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建国祭 11日目 ②

ご覧いただきありがとうございます!




‐レイスを倒しました‐

レイスの布、淀み石、魔石を手に入れました。





「ぜぇ……はぁ……ふぅ……」


最終的に【重力操作】で自分を浮かせながら、レイスを倒しました。


……中々神経を使いましたね。

レベルは上がりませんでしたか。


というかレイスの淀み石ってなんでしょう。


「「たのしかったー!」」

「やっぱり泳ぎながら攻撃するのが良いよなー!」


アケルナルと共に移動するアルフェルグとアルタブ。

わたしの周りでぐるぐると回ります。


「足元に注意を向けると、飛んでくる魔法への対処がワンテンポ遅れますね」

「【真空空間(ヴォート)】を展開してても、衝撃でバランスも崩しました…」

「その辺りは使っていく内に慣れるしかありませんね」

「……サジタリウスさんは華麗に避けていましたね」

「ふふ、次の課題にしましょうか」


……避けられる、と言うことですもんね。

軽く頬を叩いて、呼吸を整えます。


そしてメッセージ欄を開きます。

実は戦闘中に、ミカゲさんからの返信が届いていたのです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『魔女と狂犬とボク』



ミカゲ:それはアレですね

ミカゲ:フィールドを徘徊してる強敵モンスターってヤツですな!

ミカゲ:固定シンボルと違ってフィールドを徘徊してるので、運が良ければ逃げられますが、レベルが高いのが特徴ですなー

ミカゲ:と言うか目撃情報とかあるんですな初耳

ミカゲ:それに一定時間経過すると復活するらしいですぞー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



フィールドを徘徊する強敵モンスター…

レンさんと初めて会ったとき、徘徊型フィールドボスモンスターと戦いましたが、それとはまた別と言うことですかね。


……強いモンスターが徘徊してるの恐ろしいのですが!

一定時間経過すると復活するのも謎です。

1回倒したら、不死鳥のように復活するんです??



ミカゲさんにお礼のメッセージを打って、草原を見渡します。

プレイヤーの気配も、モンスターの気配も今の所無いです。


「…よし、マッドエレファントを探しましょう」


わたしの言葉に星座達は頷くと、わたしと共に草原を移動しました。









月光草を採取しながら移動すること30分程。


およそ100m先に移動するモンスターの群れを発見しました。

あのフォルムは……象です!

遠くからでも見える紅く光る瞳、赤黒いオーラを纏って移動する象…………夜に見ると怖いですね。



「「はっけーん!」」

「いくぜいくぜいくぜいくぜー!」

「ちょ、ま!」


アケルナルも推定マッドエレファントの方向へ川を伸ばします。

アケルナルーーー!!?


急いで追いかけます。

というか辿り着く頃には戦闘が始まってそうなので強化しながら向かいましょう……!


(【身体強化(魔)】、【ブースト】、【ハイブースト】!)







マッドエレファント Lv.56

アクティブ

【狂化】【突進】【硬化】

【衝撃耐性(中)】【闇魔法】

【身体強化】【踏み付け】



マッドエレファント Lv.55

アクティブ

【狂化】【突進】【硬化】

【衝撃耐性(中)】【闇魔法】

【身体強化】【踏み付け】



マッドエレファント Lv.55

アクティブ

【狂化】【突進】【硬化】

【衝撃耐性(中)】【闇魔法】

【身体強化】【踏み付け】



マッドエレファント Lv.55

アクティブ

【狂化】【突進】【硬化】

【衝撃耐性(中)】【闇魔法】

【身体強化】【踏み付け】



マッドエレファント Lv.55

アクティブ

【狂化】【突進】【硬化】

【衝撃耐性(中)】【闇魔法】

【身体強化】【踏み付け】





ち、近くで見ると迫力がありますし、大きいです。

そして暴れん坊です!


周りをくるくるアケルナルで移動するアルフェルグに向かって、鼻を振り回したり前脚を振り下ろしたりしてます。


大きい身体なので、速さはそこまででは無さそうです。

アルフェルグも避けられます。



(【魔力強化(星)】、【魔力強化(月)】、【流星雨(レイン)】!)


星座を強化して、流星雨を降らせます。

流星雨が衝突しダメージを与えたその時、マッドエレファントがぐるりとこちらを振り返りました。


「ぴっ!?」

「プォォォォォ!」

(【流星群(メテオシャワー)】!ファイアーウォール!)


鳴き声に驚きましたが!地面を揺らしながら走る象こっっっわいですね!?

