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ミカゲさんに相談 ②

評価、ご感想ありがとうございます!



そも【希望】とはなんでしょう?

自分のステータスに付与されたアクティブスキル【希望】をタッチします。



【希望】

望みを唱えよ。さすれば望みは叶えられる。

既に作り上げたアイテムであれば、再度作る確率が上がる。




ほう!既に作り上げたアイテムを作る確率が上がると!

やってみましょうか!


魔力草とサダルスウドの水を鍋に入れて、妖精の雫を混ぜます。


「【希望】【精製】!」




星のハイポーション

HPを50%回復する。ランダムなステータス1つを5分間向上させる



作れました!!!

一発で作れるなんて素晴らしいです!

他のも作れるようにやりましょう!


星のポーションセットを作って、お世話になった人へお渡ししたいです。

わたしのポーションが、親しい人達の助けになりますように。


じゃんじゃん作りますよ!素材はたくさんありますからね!

作ったことのないものも作らないとです!


「サダルスウド、じゃんじゃん行くよ!」


拳を握って頷いたサダルスウドと共に、次々と素材を鍋に放り込みました。







‐ミカゲ視点‐



ミツキ氏は手際よく素材を混ぜ合わせています。

にしても、この【可能性】というパッシブスキル、生産職が喉から手が出るほど欲しいパッシブスキルですな。

まあ戦闘職でも、効果あるみたいですが。


というか新しいアーツ作れるって何なんです??

僕の考えた最強のアーツってヤツです??


手元を動かしながら考えます。

いつも通りに爆発薬を作った訳ですが、これを【複製】すれば良いってミツキ氏は言ってましたな。


錬金術師も【複製】は使えますし、使いますか。


「【複製】」


10個作成した爆発薬は20個になり、一つ一つを鑑定してると、見た目は爆発薬と変わらないですが効果が爆上がりしている爆発薬が4個混ざってました


「……マジですかぁ」


これは試すしか無いですな。

ここはミツキ氏の島なので爆発させられませんので、後でフィールドで投げる事にしましょ。


「今作れるやつ、全部試すしかないですな!」



そして爆発力を高められるように微調整するのですよ!

目指せ最強で最高の爆発薬!


ボクは今サイコーな笑顔を浮かべてるかもです。

めっちゃやる気出てきましたわ!!!









‐ミツキ視点‐



‐サブジョブレベルが上がりました‐




足りない素材があるとオークションで即購入し、鍋に入れます。

新しいアイテムを作るの、楽しいです……!

しかもちょっと狙って作れるので、作ったポーションの4割は星のポーションです!


MPの回復速度も上がっているので、止め時がわからなくなりました!!アーツ使ったらすぐにMPも回復します。


薬師のレベルも順調に上がってます。

すごい勢いで作っていたら、作ってから30分くらいでレベルが8になり、その後1時間経過し9になりました!


素材たくさん使うものはわりかし経験値が高めなのかもです。


……星のポーションシリーズだけ【複製】できますかね?

星のポーションシリーズの隣に空瓶を並べます。


「【複製】!」



わたしは拳を空へ突き上げました。

こんな事が、許されていいんですか……!


たくさんできましたー!

素晴らしい出来です。

……そもそも作りましたが使ったことはありませんでしたね。


今度使ってみましょう。

ランダムなステータスが上昇するのも、どれくらい上昇するのか確かめないとです。



……にしても周りの星が明るいですね!

星の祝祭……良い響きです。



ひとまず作成できた星のポーションシリーズをテーブルに並べます。




星のポーション

HPを20%回復する。ランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のMPポーション

MPを20%回復する。ランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のハイポーション

HPを50%回復する。ランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のハイMPポーション

MPを50%回復する。ランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のオールポーション

パーティーメンバーのHPを20%回復する。パーティーメンバーのランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のオールMPポーション

パーティーメンバーのMPを20%回復する。パーティーメンバーのランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のオールハイポーション

パーティーメンバーのHPを50%回復する。パーティーメンバーのランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のオールハイMPポーション

パーティーメンバーのMPを50%回復する。パーティーメンバーのランダムなステータス1つを5分間向上させる。



星のキュアポーション

状態異常を回復する。

星の力で解呪、破邪の力が追加されている。





わあ!壮観です!カラフルで綺麗ですねぇ!

星明りに照らされるポーションが神秘的です。


ひとまずミカゲさんに1個ずつ渡しましょう。

ミカゲさんのおかげで作れましたからね!



「ミカゲさん?」

「……はい!なんです?」


ミカゲさんは、サングラスを外していつもの眼鏡を装着してこちらを振り向きました。


サングラス……


「特殊なサングラスなんですよう。混ぜ合わせた爆発草の爆発の割合が見えるように作ったトンデモ眼鏡ですし」

「そんな特殊なサングラスが!?」

「ふっふっふ。それで、何かありました?」

「あ、これどうぞ」


プラムを入れるのに余らせた箱に、星のポーションシリーズを入れて手渡します。


「わ!よろしいのです?」

「はい!ミカゲさんにいただいた瓶のおかげですし!」

「……ありがとうございます!」


ミカゲさんはふわっと笑って、箱を受け取りました。

そして箱を掲げて、目をキラキラさせました。


「ふおおおおすっげー!」

「へへ……」

「めっちゃ助かります!今ちょっと本腰入れて攻略してる遺跡があって、明日からちょいちょい篭もるんですよ!」

「おや、そうだったんですね」

「攻略できれば、ボクのメインジョブに新しい派生先が出そうなんですわ。頑張るので、ちょっと待っててくださいな」

「おおお、新しいミカゲさんですね!」


メインジョブに関連ある遺跡!なんでしょうかね?

