-Your Only Story Online- 〘ミカゲ〙
ご覧頂きありがとうございます!
この話はミカゲメインとなります!
相棒の大鎌を振り回しながらこちらを襲うモンスターの群れを一撃で切り伏せる。
「ほれほれまだ行くぞ~」
「こンのクソ師匠ーーーーッ!」
「口が悪いのぉ……追加じゃな」
「あっあーーーー!」
高台からこちらを見下ろす、スキンヘッドで黒衣を纏う暗殺者としての師匠に罵声を浴びせながらボクは大鎌を振り回す。
「ッ!」
背後から迫る鋭い爪を弾き、赤いオーラを纏わせた刃で斬りつける。
しかし目測を誤り、体表に傷を付ける事しか出来なかった。
「あっ!?」
「ほーん?やり直しじゃな!」
「クッソーーーーー!」
「ほい休憩じゃよ」
音もなく飛び降り音もなく着地した老人を横目に、ボクは地面へと座り込む。
やっと、やっと49体連続で、一撃で倒したのにい!
改めまして、ボクはミカゲ。
暗殺者で錬金術師、ステラアーク所属です!
色々情報とか集めたり、アイテム作って売り捌いてますぞー。
今、何故ボクが石壁に囲まれた空間の中で、モンスター連続斬りをしていたのか……
そう、それはある日の出来事……
ほわほわほわ~ん(回想)
「ふむむむむ」
とある山奥で、ボクは自分のステータスを眺めながら唸っていました。
ミツキ氏みたいな魔攻特化型でも、レン氏みたいな攻撃・敏捷特化型でないボクは、どうしても手数やアーツ、自作のアイテムを使うスタイルのが自分に合っていると思う訳ですなー。
装備品は過去にイベントで入手したものを強化したり、ダンジョンで入手したりして来ましたが……
ミカゲ Lv.51
ヒューマン
メインジョブ:暗殺者Lv.22/サブジョブ:錬金術師 Lv.20
ステータス
攻撃 113 (+40)
防御 76 (+45)
魔攻 65 (+15)
魔防 73 (+15)
敏捷 108 (+50)
幸運 55 (+20)
ジョブスキル
【暗殺術】【薙ぎ払い】【スラッシュ】【身体強化(力)】【ブースト】【ハイブースト】【錬成】【修復】【合成】【精製】【短縮再現】【複製】【金属生成】
アクティブスキル
【瞬間移動】【簡易結界】【痛覚遮断】【狂化】
パッシブスキル
【鑑定】【大鎌術】【暗視】【看破】【魔力察知】【気配察知】【魔力察知】【隠密】【消音】【節約】【遠視】【夜目】【気配遮断】【MP自動回復】【HP自動回復】【俊足】【品質向上】【精密操作】【料理】【波動】【清潔】【斬撃】【受け身】【回避】【見切り】【MP消費軽減】【五感強化】
装備
[頭]錬金ゴーグル
[上半身]錬金術師セット 改
[下半身]錬金術師セット 改
[靴]漆黒のパラブーツ
[武器]暗殺者の大鎌 改
[アクセサリー]太陽のアンクレット
[アクセサリー]スペシャルメガネ
[アクセサリー]幸運のブレスレット
[アクセサリー]なし
「結構、満遍なく振りすぎましたかねぇ………」
何だか可もなく不可もなく……バランスが良いとも言えますが、悪く言うと秀でている所が無いんですよね……
二人のプレイスタイルを思い出します。
レン氏はもう見てわかる一匹狼タイプ。
手と足で戦うファイターですな。いやまあバーサーカーですな……狂戦士ですし。
そしてマイペース、自分のやりたい事をやる、可愛いモンスターも気にせず殴る、口が悪め。
他のプレイヤーとの関わりはほぼ無し。
装備品は恐らくほぼ、ボクと同じようにイベントとダンジョン………
……ボクはコミュ障じゃないですけどね!
必要なやり取りであればキチンと話せますからねえ。
情報も集めますし。一応掲示板も覗きますし。
んんっ話を戻します。
レン氏は圧倒的な攻撃力と敏捷を持っていますが、戦闘も慣れているように見えます。
この間戦いを見てて思いましたが、レン氏は動体視力も良いみたいですなー。
攻撃の見切り、避けられないと判断した時に身体を動かしてヤバそうな場所を避けて攻撃させる胆力もあります。
化物か???リアルで武闘家してんですか???
