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イベント開始!

皆様のお陰で総合評価が1万こえてました!

ありがとうございます!これからも頑張ります!



おはようございます!

朝5時半です。もう割と明るくなってきていますね。


ストレッチをしてジャージに着替えます。

そしてユアストの通知を開きます。



Your Story ‐ミツキ‐



18ページ目




新しい魔法の使い勝手はどうでしょうか。

【星魔法】は数も多いですから、いろんな場面で役に立つことでしょう。



貴方の物語がどのような頁を挟むのか楽しみですね。

お疲れ様でした。








【星魔法】は汎用性がありますからね。

え、そんなところで!?っていう場面での使い方もあるかもしれません。これから楽しみです!



よし、ではランニングに行ってきます!





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




道行くご近所さんに挨拶しながらランニングしてきました。

皆さん朝早いですね!


朝走るのも清々しくて良いですね。





「おかえり、満月」

「ただいま」



家に帰ってきたら、お母さんが家庭菜園の収穫をしていました。


「何か手伝う?」

「大丈夫よ。ご飯出来てるから食べるなら食べなさいね」

「はーい」


家庭菜園はお母さんの趣味です。

小さい野菜をたくさん育ててます。


じゃあご飯食べましょう。




ご飯を食べ終わって、洗い物も済ませました。

適当にテレビをつけて、ソファに座ります。


ピコンッ


わたしのスマホが軽快な音を奏でました。


画面をみると、家族用のメッセージツールに、兄からのメッセージが入っていました。

…………もうすぐ日本へ帰ってくるそうです。

天体写真家として活動する兄は1年の半分以上は海外にいます。


話を聞くのが楽しみですね。



『さあ、貴方の物語を刻みましょう。Your Only Story Online』

『大型イベント開催』



あ、ユアストのCMです。

一瞬イベント開催の文字と一緒に島が映し出されましたが、想像していたより大きい島っぽかったですね。



………どんな素材やモンスターと出会えるのか楽しみですね!

どうにかサバイバルできるよう、頑張ります。



おっと、時間を潰していたらもう9時になります。

そろそろユアストにログインしましょうかね。


家族のチャットにイベント行ってきます!と打ち込んで、わたしはユアストにログインしました。






ログインしました!

身嗜みを整えて、コッコのつくね(わさび)を1本取り出します。


「いただきます!」


つくねにかじりつきます。

んむ!口の中で溢れる肉汁!少しツンとするわさびがいいアクセントです!

美味しい!!!



ぺろりと食べちゃいました。

つくね、あとで作り方調べておきましょう。



よし、お腹いっぱいです!

お師匠様に挨拶して、イベントに備えましょう。



「お師匠様、おはようございます」

「おはようミツキ」



お師匠様はソファで宝石を磨いていました。

色とりどりな宝石がテーブルの上で輝いています。



「ではお師匠様、本日から孤島でサバイバルをしてきますので当分戻れないと思います」

「わかったよ。渡り人は随分面白いことをするもんだ」

「はい、楽しんできます!お土産話を期待して下さいね」

「ふふ、楽しみにしているよ。気を付けていっといで」



お師匠様は宝石をクッションに置いて立ち上がります。


「そら、手を出しな」

「?はい」



ひとまず両手を差し出すと、そこに何かを乗せました。


「お前さんに似合う色を一応選んだんだよ」

「こ、これは」




金紅のブローチ

金紅(ルチル)の異名を持つエトワールにより紋が刻まれたブローチ。

素材には灰簾石が用いられている。

ハーセプティアの有力者からの好感度が上がりやすくなる。

〈この装飾品はアクセサリースロットを消費しません〉




「………金紅(ルチル)?」

「なんだい」

「お師匠様も異名持ちなんですね!?!?」

「そうさね」




しかも待ってください確か灰簾石って………!



