建国祭コイン交換! ②
ご覧いただきありがとうございます!
金コインに帆船はあるでしょうか。
今後海を渡る機会がある時に、港町マーレであれば日輪の国直行船とかあると思いますが、何かあった時の船は所有しておきたい所です。
それに他所様の船を改造も出来ませんしね!
所有していれば気にせずできます。
船があれば、りゅうこつ座、とも座、ほ座によってかつてのアルゴ座として何か起こるかもしれません!
それが名前の由来となった伝説の船に近いものになるのか、諸説ある方舟になるのか……とても興味深いです。
ふたご座のふたりに関連するものもありますしね!
有名ですよね、セントエルモの火。
嵐に見舞われた時、帆柱の先端に青い炎が灯る…
諸説ありますが、セントエルモの光が二つ出現すると、カストルとポルックスの名で航海の守護神と呼ばれる事もあります。
セントエルモの炎が二つ灯れば、嵐が収まると信じられたのだとか。
さっき簡単に眺めた際、一人用の船は見かけました。
ですが一人用だとわたししか使えませんし、クランメンバーが乗れるくらいの帆船が希望ですね。
そうしてスクロールしていると、目当てのものを見つけました!
キャラベル船 金コイン:20枚
収容人数10-15人程度にカスタマイズされた小型の帆船。航行にMPを使用する。
運営より)カスタマイズには別途オプションがあります。ご自由にどうぞ!
「にじゅうまい……にじゅうまい……!」
足らない……!
金コイン、わたしは11枚しかありませんでした……!
ぐぬ……これは港町で船を探す方が良いかもしれませんかね……
わたし達に船を売ってくれれば、ですが…
泣く泣く諦めてスクロールしようとすると、軽く頭を小突かれました。
「っ!」
「……相談しろって言ったろ」
「ミツキ氏の百面相は中々面白かったですが……ミツキ氏も、もう少し心の声出しても良いと思いますぞ」
「こ、心の声ですか?」
「パッと嬉しそうに輝いたかと思ったら動きが止まって急に20枚……って沈んだ顔で呟きましたからね」
か、顔に出てましたか!?
両手で頬を抑えて揉みほぐします。
「ミツキの百面相は割と普段からそうよね」
「ジアちゃん??はやく言って??」
「何か欲しいものでもあるのかしら?」
ジアちゃんへ視線を送りつつ、母に尋ねられたので、船が欲しいこと、そしてその船でやりたい事を話しました。
「まあ今すぐでなくても良いんですが、船を手に入れられる機会は然う然うないかな、と」
「まあ確かにそうですな。なら、」
うんうん頷いたミカゲさんが、皆に視線を向けました。
それに対して皆が頷きます。
「武闘祭のコインで足りると思いますなー」
「クランで使えるなら、妥当な交換先ね」
「むしろ皆で出した方が良さそうな気もするっす」
「……いや、わたし金コインの交換先で欲しいもの船だけだったから…わたしの金コインは全部使って欲しいです」
高いステータスの装備は確かにあった方が良いと思いますが、現状武器装備は充実しています。
ブーツは探しても良いですけどね。
「……ミツキ氏、レン氏が金コインいくつ集めたか聞きました?」
「え?」
ええと、聞いてませんね。
レンさんに視線を送ると、
「……32」
「へあっ!?」
一回わたしと目を合わせて、逸らされました。
格段に違いますね!?
慌てて他のメンバーへ顔を向けます。
「まあ、ここまでレベル上げるとね」(ハイドレンジア:金コイン20枚)
「と言うか、受ける依頼も金コイン目当てになるっすね」(リーフ:金コイン24枚)
「倒す方が手っ取り早いからね…」(サクヤ:金コイン18枚)
「レベルが高くて難易度も高そうな依頼は、報酬が豪華だったわね。一回の依頼で金コインが3枚とか、5枚とかもあるから、助かったわ〜」(ソラ:金コイン18枚)
……み、みんなすごい集めてそうな雰囲気を出してます!
