建国祭 6日目 ①
ご覧いただきありがとうございます!
おはようございます!
寝起きスッキリです。
制服に着替えて、ユアストからの通知を開きます。
Your Story ‐ミツキ‐
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住民と新しい縁を紡ぎました。
彼女の作る家具は真新しく、とても質が良いです。
気に入った家具は見つかったでしょうか。
ホームが賑やかになりました。
安らぎの場になるといいですね。特別なホームです。
星の力は強大です。
星と共に、鍛錬しましょう。
良い建国祭を。
お疲れ様でした。
1700万リルくらい払いましたが、大満足です!
まだまだコスモス様の御神体用の水晶玉?は集まりませんが、形だけでも整えたいので礼拝堂もしくは神殿を建てましょう。
厳かな感じもいいですが、別荘のようにゆったり祀りたいのです。
わたしは聖職者じゃないですが、もしも別荘(仮)に来てもらえるならおもてなししたいですね!
デイジーさんにお菓子と手紙でも準備しますかね!
完成したら、ソル様への捧げものと一緒に供えましょう!
届くことを願います。
やる気出てきました!
今日はログインしたら、石材を落とすモンスターが出現する依頼を探したいと思います!
必要な素材をメニューで確認してからですね。
昼休みに調べておきましょう。
よし、では行ってきます!
「むぐ……」
鉱石を落とすのはゴーレム系みたいです。
もしくは鉱山を掘るか……
なんとなく神殿が石イメージだったので鉱石って決めつけてますが、買った方が早いですかね……?
……ハッ!お金がある人の言葉です。
あ、ありますけど集めるのもゲームの醍醐味です。
数によっては頑張って集めに行きましょう。
………父と!!父採掘師です!!
ゴーレム倒すなら容赦なく魔法放ちますけどね。
さすがに神殿を作ろうとしてる人はユアストではまだ模索中かもなので、全然調べても出てきません。
…まさか作れないのでしょうか。
「……眉間にシワ寄せながら食べてると美味しくないのかと思われるわよ」
「とても美味しいけどね」
「何をそんなに困ってるのかしら」
「神殿が作れるかどうか……?鉱石欲しくてね」
「鉱石……確か鉱山があるのよねクリスティアに」
「鉱山あるんだ…」
「やっぱり鉱山と言ったら金とか銀とか宝石の原石とかでしょう?」
やっぱりなんですね???
花ちゃんがスマホの画面をこちらに見せてきます。
あ、クリスティア王国の地図です。
………北東ですね。まだ行ったこと無いです。
「ふむ……行ってみようかな。ゴーレム系いそうだし、鉱石は鉱石で採集依頼とかありそうだし」
「一石二鳥ね」
「教えてくれてありがとう花ちゃん」
「ただ教えただけよ」
父が帰ってくるのが何時かわかりませんが、メッセージ送っておきましょう。
今日は魔法を使うとMPどのくらい減るのか、確認しながら魔法を使うとします!
帰宅しました。
まだ誰も帰ってきてませんね。
と思っていたらスマホの通知が鳴りました。
『もうすぐ帰るよ』
父からでした。
そういえば、土日は休み取ったと言ってました。
すっかり家族はユアストの虜です。
兄に家具を置いたホームのスクショを送り付けておきましょう。
いい写真が取れたら、早めに帰ってくるかもしれませんね。
そうしたらレベル上げを手伝いましょう!
お風呂を沸かして、冷蔵庫の中を見つめます。
……肉野菜炒め丼にしましょう。お肉も野菜も食べれる、パーフェクトです。
「ただいま」
「おかえりー」
肉と野菜を炒めていたら、父が帰ってきました。
フライパンの中身をみて口元を緩めました。
「ご飯に乗せるのかい?」
「うん」
「…卵乗せようか」
「…採用!」
とんでもない事を言い放った父の言葉に乗っかります。
これはとんでもない丼が出来ますよ……
「「いただきます」」
母はもう少し展示の準備を手伝うって言ってたので、先に父と食べます。
……卵の濃厚さって、何故こんなにも何にでも合うのか。
肉と野菜に卵がからんで、ご飯が進みます……んま……
「「ごちそうさまでした」」
二人して無心で食べました。
父が洗ってくれるみたいなので、隣でタオルを持ってスタンバイします。
「満月、今日は何するんだい?」
「鉱山でゴーレム倒したり、鉱石集めたりしたいなって。お父さんもどう?」
「おや、僕でいいのかい」
「お父さん採掘師って言ってたし、一緒にプレイしたいなって」
「…そうか。じゃあ一緒にやろうか」
「お母さん帰ってきたら、迎えに行って一緒にやりたいな」
たまには家族でプレイしたいです。
明日一緒に戦うとはいえ、もう少し両親の戦い方を見てみたいです。
ホームで合流する事にして、お風呂を済ませて部屋に戻りました。
お母さんにはメッセージを入れておいて、よし!
ログインです!
ログインしました!
ドレッサーを覗き込みます。
あんまり鏡で自分の姿を見ませんでしたので、少し新鮮です。
さて、世界樹の様子を見に行きましょう。
キッチンの冷蔵庫に、アイテムボックスに入っていた野菜やら肉やら詰め込んでおきます。
調味料も多く買ったものを並べておきます。
これでいつでも料理できますね!
