緊急イベント
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とても嬉しいです。
おはようございます!
今日は良い天気です。
いつもの時間に起きて、ストレッチをします。
光を浴びてストレッチするのも気持ちいいですね。
朝ごはんを済ませて、早速ユアストにログインをしましょう。
ログインしました。時刻は朝8時です。
フィナンシェとコッコの串焼き(タレ)を食べて満腹です。
ティナさんのところで延泊を伝えてからリゼットさんのところへ向かいましょう!
「ティナさんおはようございます!」
「はい、おはよう!」
「また1週間分泊まらせてもらっても良いでしょうか?」
「おっけおっけ!食事はどうする?」
「何回食べられるかわからないので、今回も素泊まりでお願いします…」
ウィンドウで2100リル支払って、ひとまず鍵をティナさんに預けます。
「了解!気を付けていってらっしゃい!」
「はい!いってきます!」
昨日も一晩中雨が降っていたのでしょうか。
雨上がりのルクレシアの街は陽の光を浴びてキラキラしてらっしゃいます。
うむ、良いものが見れましたね!
ゆっくり歩いてリゼットさんのお店に向かいます。
あ、開いてらっしゃいます。良かったです。
「リゼットさん、おはようございます」
「あらミツキさん。おはよう」
「今日は納品しにきました!」
「じゃあこちらへいらっしゃい」
カウンターの中へお邪魔して、ローテーブルにポーションを並べます。
「………80、90、100。ええ、確認出来たわ。お疲れ様、これは買い取りの料金よ」
-特別依頼を達成しました-
リゼットの店にポーションを100本納品しました。
報酬として20000リル手に入れました。
わっ大金です!!!
懐が暖かくなりました!
「ミツキさん薬師のレベルはどのくらいになったかしら?」
「はい、今はレベル5です」
「それなら、そろそろMPポーションの作り方を教えましょうね」
「!はい、よろしくお願いします!」
MPポーション!
ウィザードはMPが命ですからね、作れるならたくさん作りたいです。
「MPポーションは魔力草と、水。そこに魔力キノコを加えて作るものよ。魔力キノコは見たことあるかしら」
「はい、森で採取したことがあります」
「作る手順はポーションと同じよ。ただ混ぜる前に魔力キノコを細かくして鍋に加えるだけなの」
次の瞬間にはリゼットさんが手に持った魔力キノコがみじん切りみたいに粉々になりました!スキルでしょうか?
「わっ!粉々になりました」
「ふふ、これは【料理】スキルの熟練度が上がると使えるようになる【みじん切り】っていうスキルよ。よく時間が勝負の料理人が使ってるスキルなの」
まんまみじん切りでしたね!
触れただけでみじん切り出来るのは便利ですね。
「作るたびにみじん切りするのは時間がかかるもの。ミツキさんも時間があったらお料理するのをオススメするわ」
「はい!わかりました!」
「それまではこのアイテムを差し上げるわ。まだ何個かあるから」
「わ、ありがとうございます!」
リゼットさんが持ってきて下さったのは、料理用に開発されたみじん切り用のアイテムのようです。
キノコにうえからアイテムを押し付けるとみじん切りになります。
ちょっと爽快感ありますね。
そしてポーションと同じようにかき混ぜて【精製】をすればMPポーションになるのだとか。
試しにやってみましょう。
鍋に魔力草を入れて、【精製】した水を投入。そこにみじん切りにした魔力キノコを加えて、ぐるぐるすり潰しかき混ぜます。
「【精製】!」
MPポーション
MPを20%回復する
出来上がりました!
立派なMPポーションです!
リゼットさんへ勢いで顔を向けると笑顔で頷いてくれました。
「じゃあひとまずあと9本作りましょうね」
「はい!」
新しいものを作るのは楽しいです!
ひたすらMPポーション作りに専念していたところ、急にアナウンスが響きました。
-緊急イベント発生-
都市防衛クエストが発令されました。
ルクレシア南方よりモンスターのスタンピードが発生。
至急ルクレシアの防衛、及びモンスターの討伐を行ってください。
ルクレシアの防衛率:100%
モンスターの討伐率:0%
なんですって!?!!!?
都市防衛クエスト!?!!