「それにまさかこちらの素材は、タンザナイトでは!?」

「ワタシたちにピッタリだろう?」



はわ、はわわ………わたし、知っています。

ダイヤモンドより希少性の高い宝石とテレビで見たことがあります。


「弟子にしたやつに渡してるのさ。まぁ素材に使っているのは小さいやつだから気にしなさんな」

「あ、ありがとうございます」


ちょっと手が震えます。


「そら貸しな」


みかねたお師匠様が、反対側の襟につけてくださいました。

ふ、ふおお身も心も引き締まります。



「お前さんは何も気にせず、好きに冒険しておいで。変なことやらかさなけりゃそれでいいさね」

「お師匠様………」

「変なのに目をつけられたら、持ち帰って検討しますって言っておけばいい。お前さんの力を利用しようとする愚か者共がいるかもしれん。その時にはワタシやヴァイスに頼るんだよ」

「……はい、ありがとうございます。お師匠様」



お師匠様の言葉に素直に頷きます。

お師匠様の弟子として、気を引き締めましょう。


「そら、行っといで!」

「わっ」


バシっと背中を叩かれて、家の外へと押し出されました。

お師匠様はカラカラと笑って手を振ります。



「……はい、行ってきます!」



これがお師匠様の見送り方なのでしょう。

わたしは笑顔で挨拶をして、とりあえずルクレシアへと飛びました。









「わっ」


石碑広場に来ましたが、人で溢れています。

これ皆さんイベント目当てですかね?


そもそもイベントの孤島もどうやって行くんでしょうかね?

イベントが始まるまであと15分くらいになります。


レンさんはログインしていらっしゃるでしょうか。

ひ、人が多いのでとりあえず人が少ない方に行きましょう。


フレンド欄を確認すると、レンさんのお名前が白いのでログインしていらっしゃるようです。


メッセージを送って、レンさんと合流しましょう。

レンさんもルクレシアにいるようですし。

にしてもこんなにプレイヤーいたんですね!!!



どうにか人だかりの群れを抜けて一息つきます。

すると、前回レンさんと出会った建物の壁に寄りかかるレンさんを見つけました。

………不自然に空間が空いているので見つけやすかったですね。



小走りで近寄ります。


「レンさん」

「…おう」

「イベント、楽しみですね」

「そうだな」


レンさんと合流できて良かったです。

そのまま近くで待っていると、目の前にウィンドウが表示されました。



‐サバイバルイベントに参加しますか‐

はい

いいえ



わたしは迷わず はい を押しました。

すると一瞬浮遊感があって、何にもない空間にいました。


他にもプレイヤーたちが続々と出現します。

レンさんも隣にいました。




「ここはイベントが始まるまでのちょっとした空間だよ!イベントが始まるまで、イベント担当AIであるドライがイベントについて説明させてもらうよっ!」


注目注目!と羽の生えた小さな妖精が、空中で大きい身振り手振りでお話しています。

……いつぞやの戦闘チュートリアル担当AIさんのお仲間ですかね。



「まず注意ね!今回特別なマップを用意しているから、イベントが終わるまでイベントマップからは出られないよ!進行中の依頼がある人は、それを終わらせてからの参加を推奨するからね!でも例外はあるよ!」


そしてドライさんが手を鳴らすと、空中に巨大なスクリーンが出現しました。


「今回のイベント期間は1週間!持ち込めるのは一部のポーション類とかの回復系アイテムと職業アイテム!装備品とかも!アイテムボックスに入っている素材や食料はイベントマップに飛ばすときに没収するからね!イベントマップから出たら返すから安心してね!生産系のジョブの人たちは、島でアイテム作ってね!」



あ、そうなのですね。

アイテムボックスの整理とか、何もしてこなかったので一安心ですね。



「ちなみに!サバイバルイベントってくらいだからみんな満腹度の管理とかは気を付けてね!リスポーンは3回までできるよ!以降は死んだらイベントマップに入れなくなるから気を付けてね!これが例外!その際に島で拾ったアイテムは没収!イベントが終わったらプレゼントするから、レアな素材集めてすぐ死んでリタイア!とかは出来ないよ〜!」



………そんなことするプレイヤーがいるんでしょうか。

わたしは素材集めとかが気になりますので、戦闘は回避出来ない時だけにしましょう。



「もちろん島の各地にはセーフティエリアは存在しているから、ログアウトはそこで行ってね!なんなら稀に強敵からドロップするある素材で、自分たちだけの拠点も作れちゃうかもしれないよ!秘密基地みたいでワクワクだね!」



わ!自分たちの拠点!

