報告と紹介
ご覧いただきありがとうございます!
-黄金のダンジョン 第六階層 を出ました-
-モンスター討伐数は12体です-
-600万リルを入手しました-
-特殊モンスターの討伐を確認-
-称号 特定黄金生物討伐者 を手に入れました-
-報酬として500万リルを入手しました-
-初めての討伐者です-
-特別追加報酬として黄金の仮面を入手しました-
わたしは小さくガッツポーズしました。
小さく、素早く、途中逃げられるハプニングもありましたが、わたしとラクリマで捕獲、ヘラクレスさんとカストール、ポルクスさん達で攻撃、ドラコーンとアンカーによる周囲のモンスターへの威嚇……大変でした。
しかもアナウンスがたくさんありました。
壁際によって、称号とアイテムを確認です。
特定黄金生物討伐者
黄金のダンジョンで特定のゴールデンモンスターを倒した者に贈られる称号。今後遭遇率が上がる。
……遭遇率が上がる!
ここは確実に、逃さないように捕らえる術を考えましょう。
そしてアイテムですが……
黄金の仮面
黄金のダンジョンで装備すると、入手出来るリルが1.5倍になる。
※ゴールデンモンスター初回特別討伐報酬です。
……あの、リルが増えるのは嬉しいです。
嬉しいのですがデザインが……金ピカなファントムマスクなのですが……
さ、さすがにつけるの恥ずかしいです!
んん、フードを深く被れば……リルのため、です。
んー、この後は島に戻って、三人を紹介して、ホームの説明をして……
あ、お師匠様からの紹介でしたし、挨拶に行きましょう。
……マレフィックさんの称号の事も、ありますし。
懐中時計を握り締めて、ダンジョンから移動しました。
「こんにちは、お師匠様」
「よく来たねミツキ」
お師匠様の所へ移動すると、お師匠様は庭で花に水をあげていました。
ぺこりと挨拶して、近寄ります。
「今日はスフィア様への紹介のお礼と、人形達の紹介をさせて貰おうと思いまして……良い縁を結べました」
「ああ、藍銅人形の件か」
「はい!喚び出して良いでしょうか」
「いいとも」
お師匠様から少し離れて、三人を喚び出します。
ぱちりと目を開けた三人は、お師匠様を見て優雅に一礼しました。
「お師匠様、左から庭師のウィローさん、執事のアルフレッドさん、護衛のアストラエアさんです。こちらはわたしのお師匠様、エトワール様です」
お師匠様の視線が名前の順番に動きました。
「……こりゃまた個性的なメンツだね」
「スフィア様のお店の瞳は、お師匠様が卸しているとお聞きしました」
「そうさね。ワタシが加工してるんだが……ほう、お前さんは純度の高いエメラルド、癖の強いアレキサンドライト、輝きを放つ、ロイヤルブルームーンストーンか。いいセンスをしてるね、我が弟子ながら」
一人一人瞳を見つめて、お師匠様は微笑みました。
へへ、褒められました!お似合いって事ですもんね!
「アイオンさんの所で武器をお願いして、スカーレットさんの所で着せ替え人形になってきました」
「…アイオンは驚いて無かったかい?」
「驚かれました!」
「こりゃクリスティアの異名持ち全員との顔合わせも近いねぇ」
ひえっ
………そ、そんなに、その辺りにいらっしゃる感じです?
「あと、お師匠様には報告もありまして」
「…なんだい?」
「……昨日、マレフィックさんの胃袋を掴んだ際に、契約を結びまして……異端の悪魔との契約者になりました」
「………」
お師匠様は、一瞬珍しくぽかんと口を開けた後、大きく笑い出しました。
「……クク、い、胃袋を、掴んだんだね」
「は、はい。召喚の対価は、食事と契約で定められました……」
「ハッハッハ……お前さんは面白い事をするね」
笑いすぎて出た涙を拭いつつ、お師匠様はわたしの頭を撫でました。
お、面白かったなら良かったです……?
「その時、マレフィックさんの瞳も貸してくださって……人に紛れた悪魔を見分けられるとの事で」
「……へぇ、そりゃまた何故」
「レダンで悪魔の気配がすると」
「………そうかい。情報提供に感謝するよ」
……レダンで悪魔が出現しているのに、心当たりがあるのかもです。
もし何かあれば、恐らく教えてもらえそうなので、わたしはやれる事をやりつつ、レベル上げしましょう。
「何かやる事があれば、ご用命くださいね!」
「そりゃワタシはもう年だからね……頼りにしてるさね」
「そんな現役バリバリでいらっしゃるのに……?」
ちょっとした会話をして、お師匠様の島からプレアデスへと戻りました。
……プレイヤーの気配は無いですね。皆何処かへ行ってるのでしょう。
ひとまずホームの前に三人立ってもらいます。
ちゃんとスクショの許可を取りました!
