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冒険の準備①

お待たせしました!

最初の方は説明が多いですが、読んでくださると嬉しいです。


3/8誤字脱字修正しました。



ギルドの外で待っていたカレンさんと合流しました。


「じゃあまずは薬師のばあさんのとこでポーションでも買うか」

「はい!」

「こっちだ」


歩き出すカレンさんの後ろをまるでひな鳥のようについていくわたし。

周りの人からみたら変な人でしょうか……


「カレンさんとサイファさんは仲がよろしいんですね?」

「ん、まあ幼馴染てやつかな。サイファと、リルファっているだろ?あいつら双子なんだよ」

「双子!?」


全然気付きませんでした!!!

髪型とか雰囲気とか全然違いましたし!!


「そ。事あるごとに何かとアタシに頼みごとしてきてさ、まあ断る理由もないし引き受けたけど」

「本当にありがとうございます……」

「いいってことよ。渡り人が強くなりゃあアタシたちだって少しは楽になるしな」



カレンさんは歩きながらルクレシアの街や国について色々説明してくれました。

ルクレシアの街は、このハーセプティアという世界の中にあるクリスティア王国の最南端の街だそうです。


このハーセプティアには7つの国があります。




クリスティア王国

わたしたち渡り人降り立つ国です。

様々な人種の人が分け隔てなく暮らしています。他国との交易が盛んなので、食も技術も栄えているそうです。




レダン帝国

レダン帝国は獣人の国だそうです。

様々な獣人たちが暮らしています。

比較的人にフレンドリーなようです。

砂漠と密林の国で独特な雰囲気があるそうです。



日輪(にちりん)の国

字でおわかりかと思いますが和風な国です。

こちらの国は神秘の国と呼ばれていて、島国です。行く手段が限られており、現在は船も動いていないそうです。あまり他国と交流していないそうです。昔の日本みたいですね……



レティシリア共和国

多くの領土が集まってできた共和国です。

共和国の国王になるための小競り合いが少なくない数起こっているらしいです。

しばらくは近づかないようにしたいです。



銀華(ぎんか)帝国

なにやら中華な雰囲気の国だそうです。

ご飯が美味しくて、アクセサリー職人が多いそうです。

こちらの帝様は女性らしいです。他国と積極的に交流しているそうな。



レペツェリア王国

海に面した海産物で栄えている王国です。

リゾート地としても人気なんだとか。

海の幸!食べたいですね。



セレニア神聖王国

創世神レーヴェシュレニア様を信仰する宗教国家です。カレンさんはあまり近寄りたくないようです。………なにかあるんでしょうか。



ただ他国に向かう場合は最低でもギルドランクをEまで上げなければならないとか。

当分はクリスティア王国から出る予定はありませんけどね。



カレンさんはなんとギルドランクCの冒険者さんなんだそうです!


「お、ここだここ」


カレンさんが立ち止まったのは、裏路地へ入って少し進んだところにある小さなお店の前でした。


「ここの薬師のばあさんが作るポーションは性能がいいんだ。他で買うよりここで買うほうがオススメだよ」


そう言って扉を開けて入っていったカレンさんを慌てて追いかけてお店に入ると、4畳程度の空間の四方に棚が置かれており、種類ごとにわかりやすくポーション類がまとめられています。

そして奥にはカウンターがあり、そこでは優しそうなおばあさんがいらっしゃいました。


「おや、いらっしゃい」

「おう、今日は初めての客を連れてきたぜ」

「あら、そうなのね。私は薬師のリゼットよ。ここで薬師としてお店を開いてるわ」

「わたしはミツキです。かけだしの冒険者で、今日この世界に来たばかりの渡り人です!」

「あらあら渡り人さんなのね」


とても丁寧で気品あふれる薬師のリゼットさん。

柔らかい笑顔がとてもチャーミングです。


「まずはこれだな」

カレンさんがカウンターに持ってきたのは薄い緑色した小瓶×5本です。



ポーション

HPを20%(+10%)回復する



「HPを20%(+10%)回復する………?」

「リゼットばあさんの作るポーションは効果が高いんだ。この初級ポーションは+10%も回復力高いんだぜ。すごいだろ」

「これでも薬師として長くやってきてるからねぇ」


それはすごいです!!!

買います!!!


「あとはこれも少し買っといたほうがいいだろ」

カレンさんが机に置いたのは薄い黄緑した小瓶2本です。



MPポーション

MPを20%(+10%)回復する



「効果が高いからおおっぴらには売れないんだ。知る人ぞ知るお店って感じだな」

「そうなんですか………もったいないですね」

「出る杭は打たれるって言うからねぇ。私はここでひっそりとお店してる方が楽なのよ。贔屓にしてくれる冒険者もいることだしねぇ」


リゼットさんはカレンさんをみて微笑みます。


「そりゃアタシも昔は傷だらけだったからよく贔屓にしてたもんさ。今もだけどな」

「ふふ、さてミツキさん。ポーションは1つ200リルだから1000リルになるね。MPポーションはちょっと高いけど1つ500リルするのよ。2つで1000リルだから合計2000リルよ」




相場とかはわからないけど買います!

2000リル払って、買ったポーションをアイテムボックスにしまいます。

残りの所持金は7000リルです。

それにリゼットさんには、お願いしたいこともあります。


「あ、あの!リゼットさん」

「どうかしたかい?」

「今受けてる依頼が終わったら、薬師のこと教えて頂けませんか?」

「おや、ミツキさんは薬師なのかい?」

「見習いウィザードで、見習い薬師です」

「あら、そうなのねぇ。……ふふ、いいわよ。薬師のこと少しだけ教えてあげるわね」

「!あ、ありがとうございます!」


よし!薬師のお師匠様に出会えました!


「ポーションはこれくらいでいいだろ。そろそろ行くか」

「はい、わかりました」

「ミツキさん、お店が開いてる時間においでなさいね。その時に薬師のこと教えてあげるわね 」

「はい!ありがとうございます、また来ますね」



リゼットさんにお礼を告げて私はカレンさんとともに外に出ました。

マップに印をつけておきましょう。

今後もここでポーション買わせていただきます!



ブクマが10件をこえてました!

この作品を読んで頂いてありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >歩き出すカレンさんの後ろをまるでひな鳥のようについていくわたし。 >周りの人からみたら変な人でしょうか…… ど、どこがどう変な人……?
2023/10/14 05:37 退会済み
管理
[気になる点] 高品質品とはいえひとつで30%も回復するポーションが開始直後の手持ちで買えるのか・・・ 見たところデメリットや制限もないし、もはや全プレイヤーのポーション需要の大半はこれで済むレベルだ…
[一言] 頭文字がレの国が多いからちょっとややこしいな…
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