それにミツキ氏。
言わずもがな恐らく今の所オンリーワンなジョブに就いていますね。
高威力な【天体魔法】、星座を喚び出す事が出来る【星魔法】、補助や攻撃も出来る【神秘】…
ヤバいです。
説明出来ませんけれど。まあそれよりヤバいお師匠さんを見たので、いずれミツキ氏もあの域に辿りつけそうですけれどね……
ウィザードとして破格の性能です。
ちょっと近接に難ありかもですが、杖で殴ったりしてるみたいですし……
あと避けるの上手いですね。地面を転がるのにも抵抗ないです。
……地面に転がるのが慣れてるような気もしますが、そこも何だか普通じゃないですね。
ゲームに慣れてないからか、プレイヤーとの関わりは薄いようです。
NPCとの関わりが主みたいですね。
だからこそ、今のミツキ氏があるんでしょう。
そんな二人を見ていると、比べるのは良くないけどボクは普通だなって思う訳ですよ。
だからこそ置いてかれる訳にはいかないのですわ。
ボクのプレイスタイルは暗殺者。
宵闇に紛れて一撃で敵を葬る暗殺者です。
気配を殺して視界から消えて、急所を狙う暗殺者……
ボクよりレベルの低いモンスターは一撃で倒せます。
ですが、やはりレベルが高く急所を狙いにくいモンスターは一撃では倒せません。
暗殺者が初撃で倒せないのは、ボクとしては許せない所です。
格上であっても、初撃で倒す。
それが理想なんですけどね……
大鎌はどうしても大振りになりますし、薙ぐことや振り下ろすものがメインです。
本当は短剣とか、忍者みたいな苦無とかが向いてるんでしょうけど……
仕方ないですよね!
大鎌使いたいんですもん!
普通の鎌じゃちょっと違うんで!
はぁ……考えが纏まりませんな。
ちょっと座禅しましょ。
気配を薄めて、自然と一体化出来るように、深呼吸します。
五感を研ぎ澄ませて、僅かな息遣いも逃さぬように。
風の音、草花の揺れる音、小型のモンスターが移動する音、鳥の声……
全て吸収して、目の前にいるのに居ないような感覚を、目指す。
「ほっほ。こんな所に人がおるとはのぉ」
「ッ!?」
「ほっ。危ないのう」
急に聞こえた声に目を開けて、胸ポケットに入れていた目くらまし用の発光薬を投げつけました。
しかしそれは避けられるどころか、絶妙な力加減で親指と人差し指でキャッチされました。
只者じゃないですな…
気配が、一切しませんでした。
目の前の黒衣の仙人のように髭蓄えたスキンヘッドの老人は、目の前に居るのに、全く気配を感じません。
ボクが求める、理想!
「お主、こんな所で」
「弟子にしてください!」
「……ほ?」
マーカーはNPCでした!
ボクが求める境地に達しているこの人に、教えを請うのが最適なルートです!
「ふむ……」
頭を下げたボクをじっくり見る視線を感じます。
ボクはジッと、頭を下げたまま目を閉じます。
「……お主は暗殺者で錬金術師なのかの?」
「そうです」
「中々面白い組み合わせじゃの。武器は何を使っとるんじゃ?」
「……大鎌です」
「…ほっほ。大鎌とな!あんな使いづらい武器使う暗殺者がおるとは」
ほっほっほと笑う目の前の老人。
すげー怪しいですが、隙が無いんですよね!
「面白いのぉ!ワシが鍛えてやろうかの」
「!」
「ほれ顔を上げい」
バッと顔を上げて老人を見つめます。
-??の導きを受注しました-
進行度により、暗殺者の進化先に新しく?????が加わります。
「!」
「じゃあ早速戦い方を見せてもらおうかの」
目の前の老人が指を鳴らすと、一瞬で石壁で出来た広い空間に出ました。
ここは、なんだかダンジョンの作りと似てますね。
「外の奴等が言うように、ダンジョンじゃよ」
「!」
「ワシの事はひとまず師と仰ぐが良い。そら、武器を構えよ」
あーもうどうにでもなれ!
こちらがお願いした立場ですからね!
ボクは大鎌を握りしめました。
ほわほわほわ~ん(回想終了)
と言う事があり、ミツキ氏とポーションを作ったあと連日この場所でボクよりレベルがほんの少し上のモンスターと戦っています。
一撃で倒す練習、のようなモノなので経験値は入らない模様。解せぬ。
ひとまず50体連続一撃で倒せと言われましたが、これが中々難しいのですよ!
どうしても息があがりますし、集中力も途切れます。
「どうしても大鎌が良いんじゃろ?」
「ぜえ、はあ、そうです…」
「じゃあ大鎌で倒せるように鍛えるしかないのぉ」
「よ、よろしく、お願い、します…」
「反応は良いが集中力が途切れると間合いの取り方や攻撃方法が雑になる。ただ振り下ろして斬るだけじゃ面白くないじゃろ」
全くもってそうですが!
振り回すのと振り下ろすのが大鎌でしょう!
「ひとまず50体連続で即死させるんじゃよ~」
「わかり、ました」
「休憩は後30分じゃな」
後30分……
呼吸を整えて、身体を冷やさないようにしないと。
ストレッチをしながら休憩しますか……
唯一無二ってのは憧れますからね。
自分のスタイルを貫きつつ、ミツキ氏とレン氏を援護出来るように強くならないとですな。
ボク当分はこの得体の知れないNPCの老人…師匠の元でがんばりますよ。
立派な超一流な大鎌使いの暗殺者になるのです!
ぶっちゃけステータス計算したりスキル考えたりするのがとても大変ですが大切な仲間達なので頑張りました!!
変なおじじとミカゲは頑張っております。
これからもこの作品をよろしくお願いします!




