太陽と兄の報告と、新たな友と
ご覧いただきありがとうございます!
ぐっすり寝ました!
少し疲れていたんでしょうかね……
いつものランニングに行くために、ジャージに着替えます。
あ、ユアストの通知を確認しないとです。
Your Story −ミツキ−
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レダン帝国 アルヒラル遺跡へと挑んでいます。
様々な種のモンスターと戦いました。
宝箱は冒険の醍醐味、良いものは得られましたか。
宇宙蝶の能力が生かされ、隠された宝箱を見つけました。
地形を利用した戦闘を行いました。地形は時にこちらの有利に働きます。活用すると良いでしょう。
そして、かつて出会った渡り人と再会しました。
ホームで報告会をしました。
情報共有、交換は戦略です。積極的に行いましょう。
お疲れ様でした。
本日もまた遺跡へと挑みます。
ボスはどんなモンスターでしょう……ドキドキです。
どんなモンスターが来てもいいよう、気合を入れましょう。
では、ランニング行ってきます!
朝食を食べてログインしました。
ディアデムを喚び出して、キッチンへと向かいます。
アストラエアさんとラクリマを喚び出して、朝食です。
冷蔵庫を覗いて野菜を取り出して、即席サンドイッチを作りました。腹ごしらえ用としてなら、お腹にたまります。
んむ!野菜がシャキシャキなので美味しいです。
ラクリマもアストラエアさんもぺろりと平らげましたね!
「よっす」
「はーい。お兄ちゃんの分もあるよ」
「まじ?助かるわありがとう」
手を洗った兄がサンドイッチを口に運びます。
その隙に使った皿を洗って、食器棚に戻します。
「うし、ごちそうさま」
「お粗末さまでした」
よし、ではお供えして、世界樹の元へと向かって、それからアルヒラル遺跡へと向かいましょう。
ホームの外に出て、簡単にストレッチをします。
今島には小動物達を〜って配置していたのでした。
……あまり動いている気配を感じないので、もしかしたら寝ているのかもです。
今日も島で遊んで貰いましょう。
祭壇にアルフレッドさんが作ってくれた蜂蜜とフルーツのブルスケッタを供えて、拝礼します。
本日も、アルヒラル遺跡に挑んでまいります。
クリア出来るように頑張ります!
よし、決意表明も出来ました。
顔を上げると、ブルスケッタを口へと運ぶソル様がいました。
「……………お、おはようございます、ソル様」
『息災のようだな』
「ソル様も、お変わりなく……」
『概念的存在である我らに変化は無い』
「……ソル様、何かありましたか?」
ソル様がわざわざいらしたのです。
何かあったのかと思いましたが……
『……ふむ。少々悪巧みをしにな』
「え」
『其方達に向けてではない故安心せよ』
そう言ったソル様の指先がわたしと兄の額に触れると、淡く光りました。
兄の額を見ると、何もありませんでした。
兄もわたしの額を見てますね。
『祝福を少々強化した。日差しに当たらなくとも、太陽の出る時間帯であれば回復するであろう』
「あ、ありがとうございます?」
『まあ本日だけだがな。其方であれば、有事の際に太陽を喚ぶ事を許そう』
そして瞬きの間にソル様は消えました。
無意識に額を抑えます。
「相変わらずのフッ軽さだな……」
「祝福を強化してくれたね……?」
「悪巧みをしに来たって言ってたが……」
「何だろうね?」
ソル様がやる事に意味はあると思いますが、見当がつきませんね……そもそも悪巧みですし……何に対してでしょうか……
とりあえず、世界樹にも供えましょう。
「世界樹、おすそ分けだよ」
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:ありがとう!……こ、これは……!カリッと焼かれたバゲットに塗られた蜂蜜が香ばしく、乗せられたフルーツが煌めいて……ナパージュされてるね!美味しい!
相変わらずの語彙力、喜んでもらえたようですね!
見上げていると、枝が目の前でわさわさと揺れました。
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:聖樹の気配がするね。聖樹に会ったかい?
