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サバイバルイベント 1日目 ③

たくさんの評価とご感想ありがとうございます!



砂浜を北上しておりますミツキです。

人食いヒトデを倒しながら進んでおりますが、この島本当に広いですね???


あんまり進みすぎるとレベルが高くなってしまうかもしれないので、様子を見ながら進んでますけどね……




……海の中って入れるのでしょうか。

ゲームですし、着の身着のまま入って大丈夫なんですよね?

でもまぁ、わたし泳げないんですけどね!

なのでアルタイルを還して、海の仲間たちを喚び出しましょう。


「〈いるか座(アルタブ)〉」


波打ち際に出現した魔法陣から、1匹のイルカが出現します。

あともう1体くらい喚び出したいですが……くじら座は大きすぎますよね。

かじき座はたしか空想上はカジキじゃないんですよね。

シイラだった気がします。


ならば………!


「〈うみへび座(アルファルド)〉」


同じように、魔法陣からとても大きな姿をした海蛇が出現します。

………わたし3人分くらいあるかもしれません。

大きいですね………

さすが全天1の長さを誇る星座です!



「アルタブ、アルファルド、よろしくお願いしますね。できれば海の中のモンスターを、波打ち際まで追い込んで頂きたいのです」


アルタブとアルファルドはお互いに見つめ合うと、頷くような動きをして海に潜っていきます。


海に入るのが難しいのならば砂浜まで追い込んで貰えば良いのです。

追い込み猟ですよ!!!!



少し待つと、波間にアルタブの背びれみたいなのが見えますね。

縦横無尽に海の中を泳いでいるみたいです。

さて、何を追い込んでくれたのでしょう。



水面から顔を覗かせたアルファルドが、海の中の尾を持ち上げます。

それを砂浜のほうに移動させてくれたのですが……




キラーフィッシュ Lv.13

アクティブ

【水魔法】【噛み付き】【突進】



……砂浜でビチビチ飛び跳ねてますね。

大きな口に見える鋭い歯が中々に怖いですが!

アルファルドが締め上げたのかHPも減っています。


海の中の生き物を砂浜まで引っ張るのはちょっと罪悪感ありますが、そこはそれとして!

どうかわたしの経験値となってください!!


「【身体強化(魔)】、サンドアロー!」



砂浜なのもあるからか、飛び跳ねるたびにキラーフィッシュは砂に塗れて動きづらくなっているみたいです。



アルタブとアルファルドが次々とキラーフィッシュを砂浜へとシュートします。


「ちょ!多い!多いです!!そこまで!!」


8匹くらい砂浜でビチビチしてます!!!

そして海の中から、アルファルドが大きく鎌首をもたげました。


そして次の瞬間には、その口元から紫色の液体をキラーフィッシュに向かって飛ばしました。

すると、その紫色の液体が当たったキラーフィッシュに毒状態のマーカーが付きました。


なるほど、毒攻撃なのですね!


「ありがとうございます、アルファルド!」


なれば好機です!

弱っている間に倒していきましょう!


「サンドアロー!サンドアロー!」


砂でできた矢を放ちながら、砂浜で跳ねるキラーフィッシュを杖で叩きます。


シリウスとペルセウスさんが、海に戻らないように砂浜の方へと飛ばしてくれるので安心です。


アルタブは……海の中で飛び跳ねて遊んでますね。

楽しそうなのでいいでしょう。


「っと!」


キラーフィッシュから飛んできた水の球を避けます。

でも砂浜って動きづらいですね!

砂に足が取られてちょっともたつきます。


「えいやぁ!」


キラーフィッシュを叩き、サンドアローで砂まみれにすること約30分程度経ったでしょうか。




‐キラーフィッシュを倒しました‐

種族レベルが1上がりました。

任意の場所へステータスを振って下さい。

SPを2入手しました。

メインジョブレベルが上がりました。

キラーフィッシュの白身、鱗、魔石(小)を手に入れました。




つ、疲れました!

砂浜ってこんなに動きづらかったんですね。

よく砂浜で筋トレとか合宿!みたいなことするスポーツマンが多いはずですね。

倍疲れました!


それにレベルも上がりましたが気になるのは白身。

キラーフィッシュ、食べれるんですね???






ミツキ Lv.16

ヒューマン

メインジョブ:アストラルウィザード Lv.7/サブ:薬師 Lv.3


ステータス

攻撃 30 +2 (+5)

防御 33 (+16)

魔攻 54 +2 (+10)

魔防 33 (+16)

敏捷 31 +1 (+15)

幸運 27





いやぁ、今日だけでレベルが2個も上がりました。

中々に良いペースですね。

やはり高いレベルのモンスターを倒すのが効率良いのですね。



「ありがとうございます、アルタブ、アルファルド」


2体にお礼を言って、還します。

そろそろ森の中へ戻りましょうかね。

砂浜には宝箱とか見当たらないですし。


ワカメや昆布は拾えたので満足です。

白身もありますし!



