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月光草を探して

いつもご覧頂いてありがとうございます!



ご飯とお風呂と明日の学校の準備をして、ログインしました。

夜闇で、月明かりを浴びて輝く花が綺麗で神秘的です。


プレゼントボックスに入っていた星の砂をアイテムボックスにしまいます。

不思議な仕組みですよねぇ………

あ、オークションは匿名設定にしているので誰が何を買った、と言うのは自身にしかわからないようになっています。





ログアウトしてた間にスクショの撮り方も調べてきたので、この光景をスクショしましょう。


確か、手で景色を四角く切り取るポーズをすればスクショできるんでしたね。


よくある親指と人差し指を伸ばしてやるポーズですね。


地面に寝そべって低い視点から花園と森と星空をポーズの中に収めます。

周りから見たら変な人ですねわたし……



‐スクリーンショットを外部端末に転送しました‐


よし、完了です。

ふへへ、兄に送りつけましょう。


砂埃を払って、自分に【清潔】をかけます。

塩クロワッサンを食べて、準備完了です。



では月光草を探しに行きましょう。

と言っても、月明かり当たる森の中に生えてらっしゃるらしいのでこのまま森の中を探索しましょう。



魔力草や魔力キノコ、ハーブなどを採取しながら歩いていると、森の中に月明かりが差し込むようになりました。

木々の間隔がちょっと広いみたいです。


木漏れ日も好きですが月明かり差し込む森の中も美しいですね。

ばっちりスクショしました。



そして木の根元の月明かり当たる場所に、青白く発光する草が生えています。


も、もしや!



月光草

月明かりを受けて育つ特殊な草。

月明かりを魔力に変換して蓄える性質を持つためハイMPポーションなどの素材となる。

十分魔力を溜め込んでいる。これ以上溜め込むと枯れる。



枯れる!?!!?

ちょっと採取させていただきましょう。


採取すると発光はなくなりました。

ですが月光草として成り立っています。

不思議ですね。


わたしはひたすら発光する月光草を探して森の中を探索しました。



たまに発光する月光草と森をスクショしながら探索すること1時間。

確か依頼の月光草は10束納品で良かったはずなので、納品分とハイMPポーション分の月光草は集まりました。

あと余分に自分で作る用に採取もしました。


これで良いでしょう!



森の中でモンスターを避けてるとはいえ夜ですからね、何か見たことない夜だけ出現するモンスターとか出てくるかもしれませんし、さっさとお師匠様の森へと帰りましょうかね。


そんな事を思っていたのがフラグだったのか、少し離れた背後の草むらからガサガサと音がしました。


あまり音を立てないように振り向くと……




クレイジーモス Lv.8

アクティブ

【吸血】【毒鱗粉】【超音波】



ヒッッッ

わた、わたしは、虫は嫌いじゃありませんが、あの羽の目みたいな模様が、嫌いなんですうぅ!


しかも大きい!

暗闇に浮かぶクレイジーモスはこちらを完全にロックオンしています。


ど、どこか広い場所とか!

森の中で炎魔法とか使いづらいですし!



そんなことを考えていたのが悪かったのか、急に視界がブレました。

あ、頭が……回る……


もしかして【超音波】ってやつでしょうか。

うええ……ちょっと気持ち悪くなってきました。


どうにか後ろへ動こうとしましたが、木があったようで木にぶつかってしまいました。

そこにクレイジーモスが突っ込んできたのを転がって避けます。


「ッウィンドーアロー!」


視界が少しだけブレたままだったので、放った風の矢はクレイジーモスに掠りもせず木に当たりました。


それに気が付いたらわたしのHPが半分まで減っています。

毒状態になっていました。先程突っ込んできたときに、もしかして【毒鱗粉】というのを浴びてしまったのでしょうか。

それに、毒を治すアイテムは持っていません。


クレイジーモスから距離を取りながらポーションでHPを回復しようとアイテムボックス取り出しますが、また視界がブレました。


(ッまた…)


視界の揺れに耐えられず、わたしは地面に突っ伏しました。

最後に目に入ったのは、こちらに近寄るクレイジーモスの姿でした。






その後視界が真っ暗になり、目を開けるとルクレシアの石碑の前に立っていました。


…………負けました。これが死に戻りってやつですね。

ぐぬぬ、ちょっと悔しいです。

毒を治すアイテムと【超音波】とやらに対抗できる術を得てからリベンジします!