そうして撮ったスクショを、チャットに貼り付けます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《ステラアーク》
ミツキ:スクショ
ミツキ:新しく契約召喚でお迎えした、人形です
ミツキ:ホームの管理などをお願いする予定です
ミツキ:時間があったら、皆さんに紹介しますね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
よし、これで良いでしょう!
わたしは三人を招いて、ホームの扉を開けます。
「ここがわたし達のホームです。わたしを含めて、 八人が利用しています。揃ったら、紹介しますね」
そして部屋や薬師部屋、最終的に共有ルームのようになっているリビング、キッチンの紹介をしました。
「アルフレッドさん」
「はい、ミツキ様」
「……このプラムを使って、ケーキかタルトを作れますか?」
アルフレッドさんに、プラムを渡します。
受け取ったプラムを見つめて、アルフレッドさんがわたしとプラムを二度見しました。
「………こちらを使わせていただいてよろしいのですか?」
「はい。祭壇に供える用にもほしいので、大きいホールと小さいホールで……」
「…ええ、お任せください。最上の物を作り上げます」
……静かにやる気に満ち溢れたアルフレッドさんが、勢い良く頷きました。
買った道具類を、キッチンに綺麗にしまって、冷蔵庫にも入れておきます。
あ、ケーキには紅茶ですよね!茶葉の用意しておきましょう。
「……ウィローさんにはガーデンの案内をしますが、アストラエアさんはどうしますか?島の様子を把握します?」
「……そうだね。島を把握したいが……入っちゃ駄目な所とかあるかい?」
「いえ、ありませんね」
「了解、ちょいと見てくるね」
アストラエアさんの背を見送って、ウィローさんと共に畑と、ガーデンを案内します。
「あっ……スピカさーん!」
島にはスピカさんがいるはずです。
とりあえず叫んでみると、世界樹の方角から、スピカさんが飛んできました。
「はーい!……ってあら、新しい子ね」
「はい!」
「ウィローと申します」
「ふふ、丁寧にありがとう。私はスピカよ」
「ウィローさんは庭師で、緑の手というスキルもお持ちのようなので、スピカさんと島の植物の手入れをお願いしたくてですね」
「あら、仲間ね!大歓迎!」
スピカさんが両手を叩いて歓迎しました。
ウィローさんは……変わらずニコニコしていますね。
スピカさんに圧倒されていたらどうしようと思いましたが、ウィローさんは落ち着いています。
「……ヴァスタトル様から頂いたツェアシュテーレンの花の種も埋めたいですし、オリーブも、花も野菜も……やりたい事はたくさんありますから!」
「そうね!この島の良いところに埋めましょう!」
「ほっほ。腕がなりますわい」
ひとまずホームの隣の畑に、野菜の種を植えることにしました。
スピカさんとウィローさんと、一緒に作業しました!