しかも走り出すと速いです!わたしもとりあえず離れるために走り出しました、が!


これは、追いつかれ……!


「ミツキ!乗りなさい!」

「!はい!」


サジタリウスさんがわたしに並走するとわたしに片手を差し出しました。

その手を掴ませてもらい、サジタリウスさんの背に跨ります。


戦闘中なので、鞍を付けている時間はありません!


(【彗星(コメット)】!ウォーターウォール!ファイアーボム!)


進路を妨害するために水の壁を出現させます。

それを構わず突進して潜り抜けるマッドエレファント。

ダメージ受けてもなんのその、です!


…【惑星加護】も使いましょう。

戦闘が長引きそうですし、時間がかかったらかんむり座(アルフェッカ)の召喚も視野にいれます。


(【惑星加護】)


わたしの目の前に浮かんだ惑星は……!

こ、この特徴的な黄色みがかった明るい茶色!

薄く青く輝くオーラを纏う小型の、準惑星……


め、冥王星です!



‐特殊アーツ【冥王(めいおう)】が限定解除されました‐




【冥王】

その力は世界に作用する

フィールドを冥界に塗り替え、亡者を召喚する

我は冥府を統べるモノであるが故に




「はぇ」

「…ミツキ?」


『……権能の使用を許可する』

「っ!」


頭の中で、声が響きました。

昏く、冷たい声……


「…お、お借りします!」

『…フッ』


権能?の使用を許可してくれたので、使わないのが失礼になるかもです。

ここは、お試しするしか無いです……!


「【冥王】」


アーツ名を唱えた瞬間、フィールドが薄暗くなりました。

そして、マッドエレファントの足元で黒い靄が漂います。


「プォォ!?」


すると、黒い靄からスケルトンが出現し、マッドエレファントの脚を捕まえ、拘束しました。

次々と、マッドエレファントへと纏わりつきます。


……心なしか、フィールドの気温が下がっている気がします。


「…っ、【流星雨(レイン)】!」

「「どりゃー!」」

「オラオラー!」


動けなくなったマッドエレファントへ流星雨を降らせ、アルフェルグとアルタブが水魔法を次々と放ちました。

水の刃に見えますが!?アルタブは尾で器用にマッドエレファントを叩きます。


動けないマッドエレファントのHPがぐんぐん減ります。

も、亡者達の拘束力高すぎですね!

マッドエレファントに踏み壊されても、次々と靄から出てきます。


『…亡者達は拘束しか出来ぬがな。かつてハーセプティアで死した猛者を喚び起こす事も可能だ』

「っ、あ、貴方は、冥界の王様ですか?」

『そうだ』

「…お、お名前を伺ってもよろしいですか?」


わたしの言葉に返事はありません。

……ふ、不敬でしたね!?


「ふ、不敬でした。申し訳ございません」

『……我の元へ訪れる事が出来るのならば、その時に名を告げても良い』

「!わ、わかりました!ありがとうございます!」



きっと冥界の奥深くに、居られるのでしょう。

……お名前をきけるように、強くならないとです!


(【二重詠唱(ダブル)】、ファイアーボム!)


わたしを乗せたまま弓を引くサジタリウスさんの邪魔にならないように、最低限の動きで魔法を放ちます。

そろそろ、炎魔法の熟練度が上がっても良いのですが……!


(【二重詠唱(ダブル)】、ファイアーボム!)



‐【炎魔法】が一定の熟練度に達しました‐

フレイムピラーを習得しました。



「っ、フレイムピラー!」


待望のアナウンスが響いた瞬間、即座に新しい魔法を放ちました。

瞬間、マッドエレファントの足元から火柱が立ち昇りました。


「わ、わあ!?」

「おや、成長したのですね」


その火柱でマッドエレファントの一体が倒れました。

あと、4体です!

中々の火力です……ほかの魔法も熟練度上げなければ!



「「ミツキー!」」

「はーい!」

「「ぼくらの力もみててー!」」


アルフェルグが紐を伸ばして、離れていた場所にいたマッドエレファント達を囲い込みます。


「「せーの!【双魚を繋ぐ絆の紐(ピスケス・アルレシャ)】!」」


2匹を繋ぐ紐が淡く光ると、4体のマッドエレファントを纏めて縛り上げ、2匹は嬉々として地面を引きずり出しました。


「「獲ったー!ひゃっふー!たーのしー!」」


……アケルナルを通りながら加速するアルフェルグに引きずられる、マッドエレファント4体。


こ、これは……


「ど、どんな能力なのでしょうか……?」

「……これはですね、相手がどんな大きさでも、重くとも、アルフェルグの紐に縛り上げられれば、身体の小さなアルフェルグでも相手を引きずり回す事が出来る、という物ですね………」


アルフェルグから目を逸らしながら、サジタリウスさんは言いました。


……マッドエレファントは引きずり回される事で継続的にダメージを受けています。

す、すごい光景です。


「アルフェルグ楽しそうだなー」

「アルタブは、どんな能力があるの?」

「んー、秘密!今度おれを喚んだ時に試してみて?」


きゅるんとした目でこちらを見上げるアルタブ。

か、かわ……!