時間があるときにしましょう。
外に出て伸びをします、
んんん空気が美味しいです。
……メッセージ欄に通知がありますね。
『武闘祭の参加受付しておいた』
というレンさんからのメッセージです。
忘れてました!受付!明日受付なのかと思ってましたが、普通にしていたようです。
危ない危ない……
ありがとうございます!と返しておきます。
ちゃんとイベント通知を確認しなかったので全然気付きませんでした。
事前登録制だったようです。
召喚師であれば召喚するモンスターを登録しないと駄目みたいです。
……ラクリマはお留守番ですね。
ちゃんとイベント確認しないとです。
そういえば星座のみんなはちゃんと休めてるのでしょうか。島のあちこちに東屋とか置きたいですねぇ。
ホームとか入っていいんですけどね。
「…主か」
「こんばんは、ケートス」
「良い夜だ」
すいーっと水を纏いながら宙を移動してきたのはケートスでした。
ケートスは中性的な感じの声です。
そのまま一緒に森を進みます。
「島の中の移動は大丈夫?水場も作りたいとは思ってるけど」
「空の上はマナが濃い故、水魔法を常時展開出来る。あれば利用する程度だな」
「そっか……もう少ししたら作るね」
少しだけ怖い見た目してますが、全然優しそうです。
そして世界樹の元へ辿り着きました。
世界樹は変わらず、どっしりとそびえ立ってます。
今日はお肉です。
まだ串焼きがアイテムボックスに残ってますし……
「……ケートスは何でも食べる?」
「我は何でも食らうぞ」
「じゃあお供のお礼にどうぞ」
ウィンドバードの串焼き(タレ)を口元に差し出します。
ケートスは一瞬面食らったような表情しましたが、器用に串から肉を一気に抜き去って食べました。
「……美味」
「良かった」
串を燃やしつつ、わたしもウィンドバードの串焼き(塩)を取り出します。
片手でコッコのつくね(わさび)を世界樹に差し出します。
わさびの反応が気になるとかじゃ無いですからね!
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:こ、これがわさび……!ツーンとするけどつくねがさっぱり感じられるね!美味しい!
わさびに驚いてました。
美味しいですよね!鶏肉美味しい……
「おや、美味しそうだね」
「お父さんも食べる?」
「いいのかい?」
「うん。また今度買いに行くから」
「ありがとう。……これはお酒が欲しくなるなぁ」
恐らくわたしの気配を追ってこちらに来たのでしょう。
父が森から歩いてきました。
コッコのつくね(ネギ塩)を渡します。
ネギ塩って、強いですよね……
今のうちにクランメニューでホームカスタマイズを選び、神殿作れるか確認します。
……ありますね。
室内の場合と屋外の場合があります。
…わたしたち以外に屋外に建てられるプレイヤーいるんでしょうか。
まあ勿論屋外に建てます。
屋外に建てるとすると………
御影石×50、石灰岩×50、大理石×100
と出てきました。
大理石を100個!?!
大理石って大理石ですよね…!?
ちょっと高級ですよね!?
うぐぬ……これは集めるの大変ですね。
結構倒しにいかないとかもです。
採掘で取得出来るのであれば、父に頑張ってもらいつつゴーレム系倒すしかないですね。
依頼確認するとしましょう……
父にも伝えて、とりあえず鉱山へ向かうことにしました。
「よし、じゃあ出発するかい?」
「うん。行ったこと無いから時間かかるかも」
「……距離的には1時間くらいかかりそうだね」
「モノセロスの背に乗せてもらおうか」
ペガスス座で空の旅もありですかね?
モンスターを避けて突っ切って行けば短縮できるかもです。
まあモノセロスを労りながらですが!
「行こうか」
「うん。行ってくるね、世界樹、ケートス」
「道行きに幸あらんことを」
世界樹の枝が頭の上を通り過ぎると、身体が淡く光りました。
プレアデスの《枝》
世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝
《枝》:そんな長くは持たないけど、ちょっとしたモンスター避けさ。供物のお礼!
「……モンスター避けみたい」
「サッとギルドに行こうか」
「うん!」
わたしは父とパーティーを組んで、急いでミゼリアのギルドへ向かいました。
「ミツキ、これかい?」
「それ!」
ついでに採集依頼も受けます。
依頼の期限は1週間ありますので、なんなら明日武闘祭でバトルロイヤルしたあとでも行けるかもです。
追加で武闘祭についてお知らせが来てました。
確認した所、参加プレイヤーが多そうなので、バトルロイヤルしてふるいにかけたあと、勝ち抜きトーナメント戦を行うと!
ふおお、みんな対人戦したいんですね……?
自分の力が何処まで通用するか、楽しみですね。
父が手にした依頼書は、エリペ鉱山でのロックゴーレム討伐依頼です。
わたしの手には鉄鉱石の依頼書があります。
鉱山にたくさん落ちてそうなので……
それらを急いで受注して、二人して北門の方向へと急ぎます。
パーティーで受注すればわたしも父もギルドランクのための依頼になるのありがたいですね!
北門から少し離れた場所で、モノセロスを召喚しました。
アイテムの鞍を付けて、その背に跨ります。
さすがに一人用の鞍なので、二人乗りは難しいですね。
なので父を乗せるのに、エニフも召喚します。
召喚されたエニフは、ホログラムの様な羽を消して父が乗りやすいようにそっと近くに立ちます。
「エニフは鞍が無くても乗りやすかったんだよね」
「ペガサスならではなのかな」
羽を消すと普通の白馬にしか見えません。羽消せるんですね……?
モノセロスも白い一角獣です。
よし、では少し遠くに見えるあの山に向かって、出発です!
マップをみると、エリペ・マウンテンって書かれてるので!
夜闇に白馬が2騎、駆け出しました。
某神殿の素材が大理石と聞いて大理石にしたけど高級素材ですよな大理石………( ˘ω˘)
これからもこの作品をよろしくお願いします!




