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いざ王都へ! ①

ご感想、ご評価ありがとうございます!



おはようございます!

休みの日になりました!


昨日は麗香さんの所で鍛練して、疲れて星を見上げてすぐ寝ちゃいました。


庭でストレッチとちょっとした筋トレをして、ご飯を食べたらすぐログインしましょう!


隣で同じようにストレッチするお父さんを見上げます。


「……本当にゲームやるんだね」

「ふふ、やらないと思っていただろう?」

「うん……」

「部下から話は聞いていてね、楽しそうだとは思っていたんだよ」


お互いに身体を伸ばしながら、会話します。


「それに、今はタイミング合わなくて何処も出かけられてないけど、ゲームなら同じ景色を共有できるだろう?」

「……うん、旅行みたいで、楽しいよ」


初めてルクレシアの街並みを見たとき、星空を見上げたとき、門の外へ出たとき、ソル・ネーソスで光り輝く海に白い砂浜を見たとき……とてもワクワクしました。



「……それに年を重ねていくと、疲れやすくなってきてね。キャンプは問題ないけどもう山登りはしんどくなってきたね……」

「………そ、そう」

「その分ゲームには期待しているよ。……新しい景色をね」

「……すっごいよ」

「はは、すっごいのか」


そりゃもうすっごいです。

異世界です異世界。

頬を撫でる風も、食事のいい香りも、すごいです。

フルダイブ型ってとんでもないですね。


「僕も来週休み取れたから、母さんとやってみるよ」

「うん、感想待ってるね」

「はは、気長にね」



その後は家族で朝ごはんを食べました。

洗い物を終わらせて、部屋に戻ります。



よし、ログインです!








ログインしました。

身嗜みを整えて、キッシュを口に運びます。

野菜たくさんのキッシュ、美味しいですしお腹にたまります。

まぁ、満腹度に、ですがね。

身体は軽いです!


食べすぎると身体が重くなるらしいですけどね……

そのあたりの作り込みもすごいです。


それでは、ディアデムを喚び出します。

今日は戦いますからね!


よし、ではお師匠様に挨拶して向かいましょう。



「お師匠様、おはようございます」

「おはようミツキ。……今日の予定は?」

「依頼を受けて、王都を目指す予定です」

「ほう?……14時までには王都に着くように」

「14時まで、ですか?」

「……15時から、素敵な密会さ」

「素敵な密会!?」



素敵な気配はしませんが!?

ま、まさか……



「ま、まさか」

「待たせる訳にはいかないからねぇ……まぁルクレシアから王都までは歩くと4、5時間くらいはかかるだろうが」

「4、5時間ですか……」



………えっ20kmくらいあります???

そんなに歩いたことないです……

え、歩けるでしょうか……


「まぁ呼び出せば背に乗せてくれる奴はたくさんいる。遠慮なく喚ぶんだね」

「は、はい!」


そうでした。

歩くことばかり考えていましたが、ルクレシアから離れて人気が少なくなったら、呼び出しちゃいましょう!


「……ミツキ、鞍は持っていないね?」

「鞍……持ってませんね」

「…………ちょっと待ってな」


お師匠様は部屋に入って、何かを持って戻ってきました。


「これは、ヴァイスが幼いときに使っていたものだが、今のアイツにはサイズ合わんからいいだろ。持っていきな」

「これは、鞍、ですか?」

「背に乗せて魔力を通せば、騎乗対象に合わせた鞍に変化する魔道具さ」


そんな便利なものが!

1枚の黒い布にしか見えませんが!


「い、頂いてばかりで」

「ワタシの弟子なんだ、分け与えたものは貰っておくんだよ」

「は、はい!ありがとうございます!」


頂いた鞍(布)をアイテムボックスへしまいます。

素早くギルドに向かいましょう。



「14時になったら迎えに行くからね。王都にいなかったら……わかるね?」

「はひ!全力で向かいます!」

「よろしい。行ってきな」

「行ってきます!」


すぐに!出発しましょう!

お師匠様に挨拶して、家から出ます。


そしてすぐに、ルクレシアへ飛びました。




今日も石碑広場は人でいっぱいです。

すぐギルドへ向かいます。





「えっと、ルクレシアから北の討伐依頼と採集依頼は……」


依頼が貼られた掲示板から、依頼を物色します。

ランクアップまで、討伐依頼は5、採集依頼は3です。

なるべく手間のかからない依頼を選びましょう。

寄り道したら王都に着くのが遅くなりますからね!



…………このオーク討伐(5体)と、ワイルドウルフ(1体)とウルフ群れの、3つの討伐依頼を受けます。

どれも街道沿いのようなので!

ウルフを倒し続けると、ワイルドウルフが出現するそうです。


同じように魔力草の採集と、街道沿いに咲くダンデライオンの採集(20本)も受けましょう。


……ダンデライオンってたんぽぽですよね?

素材なんですね!




何故こんなにたくさん受けてるのかと思われたかもしれません。

推奨レベルが15〜と書いてあるからです。


わたしの現在のレベルは、35です。

受けて問題ないと判断しました!


………イベントで上げすぎましたね。

まぁ油断しては負けてしまいますからね!

