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お土産話とお土産配り②

皆様ご覧いただきありがとうございます!



おはようございます!

今日は少し天気が悪いですねぇ……


わたしはユアストの通知をベッドの上で開きます。




Your Story -ミツキ-




27ページ目




お土産話とお土産配りは盛り上がったみたいですね。

思い出を共有するのはとても素晴らしい事だと思います。

太陽のプラム、とても美味しそうです。



シュタールはクリスティア王国国王ですが、Sランク冒険者でもあります。

お話ししてみたら、新しい発見があるかもしれません。



お疲れ様でした。







んにゃーーーーーー!!

忘れようとしましたが夢じゃなかったですね!


というか王様、Sランク冒険者さんなのですか!?

つよつよじゃないですか………


そんな王様に、お会いする……?

渡り人が、簡単にお会いしていいんですかね……?


い、いやこれは賄賂です。

何かあったら助けていただく為の賄賂ですから、確実にお渡ししないとです。


ご家族分もお渡しした方が喜ばれますかね……

お渡ししましょう。王様だけでなくご家族も健康長寿になるべきです。



というかこの小出しにゲーム外で情報出してくるのユアスト的にアリなんですね………?

この辺の仕組み本当にわかりませんね!



よし、学校が終わったらログインして、リゼットさんの元へ向かいましょう。








授業を終えて帰宅しました。

洗濯物を畳んでリビングへ降りると、スパイシーな匂いが漂っています!


これは!カレー!


キッチンを覗くと、お兄ちゃんが鍋をかき混ぜてました。


「今日はカレーな」

「お腹すいた!!」

「カレーの匂いって腹すくよな。いっぱい食えよ」

「うん!ありがとう!」


お兄ちゃん特製具沢山カレーです!

ちょっとご飯多めに盛りましょ!



「「いただきます!」」


食欲をそそるスパイシーな香り……

んむ!ジャガイモはほくほく、玉ねぎの甘みのおかげで、辛口のルーがマイルドになってます!

豚肉と人参も美味しいです〜!


季節に合わせて具材が変わりますが、多分そんなに野菜買ってなかったので今回はありあわせですね!


うんまいです……カレーは飲み物って言葉の意味も理解できます……手が止まらないです……

ご飯もパンも合うカレー、素晴らしいです!


明日にはもっと美味しくなるでしょう……


「美味しかった……ごちそうさまでした……」

「おう。お粗末様」

「お兄ちゃんも今日ゲームやるの?」

「おう。この後風呂入ったらやる」

「じゃあフレンド登録だけしよう。ルクレシアの石碑広場で待ち合わせで」

「お、いいのか。じゃあ目安21時でいいか?」

「うん!どんな見た目してる?」

「髪は藍色、見た目はほぼ変わらん。まだ初期装備だな……」

「……まぁ、見つけられるようにウロウロするね……」



リゼットさんに会う前に、お兄ちゃんとフレンド登録しておきましょう。


何かあったときに手助けできますからね!

わたしは色々な人に助けてもらいましたから、兄のサポートをしましょう。



ではお風呂済ませて準備しましょう!

ルクレシアへと向かわないとです!






ログインしました!

見慣れたお師匠様の家の客間です。


身嗜みを整えて、アイテムボックスの中から食べ物を吟味します。

イベント前に買っていた食事がまだまだあるんですよね。

レベルが上がったのでアイテムボックスの枠も増えてるんでまだ余裕ありますけどね!


久しぶりに塩クロワッサン食べます。

うん、やはり周りサクッと中はふんわりしてるクロワッサン美味しいです。



よし、ではちょっと早いですが、ルクレシアの石碑広場に向かうとしましょう!

グレナダさんには美味しい食事でずっとお世話になってますので、プラムをお渡ししたいのです。




「こんばんは、お師匠様」

「よく来たね、ミツキ」



お師匠様はソファで宝石を磨いています。

うっ………とんでもない効果のダイヤモンドを思い出します。

王様………



「ちょっとルクレシアまで出てきます」

「気を付けていっといで」

「はい、行ってきます」



外へ出ると、庭で大きなキリンが月の光を浴びていました。

………こう見るとびっくりしますね!

お師匠様のきりん座、でしょうか。


頭の上にオリーブを咥えた鳩もいます。

…恐らくはと座ですが、本当にオリーブ咥えてるんですね……


じっと見ていたからか、鳩がこちらへ顔を上げました。

すると、こちらへ向かって飛んできます。

そしてわたしの前でホバリングしました。

え、鳩ってホバリング出来るんですね……あ、よく見たらうっすら緑のオーラを纏ってるので、風魔法関係でしょうか。



(アンタ、エトワールの弟子だね?名前は?)

