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『人形の館』

ご覧いただきありがとうございます!



おはようございます!

良い天気です。


制服に着替えて通知を開きます。



Your Story -ミツキ-



44ページ目



宇宙蝶のレベル上がりましたね。

彼女はきっと貴方の手助けをしてくれるでしょう。



フィールドボスは、特殊な技を持つ事が多いです。

発動させずに倒すか、発動させて倒すか…モンスターによって様々です。

気を引き締めましょう。

ミノタウロスの迷宮はボスを倒しても消えません。その攻略方法とは……?



着々と成長していますね。

これからも貴方の輝きを楽しみにしています。



お疲れ様でした。






もしやラクリマの糸での脱出は裏技的なやつでしたかね!?

普通は糸、持ってないんですかね……?


普通の攻略方法、わかりません!

まだ他に特殊な技とかあったんでしょうか…


っと、考えていたら時間が……

ひとまず学校から帰ってきたらユアストにログインしましょう!









帰宅しました!

花ちゃんとお昼休みにちゃんと話したので、ログインしたら申請飛ばすことにします。


肉野菜炒めをご飯に乗せて食べ、お風呂も済ませました。

よし、早めにログインです!


スフィア様と会うのに夜遅めだと良くないですからね……

早く向かいましょう!





ログインしました!

今日はお使いなので、ディアデムは喚ばなくても大丈夫でしょう。

コッコの唐揚げを二つ口に運び、満腹度を上げます。


口を動かしながら、ギルドのメニューを開いてメンバー欄を選択し、わたしのフレンド欄から花ちゃんと双葉くん……ジアちゃんとリーフくんを選んで申請を飛ばします。


後は加入を待つのみですね!

ベッドから立ち上がって身嗜みを整えます。


ラクリマもクリスタルの中でちょっとお留守番としましょう。

王都は人も多いですからね。それに館にモンスター連れて入っていいかもわかりませんしね。


「こんばんはお師匠様!」

「…元気だね」

「ではお使い、行ってまいります!」


ちょっと苦笑されながら送り出されました。

テンションを上げてエンジンかけてるのです。


外に出ると、遠くで戦闘音が聞こえます。

これはお師匠の星座達が戦ってる音ですね………


ふと空を見上げると、星が流れました。

…良いことありそうです!


懐中時計を握りしめて王都へと飛びました。




「辿り着いたのはいいけど……」


王都ミゼリア、噴水広場で立ち尽くします。

誘われるとは、どういう事でしょう……?


ふむ、待ってていいものか……


「……恐れ入りまス。ミツキ様でよろしいでしょうカ?」

「うひょう!?」


突然名前を呼ばれて勢い良く振り返ると、メイド服を着た女性が立っていました。

よく見ると、人形のような関節が……球体関節って言うんでしたっけ??


「はい、ミツキです」

「お待ちしておりましタ。主人の店へご案内しまス」

「よ、よろしくお願いします!」


そう言って道を進むメイドさんを追いかけます。

なるほどお迎え……!


どうしてわたしの事わかったのかとかは置いておきます。

考えてもわかりませんからね……!


そうして曲がり角を何回か曲がって方向感覚が掴めなくなった頃、急にダークな雰囲気の館が出現しました。


「……!……!?」

「紹介状をお見せ下さイ」


来た道を振り返ると、黒い靄が漂っています。

これは、特別な誘いが無いと来られない所ですね……!


