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建国祭 5日目 ①

ご覧いただきありがとうございます!

ブクマ登録、ご感想もありがとうございます!



おはようございます!

すっきりとした目覚めです。


着替えながらユアストの通知を開きます。




Your Story ‐ミツキ‐




52ページ目




経験を積み、星魔法の熟練度が最大になりました。

新しいアーツも覚え、戦術の幅が広がりましたね。



星との関係も良好なようです。

貴方の島も賑やかになるでしょう。



良い建国祭を。

お疲れ様でした。






着々と経験を積めてます。

新しいアーツは……すごいものでした。

リキャストタイムが長いので中々試せませんが、喚び出した仲間の力を借りれるなんて夢のようです。


……オリオンさんやヘラクレスさんだと、どうなるのでしょう。

わたしの身体、耐えられますかね…?

あの動きについて行けないかもです。


まあお二人はまだどんな能力をお持ちかわからないところもありますので、そこは一緒に戦って確かめるとしましょう。



今日は、家具を揃えるためにお師匠様から貰った紹介状を片手に王都へ向かい、その後サジタリウスさん達に指導して貰いましょう。


よし、では行ってきます!









「満月ったら、書き込んだらログアウトしたでしょ」

「すぐログアウトしたね…」

「でもサジタリウスさんと少しだけお話出来たし、なんとなく理解出来たわ。……過ごしやすいような島にしたいって思ったわ」

「今日は家具揃えに行こうかなって思ってるよ」


ゆったり出来るようにしたいですよね。

ベッドも欲しいですし。


「あら、一緒に行っていいのかしら」

「いいよ、行こう」

「今日は早めに部活終わるから、早めにログインするわ」

「リーフく……二葉くんにも伝えてくれる?この間家具のお店行きたいって言ってたから」

「わかったわ」


ログインしたらチャット確認して、書き込んで行きたいって言ったら皆で行くことにしましょう!






部活に行く花ちゃんを見送って帰宅しました。

お風呂の準備をして、簡単に食事を済ませます。


ユアストで武器が二種類装備できるかどうか調べます。

毎回装備欄開いて武器を変えるのは手間なので、ユアストならありそうです。


レベルアップでアクセサリー欄は増えますが、武器欄は増えないようです。

ですが、アクティブスキルとしてMPを消費すれば設定した武器に換装できるスキルがあるようです!


「…えっと、【ウェポン・コンバート】……?」


SP10で取得できます。

……レベルアップしたので、足りるような気がします!


ログインしたら早速取得しましょう!

戦いやすくなる気がします!





ログインしました!

プレアデスでログアウトしたので、普通に外です。


世界樹に水をやりに行きましょう。

歩きながら髪の毛を前に流れるように三つ編みにします。パステルグレーのリボンで結びました!

そしてディアデムを喚び出します。


世界樹の元へと辿り着いたのでサダルスウドの水をかけて、その場に座ります。

……今日は、ソーセージマフィンです。


「いただきます!」


カリッと焼き上げられたイングリッシュマフィンと、薄くスライスされたソーセージとチーズ!美味しいです!

お店のものはソーセージパティですが、普通にソーセージ美味しいです。


ピリ辛なソースが薄くイングリッシュマフィンに塗られてるので、チーズとソーセージにいい相性です!


夢中で食べていると、目の前で葉が揺れました。

……これからは世界樹の分も多めに買わないとですね。


もう一つソーセージマフィンを差し出すと、一瞬で消えました。




プレアデスの《枝》

世界樹から浮島プレアデスへと伸びる枝

《枝》:カリッと焼き上げられたイングリッシュマフィンと、こちらもカリッと胡椒と焼かれたソーセージ…とろりととろけるチーズ……美味しさ無限大…………葉を持って行くといいよ……





目の前で葉が揺れます。

……遠慮なく葉を5枚くらい貰いました。


世界樹の語彙力、高いですね??

まあ美味しいを共有するのは良いことです。


よし、ではSPで取れるはずの【ウェポン・コンバート】を探します。

えーーっと……あ、ありました!

SP10はありますので、取得しちゃいましょう!

SPは無くなりましたが、問題なしです。レベルアップすれば増えますし!


‐【ウェポン・コンバート】のアクティブスキルを取得しました‐



よし、装備をアストラル・ワンドに戻して、【ウェポン・コンバート】に瑠璃の短剣を登録します。

これで戦闘中に、アクティブスキルを使用すれば武器が瑠璃の短剣になるはずです!


便利ですね……!

これでいつでも短剣使いのミツキになれます…!




とりあえず、チャットを眺めます。

あ、すごい話されてましたが皆星座から話を聞いたようです。


家具の事も書き込んでおきましょう。

その間はスピカさんを喚び出して、オリーブを植えられる場所を探しましょうか。


「〈おとめ座(スピカ)〉」


魔法陣からスピカさんが浮かび上がりました。

そして勢い良く抱きつかれます。


「ふぐっ」

「聞いたわよ!【星魔法】の熟練度が最大になったって!」

「す、スピカさ」

「嬉しいー!」


こ、呼吸……!!

