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プレゼント渡しとレンさんと

ご覧いただきありがとうございます!

ご感想、ご評価とても嬉しいです!


そして見間違いでなければ総合評価が30,000ポイント超えてました!ここまで書けるとは、作者も思っていませんでした。これも皆様のおかげです。これからもミツキの物語はまだまだ続きますので、どうぞミツキと共にお楽しみ下さい!



ラクリマを地面へと降ろして、思わず正座します。

わたしの目の前にはレンさん、ジアちゃん、リーフくんがいます。

スピカさんとサダルスウドは、世界樹の様子を確認して還りました。



ジアちゃんとリーフくんは、今日は部活お休みだったんですね……



「…これ、本物なンだな」

「鑑定結果も世界樹ね…」

「これが、世界樹……」

「以前アストラルウィザードとして働いた時に色々ありまして……」


かくかくしかじか……ミカゲさんにしたような説明と同じような説明をします。

両親と兄には後で伝えましょう。

もしくはログインした時にメッセージくるでしょうか。


「…お前のボックスの中は本当にどうなってンだ」

「え、えへへ……王妃様のリボンから泉に仕込まれた毒までありますね……」

「……触れたら負け触れたら負け」

「王妃……王妃……?」

「え、ミツキ氏その毒後で見せてもらえたりしますか??」

「大丈夫ですよ。ルーナ様の毒なので扱い注意ですが」

「……ソル様と同じような……方です?」

「…恐らく、月の方ですね?」

「?そのソル様?って知り合いですか?」

「あ、リーフくんとジアちゃんはソル様…この世界の概念的存在についてはあまり知らないよね??」

「……聞いたこと無いわね」

「知らないっす」



あまり聞き馴染みのない言葉ですよね。わたしはイベントで知りましたし……


……ですがこのステラアークにいる限り、わたしがいる限り関わらない訳にも行きませんね!自分で言うのもアレですが!


簡単に説明しましょう。


「概念的存在、というのは言葉そのまま、概念を司る存在で、ハーセプティアでは神に近い存在らしいよ。太陽や、月、海やら……そう言った存在を司る方々がこの世界を見守ってる……って聞いたね」

「なるほど神に……待って、()()()?」

「ま、まさか……」

「〜♪」

「下手な口笛吹かなくていいわ。…なるほど、ミツキには会える存在なのね」

「ステラアークにいるとハイドレンジア氏とリーフ氏もバッタリお会いする可能性大ですなー」

「「え」」

「でしょう?ミツキ氏?アレ作るんですもんね?」

「そうです!」



そろそろルクレシアのギルドに行きましょうかね!

何か進展があると良いのですが……


「島の何処かに神殿か祭壇を作ろうと思ってるんだ」

「神殿」

「祭壇」


ジアちゃんとリーフくんが唖然としてます。

いやあのお会い出来たのは本当に偶然に偶然が重なってですね………

本当にびっくりしたんですよ。

ソル様も、コスモス様も、出会いは偶然にですからね…


「はぁ……ミツキの交友関係はどうなっているの」

「プレイヤーよりNPCのが多いのは確かです……」

「わけわかめですよなー」

「…真似はできないっすね」

「…お前はお前のやりたいようにした方がいいだろ。ミツキの真似なんかしてみろ。色んな奴から目をつけられンぞ」

「うわ……」

「うわって何リーフくん!?」


んもう!わたしはルクレシア行ってきますからね!

ラクリマを抱えて、立ち上がります。

ふぐおお足が痺れれれれ…


「…」

「あ、ありがとうございますレンさん」


まさかずっと正座していたら足が痺れるとは!

