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サバイバルイベント 4日目 ⑧

今回は短めになります!

いつもありがとうございます!



花畑の中を歩いて、ガゼボへとたどり着きました。


ガゼボの中には柔らかそうな大きいソファが置かれており、白い布を身体に巻きつけ、金髪で月桂冠を被った若く美しい美貌を持った男性が座っていました。




『金林檎か。悪くない』




食べやすい大きさに切られた金林檎を口に運びます。

それすらもまるで絵画のようです。



『さて人の子よ。太陽(オレ)太陽(ソル)。……よくよく見れば渡り人か』

「は、はい」

太陽(オレ)との邂逅を望んだのだろう。望みがあれば言うといい』



の、望み!?

な、何もないです。

ちょっとした知的好奇心でした、と言ったら怒られるでしょうか!?

興味本位で訪れてしまいましたが!?



『……クク、興味か』



うぇ!?

言葉に出していましたか、わたし!?



『わかりやすい娘だ。………ならば少しこの島についての話でもしよう』



ソル様が指を鳴らすと、目の前に大きなウィンドウが表示されます。



『この島は太陽(オレ)の島だが、ハーセプティアとは異なる空間にある』



ソル様が手を動かすと、ウィンドウに楕円や丸で図が表示されます。


大きな円の中に、楕円の丸や小さな丸などがバラバラに描かれています。



『この楕円がハーセプティアだとすると、周りにある小さな丸はこの島のように、異なる種族が住む空間でもある。妖精たちの國、悪魔の住処、天使の居住区など、様々な生命体が住んでいるな。召喚魔法は大体ここから喚ばれる』



そ、そうなのですか!

確かにどこから喚ばれるのか、気になっていたところです。

まさか空間が異なるとは。

そこでは星座たちも、自由に暮らしているのでしょうか。


『今回は創造主(ゲームマスター)からの要請があったから島を開けた。まさか催し物を開催されるとは思わなかったがな』



ゲ、ゲームマスターってゲームマスターですよね?

普通にゲームマスターとして認識されてるのですね??

上位のこのようなNPCはちょっとゲームシステム的なこと、ご存知なんですかね???



『空間の話に戻るが。その空間に満足していない種族も多い。故にハーセプティアに侵攻しようと良からぬ事を考える輩もいる。気を付けよ』

「は、はい」

『ハーセプティアは人も資源も多い故、この先ハーセプティアを手に入れようとしてくるやも知れぬな』



雲行きが一気に怪しくなりました。

ハーセプティアの事を、他の空間の生命体が狙っているらしいです。



「……ひとまずこの島はソル様の居住島、と言うことですか?」

『この空間は太陽(オレ)の管理下にある。………太陽(オレ)は太陽。遍く全てを照らすべく存在しているが一日中照らしているわけではない。この島には太陽(オレ)の神殿を建てている故、居住区としての考えは間違いではない』

「………ボクからも質問良いですか?」

『いいぞ』

「ソル様は神様なのです?」



ミカゲさんはウィンドウを眺めると、ソル様にそう尋ねました。



『神では無いが、近い存在ではある。この世界で神と呼ばれるのは創造神や一部の神だ。だが神はハーセプティアやこの空間には関与しない。神に出来るのは作ることと送り出すことだけだからな。太陽(オレ)は太陽を司る概念的存在、といった所だろう』



…………頭が痛くなってきました。

あと引っかかる事もあります。

ハーセプティアには宗教国家があったはずです。

………何もしない神を信仰するとは思えないのですが。



「………ソル様は太陽そのものである、という解釈で宜しいのですね?」

『あぁ』

「ご教授頂きありがとうございます」




なんだか知るには早い情報を、知ってしまった気がします。

このゲームも中々謎が多いですね。



『さて、話だけと言うのも体裁が悪い。アイテムをくれてやる。初回ボーナスと言ったか』

「急にメタくなりましたな………」

『だが簡単に渡すのも面白くない』



ソル様はニヤリと笑います。

おっと???また雲行きが怪しくなりましたね???




『渡り人の戦いを、太陽(オレ)に見せてみろ。敵は用意してやる。勝っても負けてもアイテムはくれてやるが』



ソル様がまた指を鳴らすと、花畑とガゼボは消え、辺りが荒野になりました。



『………ふむ、試練ということにしよう。受けるか、人の子らよ』




‐太陽 の 試練を 開始しますか?‐

はい

いいえ



最後はやっぱり戦闘ですね………

レンさんを見ると、好きにしろとでも言いたそうな顔をしています。

ミカゲさんはグッと親指を立ててこちらを見ています。


まぁ、受けない選択肢はありませんよね!



わたしは杖を取り出して、はいを押します。




『では始めよう。お前たちの勇姿を見せてくれ』




ソル様の言葉と共に地面に展開された魔法陣から出てきたのは、




「オオオオオオオオッ」




キュクロプス Lv.35

アクティブ 封印状態

【???】【???】【???】

【???】【???】【???】





上半身だけの、単眼の巨人でした。


次で!4日目は終わらせますので!(予定)


………お声がありましたが、やはり掲示板とかあった方が良いですかね????

書こうと思えば書ける気はします。ほぼ主人公は書き込まないですけれども。

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― 新着の感想 ―
主人公と関係のないプレイヤーの交流を表現するのにはうってつけだと思う。掲示板
[一言] 掲示板いいですね 特にイベント後の掲示板は他プレイヤーの視点を面白く読めるので好きですね
[一言] 掲示板回はあったら嬉しいですが そこまで重視はしてないです、 イベント時の他のプレイヤーの様子だったり 一般の反応を見るのにいい感じですね より主人公の特別感を出すのにはいいと思います
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