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精霊の森

ご評価、ご感想ありがとうございます!

目を通させて頂いております!



東門の門番さんにギルドカードを見せて門から出ます。


ちょっと準備運動をして、よし。

森まで走りましょう。




しばらく10分程度走ると、森が近付いてきました。

しかしゲームってすごいですね………こんなに長く走れるなんて……

現実だとすごく息切れしますからね……



「あっ」


あの特徴的なトサカ!

絶対にコッコでしょう!

アイテムボックスから魔花の杖を出して握りしめます。



コッコ Lv.5

アクティブ

【鬨の声】【突進】【嘴撃】


コッコ Lv.5

アクティブ

【鬨の声】【突進】【嘴撃】


コッコ Lv.5

アクティブ

【鬨の声】【突進】【嘴撃】





「【コケーーーーーーッ】」

「【コケーーーーーーッ】」

「【コケーーーーーーッ】」


「わっうるさ!?」


これが【鬨の声】ってスキルでしょうか。

確か戦とかで鼓舞したり勝利の時に上げる声でしたっけ。


つまりコッコたちはやる気を出してるんでしょうか。

まぁ気にせず攻撃します。




「【ウォーターボール】!」

「コケッ」

「うわ、思ったより素早いな」


鳥ですしね……素早いんですよね……

でも………


このコッコ、なんか1mくらいあるんですよね………

大きいな………



やはり殴るしかないでしょうか………

ハッわたしはウィザードわたしはウィザード……


いやでも魔法が当たらないなら当たるようにしなければなりません。


コッコの突進を避けた瞬間に杖を振るいます。


「コケッ!?」

「からの【ウィンドボール】ッ!」


足癖悪いのはすみません!蹴りもしますよ!

ブーツが頑丈でよかったです!


他の属性もはやく新たな魔法を覚えたいですからね。

積極的に使いましょう。








-コッコを倒しました-

コッコの羽、胸肉を手に入れました



巨体(1m)なのに素早い!ちょっと戦いづらいモンスターでしたが倒しました。

試しに羽と胸肉をアイテムボックスから取り出してみると、普通の鶏の数倍の羽と胸肉が出てきました。



おっっもい!!!

これは結構な重量のお肉です。この胸肉1個で唐揚げ30個は作れそうです。

アイテムボックスにしまって、ウォーターボールで手をあらいます。魔法って便利ですね。



これは全然何個か入手すればそれなりの量になるのでそこまでコッコ狩らなくてすみますね。


今3匹倒して1個しか入手しませんでした。

あと12匹、どうにか倒しましょう。




出会うスライムやウルフも倒していますがまだレベルは上がりません。もう少しで上がりそうなんですがね………







-コッコを倒しました-

種族レベルが上がりました。

任意の場所へステータスを割り振って下さい。

SPを2獲得しました。

メインジョブレベルが上がりました。

コッコの羽、胸肉、卵を手に入れました。


コッコ8匹目で卵を手に入れました!!

卵!重要ですよ卵!


身も蓋もないことを言うと親子丼が作れますね!




ひとまず周りの様子を窺いながらステータスを操作します。





ミツキ Lv.9

ヒューマン

メインジョブ:見習いウィザード Lv.9/サブ:見習い薬師 Lv.9


ステータス

攻撃 20 (+5)

防御 14 +1

魔攻 35 +2 (+10)

魔防 15 +1

敏捷 30 (+15)

幸運 16 +1





このステータスの横の(+)は装備でステータスが+されているという表記ですが、こう見ると防御、魔防がだいぶ危ないですね………装備の完成が楽しみです。




もう16時になってしまいました。

ひとまず森へ入ってしまいましょう。

なるはやで精霊池からお水を汲ませて貰って、コッコ倒しながらルクレシアへ戻るとしましょう。





ひとまず道の通りに進みましょう。

精霊の森という名前なので、今回は採取は遠慮しておきましょうかね。

あくまでも今回はお水がメインなので!

怒られたくないので!