ステータスも半分になってしまっています。

リルも半分くらいに減ってしまいました。

40000リルちょっとあったのが20000リルまで……

許すまじクレイジーモス……


ステータスは時間が経てば回復するので、もう今日は外に出るのはやめましょう。


ギルドで月光草の依頼の報告をして、達成報酬として2000リルいただきました。



ギルドを出て、路地裏で懐中時計を取り出します。



‐行先を選んで下さい‐

星詠みの魔女の森

エトワールの屋敷

魔花の花園



お師匠様の屋敷へ戻りましょう。






目を開けると、お師匠様の家の前に立っていました。


「おう、おかえりミツキ」

「シリウスさん、はい、戻りました」


お昼にみた場所と同じ場所でシリウスさんが寝そべっていらっしゃいました。

挨拶をして、お師匠様の家の扉を開けて中に入ります。


「帰ったかい」

「はい、戻りました」

「……なんだい、しょぼくれてるじゃないか」

「あ、いえ、戦闘で負けてしまいまして」

「おや、そうなのか」


ソファで本を読むお師匠様が目を丸くしました。


「月光草の採取をしていましたらクレイジーモスの【超音波】と毒を受けてしまいまして……」

「ああ、なるほどね。初心者には戦いづらい相手だねそりゃ」

「はい、負けてしまいました。ちょっと悔しいです」

「次負けなければいいんだよ。対策でも考えておきな」

「はい!それではわたしは戻ります。おやすみなさいませ」

「おやすみ」



お師匠様に挨拶をしてお部屋へ入ります。

全身に【清潔】をかけてベッドに寝転がります。




なんだか思っていた以上に負けたのがショックみたいです。

そこまで強さに固執はしていませんが、やはり負けたくはないです。


次にあったら、負けません。



わたしは決意を固めて、ログアウトしました。





ヘッドセットを外して棚に置いて、ベッドから出ます。

そしてスマホを開いて、スクリーンショット画像をスマホに保存します。

自分が見た景色が保存できるのはいいですね。



これは明日、家族のグループに貼り付けておきましょう。

皆の反応が楽しみですね。




窓を開けてベランダに出ます。

もう大分オリオン座が西に傾く時期になってきましたね。

冬の六角形は壮大で、大きく輝いています。


もうすぐ、春の星座がよく見える季節になります。

楽しみですね。



わたしは部屋に戻って寝る準備をします。

明日はハイポーションとハイMPポーションを作りましょうか。



それでは、おやすみなさい。







月曜日の朝です。

ちょっと憂鬱ですが、起きねばなりません。



わたしはスマホのユアストからの通知を開きます。






Your Story ‐ミツキ‐




12ページ目





あなたは種族レベルが10になりました。

おめでとうございます。



星詠みについて知りました。

そして星詠みの魔女の試練を突破し、新たなジョブに就きました。

新しい力のことをよく知り、よく学んで下さい。



オークションも利用してみるのも良いでしょう。

良い出会いがあるかもしれません。



新しい素材との出会いは心躍りますね。

是非色々な素材を目にして下さい。



夜に限らず厄介な敵は多いです。

よく対策、準備をして敵と戦うのが良いでしょう。

次の戦いへ、その経験を糧としましょう。



お疲れ様でした。






わたしはわたしにできることを、頑張りましょう。

好きにやるのです。

ウィザードも薬師も両立して、綺麗な場所で綺麗な星空を見るために。



よし、今日も1日頑張りましょう!



あと2話くらい日常を挟みます!

これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。 主人公のお名前が満月ちゃん+サブタイトルを見てると、ふと「そういえば昔、自分は一回も見たことないけど『満月をさがして』って作品あったなぁ」と、どうでもいい事が頭をよぎりました…
[良い点] ミツキちゃんの丁寧な言動が可愛いです。 [気になる点] いくら丁寧にとはいっても植物に「生えてらっしゃる」はおかしいのでは [一言] 今後もミツキちゃんらしい冒険を楽しみにしています。
[一言] 突然の死に戻りしゃーないよ……いちいちギルドの口座にお金預けるのも手間やからねぇ
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