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クエスト準備①

ご覧いただきありがとうございます!

準備はサクサクと進めますね!



おはようございます!

なんだか夢の中でもテスト勉強していたような気がします……悪夢??


のそのそと制服に着替えます。

そしてスマホを手に取って、通知を開きます。



Your Story -ミツキ-



84ページ目



渡り人達で集まって、クエストについての話し合いを行いました。

初めて会う渡り人もいました。様々な意見、視点を集めれば、より良いものを築き上げることが出来るでしょう。


話し合いが一段落しました。

クエストに向けての準備を開始しましょう。


縁という輝きは、貴方の道を照らします。

お疲れ様でした。





昨日はみっちりと話し合いができましたからね。

アデラさんがまとめてくださるそうなので、わたしも話し合いを振り返りつつ、準備を進めていきたいと思います。


ひとまず今日も学校生活を乗り越えなければ!

いってきます!







「ここは先生がさらっと範囲だって言ってたね」

「言ってたわね……大きくマーク付けておくわ」


放課後、テスト期間中で部活が休みな花ちゃんと範囲の確認と取ったノートの確認をしました。

昼食を食べたあとの授業は睡魔と戦いましたからね……少しぐにゃっとした文字の所がありました。


「単語と公式はどうにか頭に叩き込めばまあ、いけるかしら」

「叩き込むのは前日が勝負だよね……科目をちゃんと確認しないとね」

「テスト勉強の息抜きとして、体を動かしたくなったらログインしましょ」

「そうだね」


みっちりと勉強したら体を動かしたくなりますよね。

現実ではのびのびとやれる時とやれない時がありますから。

わたしはテスト勉強をしたらポーションを作りたい所です……!


「じゃあ、帰りましょ」

「うん!」


花ちゃんと問題集の英単語を出し合いながら帰宅しました。両親は仕事、兄も何やらミーティングをしているようです。


さささっと洗濯物を畳んで、お風呂もすませて夕食にします。豆腐と麻婆豆腐の素を使って麻婆豆腐丼にしました。うま……


部屋に戻って問題集とノートを開いて解いていると、ユアストからの通知が届きました。

えっと……あ、アデラさんからメッセージが届いています。掲示板を立てて、まとめたのでそのリンクとパスワードを送ってくれました。


……気になるので、ログインしちゃいましょう。勉強は一旦休憩です!




ログインしました!

部屋を出てキッチンへ向かい、冷蔵庫からトマトのマリネを見つけたのでいただきました。

気配を感じて視線を向けると、通路の方からミカゲさんが歩いてきました。


「おや、こんばんはミツキ氏。アデラ氏からのメッセージでログインしました?」

「こんばんはミカゲさん!まさにその通りです」

「じゃあ一緒に掲示板見ましょ!」


ソファに座って、お互いに掲示板を開きます。

おお、すごい綺麗に纏められている……!


「さすがアデラ氏、纏めるの上手いですな」

「わかりやすいですね……!」


あ、やはり早めにポーションを作らなければならないようですね。早速作るとしましょう。

ミカゲさんに教わりつつ掲示板に書き込んで、クランメンバーにリンクとパスワードを共有しつつ……祭壇と世界樹に祈りを捧げて調合室へとやってきました。


世界樹から葉っぱと祝福をもらいましたからね、バリバリ作るとしましょう!


「ボクも同時進行で瓶を作るので、ひとまず前に作っておいた瓶を渡しておきます」

「ありがとうございます」

「じゃあ隣の部屋にいますから!」


隣の部屋に入ったミカゲさんを見送って、わたしもポンチョを外して袖をまくります。


「〈みずがめ座(サダルスウド)〉……手伝い、よろしくね」


現れたサダルスウドは、わたしの言葉に笑みを浮かべて頷きました。

ちゃんと腕輪をはめて、よし!【17:(ザ・スター)】も使います。【星の祝祭(スター・フェスタ)】も!




-サブジョブレベルが上がりました-



参加資格ポーションを量産するための【複製】のリキャストタイムの間に星の蘇生薬をちまちまと作ります。あまり量は作れませんが、あった方が助かりますし!ただ蘇生薬を量産した中に混ざるものですからね……混ざる本数は増えてきましたけども!


ジークさん達はそう簡単に倒されないとは思いますが、戦闘中に倒れられたら大変な事になりますので、この蘇生薬を役立てて貰いたいですね。


……さすがに渡す前にクランメンバーに相談した方が良いですね。クランメンバーにも渡しつつ、バリバリ先陣を切るプレイヤーに渡しましょう。


この星の蘇生薬の力、とても役に立つと思います!

悪魔の力は未知数ですからね……備えあれば憂いなし……


あれ、わたし星の蘇生薬と宇宙の秘薬のこと、みんなに報告しましたっけ?

