表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/369

日常 その9 ①

ご覧いただきありがとうございます!


おはようございます!

ぐっすり眠れました。


目覚ましを止めて、ユアストからの通知も開きます。






Your Story -ミツキ-




43ページ目




翠玉薬師の依頼に同行しました。

ココレ村は職人の村です。武具のメンテナンスや付与、細工物等がありますので、今度訪れると良いでしょう。



霊峰の麓に位置するヴァルフォーレン侯爵領は、腕の良い冒険者達が多く所属しています。

付近は手強いモンスターが多いので、気を付けて下さい。

再びの再会があるかもしれません。



ニックス一族と出会いました。

彼らは流浪の一族、定住していないので出会うのは困難ですが、今回は縁によりお会いすることが出来ましたね。

彼らの瞳は万物を見通します。嘘も見破られるそうです。



翠玉薬師によって、ニックス一族の古の秘薬が作られました。

そして一族の終わりを共に見届けました。

オクルスの民として活動するのは彼一人、これからも縁を大切に。


瑠璃の短剣は、貴方の運命を切り拓いてくれるでしょう。



宇宙の力をもつ獣が孵化しました。

これから貴方の旅を、共に歩むのでしょう。どうぞ世界を見せてあげて下さい。



ブティックでは王と王妃と再会しました。

まさかの遭遇率の高さです。強固な縁が結ばれているのでしょう。



お疲れ様でした。








わあ、中々濃い物語になりましたね。

確かに1日に起きた事を振り返ると、とても濃密です。


……王様に鍛えておけって言われましたし、レベル上げしないとです。

目標はレベル50になることでしょうか。

遠慮なく天体魔法を使うことにしましょう!


んんんやりたい事がたくさんあります。

ひとまずレベル上げのが優先順位高いですかね……?


……帰ってきたら考えましょう!

わたしは制服に着替えて、部屋を出ました。








「むぐ?」

「無事に弓を作ってもらえたわ」

「んぐ、良かった!」


お昼休み、花ちゃんがおにぎりを食べながらそう言いました。

良かったです!きっと性能が普通じゃない弓なんでしょうね……


「中々使いやすいから、今度見せるわ」

「おお、楽しみにしてるね」

「当分はレベル上げね。そろそろイベントも来るかもだし」

「そうだね……」


ちょっとフライングしてイベントっぽい事を聞きましたが、それは伝えるのは辞めておきましょう。

情報元が情報元なので恐らく間違いないですが……!


王様から聞いたとはさすがにちょっと言えないですね!


「……それでもし良ければなんだけど」

「うん?」

「クラン、入れてもらえないかしら?」

「いいよー」

「……いいの?メンバーに判断仰がなくて」

「一応確認する。……まあ身内クランみたいな感じだからね」

「もし良ければ弟…二葉もお願いしたいわ」

「二葉くん、友達とか居そうだけど…」

「二葉の友達のクランは結構本気と言うか、ノルマとかあるみたいなのよね。二葉そういうノリ苦手だから」

「ノルマとかあるんだ……うちは無いよ」


こういうゲームでのノルマって何なんでしょう?

モンスター1日何体倒す、とか素材集める、とかですか?


ノルマとかあると、ノルマに追われてやらなければならないって義務感だけでゲームをすることになってしまうかもしれません。


それは合間の時間でゲームをやる二葉くんには合わないかもしれませんね……部活も忙しいと言っていましたし。


「その癖クラン誘われるって言うから、元から別のクランに誘われてるって伝えても大丈夫かしら」

「大丈夫かな……?わたし達そんな活動してる訳じゃ無いけど」

「断れればいいわ。何かあれば手伝うから、よろしくね」

「確認したらメッセージと加入申請飛ばすね」



ユアストのクラン、フレンドをお誘い出来るってのがこの間わかりましたからね。

家族は花ちゃんの事知ってるので断らないと思うので、レンさんとミカゲさんにメッセージ入れましょう。


お師匠様に魔法契約の仕方を聞きますか……

わたし達、普通じゃない情報をそこそこ持ってますからね!