今暗殺者のミカゲさんは、次にどんなジョブになるのでしょう。


とてもユニークそうですね!


「わたしも後2つの採集依頼受ければギルドランクがDに上がりますので!そうしたらぜひクランに入っていただきたく!」

「もっちろんですよ!ギルドにクランを作れる装置がありますから、そこで作るといいですぞ!ボク一緒に行けるかわからないので、その時はご招待よろしくですわ!」

「……ミカゲさんは物知りですね……わたしもちゃんと調べないと」

「ボクはやり方徹底的に調べてからゲームやるタイプの人間なんですわ。そして攻略は見ないタイプです」

「わたしはいきあたりばったりかもです……」

「ミツキ氏はそれでいい感じに進むかもですなぁ」



欲しい素材の場所は攻略で見てしまうかもしれません。

決められたルートがあるなら効率良く進めたいと思いますが、このゲームに決められたルートはありませんからね。


「クランホーム建てるのに必要そうな素材も少しずつ集めていますし、リルも爆発薬などをオークションで売り捌いているので順調ですわ」

「!木材とか石材とか必要そうですよね……モンスターの素材は今までの素材がほぼアイテムボックスにあるのですが」

「どんなホームを建てるかによりますなー。クランを組んだら専用のウィンドウを出せるっぽいので、そこから考えましょっか」

「はい!」

「じゃあボクも爆発薬と氷結薬、帯電薬と暴風薬と毒薬と麻痺薬を交換ですわ」


種類が多いですね!わたしも人のこと言えませんでしたが!

爆発薬と氷結薬はこの間いただきましたが、帯電薬と暴風薬……?

それに毒薬と麻痺薬とは!


「帯電薬でバチバチさせてから爆発薬投げたり、爆発薬と暴風薬を同時に投げるのもオススメですぞ!」

「ひえ……聞いただけでヤバそうです!」

「まだ威力はそんなにですが、試しに投げてみてくださいね!毒薬も麻痺薬はダメージというより状態異常にさせるアイテムですな」

「ありがとうございます!」


爆発薬セットを受け取って、アイテムボックスへしまいます。

驚きの威力でしたからね……

不意打ちや仕切り直しに良さそうです。


周りを漂ってた星が消えました。

あれ、もうそんなに時間経ちましたか。


とても有意義な時間でしたね!

採集依頼は明日……明日は道場へ伺う日なので、明後日にします!


「ミカゲさん、わたしはそろそろログアウトしますので、好きなだけこの場所は使ってくださいね」

「おや、そんな時間なんですな……ボクももうちょっとしたらログアウトします」

「また瓶の相談させてくださいね」

「合間をみて貯めておきますので、ご入用の時にメッセージ下さいな」

「はい!ありがとうございました。サダルスウドも、ありがとう」

「ありがとうございます〜!」


わたしの隣で林檎を食べていたサダルスウドが、にぱっと笑いました。

そしてミカゲさんに手を振って、わたしに向かってちょっと頭を下げました。


……………!


「ありがとうサダルスウド、またね」


サダルスウドの頭を優しく撫でて笑いかけると、少し頬を染めて頷きました。

そしてスーッと還りました。


わたしは思わず顔を覆って天を仰ぎます。


「……ミツキ氏、時間ですぞー」

「はい……失礼します……」

「わからなくも無いですけども」


ミカゲさんは苦笑して、実験器具へ目線を落としました。

お師匠様の島に戻りますかね……


「…では、ミカゲさん、また!」

「はーい!またよろしくです!」


ミカゲさんは両手を振って見送ってくれました。

手を振り返しながら、懐中時計を握ってお師匠様の島へ戻りました。





「お師匠様、戻りました」

「おかえり」

「お師匠様、こちら捧げものです」

「……ほう?受け取ろうか」


恭しく箱に入れたポーションセットを渡すと、ニヤリと笑ってノリノリで受け取ってくれました。

お師匠様ノリがいいですね!


「フルポーションはまだ作れませんが、星のポーションなのでちょっとだけ性能は良いはずです!」

「へぇ、素晴らしいじゃないか。ありがとう」

「明後日リゼットさんの所に持っていきます。明日はちょっと来られないです」

「そうかい、わかったよ」

「では、今日は失礼します!」

「おやすみ」

「おやすみなさいです」



部屋に戻って、ベッドに座ります。

そしてラクリマの卵を取り出して、残り5割のMPを注ぎます。

んあ、MPが残り2割になりました。


「【星光(ルミナ)】」


全回復!それもまたラクリマへと注ぎます。

星光の回復、便利です。

毎日使いましょうかね!


よし、MPが空っぽになりました。

充填率は51%になりました!

あとおよそ半分です。もう少しですね。


そっとアイテムボックスへ戻して、ベッドに横になります。

では、ログアウトです。







ヘッドセットを棚に置いて窓から空を見上げると、薄曇りでした。

では明日に備えて、寝ましょう。


おやすみなさい。









おはようございます!

目覚めスッキリです。


起き上がって、通知を開きます。



Your Story ‐ミツキ‐




40ページ目




初めてプレイヤー同士で直接取引をしました。

対面の方が安心ですね。



神秘を使ってアイテムを量産しました。

思い通りのアイテムは作れましたか?



ウィザードの貴女も、薬師の貴女も素敵です。

これからも貴女のペースで物語を紡いでください。


お疲れ様でした。




確かに対面のが安心ですね!

取引は対面でしましょう。


明日には、ギルドランクを上げましょう!

リゼットさんへ星のポーションセットを届けてから、ギルドですね!


さて、今日と明日を乗り越えましょう!

では、準備をして学校へ行ってきます!





アイテム作りも楽しいですよね( ˘ω˘)


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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