そ、そうですか……最初から金コインに絞ってたんですね……
「まあイベント交換があるタイプのイベントはやっぱり良いもの交換したいですからね。皆割とコインは集めるんですよねー」(ミカゲ:金コイン25枚)
「な、なるほど……!普通にエンジョイしてました!」
「なのでひとまず武闘祭のコインはミツキ氏が使って下さいな。ひいてはクランの為にもなるみたいですし、もっとぐいぐい行きましょ!」
ミカゲさんが親指立てました。
……もっとコインに貪欲になる必要もある、学びました。
次はイベント楽しみつつ、交換アイテムも視野に入れて集めないとです。
「……それはそれとして、レンさんすごいですね」
「……力を、試すついでで」
「ぐぬぬボクもレベル上げて火力が欲しかったですわぁ……そうすればもう少し集められたかもですし」
「でも装備周りはスカーレットさんの所で揃えられるから、選択肢が狭まって有り難いわ」
「武器とかアクセサリーとか、そっちで絞れるのは助かるっす」
……皆の気遣いを、有難く受け取ります。
オプションカスタマイズはポケットマネーで盛りますから!!!
わたしはこのキャラベル船を交換しましょう。
投入口に金コインを入れていきます。
-キャラベル船 を 交換しました-
アイテムはプレゼントボックスへ付与されます。
-プレゼントが届きました-
船が、プレゼントボックスに……!
亜空間ですね……
皆がどんなものを交換するのか、聞いてみようかなと思います。
「ジアちゃんとリーフくんは、どんなものと交換するか決めたの?」
「ええ。弓使い用のグローブとサブで使うタガネという道具よ。品質が良いものを作り上げやすくなるの」
「俺も鍛冶用の大鎚とか、そういう道具と交換するっす」
二人ともサブジョブで使う道具も視野に入れているようです。
中々手に入りやすい物、と言う訳ではないみたいです。
「こういった道具を扱う店があるんだと思うけれど、私には見つけられなかったわ」
「俺は今使ってる道具ありますけど、いい武器の手入れとかにはいい道具を使わないと逆に痛めたりするんで……」
な、なるほど。
良い武器には良い道具が必要なのですね。
二人は銀コインと銅コインの交換をすると言うので、両親の様子を見に行きます。
「二人は交換先決めた?」
「そうね……完全に私の趣味嗜好だけど、金コイン15枚で交換できるモーニングベールがあるの」
「モーニングベール?」
「これよ」
母のウィンドウには、黒い帽子に黒いベールが着いた頭装備アイテムが表示されています。
あ、見たことありますね。
あれ、でもこれは……
「も、喪服に着けてる人をみたような…?」
「そうね、でも宗教によってはミサで着用する所もあるわ。……今の私の格好に合うのよね」
黒いドレス、黒いニーハイブーツ。
全身黒い母がさらに黒い帽子を被る……
「……吸血鬼なのもあるし、女王感マシマシだね」
「女王は既にいるもの。……でも女王から戴いたものだし、私は部下みたいなものかしら」
「かの女王は眠っているようだからね…その能力も中々強いし、ソラが着用したいならいいんじゃないかな」
「【鑑定】や【看破】、【魔眼】を防ぐ事が出来るのよ」
「すごい」
それはすごいです。
やはり金コインで交換出来るものは付与されているスキルも強力ですね。
「お父さんは?」
「僕?僕は……刀が欲しくてね」
「刀」
「この両刃の剣も扱いやすいけど、昔幼馴染の刀の稽古に一緒に混ぜて貰ったことがあってね。木刀と、少しだけ刀を握らせて貰ったこともあるよ」
「!?」
両親について知らなかった事実がゲームで明かされていきます…
何だか剣の扱いに慣れていると思ったら、その稽古のおかげですか!?
