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ラクリマとレベル上げと

ご覧いただきありがとうございます!


魔花の花園に到着しました。

やはり誰もいませんね。


ラクリマも慣れ親しんだような森の気配にそわそわしているので、地面へとおろしました。


『ラクリマ、こコ好き!』


そう言って転がるようにして花を眺めるラクリマを、きっとわたしはゆるゆるな顔して眺めている事でしょう。


思わずスクショしました。

可愛い……なんという愛らしさ……



アイテムボックスから経験値石を取り出して並べます。

確か買った時に1日に3個まで……と書いてありましましたね。

それでもレベル10上がる経験値石を渡したら30になりますけどね……


まあそこはラクリマと相談です。

ラクリマが身体の感覚と馴染むまでは時間をかけてゆっくりと戦ってもらうべきですからね。


レベル50の時のラクリマとは勝手が違いますし……


「ラクリマ、少しだけレベル上げよう?」


ラクリマの前にアイテムを並べて説明します。

1上げる、5上げる、10上げる……そう伝えると、ラクリマは5上げる経験値石を転がしました。


それをラクリマへと渡すと、一瞬光って消えました。




宇宙蝶(コスモ・バタフライ)《ラクリマ》Lv.6

パッシブ 幼体

【休眠】【魔力糸】【硬化】【斬撃耐性(中)】

【衝撃耐性(中)】【風魔法】【闇魔法】【光魔法】

【重力操作】【自然回復】【蛹化】【羽化】




よし、ちゃんとレベル上がりましたね!

ラクリマは転がったり、試しに糸を吐いたりして身体の感覚を確かめています。


「ラクリマ、大丈夫そう?」

『うン!』

「よし、じゃあ戦ってみようか」

『がんバる!』


わたしはラクリマを抱えて、魔花の花園を出ました。







森の中を進むと、角ウサギを見つけました。

ラクリマをおろすと、ラクリマは頷いて角ウサギへと近寄りました。


「!」

『ムッ!』


跳んで逃げようとする角ウサギを糸で捕らえ、勢い良く地面へと打ち付けます。

ドゴォッ!ってなりました……!

ラクリマのどこにそんなパワーが……!



-角ウサギを倒しました-

角ウサギの角を手に入れました。



その一撃で角ウサギを倒したようです。

ラクリマの糸、そんなに強靱性?ありましたっけ??


「ラクリマの糸は頑丈だね?」

『【重力操作】モ使っテる。持ち上げル時は軽ク、落とス時は重クなるように?』

「なるほど……」

『でモ魔力、少シ多く消費スる』



中々使いこなしていますねラクリマ。

落とす時に重力加えれば加速して威力も上がりそうです。

ラクリマのMPを見ると、2割程度減っています。

結構消費しますね…


とは言え、わたしも使えるようになりたいですねぇ……


っと、ウルフの気配です。

草むらの方から、わたしよりラクリマの様子を窺ってるようですね。

レベル差を感じているのでしょうか。


『!』

「ガッ!」

『わァ!』


ウルフの気配に気付いたようですが、横から勢い良く飛び出したウルフの突進を、ラクリマは避けられず直撃しました。


ゴロゴロと地面を転がりましたが、すぐに立て直しました。

衝撃耐性を持っているのでダメージはそこまで負ってないみたいです。


『イタタ…怒っタ!』


ラクリマから黒と白の球体がウルフへと飛びました。

それはウルフへ直撃し、ウルフのHPを消し飛ばしました。


ふむむ、光魔法と闇魔法、ですかね?

一体どんな魔法なのか……詳しく知りたい所です。


『ふむム…』

「使い方はどう?」

『まだよクわからナいけど…使いやスいかナ』

「そっか。使って慣れていこうね」

『うン!』





わたしとラクリマは森の中を進みました。

魔力草や魔力キノコを集めながら、ラクリマが戦う様子を見つめます。


攻撃を転がって避けたり、敵によって魔法を使い分けたり、魔力糸で転がしたり叩きつけたり……色々な動きをしては考え込むようにピタリと静止したりしています。


わたしはわたしでこちらを襲うウルフや角ウサギを杖を振るって倒します。

レベル差がありますので突進を受けてもダメージはありませんし、杖で殴りつけるだけで倒せます。



そうして様子を見ていると、ラクリマのMPが尽きかけているようです。

ラクリマのレベルは……9まで上がりましたね。


中々順調だと思います!

ラクリマも疲れでウトウトしているようなので、バトルは終わりにしましょう。


お師匠様に紹介する為に連れていきます。

ラクリマは今日生まれたばかりですしね!