ある程度森の中を進むと、開けた場所に大きな池が見えました。


「わぁ、すごい綺麗」


水面に太陽の光が煌めいてキラキラしてます。

水底までみえる透明度の高い池です。

水中には色とりどりな花が咲き乱れています。


「水中に花が咲いてる………」


とても綺麗で、見惚れてしまいました。




少しだけ目の前の光景を目に焼き付けて、本題のお水です。

誰もいませんが、精霊さんが居たとしたらなんだこの人間!って感じでしょうし、挨拶から入りましょう。




「あ、えと、ミツキと言います。冒険者です。依頼でお水をいただきに来ました。お詫びと言っては何ですが、人が作ったものですが食べ物をこちらに置いておきます。お水、失礼します」



街を出る時に買った布を近くの石の上に敷いて、クロワッサンを2つ置きます。

クロワッサンは袋に入っているので大丈夫だと思います。


ちょっと待って何も反応が無かったので、お水をボトルで汲ませてもらいました。


「お水、ありがとうございます。失礼いたします」



ボトルに蓋をして溢れないのを確認し、池に一礼して来た道を戻ります。



(さすがに精霊池と呼ばれているけど、人間の前には姿は現さないのかな………それともいないのか。……ハッそもそもクロワッサン2つで足りたかな………)





真っ直ぐ歩く後ろ姿を、池の中から何かがみていた。









森からの帰り道でさらに2匹コッコを倒します。

羽しか落ちませんでした。


あと5匹、門が閉まるまでに倒したい17時頃です。

群れを探しましょう。


辺りを見回しながらルクレシアへと戻ります。


そして出逢うコッコやウルフを魔法だけで倒していたら、




-風魔法が一定の熟練度に達しました-

ウィンドアローを習得しました。



やっと風魔法が一定の熟練度に達しました!!!


1つの魔法を使い続けるほうが効率がいいのはわかるんですけどね…………何回ウィンドボール使ったかわかりません。


コッコは累計13体倒しています。

羽は確定でドロップしますし、たまに卵、腿肉、ササミまで手に入ります。


このゲーム割とお肉の部位も細かいですね………料理のしがいがありますけどね。


よし、あと2匹!







「【ウィンドアロー】!」

「コケェェェッ!?」


放たれた風の矢は飛び跳ねたコッコに突き刺さります。

ウィンドアローは威力は少しだけ弱めですが速さがありますね。




-コッコを倒しました-

卵、ササミ、魔石(小)を手に入れました。



お、魔石も手に入れました!

たまーーーに魔石も手に入れるんですよね。使いみちはわかりませんが。



これで15体のコッコを倒しました。急いで街へ戻りましょう。




18時の門が閉まるまでにギリギリで帰って来られました。

ギルドで報告して、お宿でログアウトしましょう。




「サイファさん、依頼終わりましたのでよろしくお願いします」


依頼カウンターのサイファさんにギルドカードと精霊池から汲んだお水の入ったボトルを渡します。


「はい、お預かり致します。………少々お待ちくださいね」


お水の鑑定をしていた別の職員さんがサイファさんに耳打ちします。


何かあったでしょうか。


「申し訳ありませんミツキ様、ちょっとこちらに来て頂けますか」

「は、はい」



サイファさんは他の職員さんと受付を交代し、わたしをギルドの別の部屋へと連れて行きます。

な、なにかしてしまったのでしょうか………



「どうぞこちらにお掛けください」

「はい…………」


ソファに座って少し待つと、お水の鑑定をしていた職員さんと一緒にサイファさんがお部屋に入ってきました。

そして目の前のソファに座ります。


「お待たせしましたミツキ様」

「い、いえ。なにかしてしまったでしょうか……」

「それについては僕が」


サイファさんの隣に座った男性が片手を上げます。

目元に布を巻いた、いつも鑑定カウンターに座ってらっしゃる方です。


「僕はギルドの鑑定担当のシルヴァンと申します」

「あ、ミツキと申します」

「これはご丁寧にありがとうございます」


2人して頭を下げていると、サイファさんが咳払いをしましたので頭を上げます。


「僕よくみえる『目』を持っていまして。渡り人は【鑑定】を持ってる人が多いって聞いてるんですが、ミツキ様こちらの水鑑定しました?」

「【鑑定】は持っていますが、水を汲んだだけでみてないですね……」

「ちょっと【鑑定】して頂けますか?」

「はい、わかりました」



言われた通りに汲んだお水を鑑定します。




アリティアの清水

水の精霊アリティアによる祝福が施された水

元は精霊池と呼ばれる池の水。


パン ありがとう おいし かった



「えっ」


精霊による、祝福?



