サバイバルイベント 4日目 ①
ご覧頂きありがとうございます!
30分程度ランニングしてきました。
良い天気で良かったです。とっても清々しいです。
そして朝ごはんを食べて、いざログインです!
ログインしました!
森林休憩所の人影はまばらですね。
自分に【清潔】をかけて、肉巻きおにぎりを食べます。
……おいしい。ハニーピグのお肉は柔らかくてタレがご飯に染み込んでいて美味しいです。
1個で満腹度7割になりました。
1個がそこそこの大きさなので!
……デザートに太陽島の林檎食べましょう。
アイテムボックスから太陽島の林檎を取り出して、4等分にします。
わ、蜜入りです!美味しそうです。
食べない分はすぐさまアイテムボックスにしまいます。
アイテムボックスの中は時間が止まりますし、酸化もしないでしょう。
種の部分を切って、皮を包丁で剥きます。
種の部分はファイアーボールで燃やしちゃいます。
ゴミ捨て場みたいなのは無いですしね。
そして林檎を一口サイズに小さく切ります。
それをお皿に乗せます。
よし、食べましょう!
「!」
甘い!みずみずしい!
美味しいです!
水分補給にも重宝できそうです。
大きい林檎なので、4等分のうちの1個で十分な大きさなのです。
「……はよ」
「!おはようございます、レンさん」
林檎を堪能していた所、レンさんがログインされてました。
「……林檎、食べます?」
「………………1個貰う」
お考えになられた上に1個だけ林檎を食べられました。
「果物苦手ですか?」
「あんま食ったことねえ」
「そうなのですね。林檎、大丈夫そうですか?」
「……美味ぇ」
「良かったです」
林檎はお気に召したようです。
良かった良かった。
よし、では作戦会議をしましょう。
「北東はレベルの高い敵が多いとSNSで見ましたね」
「あー、今の俺達だと無理だなアレは」
「ご存知でしたか」
「初日に見てきた」
初日にそっちまで移動したんですか!?
レンさん移動速すぎでは??
私なんてこの島の下半分の半分くらいまでしか進んでないんですが!!!!!!
「まァ、今日は草原を抜けた先の岩山を目指す」
「あの北西方向にある岩山でしょうか」
「そうだ。モンスターのレベルは23〜だったがまァ行けるだろ」
「…………23」
「レベリングしながら行くぞ」
「…………はい」
わたし、いま、レベル、17、です。
が、がんばります………いや頑張ってもどうすれば!?
道行くモンスター片っ端から倒していくのは時間がかかりますからね!!!!!
そ、そこはレンさんにお任せしましょう。
レベルが上がるのは歓迎ですからね。
「……行くか」
「は、はい!よろしくお願いします!」
わたしはレンさんの後に続いて、森林休憩所から出ました。
ある程度休憩所から離れた所まで移動した所で、ディアデムを喚び出します。
「………なァ、さすがにそれはツッコミてえんだが」
「?」
「前にウィザードって言ってたから深くは聞かねえけど、その召喚は気になる」
あ、ああ〜〜〜!!!
わたしもうすっかり慣れましたけど、周りからみたら髪の毛召喚してるんでしたこれ!!!!!
「あ、えと、あまり詳しくは言えないんですけれど、自分へのバフなんです。ちょっと契約で伝えられないんです…すみません」
なんとなくレンさんに隠し事するのは申し訳ないなと思います。
でも伝えられないんです………!!
「………そうか。まァそういうゲームだしな」
「すみません……」
「いや、いい。ただの好奇心。……戦いの中で見て考えるわ」
「………ありがとうございます」
………ご気分悪くしてしまったかと思いましたが、少し楽しそうです。
…………伝えたいけど伝えられないもどかしさを実感しましたね。
「なんか移動に秀でてる奴とか呼び出せンの?」
「移動………」
移動に秀でていそうな星座はいるんですが、鞍がないですし乗ったことも無いのですよね………
振り落とされないようにギュッとしがみつけば良いでしょうか。
「〈いっかくじゅう座〉」
魔法陣から、美しい一角獣が出現します。
「どうか、その背に乗せてくださいませんか、モノセロス」
モノセロスの目をジッと見つめます。
モノセロスもわたしの目をジッと見つめます。
そしてその場で座ってくれました。
「ありがとうございます」
そしてその背に、跨らせてもらいます。
わたしが跨るのを確認すると、ゆっくりと立ち上がります。
わ、思ったよりも目線が高いですね。
レンさんはわたしがモノセロスを喚び出すと、モノセロスを見て目を丸くしたあと挑戦的に笑って、準備運動を始めていました。
「………行くか」
「はい!」
ドンッ
人間とは思えない速さでスタートダッシュを決めたレンさん。
地面抉れてましたよぉ!
