情報、アイテム整理と
ご覧いただきありがとうございます!
おはようございます!
わたしの目覚めはスッキリですが雨音が聞こえます。生憎の雨模様ですね。
昨日は情報の雨あられでしたし……色々と情報整理も行いたいですね。
あと今日はソウくんに連絡を入れます。なのでアイテムボックス内のアイテムの確認もします。
よし、予定を立てました!
ユアストの通知を確認します。
Your Story -ミツキ-
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宇宙の祭壇が、祭壇として機能し始めました。
宇宙はそのもてなしを、大層気に入ったようです。
宇宙より加護を授かりました。
概念的存在から授かる加護は、特殊で強力なものです。
概念的存在からの興味と信頼を失わなければ、永続的な守護と加護を受けられるでしょう。
身の振り方を考える必要があるかもしれませんが、ありのままの貴女の行動で、貴女の信じる道を突き進んでください。
お疲れ様でした。
概念的存在から祝福や加護をいただくのは、とても珍しく、そうそう無いもののようてす。
授けても良い、と思われる行動を常日ごろから心掛けないといけませんね。
それに、アストラルウィザードと概念的存在は関わりがあります。
信頼関係が損なわれてしまったら、おそらく力が借りれませんよね。アーツも使えなくなる可能性が高いです。
……と言っても、何が気に障るかわかりません。
なので、人の道を外れないような行動ですね!
当たり前ですが!
よし、学校の準備をしなければ!
とりあえず湿気に負けないように、髪の毛をどうにかします……
湿気には負けました。
昼休み、花ちゃんと弁当を広げます。
「満月、今日は何をするのかしら」
「んむ。……情報とアイテム整理かなぁ」
「そう……色々と情報貰ったものね……」
「後でコスモス様の祝福について教えてもらってもいい?加護とのすり合わせがしたくて」
「構わないわ。ログインしたら満月の所に向かうわね」
「わ、ありがとう。ホームか、ガーデンとかにいるかも」
あ、ソウくんに連絡を入れたら、リゼットさんの所にも行かないとです。
おつかいの素材を渡しに行きましょう。
「リゼットさんの所に行ったら、ホームへ戻ろうかな」
「わかったわ。私も今日は黄金のダンジョンに行こうかしら」
リル稼ぎも大事ですよね。
ソファの出費がありますので、わたしも今度稼ぎに行きます。
花ちゃんと他愛もない話をしながら、お弁当を食べすすめました。
放課後となり、花ちゃんと別れて帰宅しました!
手を洗ってからキッチンを覗くと、兄がグリルをジッと見つめていました。
「……お兄ちゃん?」
「打ち合わせの帰りにスーパー寄ったらさ、鰻のセールしてて。蒲焼きに挑戦したんだが……どうにか焼き上がったぜ」
「うなぎの蒲焼き……!」
炊きたてのご飯を丼に盛って、うなぎを乗せて、ご飯にもタレをかけて……兄と手を合わせます。
「「いただきます」」
……!ふわっとしたうなぎの身と、焦げたタレが香ばしく……!美味しいです!
んんんんん!ご飯が進みます……!
「うなぎ美味しいねぇ……」
「うま。焼き立てって美味いな」
「美味しい……お兄ちゃん天才……料理の才能ある……」
「よせやい」
二人して軽口を叩きながら、完食です。
ごちそうさまでした!
「満月ユアストで何するん?」
「情報と、遺跡で入手したアイテムの整理かな?ソウくんに連絡も入れる」
「おー、俺もやるわ」
「一旦リゼットさんの所におつかいの素材届けに行くから、その後世界樹の所に行こうかなって」
「オッケー」
丼を洗ってタオルで拭きます。
そしてサッとお風呂も爆速で済ませて、部屋に戻りました。
ログインしました!
ディアデムはお休みです。本日戦闘の予定はありません!
ホームの冷蔵庫を覗き込むと、サンドイッチがありました。一つ貰います。
……野菜がシャキシャキで美味しかったです。お礼に真珠星のトマトを添えておきます。
ソウくんへメッセージを入れておきます。
『アイテムの事などで相談があります。ご都合良い日はありますか?』……よし、これで良いでしょう!
よし、祭壇で挨拶をして、リゼットさんの元へ!
「リゼットさん、こんばんは」
「あら、ミツキさんこんばんは。遺跡を踏破してきたのね」
「はい!おつかいの素材も、集めてきました!」
カウンターへ頼まれていた砂花石、カマル草、ワルドゥの雫を並べます。
「……ええ、確かに受け取ったわ」
-素材採取の依頼 を クリアしました-
報酬として100,000リルを入手しました。
「お高い!」
「あら、十分な報酬よ?これらの素材を使った新しいレシピ本も渡しておくわね」
新しいレシピ本!