お弁当を食べ終わらせてSNSでユアストの投稿を眺めながら休憩し、予鈴が鳴ったので授業の準備をします。


先生が入ってくるのを眺めながら、わたしは夜の予定について考え始めました。








放課後、部活に行く花ちゃんを見送って帰宅しました。



「明後日には日本出るわ」

「ニュージーランドだっけ」

「おう。1ヶ月くらい滞在してくるわ。現地にダチいるし」

「気を付けてね」

「ユアストやれねえのが残念だなぁ」

「ふふ、レベル差広げちゃおうかな」

「1ヶ月後に戻ってくっからな……」


兄が焼いた餃子を食べながら会話を続けます。

明後日には出国のようです。

天体写真家の兄は定期的に渡航します。


写真集やカレンダーがそこそこ売れてるから金に余裕はある、とこの間言ってました。


「楽しみにしてるね」

「おう。連絡入れるわ」

「ユアストで何かあったら連絡するね。あ、花ちゃんと弟の二葉くんがクラン入りたいって言ってた」

「おー。花ちゃんなら大丈夫だろ」

「一応レンさんとミカゲさんに確認しようと思って」

「花ちゃんは武器何使ってるんだ?やっぱ弓道やってるし弓?」

「花ちゃんは弓、二葉くんは斧だね」

「おお、なんか扱う武器皆違っていいな」


わたしが杖、レンさんはガントレット、ミカゲさんは大鎌、兄は槍、母は素手、父は剣でしたか。

そこに花ちゃんの弓、二葉くんの斧……


本当ですね!皆違います!

お互いに助け合えそうで良かったです。


「うし、じゃあ俺もレベル上げに勤しむかな」

「わたしもお風呂入ったらレベル上げする」

「おう」


食器を片付けて、お風呂を済ませて部屋へ戻りました。

よし、ログインです!









ログインしました。

ディアデムを喚び出して、ウィンドバードの串焼き(タレ)を取り出して口に運びます。


んんん美味しい……焼けたタレの香ばしさが淡白な鶏肉を引き立てる……


今のうちにレンさんとミカゲさんにメッセージを送ります。

あと瓶も欲しいのです……

食べながらメッセージを操作します。


よし、食べ終わりました。

ラクリマも喚び出しましょう。クリスタルに魔力を込めます。


「おはようラクリマ。夜だけどね」

『おはよウ!』

「ラクリマは何か食べる?やっぱり葉とか、野菜?」

『森だト、葉を食べテた』


ラクリマの言葉にアイテムボックスを眺めます。

葉………葉………


……世界樹の葉ならありますね。

アイテムボックスに入れた時に、枝と分離しました。


そんなに数はありませんが、きっと高級な葉のはずなので美味しい事でしょう……!


「ラクリマ、どうぞ」

『ありガとウ!』


アイテムボックスから世界樹の葉を取り出して、ラクリマへ渡すと嬉々として葉を食べ始めました。


……お師匠様や、もしも王様に会えたら葉が欲しいと伝えましょう。

その分たくさん働きますので……!報酬を世界樹の葉にして頂けませんかね……!


それになんとなくラクリマに世界樹の葉を与えると、なんか良さそうな事が起きる気がします!!

なんとなくですが!


『ごチそうさマ!』

「……ラクリマ、ゆっくりレベル上げしたかったのだけどね、早急にレベル上げが必要そうな事情があってね。ひとまず上げられるだけラクリマのレベルを上げたいのだけれど……」

『……強イ敵と戦ウの?』

「恐らく…」

『……ウん、わかっタ!レベル、上げル!』


ラクリマは少し考えて、ふんすっと力強く頷きました。

ありがとうラクリマ……!

