サバイバルイベント 5日目 ①
ご評価、ブクマ登録ありがとうございます!
あと孫への応援もありがとうございます(笑)
朝までぐっすりでした。
おはようございます。
今日も朝ランニングします。
その前にユアストの通知を開きます。
Your Story ‐ミツキ‐
22ページ目
友との冒険はどうでしょう。
色々な発見があったようですね。
正規の入り方ではない入り方でダンジョンに入ったようです。
それも運のうち、ですね。
そこで新たな出会いがあったようです。
友も、普段出会えない者との縁も大切にして下さい。
その交流は、貴方に新たな発見をもたらすでしょう。
ダンジョンの完全クリア、おめでとうございます。
必要なアイテムを持ってダンジョンに臨めたこと、素晴らしい豪運です。
新たな力を目にしましたね。
宇宙も太陽も、とても強大な力でしょう。
貴方には星の輝きと太陽の祝福があります。
これからも貴方らしく、冒険を楽しんで下さい。
お疲れ様でした。
とても濃い1日でした………
ページも22ページ目になりました。
後で1ページ目から読みましょう。
初心、忘れるべからずです。
よし、ではランニング行ってきます!
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ランニングから戻ってきて、朝ごはんを食べます。
「お母さんはお父さんと出かけてくるわね」
「お土産買ってくるからな」
「気にせずゆっくりしてきてね」
「俺もゲーム買いにいくわ」
お父さんとお母さんはお出掛け、お兄ちゃんはゲームを買いにいくようです。
「お兄ちゃん、お昼は?」
「食う。いいよ俺作るぞ」
「試したいレシピもあるから、わたし作るよ」
「……そうか?よろしくな」
お兄ちゃんとお昼の時間を決めて、わたしはゲームにログインしましょう。
「後で時間があったら、ユアストの事教えてくれよな」
「わかった。今はイベント中だから、終わったら一緒にやる?」
「おう。少しだけ教えてくれ」
「はーい」
部屋に戻ってヘッドセットを装着します。
よし、ログインです!
ログインしました!
ヒイラギの木陰には、わたし以外誰もいませんね。
フレンド欄を確認すると、レンさんはログインしているようです。
きっと戦いに行ってるのでしょう。
「〈ペルセウス座〉、〈おおいぬ座〉、〈しし座〉」
昨日の戦闘メンバーを喚び出しました。
そして、ペルセウスさん、シリウス、レグルスへと頭を下げます。
「昨日はありがとうございました」
シリウスとレグルスはわたしに身体を寄せて、横になります。
気にすんな、というイメージが伝わってきます。
わたしはシリウスとレグルスを、両手でそれぞれ撫でます。
「ペルセウスさん、助けていただきありがとうございました」
もう一度ぺこりと頭を下げると、その頭をポンポンと軽く叩かれました。
頭を上げると、ペルセウスさんがこちらをじっと見つめています。
…………ふむ、食事のイメージが伝わります。
……なるほど、腕によりをかけて作りますね。
今更ですが、喚び出した彼ら、ご飯食べるんですねぇ。
「食事は嗜好ですか?それとも何か魔力とかの足しになるんです?」
………食事、魔力、変換……そのあたりの単語のイメージですね。
お師匠様にちゃんと確認しなければなりません。
ひとまず林檎を切り分けておいて、食事にしましょう。
わたしも1切れ口に運びます。
うん、やっぱりすごく美味しいです!
この林檎、もう少し欲しいですね!
お米を炊きながら、野菜を炒めます。
野菜もちゃんと食べないとです。
お肉と一緒だとぺろりと食べちゃいますよね。
今日は醤油ベースの肉野菜炒めです。
んんん食欲そそるいい匂いです。
ペルセウスさんとシリウス、レグルスにはハニーピグのステーキを焼きました。
やはりお肉のが好きみたいですね。ガツガツ食べてます。
焼肉のタレ、気に入ったようですね!
ご飯と肉野菜炒めを大きめのお皿によそいます。
ワンプレートって便利ですよね。
そこにステーキを3切れ、野菜の肉巻きを2個乗せます。
……ほぼお肉!しょうがないですね。
サバイバルでお肉は大切ですからね!
同じようにまた野菜を炒めていると、木陰の入り口から人の気配がしました。
目を向けると、レンさんが入ってきました。
「おはようございます、レンさん」
「はよ。………美味そうだな」
「もうすぐ出来上がりますね!」
レンさんはレグルスの近くに座ります。
そしてレグルスを撫でます。
レグルスも大人しく撫でられてますね。
「おはようございますですわー」
「ミカゲさん、おはようございます」
「いい匂いですな。目が覚めましたわ」
ミカゲさんも白衣の裾を持ち上げて座りました。
よし、出来上がりました!
腹ごしらえしましょう!
「どうぞ!」
「いただきますです」
「……いただきます」
「召し上がれ!」
うむ!丁度いい醤油加減です!肉野菜炒めって味付けで別料理か!?と思うくらい変わるので良いですよね。
ご飯が進みます。
「うま………ミツキ氏の作るご飯はほんと優しい味がする……」
「ありがとうございます……嬉しいです。料理人じゃないので家庭料理みたいなものですけどね」
「ボクは暗黒物質しか作れないので十分すごいですよ!」
暗黒物質………?