よし、移動しましょう。

森に向かって移動しようとすると、ペルセウスさんとシリウスが森の方をみて、スーッと姿を消します。


おや?と思ったら森から数人のプレイヤーが出てきました。

さすがの気配察知能力です。


とりあえずわたしは森の中へ行きましょう。



「あれ、女の子じゃん」

「君、1人なの?じゃあ俺達とパーティー組もうよ」



白身を手に入れたのでやはり焼くのが一番ですよね。

米があればおにぎりの具にしたりするんですけど。


「ねぇってば」


あと魚料理って何があるんでしょう。

わたしの家は焼き魚が多いので、あまり思いつかないですね……



「おい!」

「ぅわっ」


魚料理について考えていたら、急に肩を掴まれました。


「さっきから話しかけてるのに無視は酷くない?」

「…え、わたしですか?」

「ここに女の子は君しかいないじゃん?」

「1人なら一緒にパーティー組もうよ」


振り向くと男性プレイヤーが数人いました。

何なんでしょうこの人たち。

暇なんでしょうか。



「……わたしはもうパーティー組んでますので、他を当たってください」

「でも1人じゃーん」

「そうそう、皆でプレイするの楽しいよ?」



少しずつ距離を取りながら下がりますが、目の前のプレイヤー達も近寄ってきます。

その熱意はモンスターにぶつけて下さいよ!!



「結構です!」

「あっ」

「ちょ、待て!」



わたしは森へと駆け出します。

何やら後ろから追いかけてくる気配もします!


「〈おひつじ座(ハマル)〉!」


わたしは急いでハマルを喚び出して、その背に跨ります。


「ハマル、逃げて!」


わたしの合図にハマルは猛スピードで駆け出します。

ハマルは追手から必ず逃げ切れる性質を持ちますから、このまま逃げましょう。






森の中を駆け抜けること数分。

もう追って来なさそうですね。


何だったんでしょうあの人たち。

サバイバルイベントなのでちゃんとサバイバルした方が良いと思います。


変な人たちに絡まれるなんて、疲れました。

ハマルから降りて、ハマルの頭を撫でます。



「お疲れ様、ハマル。ありがとうございます」


ここからは近場の休憩所に向かって、素材集めしながら歩きましょう。



あ、この葉っぱ食べ物包むのにいい大きさです。

憧れの葉っぱで包んだお弁当が作れそうです。

何枚か採りましょう。



………あれ、採れるってことはこれ素材でしょうか。




サトイモ

地面を掘ればサトイモを入手できる。

葉は大きくて頑丈。

食べ頃。元気。




サトイモ!!!!

煮っころがし美味しいですよね。


周りを見渡したら硬めの木の皮が落ちてました。

スコップの代用にします。


葉の周りをせっせと掘って、最後に持ち上げます。

そして土を落として、ウォーターボールの水で洗います。



立派な里芋です!

お腹にたまりそうです。

立派な食料です!良かった良かった。


サトイモをアイテムボックスにしまいます。

あ、宝箱。


………【鑑定】は宝箱は宝箱と言っています。

よし、開けます!




キュアポーション×5本でした!

ありがたいです!



あ、爆発草も生えてます。

そーっと採取しましょうね。







‐セーフティエリア 森林休憩所⑤に入りました‐



採取を続けていたら、ちらほらプレイヤーがいる休憩所にたどり着きました。休憩所に入る前にハマルは還します。




もう少しで夕飯の時間になりますね。

………お弁当作りしましょう。



こんなに広いので、レンさんも戻ってくるの大変でしょうしね。


ひとまず簡単にしいたけやサトイモをお肉で巻いて焼き上げようと思います。


丁度タレも入手しましたしね!

あとはレタスがあるのでそれは洗って焼いたお肉に添えましょう。


ふおおタレが焼けて美味しい香りがします!

よし、これを葉っぱでいい感じに包んで、アイテムボックスへ!


これを何回か繰り返しましょう。

あ、白身!焼きましょう!





(お腹空いた)

(タレが焼ける香りしゅごい)

(美味しそうだな……)

(俺達も入手したいなタレ……)

(あれ、これサバイバルなんだよな?)

(私達も食料メインでさがそうかしら……)


周りのプレイヤーに飯テロする、ミツキであった。






よし、焼きあがりました!

これなら明日の分も大丈夫でしょう。


明日は平日なので、昼間のログインが難しいですからね。

レンさんに必ず渡しておかないと!



そうこうしている間に夕飯の時間になりましたね。

レンさんにメッセージを送って、一旦ログアウトしようと思います。



えっと、『わたしは森林休憩所⑤にいます。夕飯の時間なので、少しログアウトします』っと。これで大丈夫でしょう。


するとすぐさま、『了解』と返って来ました。


ではログアウトしましょう!


もう少しだけ1日目が続きます。

ミツキは今まで星しか眼中に無かったので、あのように絡まれたことは無くナンパとは一切気付いてないです。( ˘ω˘)

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― 新着の感想 ―
ハマルは今後も活躍しそうですねぇ、いい子だ
[一言] 毒になった魚からのドロップ……いや、ドロップ品に影響がなくて良かった良かった。 んー、これレベルの高い魚系のモンスターがいたらもっとレベルアップが捗りそうだな。
[一言] 運営「イエロー一枚で」
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