お師匠様とリゼットさんには報告しましたが。


「ミツキ氏ー!追加の瓶ですわー!」

「ありがとうございますー!ついでにこの蘇生薬見てもらってもいいですか?」

「……………………えっ何ですかこのありがたい効果のついた蘇生薬は」

「星のポーションシリーズですね。あ、あともう一つ見てもらいたいものがあります」


アイテムボックスから宇宙の秘薬を取り出すと、それを見つめたミカゲさんの動きが止まりました。


「な、ななななんですかこれはぁぁぁ!」

「ひょわっ」

「星のポーションシリーズはまあ今までも見せてもらいましたし、ランダムとはいえステ上昇も普通にすごいんですよね。ただこの宇宙の秘薬は、群を抜いてヤバイです」

「ヤバイですか」

「具体的に言うと熟練度へのブーストがヤバイです」


ミカゲさんによると、現段階ではユアストで熟練度への効果のあるアイテムは見つかっていないそうです。

ショップやダンジョンからも見つかっていないため、ヤバさが群を抜いているようです。


「ほあ……ミツキ氏が薬師じゃなかったら他に何を作り出すのか気になる所ではありますが、薬師も薬師でとんでもねえですわ……」

「この星の蘇生薬は、戦闘で倒されたら士気に影響出そうなプレイヤーに渡したいなと」

「このほぼ無敵時間で立て直しすれば問題ないですもんね……この秘薬は、現段階では表に出さない方が良いです。そして星のポーションシリーズは、量産はできず数がない、と言うことを大前提として話を持っていきましょう」


あまりにも利用価値がある……とミカゲさんが呟きました。宇宙の秘薬はそう簡単に作れないので……使った素材を伝えるとミカゲさんは頭を抱えました。


「闇鍋はアカンですぞ……ただ入手は出来るんですよね……でも大前提として、その星のバフが無いと恐らく作製するのは困難ですよね?」

「恐らく、幸運値とバフとして付与される【可能性】と【希望】のパッシブスキルのおかげですからね。あと世界樹の祝福でさらに幸運値が上がってますから」


あ、今ならまた作れるかもしれません。

ミカゲさんが見ている前で、前回と同じように素材をごそっと入れて世界樹の葉を入れます。


星のポーションシリーズは【複製】で量産した中で生まれますが、この宇宙の秘薬は最初から宇宙の秘薬でしたからね。


「【精製】!」



宇宙の秘薬

製作者:ミツキ

あらゆる素材を混ぜ合わせて出来上がった謎の秘薬。

HP、MPを50%回復し、ランダムなステータスを5分間上昇させ、アーツの熟練度への増加ブーストがかかる。



「よし、作れましたよ!」


ミカゲさんに見せると、ぽかんと口を開けていました。


「まーじで闇鍋から宇宙が……とんでもねえですわ……」


これは複製出来るのか……と思い試しましたが、失敗しました。複製しようと用意した瓶の中で液体がちいさくぼふっと爆発したのち、消えました。

ざ、残念……駄目でした。


「ミツキ氏……恐ろしい子……!」

「偶然の産物ですが……」

「今の所ミツキ氏にしか作れないオンリーワンなアイテムですからね。そのバフ込みですし……まだクランメンバー以外には秘密にしましょう」


ミカゲさんのその言葉に頷き、お互い作業に戻ります。

今日はまだ咲いていませんでしたが、ヴァスタトル様の花が咲いたら星の霊薬の作製も挑戦したいのです。




イベント参加資格ポーションは【複製】を繰り返して300本は作れました。

ファーマシー・サーペストの皆さんがいますし、わたしみたいに一人ではないので量産はファーマシー・サーペストの皆さんにお任せします。

わたしも作れるタイミングで作りますけどね!


クランメンバーの分は確実にわたしが作りたかったのです。薬師なので。


この参加資格ポーションはアデラさんに渡します。

アデラさんが掲示板で募集しつつ、プレイヤーが参加の意思を書き込んでくれたら、会って渡してくれるそうです。


メッセージを入れて、参加資格ポーションを添付して……メッセージに添付をするとメッセージ受信者のプレゼントボックスに届けてくれる機能があるのです。

助かります……


そしてミカゲさんとも相談し、一旦アーサーさんに連絡を入れることにしました。

少しだけ見てもらいたいアイテムがあるので明日時間が欲しいとメッセージを送ったら、すぐに返信がきました。



今日はポーションを作ってそこそこの時間になりましたからね。勉強の休憩だったので、そろそろログアウトしましょう。


「サダルスウド、ありがとね」


サダルスウドを労って還して、ミカゲさんに挨拶をしてログアウトしました。





寝る前に少しだけ復習をして、睡魔に負けてベッドに横になりました。窓から見える空は曇りです。


明日も勉強をしつつ、アーサーさんにアイテムを見せて相談です。クランメンバー以外には初めて見せますね、星のポーションシリーズ。


……宇宙の秘薬は、多く作ることができればお師匠様たちに渡したいんですけどね。素材が素材なのであまり作れませんでしたし。

NPCに渡しても良いのであれば、帝王様たちにも星のポーションシリーズや秘薬を渡すべき……?


そんなことを考えながら押し寄せてくる睡魔に抗えず微睡んでいましたが、考えても答えはまとまらないので寝ることにしました。


おやすみなさい。


また明日も更新予定です。

アイテムを作るだけ作って皆に情報共有していなかったなと……(白目)


これからもミツキの物語をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
トンデモナイ薬のオンパレードでした。取り扱い要注意ですね。 何人…何百人参加するのかな?足りる? テスト対策に一夜漬けをよくしました。平均点ギリギリでしたよ。
ミツキ製の薬は、超新星爆発級のヤバさです(笑)
星の〜シリーズ相談でフリーズ、お祭りしている間に マレフィックさんの存在をさらっと伝えてしまえば見逃してもらえ ないか
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