出発前の
ご覧いただきありがとうございます!
1000万PV越えてました。多くご覧いただきありがとうございます。
おはようございます!
すんごいぐっすり寝ました。
今日は昼か夜に兄が帰ってくるまで、砂漠の探索をしたいと思います。
……アイテムボックスの中身が、恐ろしい事になってきました。
やりたい事がたくさんあるのは良いことですけどね。
時間が足りないです。
よし、ランニングして朝食を食べて、ゲームです!
着替えながら、通知を開きます。
Your Story ‐ミツキ‐
68ページ目
サポートAI:コードネーム イロハ と会いました。
太陽の島にいる眷属とのやり取りが可能になりました。
貴女の浮島へ渡り人以外に、ハーセプティアの住民がやってきました。
世界樹へ驚いたり、異名を知ったりしました。
契約獣:宇宙蝶 ラクリマが成体へ、羽化しました。
世界樹の葉を食べ、宇宙の力で満ちている事もあり特殊な個体へと性能が進化しました。
ガーデンにある祭壇に、概念的存在が来島しました。
供物を気に入った彼らの好感度が上がりました。
それと共に、貴女へと目を向ける新たな概念的存在が増えました。
《枝》は新たな決意を宿しました。
貴女は世界樹の花を手に入れました。
価値は国宝と同等です。
お疲れ様でした。
…ふむ?
いつもより淡々と書かれていますが、書いてあることは変わらずやばいです。
ふへえ……物語の内容が濃いですね……
にしてもページ数も増えてきて、たくさん冒険してる感覚です。
これからも増えますし、楽しみです。
……ちなみにわたしを見ている概念的存在については……教えてくれませんよねぇ……
世界樹の花については、ひとまず黙っておきましょう。お師匠様やリゼットさんには、伝えても良さそうですが……
んんんんん!とりあえず砂漠!砂漠へ向かいましょう!
あ、でもそろそろスフィア様のところへ向かって、人形を雇っても良さそうです。
注文だけでも、させて貰いましょうか。
よし、ランニングしてきます!
「昨日はお疲れ様」
「お母さんもね」
二人でゆっくりと食事をします。
父は何やら欲しいものがあるようで、買い物に行きました。
「……好感度って本当にあるのねって実感したわ」
「?」
「こう言うのは悪いけれど、満月と王様達との概念的存在の彼らの反応の差よ。一定のラインがあったし、王様達もそれを理解しているからか、踏み込まなかったわね」
好感度……目には見えませんが…
「私達と満月ともやはり反応の違いがあったもの。ユアストのNPCのAI?すごいわね」
「普通の人みたいに会話も出来るし、反応も返ってくるから……NPCって事忘れちゃうや」
「とても素晴らしい技術ね。異なる世界だけど、これも出会い、大切にしましょ」
「うん!」
食事を終えて、洗い物を済ませて部屋へ戻ります。
よし、ログインしましょう!
ベッドから降りて、ディアデムを呼び出します。
今日は……簡単に朝食作りでもしましょうか。
朝からゲームできますし!
まだ空腹になるまで猶予あります。
なのでキッチンへと向かって冷蔵庫の中を覗きます。
……バターやら牛乳やら入ってますね。
卵もありますし……よろしい。ならばフレンチトーストです。
手早く卵液を作って、アイテムボックスから食パンを取り出します。買っておいたけれど、中々食べるタイミング逃していたので良かったです。
牛乳……ミルクプリンの時にミカゲさんが買ってきたのかもです。
牛乳、どこに売ってるか知りませんでしたから!
食パンを浸して、フライパンで焼きます。
……よし!いい焼目がつきました!
振り返って用意した皿に乗せようとした時、こちらを見つめる瞳瞳瞳瞳瞳………
「うひょあ!?」
「うーん、イイ。他の人が料理してる姿見るのいいですな……」
「美味そうっす……」
ソファからこちらを見つめるミカゲさん、リーフくん、ジアちゃん。
近くの壁に背を預けて、レンさんがいます。
「……食べたい人?」
わたしの言葉にミカゲさん、ジアちゃん、リーフくんが手を上げました。
「レンさんはお腹空いてます?」
「…いや、見ていただけだ。もう行く」
「わかりました。いってらっしゃいです!」
「…ン」
レンさんはわたしの言葉に目を丸くして、小さく笑みを浮かべてホームを出ていきました。
きっと忙しいのでしょう。わたしは追加の食パンを切り分けて卵液に浸します。
「レン氏マジクールですなぁ」
「その冷静さが強さの秘訣かしら」
「………」
「今更キリッとした顔しても無駄よリーフ」
「女の子にいってらっしゃいなんて言われたらボク小躍りしますけどね」
「ミカゲさんも女性でしょうに……」
そんな会話を聞きながら追加でフレンチトーストを焼き上げました。
「いただきまーす!…うんま」
「……!」
「美味しいわ。ミツキ、これはお礼よ」
ジアちゃんから何か放られました。
それをキャッチすると、手の中には……ブレスレット?
