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建国祭 4日目 ①

ご覧いただきありがとうございます!



おはようございます!

少しだけ眠いですね。


どうにか着替えながら通知を開きます。




Your Story ‐ミツキ‐




51ページ目




墓守犬と想い出を共有し、求める物を見つけることが出来ました。墓守犬は、とても嬉しがっていました。

彼も、自らの剣を見つめて微笑みました。



名持ちのシースネークは、 蒐集癖があります。

交換なら受け付けてくれるでしょう。彼は大切にしてくれますよ。



彼女へのプレゼントを見つけたようですね。

時間がある時に、届けてあげるのも良いでしょう。



良い建国祭を。

お疲れ様でした。






……突っ込みを入れてもいいんですかね??

暗に届けろって言われてませんかこのプレゼント…


まあ持ってるの怖いので、届けるのは賛成です。

建国祭が終わったら、届けるのを視野に入れたい所ですが……


建国祭終わったらレダン帝国の探索をしたいので、おいおいですね。

うぐぬ……やりたいこといっぱいです。

早くこいこい長期休暇です。


よし、では武闘祭もありますし、レベルは上げておきたい所です。

帰ってきたら、バリバリ動きましょう!


では、行ってきます!








帰宅しました!

パパっと食事とお風呂を済ませて、ゲームにログインです。



ログインしました!

ディアデムを喚び出して、身だしなみを整えて、唐揚げを頬張って準備完了です!


「こんばんはお師匠様」

「ああ」

「昨日はこんなことがありまして…」


お師匠様の前のソファに座って、身振り手振りで伝えると、お師匠様はくすくすと笑いました。


「それがクリスティアの歴史について聞いてきた訳か」

「墓守犬の主人さんの剣が残っていて驚きました」

「ワタシも驚きさ。……騎士にとって剣は相棒だからね。きっと喜んでいるだろうさ」

「……そうだと嬉しいです」

「…そうだ、今日の予定は何するんだい」

「武闘祭も控えてますし、レベル上げつつ依頼を熟そうかと」

「…そうかい。武闘祭は楽しみだね」

「……もしや見にいらっしゃいます?」

「さてね?」


お師匠様はニヤリと笑って手元の本へ目線を戻しました。

こ、これは来ますね!!

やばいです。無様な姿は見せられないので、色々な魔法の熟練度上げつつ、わたし自身の動きも良くしておかないとです。


ペルセウスさんとサジタリウスさんに、体術を教わりますか……

せめて攻撃を避けられるように。


そうと決まれば早速行きましょう!


「……鍛えてきます!」

「はは、行ってらっしゃい」

「いってきます!!」


ぺこりとお辞儀して小走りで家を出ます。

師事せねば……!

付け焼き刃でも、あった方が良いでしょう!


すぐさま王都のギルドへ向かいました。






「ふむむむむ…」


依頼ボードの前で依頼書を前に唸ります。

討伐依頼を受けに来ましたが、ランクの低い討伐依頼しかありませんでした。


更新を待つにしても、長居するのも邪魔になりますしね。

とりあえず端によって片っ端から眺めましょう。


………?

《オーガ》の群れの討伐依頼……?