「ひえあっ……ミツキと申します」

(変な声出してどうしたんだい。……まぁいい、手を出しな。これあげるよ)


喋りかけられたのにびっくりして変な声をあげてしまいました。

しゃ、喋るんですね!

言われた通りに手を出します。


すると、咥えてたオリーブを手に落としました。


(頑張んなね)

「あ、ありがとうございます!」


そしてキリンの頭の上へと戻りました。

咥えるものが無くなって伸び伸びしてますね……


これ、いただいてよろしいんでしょうか……





知恵と平和のオリーブ

知恵と平和の象徴、オリーブの葉と実。

植えた場所にはモンスターが近寄らなくなる。

実は最高級素材としても扱われる。


特殊情報(アストラルウィザードにのみ開示)

はと座を喚び出すことにより低確率で入手可能





「お、お師匠様ぁぁぁぁぁ!?」


開いている窓に駆け寄って思わず叫びました。


「なんだい騒々しいね」

「は、鳩さんがこれくれましたが!!」

「ん?……あぁ、オリーブか。偵察先で手に入れてきたんだね」

「これ、希少価値高いものでは!?いただいてよろしいんでしょうか!?」

はと座(ファクト)があげたんだ、貰っておくといい。はと座は偵察能力を持つんだが、その時に現地の植物を咥えて持って帰ってくる性質でね。オリーブも何故かたまに持って帰ってくるんだよ。何かに使うときが来るだろうから、持っておきなさい」

「わ、わかりました」


はと座は偵察能力をお持ちなんですね…

ということは旧約聖書の、ノアの方舟に出てくる鳩さんの方の逸話持ちなんですね。


にしても、植えた場所にモンスターが近寄らなくなる……

とんでもない能力ですね!やばいやつですこれは…


アイテムボックスに押し込んどきます。



「さ、早く行ってきな」

「は、はい!行ってきます!」

「あいよ」



は、時間が迫ってきます!

向かわないとです!



わたしは懐中時計を取り出して、ルクレシアへと飛びました。










やってきました石碑広場です。

いつ来ても、人がいっぱいです。


約束の時間まではあと15分くらいあります。

今のうちにグレナダさんのところへ行きましょう。



「グレナダさんっ、こんばんは」

「お、ミツキの嬢ちゃん!元気そうだな」


丁度プレイヤーが途切れた所を話しかけます。


「今日も何か買ってくかい?」

「今日はちょっと時間が無いので、次にたくさん買わせていただきますね。……今日はグレナダさんにお渡ししたいものがあって」

「?俺にかい?」


アイテムボックスからプラムの箱を取り出します。

あっ


「……グレナダさん、ご家族さん何人いますか?」

「へっ?……今は女房と2人だが」


わたしはもう1箱プラムの箱を取り出しました。


「これ、いつもお世話になっているのと、ちょっと催し物で手に入れたお土産です。お家でみていただければ」

「おっいいのかい?なんだ、気を使わせちまったな」

「お礼もかねてますから!いつも美味しい食事をありがとうございます!」

「嬢ちゃんいつも買ってくれるからな、それで十分さ。でもありがとよ」


グレナダさんは笑顔で受け取ってくれました。

良かったです!


そろそろ時間なので、グレナダさんに挨拶して屋台を離れます。




ひとまず壁際に向かおうと思ったら、ミカゲさんが歩いていました。

そして目が合いました。


「おや、ミツキ氏」

「ミカゲさん、こんばんは」

「視線を感じると思ったらミツキ氏でしたかー」


おっと、そんなにわかりやすかったですかね?


「何か買いに来たんです??」

「ちょっと待ち合わせで…」

「……なんと。ミツキ氏が待ち合わせとな?」


キラーンと、ミカゲさんの眼鏡が光った気がします。

な、何もないですが!?


「じゃあボクは邪魔にならないように退散しますよっと」

「いや、ただの身内で……」

「君達、可愛くて強そうじゃん!」

「俺達初心者だからさ、ちょっと教えてよ」

「……はァ?」


ミカゲさんと会話していたら、初心者装備の男性2人組に声をかけられました。

そしてミカゲさんから低い声が聞こえました。


み、ミカゲさん!お顔!すっごい嫌そうな顔してます!


