来ました。しかしここまで聡明な思考には至らなかった。だからこそ…私はこの女性に対して敗北したと、直感的に感じ取れましたが、一点の悔いもありませんでした。逆にさすが、彼の愛した女性だけの事はあるなと自分自身の中で納得すらしていたからです)
…ですから…これからは……彼の遺伝子を持つ者を、私達で共に見守りませんか?…親鳥が雛鳥に出来る事は道を示す事と見守る事だけです…
(彼女の言葉を真摯に受け止めた私は、彼女の車椅子の取っ手を持つ手に力を込めていました。一人の女性として完全に劣っている、ですが、この事を口に出しても、彼女はその包容力で私のこの思考すら改変する愛情の力で包み込むだろうと確信を持てました。そして彼の愛した女性は強いなと笑みを浮かべながら彼女に対して敬意を払った言葉を述べました)
…悔しいですね…、彼の正妻はこの私…。でも、…彼(夫)の心の正妻は…貴女なんですね…。…負けましたよ…
(その時でした。公園に風が吹いて、私達の髪をなびかせました。その時、彼女は眼を閉じて歌を歌い始めました。その歌声に、公園の花びらたちが楽器奏者の様に我々の周りを包み込む様に、きらびやかな花々が舞い踊っていました)
…♪…アイリス様…勝ち負けなどではありません…。…私も貴女も彼を愛している事に変わりはないのですから…。…それでよいではありませんか…♪…
(歌の合間にも彼女は私に語りかけて来て下さいました。その歌と公園の花びらにはしゃぐ子供達の姿に、私達は共に微笑みを浮かべて見守っていました)
いかがでしたでしょうか、各々深堀できていなかった組み合わせの二組を公園内で散歩させています。
なるべく早く終わらせようと思っています。それではまた
浅葱