そうしていると、ホームの前に転移してくる影が出現しました。
振り返ると、レンさんと目が合いました。
「おかえりなさい、レンさん」
「……ン。これやるよ」
「…これは?」
「モンスター倒したら入手した。俺は使わねェから」
レンさんから手渡されたのは、何やら羽のついた…飾り付きの、髪留めですかね。
月光梟の髪飾り
月光梟の羽で作られた頭装備。
【敏捷上昇(中)】【梟眼】【夜行性】
「モンスターから装備って入手できるんですね?」
「……群れのボス、フィールドボス、シンボルエンカウントモンスターなら、低確率で落とす」
「し、シンボルエンカウント…?」
「特定のフィールド上で待機してるモンスター」
「なるほど…教えていただいて、ありがとうございます」
「ン」
そしてちらりと、レンさんの視線がウィローさんに向きました。
んー、どうしましょう。
都度説明するのも良いですが……
「よっしゃ帰宅ぅ!」
「あ、やっぱり戻ってきてるっす」
「アレ見たら戻るわよね」
「おや、皆戻ってきているようだよソラ」
「良かった、タイミング合ったわね」
「皆反応するよりまずホームに戻るのな」
考えていたら、皆戻ってきました。
なるほど、見たほうが確かに早いですからねぇ…
道具類をしまって、ウォーターボールで手を洗います。
「……アストラエアさーん!」
ひとまずアストラエアさんを呼び戻します。
畑作業とかで、一時間は使いました。
ケーキの進捗も気になります。
「…あいよ、何かあったかい?」
「紹介の時間ですね!島は見て回れました?」
「そうさね、大体は見てきた。…まさか浮島だとはね」
アストラエアさんが遠い目をしました。
へへ、浮島なのです。
みんなの視線を集めているのは自覚してますので、ホームの扉からアルフレッドさんの様子を覗き見ます。
「…アルフレッドさん、進捗どうです?」
「焼き上がるまでに、後十分ほどかかるかと」
「なるほど……待つ間に、皆のこと紹介しますね」
「かしこまりました、少々支度いたしますね」
アルフレッドさんは手を洗って、白手袋を着用して着けていたエプロンを外してしっかりとシワなく畳みました。
共有ルームにみんなを集めて、紹介タイムです。
「……ではご紹介しますね。こちらがホームの管理と、スイーツや料理を担ってくださる執事のアルフレッドさんです」
「ご紹介に預かりました、アルフレッドでございます。以後お見知りおきを」
流れるような所作で、綺麗に一礼しました。
洗練された動きです。
「こちらは、庭師のウィローさんです。スピカさんと植物や畑の管理をしてもらいます」
「ほっほ、どうぞよろしくお願いします」
胸に手を当てて一礼しました。
そしてとても柔らかく笑みを浮かべました。
「そしてこちらはアストラエアさんです。わたしの護衛、です!」
「お嬢の護衛として雇われたのさ。世話になるね」
片手を上げて、フランクに挨拶しました。
そして自信に溢れた笑みを浮かべています。
「はい、はい!」
「はい、ミカゲさん」
そしてクランのメンバーについても名前の紹介をし終えた所、ミカゲさんの手が上がりました。
「……めっちゃ人なんですけど、人形なんですよね……?」
「人形ですね…」
近くに立っていたアルフレッドさんが、苦笑しながら白手袋を外しました。
「……おお、球体関節だ……!」
「…それに、瞳も綺麗っすね」
「……失礼だけど、その、腕に触れても良いかしら?」
「構わないよ」
母が、アストラエアさんに近付きました。
そしてアストラエアさんが差し出した腕に触れました。
その瞬間、母の表情が緩みました。
「彼らの瞳は宝石なんだよね、お師匠様が加工したやつ」
「ひえ……」
「あ、後リーフくん」
「お、俺っすか?」
首を傾げて近付いてきたリーフくんに、武器の事を伝えます。
「彼ら用に武器も依頼してあるんだけど、出来上がったら武器の手入れの仕方について教えたいから連れてきてって言われたんだけど、その時リーフくん行ける?」
「……お、俺で良いんですか?」
「うちの鍛冶師はリーフくんだから……良い縁だと思うの、相手は異名持ちの鍛冶師の、アイオンさんって言うんだけど」
「……えっ!?!」
一拍おいて飛び上がりました。
尻尾がぶわあって広がりました。
「……き、聞いたことあるっす……ダンゼンさんが言ってたクリスティアで一番の鍛冶師……!」
「リーフくんがくれた短剣の事、荒削りで甘い所があるけど、一生懸命さが伝わったって言ってた」
「あばばばばばば」
「勝手に見せてごめんね…」
「………い、いや、大丈夫っす」
頬を叩いたリーフくんは、真剣な表情で頷きました。
「……う、うちの鍛冶師なんで!」
「うん!その時には連絡入れるね!」
リーフくんも頑張ってますからね!
アイオンさんから色々学べると良いです!
「ミツキ様、もうすぐ焼き上がります」
「わ!……紅茶の準備します!」
「お気遣いありがとうございます。ですが、済ませておりますので、どうぞお掛けになってお待ちください」
ゆ、有能………!
まあわたしが紅茶淹れるより、美味しそうです。
わたしがソファに座ったのをみて、皆もソファに座りました。
大きなソファにしたので!クランメンバーは座れますが、スピカさん達はダイニングテーブルの方に座ってもらいました。
ふへへ……ティータイムの時間です!
戦闘は今後のダンジョン攻略でバリバリ書きますね( ˘ω˘)
主人公の物語を進めねば……!
これからもミツキの物語をよろしくお願いします!