その後をモノセロスが駆けていきます。
モノセロスと同じ速さで走れるレンさんis何者です???
わたしは精一杯太ももに力を込めて、振り落とされないようにしっかりしがみつきます。
周りを見る余裕なんて無いです!!!!
必死です!!!!
敵もみえません!!!!
でも目の前でゴッ!とかギャッ!とか聞こえます!!!
え、走りながら殴りつけていらっしゃるんですか???
す、すご………
なんか時々モノセロスも首動かしますが……
乗馬初体験の初心者には!まわりを見る余裕なんて無いですぅ!!!!!!
‐トニトルスディアを倒しました‐
種族レベルが1上がりました。
任意の場所へステータスを振って下さい。
SPを2入手しました。
メインジョブレベルが上がりました。
トニトルスディアの角、ロースを手に入れました。
「ぜぇ……はぁ………」
岩山の麓の森まで辿り着きました。
そしてしがみついていただけですが、レンさんが倒したおかげでレベルが上がりました。
モノセロスも攻撃していたからでしょうか。
しがみついていただけなのにすっごく消耗しました。
ミツキ Lv.18
ヒューマン
メインジョブ:アストラルウィザード Lv.9/サブ:薬師 Lv.4
ステータス
攻撃 31 +1 (+5)
防御 36 +1 (+18)
魔攻 58 +2 (+10)
魔防 35 (+18)
敏捷 31 (+15)
幸運 30 +1
そして知らない魔物を知らない間に倒していました。
と、トニトルスディア??とグラキエスフロッグ???
とかいうアナウンスが鳴っていたのは覚えています。
響き的に鹿と蛙だと思うんですが、全然見てませんでした。
「………ふぅ……」
ちょっと落ち着きました。
ありがとうの気持ちを込めて、モノセロスの背を撫でます。
………レンさんは何で息切れしてないんでしょうね???
「……1レベルしか上がんなかったか」
「はひ………」
「森ン中探索するぞ」
「はい!」
ほっぺを軽く叩いて、気合を入れます。
よし、レンさんについていかないと!
「……使えそうな素材は採ってもいいですか?」
「………いいぞ」
「ありがとうございます!」
わたしは早速魔力草と爆発草を丁寧に採取します。
そして魔力キノコを採取しようと手を伸ばしたら、キノコが飛び跳ねました。
……飛び跳ね!?
「ひぃえあ!」
そして驚いた拍子に勢い良く飛び上がったキノコを素手で叩き落としました。
なんか、身体が動きました。
化けキノコ Lv.21
アクティブ
【増殖】【毒胞子】【土魔法】
も、モンスター!!!
つい叩いてしまいましたが、胞子は出ていませんか!?
「【身体強化(魔)】!ファイアーボール!」
至近距離なのでファイアーボールを放ちます。
しかしファイアーボールは、化けキノコが土壁を出したことにより防がれてしまいました。
こ、小癪な!!!!
「ウィンドアロー!」
魔法は尽く土壁に阻まれます。
かくなるうえは!!!
………回り込むしか!!
「やぁ!!」
フェイント目当てで蹴りを入れます。
上から踏み付けるよう足を下ろすと、それも土壁で防ごうとするため、土壁を踏み台に背後へと飛び込みます。
前転して着地し、背後から直接魔法を打ち込みます。
何故だかわかりませんが、目の前しか土壁展開できないようなので!!!
「ファイアーアロー!ファイアーアロー!」
「ギッ!」
よし、効いてます!!!!
焼け転がる化けキノコを容赦なくモノセロスが踏みつけました。
蹄!焼けません?大丈夫……そうですね。
同じような戦法を繰り返すこと5分程度。
‐化けキノコを倒しました‐
化けキノコの毒胞子、魔石(小)を手に入れました。
た、倒しました!!!