アイテムボックスからレベルを10ずつ上げる経験値石を3つ取り出します。


それをラクリマへ与えると、ラクリマの体が淡い光に包まれ、徐々にラクリマの身体が大きくなりました。


「ラクリマ…!?」


しかし途中でピタリと止まると元に戻り、光が収まると今までと同じ大きさのラクリマが出てきました。


『…危なイ、大きクなりソうだっタ』

「ラクリマ、身体大丈夫?」

『…うン、ラクリマ、強クなっタ!』


目を細めて嬉しそうにするラクリマ。

恐らくレベルは39になったはずですが、ラクリマを鑑定させてもらいましょう。


「ラクリマ、視てもいい?」

『いいヨ!』






宇宙蝶(コスモ・バタフライ)《ラクリマ》Lv.39

パッシブ 幼体

【休眠】【魔力糸】【硬化】【斬撃耐性(中)】

【衝撃耐性(中)】【風魔法】【闇魔法】【光魔法】

【重力操作】【自然回復】【身体転変】【気配遮断】

【心眼】【超速再生】【光合成】【蛹化】【羽化】






……なんか、色々増えてますね!?

その辺りにいるモンスターより強くないですか……?

【超速再生】とか、【身体転変】とか、気になります。


「……強くなったねラクリマ!じゃあモンスター倒しに行こう!」

『任せテ!』


戦いで確認するとしましょう!

部屋を出るとソファで本を読んでいたお師匠様が顔を上げました。


「レベル上げに行ってきます!」

『行っテきまス!』

「…ほう、面白い育ち方をしたね。行ってきな」

「後で魔法契約の仕方についてお聞きしたいです!」

「ふむ、わかった。用意しておこう」


お師匠様にはお見通しみたいです。

ニヤリと笑われました。

魔法契約の事も何かしら用意してくれるみたいです!



よし、ではレベル上げに行きましょう!

マルム周辺はあの恐い魔女さんがいるかもしれないので、夢見の森方向に向かいましょう。


ラクリマを抱いて、懐中時計を握りしめました。







「〈おおいぬ座(シリウス)〉〈ペルセウス座(ミルファク)〉」


誰もいない草原の真ん中で、シリウスとペルセウスさんを喚び出しました。


(お、出番か)

(今回の目標は)

「わたしとラクリマのレベル上げです!」

『でース!』

(お、お前がラクリマか。よろしくな)

『よろしク!』


召喚されたもの同士、会話出来ているみたいです。

ラクリマを草原へと降ろして、杖を握りしめます。


よし、では草原を進みます!

強そうなモンスターがいれば積極的に挑みたいですね。




ある程度草原を進むと、急に荒れ地が出現しました。

何だか怪しいです。何かしらの、近付いてくる気配も感じます。



「……何か来るね」

(…お、いい獲物だな)

「【魔力強化(星)】【魔力強化(月)】【身体強化(魔)】【ブースト】!」


ドシンと地面を揺らしながら近付いてくる二足歩行の、牛の頭をした大柄なモンスター。


わたしは杖を構えながら皆と自分に強化を施します。

シリウスは唸り、ペルセウスさんは剣を構えました。


『よシ、やル!』


ラクリマが意気込んだと思うと、その身体が光に包まれました。

光が収まると、わたしの腰辺りまでの大きさへと変貌していました。


以前戦ったラクリマよりは小さいですが、大きくなりましたね……!


それが【身体転変】でしょうか??


『まダ前くらイ大きくハならなイけど、これナら援護できル!』

「……うん、よろしくね!ラクリマ!シリウスさんとペルセウスさんは遊撃で!」

(おう)

(了解した)






ミノタウロス Lv.50

アクティブ

【斧術】【雄叫び】【狂化】

【捕食】【硬化】【風魔法】

【???】




-パレリア平原フィールドボス ミノタウロス と遭遇しました-




「オオオオオオオオッ」

「【宇宙線(コズミック・レイズ)】!」



雄叫びを上げたミノタウロスに、わたしは先制攻撃として天体魔法を発動しました。




レベル上げやアイテム作りを挟んでイベントに向かいますー!


これからもこの作品をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 一気読み中です! [気になる点] 花ちゃんの弟くん、二葉くんじゃなかったっけ?
[良い点] ラクリマが健気でかわいい。 虫だけど、デフォルメされてて可愛いんだろうなあ、手触りも絹っぽくサラサラしてそう。 [一言] 花ちゃんと弟君も無事合流できそうで何よりです。 弟君が誘われたノル…
[一言] ユアスト、国内サーバーだけだったのか……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