スピカさんの腕を軽くたたきます。


スピカさんは慌てて離れました。


「ご、ごめんなさいね。嬉しくて…」

「いえ、喜んでもらえるの嬉しいです」

「ふふ…今日は何するのかしら?」

「今日は家具を揃えます。それにオリーブも植えたいので、一緒に場所を探してくれますか?」

「勿論よ」


ウインクして歩き始めたスピカさんに並んで、島を歩きます。

世界樹のおかげなのか、森は生き生きとしてますね。


「世界樹があるから、どこに植えてもいいと思うわ」

「オリーブの木は普通の木よりは小さく育ちますもんね」

「どこか、わたしが手入れしていい菜園、花壇スペースとかあるかしら」

「ホーム周りの一角を使ってください」

「あら嬉しい。ならその辺りに埋めさせて貰おうかしら」


スピカさんとホームに戻ってきました。

ホームの周りはぽっかりスペースが空いてます。


ホームカスタマイズ機能を眺めます。

ふむ、畑とかのスペースだけは作れそうです。


「畑はつくれそうです。でも菜園用の道具も何もありませんし、今度揃えてきますね」

「それまでは私の能力を使うわね。だからミツキ、買い物に行った時でもいいから種を貰えるかしら?」

「わかりました!」


手持ちの素材で畑が作れそうなので、スピカさんと相談しながらホーム横の空いたスペースに畑を作ります。


わ、瞬きの間に畑が出来ました。

謎技術ですね……


「ありがとう!じゃあオリーブはここの端に埋めるわね」


スピカさんが手を翳し、そこにオリーブを埋めます。

オリーブを埋めてオリーブの木になるかはわかりませんが、そこはゲームの不思議パワーで育つと信じましょう。


水をかけると、芽が出ました。


「世話は任せて」

「よろしくお願いします!」


スピカさんに畑をお願いして、わたしはイメージを膨らませます。

お師匠様の島の菜園と花園は素晴らしいものでした。

珍しい素材の花や実などが、育てられるようになったら嬉しいですし助かりますよね……


ここには畑を荒らすような天敵もいないでしょうし。

すくすく育ちます。


よし、家具を買うついでに花屋や野菜を扱う店にも寄りましょう!

建国祭の時期にだけ特別な……とかあるかもしれませんし!


「ミツキ」

「レンさん」

「俺も行く」


お、レンさんも家具揃えに行きます?


「ベッドがあった方がHPとMPの回復速度が高くなるからな」

「……レンさんらしいですね」

「寝れればいい」


いやほんとレンさんらしいですね。

わたしも回復速度が上がるのでベッド所望です。


気のせいだとは思いますが、ベッド以外でログアウトすると次にログインした時に身体が少しだけ動かしにくくなるイメージあります。


準備体操とか、少し身体を動かすとそのズレは無くなりますけどね。

やはりベッドはあった方が良いです。


「ボクも行きますわ」

「ミカゲさん、こんばんは」

「こんばんはですぞー。ボクもふかふかのベッドが欲しいですし、アンティークな家具揃えたいですわ」

「良いですねアンティーク」

「リル稼ぎもしてきましたので!」


ミカゲさんが親指立てました。

……わたしももう少し多めに持っておくべきですかね?

ギルドカードで引き落とし出来るといいですけど…


「ミツキ、皆さん、お待たせしたわ」

「お待たせしましたっす」

「ソラ、僕らも間に合ったようだよ」

「ふふ、急いだかいがあったわね」


バタバタとホームから駆け寄ってくる仲間たち。

みんな家具揃えたかったのですね!


せっかくのホームですし、皆それぞれ自分の好きにカスタマイズしたいですよね。


「じゃあ向かってみましょうか」

「ええ、お願いね」

「えっと、お師匠様のメモによると王都にあって、噴水広場からの行き方が書いてありますのでとりあえず噴水広場へ向かいましょう」


皆それぞれ頷いたので、わたしも噴水広場へ飛びました。





建国祭期間中なので人が多めな王都です。

案外近くにみんな飛んできたようなので、逸れずにすみました。


メモを見ながら、とりあえず進みます。


「……えっと、この通りを右に、その先を左」

「中々入り組んでますな」

「そのようですね……この道は真っ直ぐ、そして青い花の咲く植木鉢の家の手前で左…」


慎重に進みます。

わたし達が向かってるのは家具を扱うお店のはずですよね???


「……人気が無ェな」

「プレイヤーの気配も無いっす」

「ふむ……限られた人だけが通れる感じですかね?」


王城周りの結界みたいに、何かを通り抜けた感覚はありませんでした。

ただ人気が無いだけ、ですかね?


メモの通りに進むと、看板が置かれた小さな店の前に辿り着きました。


「……〈ユニ・インテリア〉?」

「インテリア、と聞くと家具の店ではあるけれど」

「小ぢんまりしてるわね…」


テナントビルの一角のようなイメージです。

家具を扱う店は大きいイメージでしたからね。


「…とりあえず入りましょう」


皆頷いたので目の前の扉を開くと、下り階段がありました。

………地下!!


ひとまず降ります。

壁にはチラシが貼られており、色々な家具のデザインが載せられてます。


階段を下ると、そこはホテルの受付のようになってました。


「!?」

「ようこそいらっしゃいました。〈ユニ・インテリア〉へいらしたお客様でお間違いありませんか?」

「は、はい」


コンシェルジュのような男性が、こちらへと近寄って来ました。


「この店を紹介頂いた方から渡されたものはございますか?」

「あ、メモなのですが……」


お師匠様から渡されたメモを見せます。

男性は一瞬目を見開くと、微笑みました。


「…ありがとうございます。では御案内致します」

「よろしくお願いします」


男性の案内で、さらに奥へと進みます。

扉を開けるとまた下り階段です。

ひ、広いですね……!?


階段を下り終えると、まるでホームセンターかの如く広い空間の中に、様々な家具が並んでいました。


空いた口が塞がらないとはこういう事でしょう。

わたしは少しの間、ぽかんとしました。




ミツキが力を使いこなせるかどうかは、これからのミツキにかかっているのです…( ˘ω˘)


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] んぅー?…………あ、これはまた2つ名持ちとの縁が出来ますね……
[一言] そういえばミツキ、以前に戦闘フィールドをいじれるスキルを覚えてそのまま放置してるけど、今後思い出すことはあるのだろうか
[一言] 更新有難う御座います。 お値段以上?
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