小さくてすばしっこいのでちょっと苦労しました。
「………戦い方が安定してねえな」
「うっ……はい」
「……でも避けるのは慣れてンのな」
「!はい、避けるのは得意です!」
「次行くぞ」
「はい!」
「……レベルはもう少し上げたほうがいいだろ」
そうですよね………せめてレベル20はあった方が良いのでしょうか………
「実力に合わないレベルの上げ方は良くねえけど、ミツキは喚び出せばいい感じに戦えるンだろ」
「今まではそんな感じで乗り越えて来ました…」
「だったらもっと攻撃や魔法の威力を求めた方が短時間で戦闘も終わらせられる。それにレベル20になれば新しいアーツも覚えるからな。パワーレベリングすんぞ」
「…パワーレベリング??」
パワーレベリングとは何でしょう?
「……お前、この系統のゲームあんまやってねえ感じ?」
「ゲームはユアストが初めてですね!」
「……そうか。パワーレベリングってのは、高レベルの奴と一緒に戦って経験値稼ぎするやり方の事」
な、なるほど。
ならば今の状況はパワーレベリング、というものですね???
「俺がHP削る、お前がトドメ刺す」
「は、はい」
「ン、行くぞ」
わたしは足元を注意しながら、レンさんの跡を追います。
「フッ」
「ギャッ」
「ファイアーアロー!」
レンさんがワンパンでほぼHPを消し飛ばします。
それをわたしはひたすら魔法で倒していきます。
こ、これがパワーレベリング………
「次ッ」
「はいっ」
「ファイアーアロー!」
ひたすらに魔法を放ちました。
途中でMPポーション使って回復しまくりましたので、【炎魔法】の熟練度が一定に達しました。
ファイアーボム、という呪文を覚えました!
唱えるとモンスターに爆発が起きます。
……恐ろしいですよね……超近距離で爆発しているようです。
‐クレイジーモンキーを倒しました‐
種族レベルが1上がりました。
任意の場所へステータスを振って下さい。
SPを2入手しました。
メインジョブレベルが上がりました。
アストラルウィザードのレベルが10になったため、【魔力強化(星)】のアーツを入手しました。
魔石(小)を手に入れました。
!?!!?
【魔力強化(星)】!?!!
ひ、ひとまずステータスを操作しましょう。
ミツキ Lv.19
ヒューマン
メインジョブ:アストラルウィザード Lv.10/サブ:薬師 Lv.4
ステータス
攻撃 31 (+5)
防御 37 +1 (+19)
魔攻 61 +3 (+10)
魔防 36 (+19)
敏捷 31 (+15)
幸運 31 +1
「どうした?」
「すみません、新しいアーツを憶えました」
「へえ」
【魔力強化(星)】
アストラルウィザード専用アーツ。
【星魔法】で喚び出す星座の魔力を強化する。
………ふむ???
【星魔法】の強化、ですか。
………イベントが終わったらちょっと詳しくお師匠様にお伺いしましょう。
これは後で試します。
「後で試してみようと思います」
「おう」
あ、宝箱です。
ちゃんと確認してから触れます。
ラピスラズリ(小)
小さめのラピスラズリ。
素材にもアクセサリーにも使える。
まあ!!!!
まさかの宝箱からラピスラズリです!
ひとまずアイテムボックスにしまいます。
立ち上がって、待っていて下さったレンさんの元へ小走りで向かいます。
それが良くなかったのか、木の根本に足をかけて転がりました。
「ふぎゃっ」
え、わたしすごい転ぶじゃないですか。
な、なんで???
下もみろってこの事ですか???
「……大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。何だかよく転ぶんですよね」
レンさんが手を差し出して下さったので、その手を掴ませて貰います。
そのときに、足元にあった石を蹴り飛ばしました。
カチ
「へっ」
「なっ」
何かを押したような音が聞こえたと思ったら、足元に大きな穴が開きました。
そして次の瞬間には。
「き、きゃぁぁぁぁぁ!?!」
「ッ!」
わたしが掴んでいたせいで、レンさんも引っ張ってしまいました。
わたしはレンさんと共に、穴の中へ落ちて行きました。
イベントって、難しいですね………( ´ᾥ` )