「俺達ゲーム始めたばかりだからさ、一緒にやろうよ」

「わからんならギルドにでも行けばいいです」

「俺達はかわいー女の子に教えてもらいてーのよ」

「近寄らないでくれます??行きましょ」


ミカゲさんがわたしの手を引いてその場を離れようとします。

わたしもそのまま離れようとしますが、2人組はミカゲさんの目の前に立ちはだかります。


「は?ウッザ」

「君口悪いねー。そこもかわいーけど」

「そっちの君は無口だね?おとなしめなのかな」

「……今人を待ってますので」


目を動かして、お兄ちゃんを探します。

藍色の髪色の初心者装備………



「……煩いなぁ。GMコールしてやろうか」

「ただの遊びの誘いじゃん?」

「ね、少しだけでも」

「………みーっけ」



ミカゲさんの機嫌が急降下しているのを見て、逃げる準備をするべくミカゲさんに近寄った所、ミカゲさんと男性2人組の間に1人の男性が割って入りました。


「な、なんだよ」

「俺の連れなの。どっか行ってくんね?……注目、集めてるぞ?」

「……チッ行こうぜ」


わ、本当です。

何人かがこちらを見ています。


「チックソ共が……あの顔でナンパとか成功する訳ないですわ」

「え、ナンパだったんですかアレ。変に絡まれてるだけかと」

「いやどう見てもナンパだろ」

「……お兄ちゃん、もしかしてちょっと見てた?」


そうです。

割って入ってきたのはお兄ちゃんでした。

お兄ちゃん身長高いので、思いっきり2人組を見下ろしてました。


「……おや、ミツキ氏のお兄さんでしたか」

「おう。兄のリューです」

「ミカゲです。助かりました、ありがとうございます」

「ありがとうお兄ちゃん」

「なんか絡まれてんなーと思ったら妹だったから驚いたわ」


わたしはお兄ちゃんを見上げます。

変わったのは髪色だけみたいですね。


「じゃ、ボクはここで失礼しますわ!ミツキ氏、あとで瓶について話しましょ」

「はい、連絡しますね」

「ミツキ氏のお兄さん、失礼しますわ」

「ども」

「どもー」



ミカゲさんは手を振って人混みに消えて行きました。

ひとまず壁際に向かいましょう。



「にしてもゲームの中でもナンパする奴っているんだなぁ」

「ナンパなんだねアレ……」

「どこからどう見てもナンパでしょーよ。……うし、フレ申すんぞ」

「…ん、承認した」

「変なのに絡まれたら連絡しろよ」

「1人だったら【瞬間移動(テレポート)】で逃げるから大丈夫」

「……すぐ逃げろよマジで」

「……そういえばお兄ちゃん、どんなジョブについたの?」

「ん?あー、メインは槍使い、サブは……ここじゃ言えねえから後で家で教えるわ」


……ここじゃ言えないサブジョブ……兄は何をやらかしたのでしょうか。


「ミツキは?」

「……ウィザードで薬師だよ」

「……ミツキっぽいな」

「そう?」

「おう。……この後の予定は?」

「お世話になってるNPCのところに行くかな」

「そうか。俺もこの街の探索するわ」

「じゃあ、またね」

「またな」





絡まれたりなんだりしましたが、お兄ちゃんと別れてリゼットさんの元へ向かいましょう!


割と時間食いました!

というかこの時間だともうお店閉まってるのでは!?


わたしは小走りでお店に向かいました。






「………ですよね!」


リゼットさんのお店にはCLOSEの札がかけられています。

もう21時を過ぎてますもんね!


明日、ログインしたらすぐリゼットさんのお店に向かいましょう。

一応ブティックもみて、お師匠様の家に戻りましょうかね。




ブティックもCLOSEの札がかけられています。

ですよね!戻りましょう!


明日急いでログインしましょう。

早めにお渡ししたいですからね!



わたしは懐中時計を取り出して、お師匠様の家へ戻りました。






「ではお師匠様失礼します!また明日来ます」

「ちゃんとやる事やってから来るんだよ」

「はい!おやすみなさい」



もう遅めの時間ですので、お師匠様に挨拶して部屋に入ります。

お師匠様はこちらに配慮してくれます。

すごいです……NPCとは思えないですよね……



明日も学校です。

ログアウトしましょう。






わたしはヘッドセットを棚におきます。

伸びをして、ベランダから空を眺めます。


いつもと変わらず、きれいに瞬いていますね。

星空を眺めていると落ち着きます。



よし、明日に備えて寝ることにしましょう!



おやすみなさい。


文字数が安定しなくて読みづらかったら申し訳ないです……


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] おのれナンパ師どもめ、余計な時間浪費させおってからに。 お土産配り挨拶回りが捗らないじゃないか
[一言] 更新有難う御座います。 会話も波に乗らず、ナンパに失敗し座礁轟沈。
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