油断せず戦いましょう。

戦いは、何が起こるかわかりませんから。



依頼カウンターで依頼を受けて、ちょっとリルもおろしてギルドの外でアイテムボックスを確認します。


ポーション類は、そこそこあります。

食事も、余裕であります。

野菜もお肉もたくさんありますからね!

休憩した時にも作れます。



……うん、準備は完了です!行けます!

マップをみて北の門へ向かいます。




「ギルドカードを」

「はい」

「……確認しました。お気を付けて」

「ありがとうございます」


門番さんにギルドカードを見せて、門の外へ出ます。




「わぁ……!」


こちらからみる景色は、また少し違います。

道が整備されています!

これが街道ですね。


街道沿いに森や湖がありますね!

………王都はまだ見えませんが!

パッシブスキルのおかげで、普段より全然よく見えるんですけどね。



よし、向かいましょう!




街道沿いをひたすら進みます。

わぁ、本当にたんぽぽが生えてます。




ダンデライオン

素材。食用、薬用、珈琲にも。

元気いっぱい




雑ですがわかりやすいですね!

そういえばたんぽぽ珈琲、聞いたことあるような?


見かけたら採取します。

割と普通に生えてますね。


……というか。



プレイヤーの姿、割とチラホラいます。

本当はケンタウルス座か、いて座の背に乗せてもらおうかと思ったのですが、注目を浴びてしまいそうです。

いっかくじゅう座(モノセロス)も、珍しいような気がします。



………依頼をこなしつつ街道を進んで、依頼達成したら森の中を進みましょう!

森の中は、プレイヤー少なそうです。


街道沿いの平原には、モンスターを追いかけるプレイヤーの姿がちらほら見えますし。


わたしは小走りで、街道を走り出しました。






「【身体強化(魔)】、【ブースト】!ウィンドアロー!」

「ギャンッ」



ウルフの群れを発見しました。

レベルは17、数は20以上います。


ただ、ウィンドアロー1発で倒すことができました!

レベル上げのおかげですね!


ウルフの飛びかかりや突進を避けながら、魔法を確実に当てていきます。


(……25、26、27、28、29、30!)


30匹いました!多すぎ!

倒しきった所で、背後に気配を感じて振り返る勢いを利用して杖も振り回します。


ガキンッと杖と爪が当たる音が響きました。

杖を振り抜いて、距離を取ります。




ワイルドウルフ Lv.22

アクティブ

【突進】【指揮】【爪撃】

【炎魔法】【噛みつき】




っでました!ワイルドウルフです!

ウルフよりも二周り大きい体躯です。

そして、目元に縦に傷が刻まれています。


なるほど、ワイルドですね?

わたしを睨みつけるその目は、殺意に満ちています。


「ッファイアーボム!」

「ガッ!?」


飛びかかってきたワイルドウルフをバックステップで避けて、すかさず魔法を放ちます。


ファイアーボムは、HPを半分まで削ってくれました。

でも素早い動きです!ワイルドウルフはずっと動いています。

どうにか目では追えますが、狙いが定めにくいです。


動きを止めたいところですね。

頼れるおおかみ犬を喚び出しましょう!


「〈おおいぬ座(シリウス)〉!」


地面に展開された魔法陣から、シリウスが勢い良く飛び出しワイルドウルフへ飛びかかります。


「ギャンッ!?」

(大人しく、するんだな!)


ワイルドウルフを捉え、首元に噛み付き、シリウスは勢い良く首を振りこちらへワイルドウルフをこちらへ飛ばしました。



「ありがとうシリウス!ウォーターボム!」


地面を転がるワイルドウルフに、容赦なく魔法を放ちます。

首元が焦げてますねぇ……さすがシリウスです。


「ウォーターボム!」

「ガァッ…」


ワイルドウルフは小さく吠えて、スーッと消えました。




-ウルフの群れ、ワイルドウルフを倒しました-

ウルフの牙、骨を手に入れました。

ワイルドウルフの毛皮、魔石(中)を手に入れました。




よし!これで依頼は2つ達成しました。

………王都まではまだまだです。


魔力草と、ダンデライオンを採集しながら進みましょう。




オークも探さないとです。

オークって、どんな見た目なんでしょう?



今までゲームはほぼやったことないので、全然思い浮かばないですねぇ………



あ、ダンデライオンです。

わたしも何かに使えるかもなので、多めに取っておきましょう!




……40分は歩いています。

途中に湖も見えますし、そこまで行ったら休憩しましょう!


異名持ちが生産職しかいないのには一応理由があります!

素敵な密会で話しますので、もう暫くお待ちください。


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] ワイルドですね、、
[気になる点] >背に乗せて魔力を通せば、騎乗者に合わせて鞍になる 「騎乗者=乗り手側に合わせて鞍になる」って書いてますが、鞍って確か「乗せる側の負担軽減用」の品だったはず……つまりコレって「騎乗対…
[一言] ぎょしゃ座……はいないんだったかな。いやそもそも乗り物じゃなくて運転する人か。 タロットの戦車とか気になるけど絶対悪目立ちするだろうなぁw
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