つ、つまりルクレシアが危ないということでしょうか。
ウィンドウでイベントのページを開きます。
都市防衛クエストとは、ランダムに発生する緊急クエストです。
モンスターの討伐、もしくはルクレシアの防衛を行うことでポイントを入手し、最終的な貢献度で報酬が配られるそうです。
ルクレシアのために行った行動は全て貢献度としてカウントされます。
モンスターの討伐率が100%になればイベントは終了。
ルクレシアの防衛率が0%になったらイベントは失敗、都市が壊滅してしまうそうです。
なにより今回は都市防衛クエストの対象がプレイヤーが最初に降り立つ街、ルクレシアです。
参加可能なLvは30以下となっています。
初心者、あとは慣れてきたプレイヤー向け、のイベントでしょうか。
それでルクレシアがなくなってしまったら困るんですが!!!
高レベルの人たちの助力が得られないのは中々痛そうですね。
ただ今日は世間的にはお休みの日です。
ログインするプレイヤーが多いはずなので、どうにかルクレシアを守らなければなりません。
プレイヤーは倒れても復活しますが、NPCである住人たちは、復活しないのですから。
「り、リゼットさん!!」
倉庫で材料の整理を行っていたリゼットさんを呼びます。
それと同時にルクレシアの街にサイレンのようなものが鳴り響きました。
『ルクレシア冒険者ギルドよりお知らせします。ルクレシア南方よりスタンピード発生、住民は避難所へ避難して下さい。冒険者は至急冒険者ギルドまで集まってください』
「あらまあ……」
ギルドからの知らせを聞いたリゼットさんは眉間に皺を寄せて考え込む様子をみせます。
「最近近隣の街でモンスターの動きが活発だったから、いつか起こるとは思っていたけれど……ルクレシアでなんて」
「リゼットさん?」
「ミツキさん、忙しくなるわ。ミツキさんは冒険者だけど、モンスター討伐に自信はあるかしら?」
わたしはまだLv8で、倒せてもLvの低いモンスターしか倒せません。それなら何かリゼットさんの役に立てる事があれば、そちらをお手伝いしたいです。
「まだわたしはLvが低いです。なのでお手伝いできることがあればなんでも言ってください」
「……とても頼もしいわ、ありがとう。おそらく少ししたらギルドの職員が来るわ。とりあえずお店は閉めて、中庭で作業しましょう」
ひとまずリゼットさんの指示に従ってお店をcloseにします。
そしてリゼットさんの薬師器具を中庭のテーブルへと並べ替えます。
きっとこれから何かしらの作業があるのでしょう。
リゼットさんは倉庫からあらゆる材料を運び出しております。
わたしもそれをお手伝いします。
「失礼します!リゼットさんはおられますか!」
「こちらにいますよ」
すると裏口からギルドの職員さんがいらっしゃいました。
お話を伺うと、リゼットさんにポーション類の納品をお願いしに来たそうです。
これから皆さんモンスターと戦うんですもんね。
「出来たものは随時転送をお願い致します。転送布を敷かせて頂きますので」
「わかったわ、ポーション類で必要なのは?」
「ポーション、MPポーションは多く戴きたいです。できればハイポーションやフルポーションも」
「ハイMPポーション類も準備するわね」
「よろしくお願いいたします」
ギルドの職員さんはそれらを告げると走り去っていきました。
「それじゃあミツキさん、ミツキさんにはポーションとMPポーションを作って貰うわね」
「はい」
「ちょっとお手伝いを喚ぶわね」
リゼットさんはそう言って指を鳴らしました。
すると何もない空間から、3体の灰色のドレスを来たうっすら透けた幽霊?を喚びだしました。
「彼女たちはシルキー、家事を手伝ってくれる妖精よ。作り終わったポーション類は彼女たちが運ぶわね」
「よろしくお願いします!」
頭を下げると、妖精さんたちはくすくす笑って頭を撫でてくれました。
リゼットさんはお店の在庫のポーション類を転送布に乗せていきます。
リゼットさんが魔力を込めると、布の上のポーションが消えました!
すごい技術です。
今回は薬師として、イベントに貢献したいと思います!
これからもお楽しみいただけるよう頑張ります。
よろしくお願いします!