「「ミツキー!トドメー!」」

「わ、わかった!【流星雨(レイン)】!」


アルフェルグが縛り上げているマッドエレファントに向けて、流星雨を放ちました。





‐マッドエレファントを倒しました‐

種族レベルが上がりました。

任意の場所へステータスを割り振って下さい。

SPを2獲得しました。

メインジョブレベルが上がりました。

メインジョブレベルがMaxになりました。

転職先を選んで下さい。

マッドエレファントの牙、皮、魔石(中)を手に入れました。





アルフェルグ達のおかけであっという間に倒しました。

……紐、すごかったですね。

それにレベルも上がりました。


サジタリウスさんから降りて、近寄ってきたアルフェルグを撫でます。


「「ミツキー!」」

「ありがとうね」

「おれもおれもー!」

「アルタブもね」


身体を寄せてきたアルタブも撫でます。

おお、イルカは初めて触れましたが、すべすべです。


「サジタリウスさん、ありがとうございます」

「いえ、新しい力も試せましたし、良い機会でしたね」


微笑むサジタリウスさんに、わたしも頷きます。

すると、フィールドに漂っていた黒い靄が消えてゆきます。


「め、冥王様、ありがとうございました!」

『…励む事だ』


その言葉を残して、冥王星は消えました。

これで、【惑星加護】の力は把握できました。

王星シリーズはとんでもないです……


よし、ステータス操作しましょう。




ミツキ Lv.59

ヒューマン

メインジョブ:アストラルハイウィザード Lv.30(MAX)/サブ:薬師 Lv.15


ステータス

攻撃 60 +1

防御 88 (+59)

魔攻 175 +2 (+40)

魔防 85 (+59)

敏捷 56 +1 (+15)

幸運 80 +1




よし、これで良いでしょう。

あとは転職先ですね。




アストラルアークウィザード

天体の知識を深く持つ者のみが就くことができるジョブ。それぞれの魔法の威力、発動速度が上がる。

魔攻と幸運に補正がかかる。

【天体魔法】の威力が上がる

【星魔法】の召喚MPの緩和

【神秘】のアーツの使用回数、発動回数の増加




ほほう?ハイからアークとなりましたね。

言葉の意味はよく知りませんが、強くなれるのは大歓迎です。



早速転職です。





ミツキ Lv.59

ヒューマン

メインジョブ:アストラルアークウィザード Lv.1/サブ:薬師 Lv.15


ステータス

攻撃 60

防御 88 (+59)

魔攻 185 +10 (+40)

魔防 85 (+59)

敏捷 56 (+15)

幸運 90 +10




‐アストラルアークウィザードへ転職したため、【変光星】のアーツが解放されました‐



わ、それぞれ10も上がりました!

新しいアーツも!あとで使いましょう!



「……また一つ、成長しましたね」

「皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いしますね」

「「よろしくー!」」

「よろしくなー!」



よし、マッドエレファントも倒しましたし、あとはのんびり魔力草と魔力キノコを採集するとしましょう!


そうみんなに伝えようとした所、なにか大きな気配と、人の気配を感じました。



「これは…」

「……ふむ、あちらの方角からですね」


サジタリウスさんの視線の先を追うと、少し先の森からプレイヤーパーティーが飛び出し、それを追いかけるように黒い大きな鳥が甲高い声を上げながら夜空を羽ばたきました。



立てたフラグは回収しなければ……( ˘ω˘)

新しい力もどんどん使います!


これからもミツキの物語をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新有難う御座います。 流石の一対多数性能?
[気になる点] 「南のうお座」ってどんな子か気になります。お爺ちゃんみたいな貫禄があるのかな? [一言] 果たして吉(新しいお友達)となるか凶(なすりつけ)となるか。
[一言] 市中引き回しの刑www 水族館でイルカの触れ合い体験したとき、飼育員さんに「なんの感触に似てると思います?これね、ナス」って言われて、ナスだー!?ってなった記憶があります おかげでナス触る…
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