身代わりブレスレット
ハイドレンジア作。致死的ダメージを1回だけ無効化する。効果が発動すると壊れる。
「なんっ!?」
「何回か失敗した中で良くできたものよ」
「ほほーう?何ですそれ?」
「身代わりブレスレットよ」
「……すっげーですわ!」
「確か自分のHP以上のダメージを1回だけ無効化するもの、ってなってたはず。些細なダメージは無効化しないから注意よ」
「……あ、ありがとう!」
「食事のお礼よ」
「……ごちそうさまでした。ミツキさん、俺も」
彫金師ってこんなアクセサリーも作れるんですね……
使い切りアイテムじゃなくてアクセサリーですもんね!?
そして食べ終えて、皿を洗って返してくれたリーフくんもウィンドウを操作すると何かを取り出しました。
な、なんです!?皆なんでこんなに!?
「ミツキさんが使っている短剣には及ばないっすけど……普通の短剣も持っていた方が良いと思うっす」
そう言ってリーフくんが手渡してきたのは、シンプルな短剣です。
スチールダガー
攻撃+25
リーフ作。シンプルな短剣。
【攻撃上昇(小)】【衝撃耐性(小)】【軽量】
「ミツキさんでも振りやすいように軽く作ってみたんすけど、重いですか?」
「めっちゃ軽い」
「よし」
リーフくんが頷きました。
いやめっちゃ軽いです!ラピスさんから頂いた瑠璃の短剣は相応の重さがありましたが、この短剣は軽いです。
「ミツキさんの短剣はすごい良いやつってのは見てわかりますけど、あんまり見せない方が良いと思います」
「……だよね。ありがとうリーフくん!」
なんて言ったって瑠璃ですから。
装飾も美しいですし。有難く、アイテムボックスにしまいます。
「ここはボクも乗るしか!ミツキ氏、これ試してみてください」
テーブルの上にミカゲさんが置いたのは小さな瓶二つです。
わたしはそれを手に取ってみます。
ミカゲ印の超・爆発薬
ミカゲ印の爆発薬が改良されたもの。ミカゲ作。
爆発力と破壊力が大幅に上昇している。
ミカゲ印の超・氷結薬
ミカゲ印の氷結薬が改良されたもの。ミカゲ作。
瞬間的な氷結力が大幅に上昇している。
「改良版ですよう!感想待ってますね!」
「あ、ありがとうございます!砂漠で使いますね」
森では使えませんねこれ!?
や、やばそうです。砂漠で使いましょう。
「よし、ではボクも行ってきますわ!」
「私も行くわね」
「俺も行ってくるっす」
「い、いってらっしゃい」
キリッとした表情で三人共、ホームから出ていきました。やる気に溢れていますね。
わたしも、ラクリマを喚び出し、フレンチトーストを分け与えます。
「おはようラクリマ」
『おはよう!』
「食事したら、一緒に行こうね」
『うん!……甘くて美味しい!』
ラクリマは嬉しそうにフレンチトーストに近付き、そしてフレンチトーストが消えた瞬間パアッと瞳が煌めきました。
良かった、気に入ったようです。
皿を片付けて、ラクリマとホームを出ます。
「……わあ!」
朝、明るい時間帯に見るガーデン、凄いです!
スピカさんが水を撒いたのか、朝日を反射してキラキラしてます。
……島の星座の配置を変えましょう。
スピカさんはガーデンの様子を見てもらいたいので当分は島に居てもらいつつ……こいぬ座とうさぎ座、やぎ座、きりん座を召喚です。
「皆、自由に過ごしてね」
「「はーい!」」
プロキオンとアルタブが駆けて行きました。
カメロパルダリスもゆるりと首を下げて一礼して、森の方へと向かいました。
「お気を付けて、主」
人魚のような下半身を持つアルゲティはこちらを見つめてそう言うと、浮いてガーデンの方向へと向かいました。
……星座たちも本当に個性的です。
まだ皆の能力を全て把握していませんが、話せるようになった今、能力を自己申告する会を開きましょうか??
朝日に照らされる森を進むと、朝日に照らされる世界樹が見えました。
「世界樹、これ朝ご飯」
フレンチトーストを差し出すと、枝が皿を撫でました。
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:こ、これは……っ!しっとりとした食パンに卵と牛乳の風味っ!焦げ目が美味しい……これがフレンチトーストなのか……
お、フレンチトーストは気に入ったようですね。
ラクリマと共に笑い合います。ラクリマも枝が何言っているかわかるようですしね。
「今日は砂漠に向かって帝都を目指す予定だから、戻るのは遅くなるかも」
『ラクリマ、レベル上げするよ!』
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:夜の砂漠はモンスターの環境が変わるときいたよ レベルが高いモンスターに注意してね いってらっしゃい!
ふむふむ……それはコスモス様の結晶集めに良さそうです!
夜も砂漠で探索しましょう!
その為にも準備は確実にしなければ……王都でスフィア様の所へ寄りつつ、食べ物を買っておきましょう。
「じゃあ、行ってくるね」
『いってきます!』
わたしはラクリマを腕に留まらせ、王都ミゼリアへと移動しました。
気性の荒い黒猫が少しずつ懐いてくる感覚…!
そろそろ人形師さんとのやりとりをせねばなのでここいらで入れこんでおきます。
そうしたら俺、砂漠行くんだ……!
これからもミツキの物語をよろしくお願いします!




