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サバイバルイベント 4日目 ⑤

ご評価ありがとうございます!

ミツキの物語をお楽しみ頂けたら嬉しいです。



スケルトンコロネルはひとまずレンさんにお任せして、わたしはレイスを探します。


幽霊だからかスケルトンの合間をすーっとすり抜けながらちょこまかと移動しています。


中々素早いですね!


「キヒッ」

「!」


こちらをちらりとみて、顎をカタカタ鳴らします。

………なんだか笑っているように気がします。


完全に舐められてますね!!!



「【身体強化(魔)】!【ブースト】!ファイアーボム!」


【身体強化(魔)】を継ぎ足して、覚えたての【ブースト】も使って、魔法を放ちます。

ファイアーボム、ウォーターボム系統なら割とダメージを与えられるのでひとまずMP回復しながら狙いを定めます。



でもそのたびにスケルトンが邪魔をして魔法が当たりません。

スケルトンはすごい勢いでHP減らせます!

【ブースト】、すごいですね!



背後ですごい轟音がなっていますし、レイスを倒しておかないとです。


かくなるうえは!


フルMPポーションでMPを満タンまで回復させます。

ディアデムのバーまで回復出来ました。

そしてわたしは今ここで初めて、とある呪文を唱えました。




「【流星群(メテオシャワー)】!」



頭上に魔法陣が展開します。

狭い通路だからか天井に魔法陣が伸びてる感じですけれども。

そして魔法陣から、3つの流星がレイス周辺目掛けてすごい速さで流れました。

そしてレイスやスケルトンに当たると大爆発しました。




「………うわぁ」



なんというか、死屍累々です。

スケルトンは瀕死の状態で転がっています。

レイスも、そのHPを1割まで減らしました。



わたしは視界に表示されているMPバーを見ます。

レベルが上がったからか、ほんの1割程度は残っていますが!

約2本分のMPバーが持って行かれました!!!


はてこれは【流星群(メテオシャワー)】の全体魔法だからMPほぼ持って行かれたのでしょうか。


単体魔法の【流星(メテオ)】も同じくらいのMP消費でしょうか???



でもまぁ考えることは後にしましょう。


………【天体魔法】を、使えました!!

自らの手で目の前に流星群を展開させられる……何という背徳感でしょうか!!!

事象を無視して天体現象を起こせるなんて、夢みたいです。



じわじわと嬉しさが湧き上がってきます。


おっと、まだ戦闘中です。

転がるスケルトンとレイスを倒しておかないと。

ハイMPポーションでMPを回復します。



「貴方たちのおかげで成長できました。ありがとうございます……ファイアーボム!ウォーターボム!」


感謝はしますがそれはそれ、これはこれ!

わたしの身も危ないので倒させて頂きます!



流星群(メテオシャワー)】の威力のおかげかレイスたちは動けないようなので、容赦なく魔法を放ちます。



そしてレイスとスケルトンたちのHPは無くなり、消えました。



た、倒せました!!!

良かったぁ………



そして後ろを振り向くと、スケルトンコロネルが地面に膝を突きました。


そしてそのまま、地面に倒れるようにして消えました。


おお、レンさんとミカゲさんで倒されたようです。

すごいですね……あんな強そうで大きなモンスター相手に2人で戦って倒せるなんて………




‐アンデッド・マーチ を殲滅しました‐

種族レベルが3上がりました。

任意の場所へステータスを割り振って下さい。

SPを6獲得しました。

メインジョブレベルが上がりました。

レイスの魔珠、魔核、スケルトンの骨、朽ちた武器、魔石(小)を手に入れました。




アンデッド・マーチ???

不死者の、行進???


なるほど、何かのイベントみたいなモンスターの出方だったんですね。


数が多いと思いました。




ミツキ Lv.24

ヒューマン

メインジョブ:アストラルウィザード Lv.15/サブ:薬師 Lv.4


ステータス

攻撃 37 +4 (+5)

防御 44 +1 (+24)

魔攻 71 +6 (+10)

魔防 41 (+24)

敏捷 35 +2 (+15)

幸運 34 +2




すごい勢いで種族レベルとメインジョブのレベルが上がります………!