「いやぁ僕も驚きましたよ。精霊に祝福された水なんて久しぶりに見ました」

「シルヴァンでも久しぶりなのね……」

「精霊使いならまだしも普通に依頼で持ってこられたのは初めてですよ。なのでミツキ様が池でどのようなことをしたのかお聞かせ願いたく」

「あ、はい」



池での行動を包み隠さずお二人に伝えました。


「勝手に持ってくるのは駄目かな、と思いまして……」

「なるほど………ありがとうございますミツキ様」

「あの池に精霊がまだいるってことがわかるだけ良い情報です」

「全然見えませんでした………」

「恐らく姿を現さなかったのでしょうね」



驚きました。でも、クロワッサンを気に入って頂けたようで嬉しいです。

精霊も気に入ったクロワッサン!として売り出してもらいたいくらいですね。



「精霊がまだいらっしゃることがわかりましたので、森に入る際の注意喚起を致しましょう。イタズラに精霊を刺激しないよう周知を」

「精霊の怒りは買いたくないですしねぇ」

「あ、あの依頼は失敗でしょうか?依頼と違うものを持ってきてしまったことになりますか?」

「いいえ、依頼は文句なしの達成になりますよ。最高級のものを持ってきて頂いたので、ギルドマスターからも報酬アップしろって言われてますからね」


シルヴァンさんが手でOKのマークを作りながら笑顔を浮かべます。………口元しか見えませんが。





-依頼完了しました-

採集依頼達成報酬として500000リル手に入れました。

討伐依頼達成報酬として2000リル手に入れました。

ボーナスポイントとしてSP5を手に入れました。



「??え???桁がおかしくないですか???」

「いえ、正当な報酬となります。精霊に祝福されたアイテムは滅多に出回りません。この依頼を出した方にお伝えしたところ、この金額で買い取らせてもらうとご連絡がありました」

「大金持つのがお嫌ならギルドで口座作って預けることもできますよ」

「ぜひお願いします!」


貰った502,000リルの内の52,000リルだけ今までの手持ちに加えて、差額の450,000リルはギルドに預けることにしました。大金、こわい。


口座作ってそこに入れてもらうことにしました。


「引き出すときはギルドカードを翳してくださいね」

「は、はい………」

「お時間頂きありがとうございました」

「ギルドへのご協力感謝いたします」

「し、失礼します……」



わたしはぼーっとしながらギルドから出ました。

クロワッサンを供えただけなのに大変なことになりました。


元来日本人って八百万の神々の信仰もありますし、結構信心深いと思うんですよね。

わたしも星が好きなので星座や神話をよく調べます。

なので神様はいらっしゃると思いますし、ゲームならなおさら精霊も妖精もいらっしゃるでしょうに。



こ、これからも気を引き締めて行きましょう。

変なことをしないように気を付けてプレイしましょう。




な、なんか色々あって精神的に疲れました。

今日はもうお宿で休んでログアウトしましょう。




ティナさんから鍵を借りてベッドに倒れ込みます。

今日は1日色々ありました。



ログアウトしましょう。







ログアウトしました。

色々あって疲労感があります。



「ふへへ……」


自分のことを認めてくれる人がいるっていいですよね。

とてもやる気が出てきました。


明日からまた学校ですし、ゲームはゆっくりやりましょう。



昼間は学校で何かゲームに役立ちそうな事でも調べてみましょうかね………


スキルポイントも溜まってるので何か有用なスキルも探しましょう。




あ、料理本とか買いましょうかね。

ゲームの中でも作ってみたいです。





お風呂とご飯をすませて学校の準備をします。



そしてベランダのハンモックに揺られながら星空を眺めます。


「おおぐま座の北斗七星、こぐま座の北極星………」


ゲームだとマップがあるので方位磁石とかなくても大丈夫ですけどね。

星の位置で方位もわかるし覚えていても損はないです。



ユアストの星空がこの星空と同じなのが前提ですけどねぇ………



よし、明日からもまた1週間頑張りましょう。

部屋に戻ってベッドに横になります。



「おやすみなさい」



もう少しレベリングします!

報酬は高すぎると思うかもですがゲームの設定ではあれが適正価格となります。

これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 結局ゲーム内の星は余り見ていないよね
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