「えっ……ジアちゃんの弓……?あ、あとダンジョンで浄化の木でちょっと」
簡単にジアちゃんの弓と浄化の木の経緯を伝えます。
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:彼女の弓の事は知っているよ なるほど、浄化の木を浄化してくれたんだね 浄化の木の事は少し調べてみるよ
おや、知っていましたか。
島でジアちゃんの弓を見たんですかね?
そして浄化の木の不調?についても調べてくれるとのこと。世界樹なら情報掴めるかもしれませんね。
「あ、俺も報告があるんだけどよ」
「えっ、昨日報告し忘れたの?」
「その後にやったから忘れた訳ではないな。レベルアップついでに転職した」
えっ
その言葉に兄のレベルを確認すると、確かにレベルが60になっていました。
あの後にレベル上げに行ったんですね!?
「んでトニトルスと腹割って話し合って、契約もしたんだが」
「さらっと重要なことを……」
「口で言うより見てもらったほうがわかりやすいと思うから、ステータスみてくれ」
そう言って兄がウィンドウを操作するので、言葉に甘えて覗かせて貰います。
リュー Lv.60
ヒューマン
メインジョブ:紫雷月狼槍騎士 Lv.2/サブジョブ:観測者 Lv.17
ステータス
攻撃 183 (+70)
防御 73 (+40)
魔攻 33
魔防 71 (+40)
敏捷 139 (+40)
幸運 31
ジョブスキル
【突き】【薙ぎ払い】【スラッシュ】【チャージ】【身体強化(力)】【ブースト】【ハイブースト】【紫雷月狼召喚(分身)】【紫雷】【半人半狼】【月食】
【観測】【可視化】【解析】【ファイル】
アクティブスキル
【瞬間移動】【転移】【簡易結界】【狂化】【ウェポン・コンバート】【バースト】
パッシブスキル
【鑑定】【暗視】【夜目】【気配察知】【隠蔽】【気配察知】【直感】【清潔】【槍術】【MP自動回復】【HP自動回復】【頑健】【看破】【雷属性付与】【雷属性耐性(大)】【打撃】【槌術】【衝撃緩和】【受け身】【回避】【魔力察知】【見切り】【跳躍】【気配遮断】【剛健】【魔力遮断】【逆境】【腕力強化】【俊足】
装備
[頭]なし
[上半身]鬼人の軽鎧
[下半身]鬼人の軽鎧
[靴]戦馬のブーツ
[武器]トニトルス・ランス
[アクセサリー]攻撃の腕輪
[アクセサリー]プレアデス・バングル
[アクセサリー]紫雷月狼のチョーカー
[アクセサリー]なし
[アクセサリー]なし
「………ジョブ名が読めない!」
「だよな。それ紫雷月狼槍騎士って言うんだよ」
「つ、強そう」
「名乗るのに少し勇気使うけどな……」
というか、気になるスキルばかりです。
パッシブスキルも多いですし………ま、まあわたしはSPを貯めたら次に【呪文融合】を取るつもりなので!
それに……
「そのチョーカーは?」
「トニトルスがドライアドの姉さんに作ってもらったらしいぞ。まあトニトルスが何処にいても俺の所にくる目印兼ポイントらしい。攻撃も敏捷も上がるぞ」
「……………」
「GPS入りのドッグタグとか言うなよ」
「何も言ってないけど!?」
目印とか……すごいトニトルスから気にされてますね。
そして兄も攻撃敏捷が伸びてるタイプですか……
クランのメンバーはわたし以外はほぼ攻撃アタッカーですかね??