今の隙間にレンさんとミカゲさんに、スカーレットさんから了承頂いたので時間を合わせてお店に向かいましょう!とメッセージを送ります。


よし、ではお師匠様の元へ!






到着しました!

扉近くで寝ていたシリウスさんが顔を上げてこちらを見ます。


「…お、おかえりミツキ。新入りか」

「はい、ただいまですシリウスさん」


ラクリマはわたしの腕から飛び降りて、シリウスさんの目の前で立ち止まります。


『ラクリマ!でス!』

「おう、俺はシリウスだよろしくな」

『よろシくお願いしまス!』


頭を下げたラクリマの頭が地面にぶつかりました。

やはりラクリマからみてもシリウスさんはちょっと違う感じですね?


元幻獣のラクリマからみても別格なんですかねぇ……


「バアさんと小僧が待ってるぜ」

「はい!行こうラクリマ」

『うン』


なんと、ヴァイスさんも!

ラクリマを抱き上げて扉を開けて部屋の中へ入ります。

ソファに座るお師匠様が、こちらを見てニヤリと笑いました。


気のせいかもわかりませんが、腕の中のラクリマがちょっとビクリとしたような気がしました。

対面に座るヴァイスさんもちらりとこちらに視線を向けます。

お師匠様は立ち上がってこちらへ近寄り、ラクリマを見て笑います。


「小さくなったねラクリマ」

『…こレから大きクなるもン』

「はは、そうだね」


そして軽く撫でると、またソファに戻りました。

わたしも後をついてヴァイスさんの隣、お師匠様の対面のソファに座ります。膝の上にラクリマをそっと置きます。


「………」

『………』


膝の上のラクリマとヴァイスさんが無言で見つめ合ってます。

挟まれるわたし、中々気まずいですが!?


『……君、大きクなったネ』

「君が小さくなったんだろう。……妹弟子を頼む、ラクリマ」

『うン、任せテ!』


ラクリマはパチリと瞬いて、元気よく頷きました。

それをみてヴァイスさんは目元を和らげました。



「ラクリマの種族はやはり変わってましたね」

「コスモスの力が混ざったんだ。夢見蝶(アイリス・バタフライ)ではなくなったんだろう」

「はい、宇宙蝶(コスモ・バタフライ)となりました」

「……初めて聞く種族だね」

「とても興味深い」


ですよね……

膝の上でウトウトするラクリマを見つめます。

今はまだ幼体ですが、成体のラクリマも楽しみです。


「……世界は広い。色々な所へ連れて行くといい」

「ラクリマは君の助けになるだろう」

「はい。色々な物を見せてあげようと思います」


ラクリマに森の記憶はたくさんありますが、空も海も、星空も……世界はこんなにも広くて美しい事をラクリマに知ってもらいたいのです。



「わっ」


ラクリマの身体が突如光に包まれて、クリスタルになりました。


「…完全に寝たね」

「寝たんですね……」

「契約召喚については聞いたのかい」

「スカーレットさんからさっき聞きました」

「意識が無くなればクリスタルになる。クリスタルの状態だとずっと寝ているような状態になるらしい」

「こちらから話しかけても聞こえないようだね」


クリスタルには幼体のラクリマのイラストが浮かんでいます。

寝ている状態であれば、ログアウトする時にクリスタルに戻せば寂しい思いはさせなくてすみそうですね。



ピコンッ



聞き慣れた軽快な音が響きました。

メッセージを開くと、ミカゲさんとレンさんから返信がきています。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『魔女と狂犬とボク』



ミツキ:了承頂きました!

ミツキ:後で一緒にお店に向かいましょう!

ミカゲ:ありがとうございます!了解ですわ!

ミカゲ:夜空いてます!

レン:助かる

ミカゲ:レン氏も夜空いてます?

レン:空いてる

ミカゲ:ミツキ氏が良ければ夜行きましょう!

ミツキ:わかりました!21時には閉まりますので、目安20時で良いですか?

ミツキ:よろしければルクレシアに集合お願いします!

レン:了解

ミカゲ:(*`・ω・)ゞ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



では夜にブティックへと向かいましょう。

お師匠様とヴァイスさんに挨拶して、早めにログアウトしました。


ご飯とお風呂を早めに済ませるとしましょう!



作者は脚がいっぱいある虫が苦手なのでそれだけはちょっと駄目ですね………


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 足の数はあればあるほどダメですねー。
[一言] 更新有り難う御座います。 足の数は、二本>四本>沢山。
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