ふらついたらレンさんが腕を掴んで支えてくれました。


「……レン氏この後の予定は?」

「あ?………レベル上げと金稼ぎ」

「言い方…ちょっと心配なのでミツキ氏のこの後の予定にちょっとだけついて行ってくれません?なんかボクのセンサーが反応してて」

「ミカゲさんのセンサーとは」

「ボクとハイドレンジア氏とリーフ氏は時間で開くリル稼ぎダンジョンに行く予定なんで…」

「そんなダンジョンが!」

「というかミツキ氏一人だと少し心配もあります。ラクリマ連れて行くんでしょう?」

「召喚獣を連れているプレイヤーを割と見かけるので大丈夫かなと……」

『ラクリマ、静かニできル!』

「レン氏がいれば絡まれないでしょう。レン氏見た目怖いですし」

「……」

「うお時間ですわ!レン氏よろしく頼みますよ!多分ボクらの知らない所でたくさんやらかしますからねミツキ氏!」

「そうね……お願いしますレンさん。この子やらかす時は全力でやらかすから……」

「マスターをよろしくっす」


そんな事を言って三人でどこかへ移動しました。

そのわたしへの解釈?信頼?ひどくないですか!?


恐る恐るレンさんを見上げると、小さく溜息をつきました。


『レンも行ク?』

「…あぁ。胸騒ぎがするしな」

「レンさんが言うと現実になりそうです…」

「今日の予定は」

「薬師の師匠であるリゼットさんのお店に寄りつつ、ギルドに行きます」

「わかった」

「リゼットさんのお店は、他の人には見えないみたいなのでポンチョを掴んで頂けますか?」

「……………わかった」



懐中時計を取り出して、リゼットさんのお店に飛びました。





リゼットさんのお店の近くへ飛んできました。

以前スカーレットさんのブティックへ案内しましたし、そこから移動しても良かったですね。


ちなみに今は8時半過ぎたくらいなのですが、リゼットさんのお店にOPENの札がかかっています。


良かった、開いてます!

レンさんも来てくれたのに待ちぼうけだったらどうしようと思いました。


「お店、見えます?」

「いや、見えねェ」

「わかりました。入りますね」


ちなみに後から聞いた話ですが、わたしがドアへ触れた瞬間に、ぶわっとデザインが変わりお店が出現したそうです。



「おはようございますリゼットさん」

「あらミツキさん、おはよう」


カウンターでポーションを箱に詰めていたリゼットさんは、目が合うと花が開いたように笑いました。


わたしの手元と後ろに目線が動きます。

レンさんが頭を下げました。


「お友達と、…契約召喚の子かしら?」

「はい!自慢の仲間なのです」

「あらあら……私はリゼット。薬師をしているわ」

「レンです。…ミツキの仲間です」

『…』

「ラクリマ、リゼットさんは大丈夫だよ」

『…ラクリマ、でス!』

「はい、リゼットよ。よろしくね」


ほわほわと笑うリゼットさん。

お元気そうで良かったです。

早速ストールをお渡ししようと思います。


ラクリマを肩へと乗せて、アイテムボックスからストールの入ったプレゼント袋を手に取り出します。


「リゼットさん、こちらお世話になっているのも兼ねてプレゼントです!」

「あら、いいのかしら?前にもたくさん貰ったのに」

「リゼットさんにお似合いだと思いましたので!」

「開けていいかしら?」


勢い良く頷くと、リゼットさんは丁寧に袋を開けて、ストールを手に取りました。

ベージュのボタニカルな葉がデザインされたストールです。

いつものエプロンの下のモスグリーンの洋服に合うと思います!


「あら、可愛らしい。クロイツのストールね」

「はい!」

「ありがとう、嬉しいわ」


リゼットさんは早速ストールを肩に掛けました。

気に入って貰えたようです!良かったです!


「そういえば、建国祭が始まるのは聞いたかしら?」

「はい、王様や王妃様から聞いてます」

「記念ある催し物だから、ぜひ建国祭を楽しんで欲しいわ」

「はい!とても楽しみです」

「各国からも人が集まるのと、初日の昼の12時には、王城までの道でクリスティア王族のパレードもあるわ。 見てなかったら見てなかったで拗ねるだろうから、見ておいた方がいいわよ」


リゼットさんが苦笑します。

そ、それはどなたが拗ねるのか!