スフィア様、凄い方です……

慌ててお師匠様から貰った紹介状を取り出すと、入り口に立っていた燕尾服の男性が扉を開けました。


「どうゾ、お入り下さイ」


おっかなびっくり館に入ります。


「わ、あ……!」


人形と、人形のパーツが、所狭しと部位毎に並べられています。

目を閉じた人形達が、椅子に座っています……


「…よく来たわね、わたくしの館へ」

「お、お邪魔します」

「さ、エトワールの宝石を頂戴な。…それと、少し人形を見て待っててくれるかしら」

「は、はい!」


奥の部屋からスフィア様が歩いてきました。

館の雰囲気と相まってすごいご令嬢です……


お師匠様から預かった箱をスフィア様へと渡します。

スフィア様はそれを持ってカウンター奥の部屋へ消えて行きました。


……言われた通り、人形でも見て待ちましょう。

ホームを建てたら、雇わせてもらうかもしれませんからね。



スフィア様のお店は、パーツが並ぶ一角と、恐らく人形の種類ごとに並んでいます。


近くに並んでいるのは、《給仕人形》と書かれています。

恐らくメイドや執事でしょう。衣装がそれです。

…子供から老齢の男女までいます。値段は書かれていませんね。


次は《戦闘人形》と書かれています。

これはうっすらと聞いた戦闘できる人形ですね。

こちらも子供から老齢の男女までいます。

《給仕人形》と異なるのは、筋骨隆々な男女もいる所でしょうか。


その中でも名札には剣、槍など得意な武器も書いてあります。

ふむふむなるほど……


というか近くで見ると本当に人形なのかというくらい人間そっくりです。

人間だけでなく、エルフや獣人もいます。

これらは全てスフィア様の作った人形なのでしょうか……


《料理人形》や《掃除人形》など細かい人形もいます。

用途によって雇うのであろう人形のバリエーション豊かですね……


今は皆さん目を閉じていますので、どんな方かはわかりませんけどね。


わたしはクランの管理をしてくれる人形と、戦闘人形を雇いたいなと思っています。

管理は……どの人形が良いのでしょう……?


うんうん唸って人形を眺めていると、奥の部屋からスフィア様が出てきました。


「……そんなに唸ってどうしたの」

「浮島に家を建てる予定でして、わたし達がこの世界から離れている間の管理が出来る人形とモンスターから島を守ってくれる人形が欲しいなと考えてまして……」

「ふぅん……」


わたしの言葉を聞いて、スフィア様は考え込みながら人形を見つめます。

そもそも人形の動力源とか、その辺りを詳しくお聞きしたい所です。


「スフィア様、人形についてお聞きしてもよろしいですか?」

「……いいわよ」

「この人形は全てスフィア様が作られたのでしょうか」

「そうよ、全てわたくしが作り上げたわ。ここにはわたくししか居ないもの」

「この数をお一人で……!すごいです!……ちなみにこの人形、動力源ってどうなっているんですか?」

「人形には、大気中のマナを取り込んでエネルギー源にするコアが埋め込まれているわ。マナが枯渇しない限り半永久的に動くわよ」


そんなアイテムがあるんですね……

それならば、わたし達がいない時も人形は動いてられますね。


「まだ家建てられてないので、建てた時にスフィア様の人形と縁を繋いでも良いですか…?」

「………」


スフィア様はこちらをジッと見つめます。

おっかなびっくり視線を合わせます。


「……いいわよ。買うじゃなくて縁を繋ぐって言い方、気に入ったわ」

「ありがとうございますっ!」

「その時はまたいらっしゃい。貴女は来られるようにしておくから」

「はい!」

「……早く建てなさいね。わたくしの人形達が貴女を待っているわ」


無表情で話していたスフィア様が、ほんの少し微笑みました。

な、なんでしょうこの胸の高鳴り……不整脈でしょうか!?


滅多に笑わない方が笑うと心臓が……!


早くホーム用の素材を集めましょう!

なんなら運営から貰ったチケットでホーム素材があるか見ましょう!


「じゃあこれ、エトワールに渡して頂戴」

「はい!」

「きちんと受け取ったというメモよ」


ミッションコンプリートには必要なものです!

必ずお師匠様に渡さないと!

アイテムボックスへとしまって、スフィア様に挨拶します。


「ではその時にまたお邪魔します!」

「ええ、また」


執事服の人形が扉を開けてくれたので会釈して通り抜けます。

そしてモヤモヤを通り抜けると、王都の通りに出ました。


振り返ると、普通の脇道です。

……来れるようにするとは言っていましたが、ちゃんと迷わず来れますかね……?


とりあえず戻ってチケットの交換先を決めましょう!

ホーム素材セットとか、無いですかね運営さん!!







戻ってきました!お師匠様の島の入り口側です。

星空と雲海を眺めながら、崖から離れた場所に座ります。


アイテムボックスからチケットを選んで、交換出来るラインナップを眺めます。

ゴールドチケットが1枚と、シルバーチケットが3枚あります。


ゴールドチケットは、何だか見たことのない素材がたくさんです。

恐らく入手困難なアイテムや素材が交換できますね。

あ、キャンプセットもあります。


武器防具、アクセサリー、素材10個セット……選り取りみどりですね!

スクロールしていると、見つけちゃいました。



ホーム素材セット



本当にありましたね……ちょっと詳細を確認します。



ホーム素材セット

とりあえずホームを建てたい人におすすめ。

増築は自費です。そこの所よろしくお願いします。


建築スタイルによって素材が変化します。


・ログハウス風

・ゲル風

・茅葺風

・煉瓦風

・石造り風

etc




こ、細かい……!