兄がやってたゲームで聞いたことあるような気がします。

人型の、大きな鬼だったような……


……いい鍛錬になるかもです。

これにしましょう。


依頼書を手に取り、カウンターの列に並びます。

ギルドランクDでも受けられますし、オーガのレベルは50−60です。

……星座を喚べばちょうどよい難易度ですかね。


順番になったので、ギルドカードと依頼書を預けます。


「……失礼ですが、ソロの冒険者でいらっしゃいますか?」

「ソロですが、仲間を召喚して戦います」

「……であれば、問題無さそうですね。失礼致しました」

「いえ」


ふむ、ソロだと難しいのかもです。

わたしのレベルは55ですし、ウィザードですし、もしかしたら達成難しいと思われたのかもしれませんね。


でも受けさせてくれるようなので良かったです。


では、早速出現場所のフィールドに向かいましょうか。

えっと場所は、と……オーグルの森、と書かれてますね。

ヴァルフォーレン領を南下した場所にあるので、ヴァルフォーレン領に飛びましょう。近道です。


わたしはギルドの外で、懐中時計を握り締めてヴァルフォーレン領へ飛びました。





ヴァルフォーレン領に到着です。

街の入り口近くに飛んできたみたいです。


振り返ると、賑やかな街の様子を窺えます。

その時、門の近くにいた兵士さんと目が合いました。


「…もしやミツキ様!」

「…あの時の兵士さんですか!?」

「そうです!本日はどのようなご用事ですか?」


以前リゼットさんと来たときにお話した兵士さんでした。

ニコニコと話し掛けてきます。


「ここから南下した場所にオーグルの森があるらしいのですが、そこでオーガの群れの討伐です」

「成程、オーガの群れですか。……ヴァルフォーレン領の周りはレベル80以上のモンスターも出現しますので、馬がいれば真っ直ぐ向かうと良いですよ」

「はちじゅう!?」


たっかいですね!

わたし瞬殺です!


あれ、大人しく王都から向かったほうが良かったでしょうか……

……モノセロスで駆けましょう。


「……どうにか向かいますね」

「お気を付けて!危なくなったらこちらへ戻って来て頂ければ、私共で対処いたしますよ!」

「とても心強いです…」


レベル80以上のモンスターと戦える、という副音声が聞こえました。

さすがヴァルフォーレン領……兵士さんもお強いですね。


「ではいってきます」

「お気を付けて!」


兵士さんは街の方へと戻りました。

わたしはモノセロスを喚び出します。


そして鞍を装着して跨ります。


「モノセロス、あの遠くにある森までお願い。戦闘はなるべく避けよう」


小さく嘶いてモノセロスはフィールドを駆けます。

強いモンスターと出会いませんように!!!







願いは叶ったのか、モンスターと出会いませんでした。

モノセロスの首を撫でて、モノセロスを労ります。


「ありがとうモノセロス」


目の前には鬱蒼とした森が広がります。

マップには、オーグルの森と書かれてます。


「〈おおいぬ座(シリウス)〉〈ペルセウス座(ミルファク)〉〈いて座(サジタリウス)〉〈ふたご座(ジェミニ)〉」


そしてラクリマを喚び出します。ラクリマには世界樹の葉を与えておきます。

今日は対人戦に強そうなメンバーを喚び出しました。

オリオンさんやヘラクレスさんは、素の火力が高すぎてわたしの基礎が足らないです。


それぞれのシルエットが魔法陣から浮かび上がると、まさかのアナウンスが響きました。



‐【星魔法】の熟練度が最大まで上がりました‐

【星魔法】によって召喚される星座の力が完全解放されました。

師の導きにより、アーツが完全解放されます。



「ほあ」

『?』

「どこだここ……あれ、話せるようになったな」

「【星魔法】の熟練度が最大まで上がったようですね。とても喜ばしい事です」

「……何故この面子なんだ」

「いえあの今度対人戦があって、指導受けたいと言いますか………」


完全に予想外のタイミングです!