ちょっとそわそわしますね。

わたしは集団生活よりは1人での生活のが好みなので、拠点作りも気になります。



「さあ!そろそろ孤島に皆を送るよ!パーティー組んでる人たちはちゃんとパーティー組んでね!組んでないとランダムにバラバラに飛ばされるからね〜!島は広いから、運が悪いと出会えないこともあるからね!ソロの人はそのままでいいよ!ただ、ソロだけど誰かと一緒にやるぜ!って人はパーティー組んでおくとよいかも!お互いの場所がマップに表示されるよ!」




はわ、そうなのですね。

コソッとレンさんに話しかけます。


「レンさん、どうしましょうか」

「あー、ひとまず組んでおくか」

「はい」



‐プレイヤー名 レン から参加申請が届きました‐


わ、えと、とりあえず承認を押します。


‐プレイヤー名 レン がパーティーに参加しました‐


「わ、わたしがリーダーみたいな感じになっているのですがよろしいのですか?」

「俺向いてねえからな」

「そ、そうなのですか」


ひとまずレンさんが納得されてるなら良いです。


「島の各地には宝箱とか食材とかたくさんあるからね!サバイバルに必要なものは宝箱から拾えるようになっているから、積極的に拾ってほしいな!レア度の低いものはすぐリポップするようになっているよ!調味料とかね!」



調味料が宝箱から!それは欲しいですね。

調味料があれば食事の美味しさも変わりますからね。

積極的に拾って行きましょう。



「それに島の各地にはダンジョンもあるよ!レベル制限とかあるから気を付けて欲しいね!なんなら職業限定のダンジョンとかもあったりなかったり!装備品とか、宝箱から出てくるから腕に自信がある人はおすすめ!」



わたしは横目でちらりとレンさんをみます。




レン Lv.27

ヒューマン

???/???




…………前回会った時よりレベルが上がってらっしゃいますね。

レベル制限があるダンジョンとかに出会ったときにはパーティー解散しましょう。

足を引っ張ってはいけませんしね。




「さて、そろそろ時間だよ!みんな転送するからね!」



いよいよです!

フレンドと参加できることもそうですし、見たこともない景色が待っていると考えるとワクワクしますね!







「みんな行ってらっしゃい!太陽に祝福された島、『ソル・ネーソス』へ!」





ご質問がありましたので、皆様も気になったかもしれませんので、少しここで答えさせて頂きます。


まずアストラルウィザードの転職条件ですが、

見習いウィザード+Lv10になるまでの間に称号【星の視線】を獲得+図書館で星詠みの魔女の弟子と会い紹介される。


上記が前提条件となります。

そして見習いウィザード(第一段階)からの特殊分岐としてアストラルウィザードへの転職が可能となります。

プレイヤーが図書館に行ってヴァイスと出会ったとしても見習いウィザードでない限り分岐が発生しない限定的なジョブとなります。



称号【星の視線】を取得するには、夜に星空を見つめ、星を正確に捉えることが出来ると取得できます。

極まれに取得するプレイヤーは、なんか変な称号貰ったなーくらいで終わります。



上記の条件を満たせば誰でもアストラルウィザードになれますが、あまりに限定的なため現状主人公のみこの職業についております。

今後ストーリー上でプレイヤーに絡まれたりすることもあるでしょう。


ですがユアストは

「あなただけの物語を紡ぎましょう」

がキャッチコピーですので、これは『ミツキ』の物語として進めて行くことになります。

転職条件を教えろと言われても、これは『わたし』の物語なのだと、教えることはしません。


そしてこのゲームは、自分の行動に左右されます。

順当に転職して行くプレイヤーもいれば、ちょっと他と違う行動を起こし条件を満たして特殊なジョブに転職するプレイヤーもいます。



つまり、ご都合です!!!

あまり考えてなくて申し訳無いです!!!!

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― 新着の感想 ―
現時点でも聖女や聖騎士、他にも忍者や魔法少女になってると思わしき人達が居ますからねえ。
太陽に祝福された島...太陽も星だし主人公も太陽の祝福貰えないかなぁ...なんて
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