スクショしてクランチャットに貼り付けます。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ステラアーク』




ミツキ:スクショ

ミツキ:ホームを早く建てたくてチケットでの交換を視野に入れたらすごく細かいので相談です!

ミカゲ:おお

ミカゲ:いや細かいですな!

リュー:めっちゃ種類あんなぁ

ミカゲ:ゲル風はちょっと合わないですなー

リュー:石造りは合わんな

ミツキ:島に合うかなって思うのはログハウス風ですね

ソラ:あらあら、ミツキに任せるわ

サクヤ:うんうん任せるよ

レン:任せる



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


むむ、皆そこまでホームに拘りは無いようですね。

部屋のコーディネートは各々に任せるとして、見た目はサッと決めてしまいましょうか……



-ハイドレンジアとリーフがステラアークに加入しました-



あ、ジアちゃんとリーフくんが加入しましたね!

挨拶しておきましょう!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ステラアーク』


ハイドレンジア:初めまして

ハイドレンジア:ミツキの友人です。この度加入させていただきました。よろしくお願いします

リーフ:ハイドレンジアの弟です よろしくお願いします

ミツキ:ジアちゃん!リーフくん!ようこそ!

リュー:おー、よろしくな

リュー:あ、ミツキの兄だぜ

ソラ:母よ

サクヤ:父だね

ミカゲ:ボクはミカゲです!よろしくですわ!

レン:レン

ミカゲ:レン氏シンプル〜

ミツキ:よろしくね!

ハイドレンジア:想像以上にアットホームね

ハイドレンジア:よろしくお願いします。弓使いです

リーフ:斧使いです

ミカゲ:おお、弓と斧!頼りにしてますぞー!ボクは大鎌ですわ!

リュー:俺は槍だな

ソラ:私は今の所武器は何も使ってないわねぇ

サクヤ:僕は剣だね

ミツキ:あ、ホームはログハウス風にします!よろしいですかー!

ミツキ:ジアちゃんとリーフくんはホームの見た目に拘りある?

ハイドレンジア:無いわ。後で詳しく

リーフ:無いっす

ミカゲ:ログハウス風で構いませんぞー!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次々と会話が繰り広げられます。

皆ゲームしてたんですね……じゃあログハウス風にしましょうかね。


ログハウス風でゴールドチケットを交換します。



-ホーム素材セットは直接アイテムボックスへと付与されました-



こ、これでホームが建てられますね……!

今日は遅いですし、明日にでも!

そろそろアイテムボックス内の素材を整理したいと思っていました。


クランホームには、素材庫のような部屋も作れると攻略サイトで見ましたので、そこにポイしたい所です……


今の時刻は21時前です。

……建てても、良いのでは??

兄も明日には渡航しますし!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ステラアーク』


ミツキ:今から建てても良いですか!

ミツキ:兄もホーム見たいでしょう

ミカゲ:!!

リュー:ミツキ、俺の事考え……?

ミツキ:どんなホームか見たいので!

ソラ:そうね、リューは明日いないから建ててもいいわね

サクヤ:じゃあミツキ、ルクレシアまで迎え頼むよ

ミツキ:了解!ジアちゃんとリーフくんも迎えにいくからルクレシアまで来てくれる?

ハイドレンジア:わかったわ

リーフ:すぐ行きます

レン:向う

ミカゲ:ボクも向かいまーーす!

リュー:俺は自力で行けるから向かうわ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善は急げです!

ルクレシアへと向かいましょう!


ジアちゃんとリーフくんには魔法契約もありますからね…

ひとまず何があるかわかりませんが契約です!



わたしは急いでルクレシアへと向かいました。


ホーム、建てたくて………( ˘ω˘)

素材持ってると建てたくなる作者です。アイテムも作りたくなっちゃいます。


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] ログハウスになったかー 天空の城の話をしてたから城建てるんかと思ったけどそもそもそんなんできないってことかな?
[一言] わかる、有るなら使いたくなりますよね!
[良い点] 作品アップお疲れ様です。なろうで今一番楽しみにしているので更新頻度が高くて嬉しいです。でも体調を優先して無理はしないでくださいね。 ミツキの転げ落ちるようにイベントに巻き込まれる様が楽しく…
感想一覧
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