「それに鬼と言ったら金棒か、この姿は人に近いから刀も合うと思うんだ。剣と刀では戦い方も変わるから欲しいと思っていたけど、何処の武器屋にも無くてね」
「やっぱり日輪の国なのかな?」
「恐らくね。今回ラインナップに刀を見つけたから、刀と交換するよ」
ウィンドウには様々な種類と色の変わった刀と思われる武器が表示されています。
「な、なんかカラフルだね」
「ゲームだからね。属性や性能によって色が変わっているようだね」
「なるほど……どれにするの?」
「一通り見た上で考えると、この黒刀かな」
おお、刀身まで真っ黒です。
なんだか闇魔法みたいな黒さですね?
「金コイン15枚で交換出来るんだ。攻撃+40で、頑丈で斬れ味が良い。闇魔法との親和性も高いみたいだから、刀でも彼の力を使えるのか試してみたいんだ」
父はそう言うと、コインを投入口に入れました。
父には父の考えがあるようです。
皆色々と、先も見据えつつ交換しているようです。
次に、ミカゲさんとレンさんの所へ向かいます。
と言ってもウィンドウを眺めているのはミカゲさんだけですね。
「もう交換しましたか?」
「あ、ミツキ氏丁度よい所に」
ウィンドウから顔を上げたミカゲさんが手招きします。
「あ、アデラ氏が白金コインの情報提供に感謝してましたぞ」
「アデラさんが…よかったです」
「そして、ミツキ氏、明日の20時にログインできます?」
「ふむ、可能だと思います」
「ちょっと手を借りたくてですね」
ほう?わたしでよければ!
ミカゲさんの言葉に頷き返します。
「レン氏は強い敵と戦えるならとオッケー貰いました。他の皆はログインギリギリって言ってたので、ミツキ氏がオッケーしてくれて助かります」
「いえいえ、何かあるのですか?」
「はい!金コインで交換できて準備出来ましたので、明日この『扉』を開きます」
ミカゲさんの手に、不思議な形をしたアイテムが出現しました。
……以前見たときと形が違います。
なんか、格子が重なり合って絡まったような形になってます。
「……これが扉ですか?」
「怪しいですよねー。ちゃんと展開するみたいなんですよこれ。で、一応この扉の先は第四冥界に繋がってると師匠は言っていました」
言っていましたね。
タナトス様が、繋げたと言っていました。
「これは出入り可能な扉……ボクが冥界に入ったら、冥界のモンスターがこちらに来る可能性があります。ミツキ氏とレン氏には、そのモンスターの対処をお願いしたいのです」
モンスターがいる前提ですがね!
と苦々しい顔をして言うミカゲさん。
なるほど、扉なので、その冥界にいるやもしれないモンスターもこちら側に来る可能性があるんですね。
「レベルは高そうなんですが、きっと冥界を出れば何かしらのペナルティとかが付与されるのを願っています。出て来ないかもしれないですが、出てきた時には倒せそうなら倒す、倒せなさそうであれば扉へシュートしてください!」
「な、なるほど!持てる戦力で頑張ります!」
オリオンさんやヘラクレスさんを視野に!
レンさんもいますし、どうにかなりそうな気もしますが。
「邪魔が入らなそうな洞窟を見つけてあるので、ログインしたらボクそこで待ってるので飛んできてください」
「わかりました」
「レン氏もよろしくお願いしますよ!」
「…おう」
ミカゲさんが無事にアイテムを手に入れられるように、後顧の憂いは断っておかないとです。
「…レンさんはどんなものと交換したんですか?」
「…武器はいくつかある。装備も今使ってる奴のが性能が良い。だから攻撃が上がるアクセサリーを交換した」
そう言って左腕に装着しているバングルを指差しました。
レンさんは右腕にお師匠様が作ったプレアデス・バングルをつけています。
やはりバングル系のが戦闘を邪魔しないんですかね?