どれだけ召喚したか覚えてませんが、まさか何よりも先に【星魔法】の熟練度が最大になるとは………


……まあ、プレイの度に喚び出してますしね。

納得出来るような気もします。


「「対人戦?」」

『ミツキ、人ト戦うノ?』

「そう。今度武闘祭がありまして……お師匠様も見に来るかもなので、無様な姿は見せられません」

「それは何時でしょう」

「………ふ、2日後です」


サジタリウスさんとペルセウスさんの動きが止まりました。


「…2日後か」

「これはハードな指導が必要そうですが、やりますか?」

「やります。ペルセウスさんには、短剣の扱いを教えて欲しい所もあって」

「見せてみろ」


前にニックス一族族長のラピスさんから頂いた瑠璃の短剣を手に取ります。

ペルセウスさんとサジタリウスさんがじっと見つめます。


「これは珍しいですね。短剣としてありながら、杖の代わりにもなる」

「…いい武器だな」

「これを扱えるようになりたいのです」


あ、短剣の扱いに関するスキルも取らないとです。

ただジョブスキルでは無いので、短剣のアーツは無いですね……

短剣の動きを補助するスキルを探しましょう。


「あのアーツを使うのであれば、ペルセウスだと短剣の扱いが必要になるでしょう。今回は短剣の扱いとその動き方について指導してみては?」

「……お前だと弓だろう」

「弓はまた次の機会にでも。貴方なら短剣と魔法の組み合わせなんて容易いでしょう」

「…まあ、な」


スキル欄を眺めていたらペルセウスさんがこちらを振り向きました。


「…教えたからと言ってすぐ身に付く物ではない。だが扱える武器が増えるのは戦術の幅が広がるから、俺の戦い方であれば指導する」

「っはい!」

「装備しろ」


言われた通りに装備します。

あ、ステータスも変化しましたね。



ミツキ Lv.55

ヒューマン

メインジョブ:アストラルハイウィザード Lv.26/サブ:薬師 Lv.15


ステータス

攻撃 56

防御 84 (+55)

魔攻 166 (+40)

魔防 81 (+55)

敏捷 52 (+15)

幸運 77



アストラル・ワンドを装備した時はこのステータスでしたが、




ミツキ Lv.55

ヒューマン

メインジョブ:アストラルハイウィザード Lv.26/サブ:薬師 Lv.15


ステータス

攻撃 96 (+40)

防御 84 (+55)

魔攻 166 (+40)

魔防 81 (+55)

敏捷 52 (+15)

幸運 77



瑠璃の短剣で攻撃が+40されました。

わぁ……


「…とりあえず対人戦であれば相手は人型のが良いんだが」

「あ、オーガの討伐依頼ありますので」

「…ひとまず人型への攻撃方法、距離の取り方を指導する。短剣の扱いは二の次だ」

「はい。追々でお願いします」

「人型であれば」

「僕らも練習相手になれるよ」

「おふたりと戦うのは難易度高いですね…」

「カストール、ポルクスは戦闘中に気付いた事があれば伝えなさい」

「「わかった」」

「ラクリマ、サポートよろしくね」

『任せテ!』


頼もしすぎる指導者が多いです。

とりあえず対人戦、人型との戦闘の経験を積みましょう。


では、オーグルの森へと進みましょう。

マップで見ると結構広いのですが、群れなのですぐに見つかると良いなと思います。


「その長さであれば、逆手に持って進め。刃の長さを覚えておけ」

「わかりました」


言われた通りに逆手で瑠璃の短剣を握り締めながら、皆と森へと足を踏み入れました。





ミツキ、ステップアップですのよ( ˘ω˘)


これからもこの作品をよろしくお願いします!



瑠璃の短剣

攻撃 +40 魔攻 +40

ニックス一族族長であったラピスが作った短剣。

ラピスラズリとオリハルコンを混ぜ合わせて作った逸品。

魔力伝導率が高い。アーツ【魔絶】が使用可能となる。

以下のスキルが付与されている。

【破壊不可】【魔法威力上昇】【攻撃威力上昇】

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「師事を仰ぐ」という使い方はしません。 修正をされた方が良いかと存じます。 [一言] 星座達や概念的存在、様々な立場のNPCなど、魅力的な世界観に存在するキャラクター達とのやり取りがと…
[良い点] 更新お疲れ様です。 お、熟練度最大で遂に会話可能に!今までもきちんと意志疎通は出来てましたが、やっぱりお話出来るのはなんか良いですよね。 短剣訓練は…頑張れミツキ?多分めちゃハードになる…
[一言] このタイミングで熟練度がMAXになるのか……www
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