薬師が上がらないのであとでポーション作りしましょう。

MPポーションも割と消費してしまいましたからね。



ステータスを操作し終えたのか、レンさんとミカゲさんがこちらに寄ってきます。



「中々いい経験値でしたなー」

「………お疲れ」

「はい!お二人ともお疲れ様でした!」

「ミツキ氏レイス倒したんですな。すごすぎ」

「はい!覚えたてのアーツはすごく便利でした!」



「ほいじゃま、進みましょうぞ。この先が例の広間ですわ」



ミカゲさんが指差す方に、この長い通路の出口がありました。

レンさんが歩き出すので、その後をついていきます。



長かった通路を抜けると、とても大きな空間に出ました。




‐セーフティエリア 太陽の祭壇 に入りました ‐




「すごい………」


太陽を祀る神殿、という感じです。

真正面に太陽の壁画、その下に祭壇。

そして左右に何かを供えるための台座があります。



………明らかに何かを探し出して供える必要がありますね。

というかセーフティエリアなんですね。




「そろそろいい時間ですし、一旦ログアウトして午後に探索しませんか??」

「そうですね……」


確かにそろそろお昼の時間です。

一旦ログアウトした方が良さそうです。



「……俺が残るからお前らログアウトしろ」

「はいはーい」

「わ、わかりました」



こういう時は全員でログアウトしないんですね。

誰かしらは残るのでしょうか。

全然その辺りのマナーわかりません。

少しずつ覚えておかないとですね。



お言葉に甘えて、ログアウトします。






手早くお昼済ませて、再びログインしました。

ミカゲさんはまだ戻られてないみたいですね。



レンさんは肉巻きおにぎりを食べてました。



「レンさん、戻りました。お味、どうでしょう?丁度いいですか?」

「おう。……美味い」

「良かったです」


わたしも肉巻きおにぎりを食べます。

やっぱりご飯って美味しいです。

お肉とご飯の組み合わせは無限ループです。



おにぎりを食べていたら、ミカゲさんが戻られました。


「えっ………それ、いくら出せばボクにも頂けますか?」

「………レンさんがとってきて下さったアイテムですからね………。レンさん、お肉お譲りしても良いですか?」

「構わねえよ」

「はい、ミカゲさん。どうぞ」

「わ、ありがとうございます」



ミカゲさんは葉っぱを開いて、丁寧に肉巻きおにぎりに齧り付きます。



「!」


わ、すごい目がキラキラしてます。

お口に合うようで良かったです。


「うんまいですわ……お礼にこのお米とか野菜とか差し上げるのでどうかまた作ってくれませんか……」




‐プレイヤー名 ミカゲ からアイテムが届きました‐



「わ、お米!ミカゲさんも入手されてたんですね」

「入手しても炊けなかったから宝の持ち腐れでしたよ…」

「隙間の時間で炊きますね!レンさんはお肉多めとお米多めどちらが良いですか?」

「………肉」

「わかりました!」



レンさんは食事を終えてログアウトされました。

わたしもこの隙間にポーションを作ります。




「〈みずがめ座(サダルスウド)〉」


サダルスウドを静かに喚び出しました。

薬師セットを広げて、準備をしていると、ミカゲさんも同じように器具を用意してます。



「ミツキ氏、爆発草とか氷結草とかお持ちです?」

「はい!割とありますよ?」

「月光草とか魔力キノコとかと交換しませんか?ボクが作るのに必要なんですけど、全然取らないうちにダンジョンに落ちちゃったんですよ」

「月光草!よろしいのですか?ぜひ!」



わたしが出せる数だけ、ミカゲさんとトレードします。



「助かりましたわ。後で作り終わったらアイテム渡しますぞ」

「わ、ありがとうございます。わたしもお渡ししますね。水を使うようでしたら、彼から貰って下さいね」

「……わかりましたわ」



さっきまで振り向かないで話ししてたので、振り向いて目に入ったサダルスウドに驚いた様子でした。




そこからはお互い黙々とアイテム作りをしました。

ハイMPポーションを30本作ることができました!


気付けば作り始めて20分程度経っていました。

見渡すとミカゲさんはアイテム作成中、いつの間にか戻られたレンさんは壁際で目を閉じてました。




「よし、完成ですわ!」


ミカゲさんは試験管のような物を掲げました。

そしてそれを駆け寄ってわたしに渡しました。



「ミツキ氏、危なくなったらそれをモンスターに投げると良いですよ」

「このまま、投げていいんですね?」

「もちろん!」



赤い液体と青い液体の試験管を数本受け取りました。



ミカゲ印の爆発薬

ミカゲが作った爆発薬。

通常の爆発薬よりも爆発の威力が高まっている。


ミカゲ印の氷結薬

ミカゲが作った氷結薬。

通常の氷結薬よりも氷結の威力が高まっている。



わ、わあ……爆発薬と氷結薬とやらです。

爆発や氷結の威力が高まってるみたいです。

有難く頂きます。



「ハイMPポーションも差し上げますね」

「お、ありがとうですわ」



いい物々交換ができました。



「レンさんは大丈夫ですか?」

「……俺あんまMP使わねえからな」

「そうでしたか。じゃあハイポーションを念の為差し上げますね」

「サンキュ」


レンさんにハイポーションを渡しました。

現パーティーの最高火力ですからね!



「サダルスウド、ありがとうね」


林檎を1切れ分けて、サダルスウドにお礼を言います。

サダルスウドは林檎を美味しそうに食べて、手を振って還りました。



「ツッコミたいけどツッコまない方が良いこともあるとボクは学んでおりますゆえ何も聞きません」


ミカゲさんが菩薩のようなお顔をしてそう言って下さったのでその言葉に甘えて曖昧に微笑みます。


この力は不思議ですからね。



「ではレンさん、ミカゲさん。行きましょうか?」

「………あぁ」

「あいあーい」



ひとまず台座に近付きます。




???の台座

あるべきものが供えられていないためその力を失っている。




ふむ、やはりお供えですね。

片方も同じようです。



「どちらから行きましょうか?」


この場所は左右に通路があります。

まぁどちらも行くことにはなるのでしょうけれども。



「決めていいぞ」

「わたしがですか?」

「どぞー」


「じゃあ、左からで」



なんとなく左を選びました。

何があるのか、楽しみですね!



まだ4日目が少しだけ続きます!


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― 新着の感想 ―
そういえば、アルカナ使ってないですね(人の目が在るからか忘れてるのか定かじゃないけど 祭壇、あのリンゴお供えすれば?とか思うわ
[良い点] ミカゲさんマッドボマーな割に大人対応w やっぱりミツキに引っ張られた対応になっちゃってるんですかねwww [一言] 尖ったプレイヤーをうまくいなして建設的な協力関係を築けるミツキはすごい娘…
[一言] 室内でもメテオ系使えるのかなぁとおもってたら普通に使えた!! まあゲームですからね、その辺は流石に大丈夫でしたか。
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