「……呼んだらここまで来るのかな?」
「浮島だぞ?さすがのトニトルスも無理だろ。おーいトニトルスー」
『どうした』
「まあこな……は?」
音を立てずに世界樹の前に降り立ったトニトルス。
周囲を見回して、兄を見つめます。
「な、おま」
『呼ばれた故来たがその反応はなんだ。……ふむ、ここは清浄だな。まさか世界樹の枝があるとは』
「おはようです、トニトルス」
『やっほー』
『おお、息災のようだな。ミツキ、ラクリマ……そして』
「あたしはアストラエアさ」
『ほう……人形にしては、強い波動を感じるぞ』
ラクリマとアストラエアさんがトニトルスに近寄って何やら会話しています。
幻獣なのに……フッ軽というやつですね。
「お兄ちゃん強くなったねぇ」
「この力を試して慣らすのにダンジョンはいい場所だからな」
「そろそろ時間だし、向かおう」
『行くのか。何かあれば我の分身体を喚ぶが良いぞ』
そう言ってトニトルスは姿を消しました。
呼べば来てくれるなんて、優しいですよね。
「じゃあ、いってきます」
「いってきまーす」
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:いってらっしゃい 君たちに世界樹の祝福を
わ、祝福をもらいました。一日限定で幸運が上がる祝福です。いい事ありそうです!
枝葉が揺れるのを見て、アルヒラル遺跡の入口へと移動しました。
えっと、ソウくんは………
あ、屋台の所でハンバーガーに齧りついています。
食事は必要ですからね。食べ終わるのを待ちましょう。
食べ終わった頃を見計らって、近付いて声を掛けました。
「おはよう、ソウくん」
「おはよう」
「おはようございます。ミツキさん、リューさん」
「今日はよろしくね。……あ、二人を紹介します」
ラクリマを腕に留まらせて、アストラエアさんは隣に並んでもらいます。
「わたしと契約している、契約召喚の二人です」
「アストラエアさ。よろしくね」
『……ラクリマだよ』
快活に挨拶したアストラエアさんと、小さく挨拶したラクリマ。
ソウくんは二人をみて目を丸くして、小さく会釈しました。
「……よろしくお願いします。パーティー申請します」
「はい!」
「ソウくん銃剣使うのは聞いたけど、アタッカー?サポーター?」
「どちらかと言えば、デバフを与えて、与えたデバフの数に応じてアーツの威力が上がるタイプです」
「お、いいね」
パーティー申請を承認しつつ、ソウくんと兄の会話を聞きます。そういえばじゅうけんがどんなものか調べるの忘れました。
戦闘中にチラ見させていただきましょう。
そして兄と会話をするソウくんをチラ見します。
大きめのアウターを着ているので中にどんな装備を着ているかはわかりませんが……
………!ベルト付きのズボンの太腿に、銃が!?
しかも両足に!?装備出来るんです!?
「……?」
「あっ失礼しました……そういう装備もできるんだなって」
「何見て……お、ハンドガン?」
「アクセサリー枠を消費すれば、装備できますから」
そうなんですね!?
ソウくんの話によると、アクセサリー枠でソードベルトやホルスターを装備すると、対応した武器が装備できるのだとか。
大きな武器は【ウェポン・コンバート】を使い、装備で持ち運べそうな武器はこのように身に付けてるプレイヤーが多いのだとか!
なるほど……短剣は腰とかに装備するのもアリなのですね。勉強になりました!
「オッケー。何となくわかった」
「?」
「ミツキは完全に魔法タイプだから、後衛。モンスターから離れた場所から攻撃」
「う、うん」
「ソウくんは中距離兼遠距離か。近接もいけるっぽいけど、射程距離に応じてだな」
「はい」
「俺、近距離。モンスターに突っ込む……オッケー?」
ま、まあパーティー的にはバランス良さそうですね?
ラクリマは遊撃、アストラエアさんはわたしのサポートをしつつ、遊撃です。
「何となく理解したし、二十階層のボスに挑むか」
兄の言葉に頷きます。
よし、行きましょう!
遺跡の入口の装置から第二十階層のセーフティエリアを選んで、移動しました。
やっとリューのステータスを入れられました……(ジョブ名を考えるのに時間がかかって)
アクセサリースロット余ってますし、ミツキにも良さそうなアクセサリーを考えます!
これからもミツキの物語をよろしくお願いします!