「レン氏は?」
「……作れるように見えンの」
「見えないっすね!」
「……………」
わたしは黙々と食べすすめます。
触れないで置きましょうね……
皆食べ終わってお皿を洗って返して下さいました。
ありがとうございます。
「そいやレン氏。昨日のスキルについて聞いても??」
「別にいいけど」
「【コンバート】ってどんなスキルなんです?」
「………【コンバート】は自分のステータスを一時的に入れ替えるアクティブスキルだ。俺が昨日使った【テラ・インパクト】は攻撃と防御を参照して与えるダメージが変わるアーツだが、放つと反動で自傷ダメがある。俺は攻撃と敏捷にステ振りしてる。攻撃と防御が同じくらいのステなら自傷ダメ抑えられるから防御と敏捷を一時的に入れ替えた」
「ふむふむ、そのようなアーツがあるんですなぁ。だからレン氏あんなにゆっくりだったんですな」
「ミツキが動きを抑えてくれたから撃てたモンだけど」
なるほど、そんなスキルがあるんですね。
レンさんの攻撃、絶対わたしの3倍以上あるでしょう。
そんな事を考えていると、ミカゲさんがぐるんとこちらに顔を向けます。
「ぴっ」
「ミツキ氏にはツッコミ所しか無いんですよね………とりあえず答えられる範囲で構わないのでお伺いしますぞ?」
「お、お答えできるかわかりませんが」
「なんとなくこういう感じかなーってのは思っているんですけどもね」
ミカゲさんは身体全体をこちらに向けて、正座しました。
「とりあえずミツキ氏は最初テイマーなのかと思ったんですよね」
「動物喚び出してますもんね……」
「でも人型も喚び出してるので、テイマーじゃないんだなってわかりましたね。精霊とか妖精とかじゃないっぽいですし」
ミカゲさんはペルセウスさんの方をチラリとみて、首を傾げます。
「それにテイマーなら召喚獣はモンスター倒せるはずですし、ミツキ氏の喚び出した彼らはダメージは与えますけど、トドメはミツキ氏にさせてるみたいですし。不思議で不思議で」
なるほど、そう言われると確かにそうですね。
周りから見ると、わたしの戦闘スタイルは謎すぎます。
「んでボクでもわかる星座名とか1等星の名前ですしね。あとメテオ?とか絶対普通のウィザードが撃てる魔法じゃないですからね。だからそのあたりの特殊なジョブなんだなーと思いました」
わたしはとりあえず曖昧に微笑んでおきます。
まぁほぼその通りなんですけどね……
「そういう特殊なジョブは大体NPCに弟子入りするんですよね。そして大体はあんま話せないーって言ってるんですわ。ミツキ氏もその口だと思われますな」
本当にその通りなんですよね……
「まぁボクの好奇心なので、気にしないでくだされ。このゲーム細かいなーって改めて思っただけですわ。ミツキ氏とプレイするのは楽しいですし」
「わたしも、1人でプレイするのも楽しいですが、こうしてお2人とプレイするのとても楽しいです」
「ふへへ。レン氏両手に花ですなー」
「うるせえな」
「お?照れてらっしゃる??」
「…………」
「無視!」
誰かとプレイするのは、自分だけじゃ気付けない新しい発見があって面白いです。
わたしはゲーム不慣れですしね。
1人は1人の良さがありますけども。
「ボクも特殊なジョブのルート辿ってますし、本当に貴方だけの物語って奴ですなー」
「このゲーム本当に細かくてすごいですね……」
「色々わかったらお伝えしますわ」
「よろしいのですか?」
「いいんですよ。伝えたいだけですわ!」
色々お話ししていたら、ある程度時間が経っていました。
それぞれやりたい事をやりましょう。
「俺はモンスターブッ倒してくる」
「ボクは素材採取ですな」
「わたしはステータス操作して、この辺りの散策します」
レンさんとミカゲさんをお見送りして、ステータス操作とソル様から頂いたアイテムの確認です!
「………アイツの事、困らせンなよ」
「わかってますぅ。あんな表情させたかった訳じゃないです」
距離をあけて同じ方向を進むレンとミカゲ。
「………レン氏が人と、それに初心者っぽい女の子とプレイするの意外でしたわ。何でもかんでも1人でやるってイメージでしたし」
「…………出会った時、モンスターにボコボコにされても、諦めてなかったンだよ」
「えっ」
「普通の女がする目じゃ無かった」
普通の女の子とやらだったらあんなにボコボコにされれば、ゲームなんてやりたくなくなるだろう。偏見だが。
それでも、偶然見たアイツの目は、強くなりたいって訴えてた。
「あとはまァ」
緊張しながらフレに誘われて、断れる程薄情にはなれなかった。
「胃袋でも掴まれたんじゃねェの」
「それはわかりますなぁ。それに、ミツキ氏といるといい意味で力が抜けますよねぇ」
不思議な雰囲気を持っていて、とても居心地が良い。
「今後もいい関係を築きたいですわ」
「……………フン」
「独り占めは駄目ですぞー?」
「……独り占め所か、人でも何でも寄せ付けるだろアレは」
「………ボクらも惹き寄せられた感じですなー」
最近作者の検索欄はギリシャ語とラテン語で溢れています( ˘ω˘)
これからもこの作品をよろしくお願いします!