「コインの要求枚数が増えればステータスは伸びる」
「攻撃がとても上がりました…?」
「割と」
さらに破壊力が上がったようですね。
レンさんは戦闘に特化しています。
「ヴァスタトル様の力の扱いはどうですか?」
「俺の戦闘スタイルと相性が良い。単純に火力が上がる」
「レン氏は火力かぁ……更地が増えますなー」
その圧倒的火力がレンさんの強みですね。
わたしも魔法をもっと使いこなせるようにしないとです。
「じゃあ明日はよろしくお願いしますわ!ボクもう少し準備してきますので!お疲れ様でした!」
ミカゲさんは拳を握りしめて、挨拶して何処かへ向かいました。
交換で結構時間使いましたね。
「私達も交換終わったから、鉱山へ行ってくるわ」
「大理石あともう少しっすから」
「僕らも鉱山へ行こうか、ソラ」
「ええ」
大理石があともう少し……!
皆どれだけゴーレムを倒したのか。
「わたしも交換し終わったら鉱山へ向かうよ」
「じゃあお先に」
瞬きの間に皆の姿が消えました。
神殿兼別荘の建造も、近い内に出来そうです。
「レンさんは戦闘ですか?」
「鉱山はさっき行ったからな。後はコスモスとやらの、レベル60以上のモンスター倒してくる」
「!ありがとうございます!わたしも倒せる時に倒しますので!」
やはりこの印の殆どはレンさんの功績です。
わたしもモンスター倒さないとです。
レンさんを見送って、銀コインと銅コインを交換します。
武闘祭のコインは使って、と皆が譲ってくれたので、ホームの為になりそうな物と交換します。
余った金コイン1枚はハイMPポーション10個セットと交換しました。
銀コインはスピカさんと一緒に使える農具や花壇の手入れ道具、銅コインは素材セットと、素材や野菜の種のセットを交換しました。
それをプレゼントボックスから受け取ります。
ひとまずホームに戻って、クランボックスをセットしましょう。
ホームへと入り、アイテムボックスからクランボックスを取り出します。
見た目は普通の小物箱みたいてす。無地です。
ふむ、とりあえず窓枠のスペースに置けそうですね。
そこにアイテムを置くと、ウィンドウが出現しました。
-《クランボックス》をホームにセットしますか?-
はい
いいえ
はいを押すと、無地だったクランボックスの柄が黒地に青い光が浮かぶ柄になりました。
こ、これはもしやプレアデス星団!?
-《クランボックス》が《ステラアーク・ボックス》へと変化しました-
クランメンバーを登録しますか?
これもクランメンバーを登録します。
-ホームの保管庫が拡張されました-
-どの場所からでも保管庫へ接続する事が可能となりました-
ステラアーク・ボックス
クランボックスがホームにセットされた姿。
運営より)クラン名にモチーフがあればその柄にするのですが、難しかったので島名から変化させました
運営さん……!
ま、まあ確かにステラアークのモチーフって考えるの難しいですね。
よし、大理石の数を確認して鉱山へ向かいましょう。
今の大理石は、と……
…………大理石78個あります。
大理石、わたしは1回の戦いで5〜8個入手出来ました。
皆それ以上に入手してます……?
ま、まあ多いに越したことはないので、わたしも挑みに行きます!
懐中時計を握りしめて、エリペ鉱山へと向かいました。
そして手に入れた大理石は6個です。
これは今日の皆の分で、100個集まる可能性もありますね。
明日はミカゲさんの件がありますから、神殿兼別荘の建造は明後日ですかね。ソファや絨毯もそろそろ出来上がるかもです。
今日はこれくらいでログアウトしましょう。
部屋に戻って、ログアウトしました。
兄から送られてきた天の川の写真を眺めます。
編集も何もされていないこの写真は、兄が見たままの1枚なのでしょう。
やはり天の川って美しいです。この銀河を川に例えた人の感性は素晴らしすぎます。
もう少しで兄も帰ってきますし、兄のいない間に起こった事を伝えないとです。
果たしてどんな反応をするのか……
そろそろ眠くなってきましたので、寝るとしましょう。
おやすみなさい。
交換終了です!少しずつホームの手入れと仲間の強化をしています。そして新たな地へ……!
これからもミツキの物語をよろしくお願いします!