でもパレードは気になります。


「…確か夜12時からメンテナンスだったはずだ。終わるのは朝9時」

「長めですね……?」

「不具合修正と小さいアプデも兼ねてる」


……お知らせ見たときそこまで詳しく見てませんでした!

レンさんはじっくり見てたのですね…さすがです。

ちゃんと隅々まで見ねば……


「…建国祭では王城も庭までは開放されたり、普段立ち入りを禁じられている場所への出入りも許可されているわ。…地下にある闘技場は知っているかしら?」

「情報としては……」

「腕に自信があるなら行ってみてもいいと思うわ」


リゼットさんはレンさんを見ながらそう言いました。

レンさんも口元に笑みを浮かべて軽く頷きます。


レンさんは闘技場に行くのですね。

……応援とか出来ますかね?他のプレイヤーがどのように戦うのか気になります。


「その子も、賑やかさに驚かないように気を付けて」

『人、たくさン?』

「たくさんいるね!」

『ちょっト、ドキドキ。デも、見てみタい』


わたしもラクリマに色々な物を見せたいので、ラクリマを連れて行く事としましょう。



「……あの」

「何かしら?」

「植物の分布に詳しいですか」

「……種類によるわね」

「ツェアシュテーレンの花について」

「……なるほど、貴方は()の力を借りているのね。少し待ってて」


レンさんがリゼットさんに話しかけると、謎の単語を発しました。

つぇあ……?

リゼットさんは頷くと部屋の奥へ消えました。恐らく素材を保管してある部屋に行ったと思います。


「何かお探しですか?」

「…特殊ルートのジョブの進化に必要らしいが、見た事も聞いたこともない」

「そ、そうなんですね!」


レンさんレベル59と言ってましたし、確かにそろそろメインジョブのレベルがMaxになりそうです。

むしろなっているのかもしれませんね。


「お待たせしたわ……これがツェアシュテーレンの花よ」


リゼットさんが球体を持ってきました。

透明で、中には桔梗の花と似たような花が土と共に浮かんでいます。


「この花は素手で触れると、花が()()()性質をもっているわ。だから採取する時には土ごと包むしか無いのよ」

「………」

「これは、高山植物だから高い場所にしか咲いてないわ。…入るにはヴァルフォーレンとクリスティア王の許可が必要な上、頂上に行くには星の魔女が共にいないといけないもの」

「………えっ」

「生えているのは霊峰よ」


霊峰に生えている花とか最高級で入手難易度高いのでは!?

レンさんそのレベルでそんな難易度高いアイテム探してるんですか………


レンさんは眉間にシワを寄せました。


「……闘技場で行われる武闘祭で優勝すれば、クリスティア王から褒賞を貰えるわ」

「!」

「貴方一人でも、仲間とでも参加出来るから、それを使うのも手ね」


褒賞……なるほど、それで許可を貰えるかもですね。

レンさんが必要だと言うのであれば、いつも手助けして頂いているのでお手伝いしたい所です。


「…情報に感謝を」

「いいのよ。貴方が入手出来るよう願ってるわ」



人が増えてきたので、そろそろお暇しましょう。

何度か冒険者(NPC)がポーション買いに来ていますからね。


「ではリゼットさん、また!」

「ええ、またいらしてね」


リゼットさんにストール渡せましたし、挨拶して店の外に出ました。

ギルドへ向かいましょう。

その間、レンさんにさっきの素材の事聞きますかね。


ミツキのアイテムボックスの中身は食べ物か素材か何かヤバめの貰い物ですね!(目逸らし)


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ミツキはリアルでも若干ビックリ箱状態なのか………… もしかして異名持ちはソル様達と知り合いなのか?(レンさんの特殊ルート関連も知ってるみたいだし)
[一言] 王家の繋がり、星の魔女...お助けキャラがそばに居ますね
[一言] ミカゲとレンが嫌な予感って言うと本当に何かありそうで怖いですねw ミツキへの特殊依頼とかにも関係あるんですかね?霊峰に行くのって レベル上げ頑張れミツキ……! シルヴァンさんがくれた怪しい…
感想一覧
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