作らなければ!後でじっくりと読ませてもらいます!
「ふふ、経験を積んだみたいね」
「色々とありました……」
ダイジェスト形式で伝えると、リゼットさんは目を丸くしました。
「まあ、月の方の……大神殿以外に、まさか遺跡の中に神殿があるなんて驚きだわ」
「わたしも、驚きました」
「神々のお考えはわからないわね……ミツキさん、お疲れ様ね」
「ありがとうございます!また色々と報告にきますね!」
リゼットさんに挨拶をして、ホームへ戻りました。
世界樹の元へ向かい、世界樹にスピカさんのトマトを差し出します。
「思えば世界樹のおかげで元気に実ったようなもの……ありがとう世界樹」
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:確かに島を守護して食物が育ちやすいようにマナを調整しているけど、これは豊穣の乙女と緑の手を持つ庭師のおかげだね! 大きいのにトマトの味がしっかりしているし瑞々しい!
そうなのです。大きいのに大味じゃなく、味がしっかりトマトなのです。
とんでもないトマトです。
世界樹の根本にマットを敷いて座ります。
アイテムボックスを操作して、入手したアイテムを並べ替えます。
素材は置いておきます。モンスターからドロップしたものはたくさんありますからね。
えっと……宝石類もありますし……わたしのアイテムボックスにしまったものは……
ルビー×2
スケルトンキングのダイヤモンド
ブロンズ・ダガー
スライム・クイーンの召喚石
森蜜蜂のショートソード
セレネ・スペクルム
ツイン・ワイバーンの召喚石
ツイン・ワイバーンの血結晶
アガースラの短剣
アンデッドサモナーの首輪
呪い詰め合わせセット
ガーディアン・ゴーレムの召喚石
スケルトン・グレート・ソルジャーの勲章
デュラハンの全身鎧
ドラゴンリング
竜皮靴
でしょうか!
兄に渡したものもありましたからね。
ソウくんへ相談したいのはガーディアン・ゴーレムの右核です。デュラハンの鎧も兄とソウくんと相談ですね……
あ、そういえばドラゴンからリングがドロップしていました。
どんな性能だったのでしょう?
ドラゴン・リング
竜の意匠が施された指輪
一日に一度のみ倒したドラゴンの幻影を召喚することができる。一撃を放つと消える。
ダメージは装備者の最大ステータスを参照する
【幻影竜召喚】
「な、なんだこれ!?」
倒したドラゴンの幻影……!?
……でも召喚だけなのですね。ステータスが増えるのは無いと…………んんん使いみち………
「一人で叫んでどうしたよ」
「お兄ちゃん。あのね……」
ドラゴンからドロップしたリングについて伝えると、兄の顔もしわしわになりました。
「……いつの日か、使う時がくるさ」
「保管庫に入れておこうかな……あ、そうだ。お兄ちゃん、ソウくんへ相談するのにアイテム纏めていたんだけど、何か変なアイテムとか持ってる??」
「変なアイテムは笑うんよ……整理するわ」
兄が隣に腰掛けました。
わたしも素材の整理をします。
この素材は保管庫に、宝石類は……ジアちゃんにアクセサリーを頼んでみましょうかね?
「ミツキ、リューさん。こんばんは」
「ジアちゃん!隣どうぞ」
「よっすジアちゃん」
「失礼するわね」
ホームの方向から歩いてきたジアちゃんを見つめつつ隣を叩くと、ジアちゃんは優雅に座りました。
装備が和服モチーフなので、動きが優雅です。
「整理はできた?」
「アイテムは何とか……コスモス様の祝福になんて書いてあるか聞いてもいい?」
「待ってちょうだい。えっと……『宇宙侵食の力により、受ける全ての状態異常を侵食し阻害する。』って書いてあるわね」
「……ふむそこは共通なんだね。加護は、その後『戦闘において昼夜を問わず、宇宙の視線を受けることで、ジョブ専用アーツの威力が上昇する。』とも書いてあるよ」
「ジョブ専用アーツの威力が上昇……!?」
「え、さらに妹の天体攻撃がパワーアップするってコト!?」
「恐らくその通りですけど……」
驚いてみせた二人に言葉を返すと、兄が頭を抱えました。
威力が上がるのはいい事だと思いますが!
「これ以上威力が上がるんか……やべえな」
「しかも恐ろしい所は、ジョブ専用アーツと書かれている事……もしも私達も加護を授かったら、ウッドシューターの専用アーツの威力が上がるって事ですものね」
「俺だと雷系アーツの威力か……コスモス様心広いな……支援の幅が広い。またお供えしとこうさすが宇宙。でも状態異常を侵食するという文言が俺は気になります」
確かに、アストラルウィザードだけではなく様々なジョブへの支援ができるのです。
……加護、とんでもないですね。ありがとうございます、コスモス様……!
そしてわたしもその侵食云々は気になりますが……!
戦闘中に状態異常を操るモンスターから状態異常を食らうしかです。サキュバスとかいますかね?
「コスモス様はこちら側を見ておられるのだし、視線を受けて……の所はあまり深く考えなくて良いのかしらね」
「そこらへんの仕組みはわからないね……」
「メタく言うと、ユアストにも好感度システムがあるってことなんだろうなぁ……NPCと信頼関係を構築して、力を貸してもらう。トニトルスとも、信頼関係があってこそだし」
「……そうですね。弓の手入れアイテムを扱う店も、何回も行くと顔を覚えられて少し料金が安くなったりしますから」
「そうなの!?」
「そうなのよ。この間買いに行ったら、まけてもらったわ」
それはすごいです!ジアちゃんの人柄もあるんでしょうけど、常連と認めてくれるシステムもすごいですけどね!
「まあ、ミツキの概念的存在達とのやりとり見ててもそう思うわ。私達も、この世界はゲームだけどNPCはこの世界に生きているんだもの。人としてちゃんと接しないとね」
「……うん、そうだね」
兄も頷きます。
住民依頼も積極的に受けて、フォローしたいですね!
……勿論、色々と繋ぎを作ればピンチのときに助けてもらえるかもという打算もありますが、目の前で起こることは見逃せません。
人として、恥じない行動、です!
情けは人の為ならず、とも言いますから!
よし、ちゃんと依頼もやらないとです。
手始めにポーション納品依頼とか受けましょうかね。
レベルが上がるとポーション類を使うことが少なくなってきましたし、前に量産した分が減っていません。
売るよりかは、ギルドでキチンと納品しましょう。
タイミングをみて、ギルドへ向かいます。
意気込んでいたところ、通知音が鳴りました。
ソウくんからですね。えっと……
明日の夜八時頃には時間が取れるようです。王都ミゼリアの噴水広場で待ち合わせです。
「お兄ちゃん、ソウくん明日の夜大丈夫だって。噴水広場に、夜八時頃待ち合わせで」
「おっけー。夕食と風呂は早めに済ませておかんとなあ」
「あら、勧誘するならちゃんと捕まえてきてね。銃が気になるし」
「そこはお兄ちゃんの勧誘スキルに……」
「いやお前だろクランマスターさんよ」
ぐぬ……クランのメリットを推すしか……!
島、最高!プレゼンを用意しないと……
「じゃあ、そろそろ私は黄金のダンジョンへ向かうわ」
「ジアちゃん情報ありがとうね」
「お、ジアちゃん俺も行っていい?足手まといにならんよう頑張るからさ」
「構いませんよ。リューさんレベル上がりましたし、足手まといにはならないでしょう?むしろ近接タイプがいると、助かります」
「ミツキは?」
「わたしはここで星を見てからログアウトかな」
兄とジアちゃんを見送って、マットに横になります。
世界樹と星空が視界に広がります。
……落ち着きます。
あ、流れ星です。色々な場所で天体観測ができますように……!
よし、祈っておきました!今後新しい場所へ足を踏み入れたとき、天体観測できるでしょう!
浮島という特殊な場所なので、星が近いような気がします。
手を伸ばせば、届きそうだなんて。
そっと星空へ手を伸ばします。
しばらく手を伸ばしていると、そろっと、遠慮がちに世界樹の枝が手に乗りました。
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:……君ならいずれ届くかもしれないけどね。ひとまず掴むなら枝にしておきなよ
「何かを掴みたい訳ではないけど……遠慮なく」
そっと枝を包むように軽く握ります。
……シュールな光景ですね!?
「ふふ、ありがとう。リフレッシュできたよ」
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:ゆっくり休んでね
「世界樹、おやすみなさい」
ホームへ戻りました。
島の星座の配置に、スピカさんを追加させてもらいます。夜は休んでいただき、昼間に畑とガーデンの手入れをお願いします!
そして部屋へと戻って、ログアウトしました。
ベランダでストレッチをしながら月光浴です。
ちゃんと動かしておかないとです。
プレイヤーと見間違うほど喜怒哀楽がはっきりとしたNPCである住民達。
ユアストの技術力の高さが窺えます。
ユアストには何か目的とかあるんですかね……
まあ、考えてもわからないので今はユアストを楽しみたいと思います。
よし、ストレッチもできました。
ぐっすり眠れそうです!
おやすみなさい。
髪の毛は湿気にどうやったら勝てるんだ……?
世のお姉様方はどうやってまとめてるんだ……
素材入手ばかりなので入手した素材で何かアイテムを作らねば……!
これからもミツキの物語をよろしくお願いします!




