新しい杖での戦闘 ②
作者の日本語の解釈が怪しいようなので辞書買ってきます!
ちなみに作者自分で書いてて情報屋がかなりボロクソですが、ユアストの情報屋達は
ジョブ:派生、派生先で覚えるスキルやアーツのまとめ
モンスター:分布、ドロップアイテム、モンスターの詳細
各街で買えるアイテム情報
を主にまとめてゲームの中で売買しています。
ちなみにプロフェッサーのクランのメンバーは10人もいないです。
………情報屋ってなんなんだ…( ˘ω˘)
シリウスと共に人気のない草原を進みます。
この辺りはプレイヤーも、遠くには見えますが少なめですね。
「シリウス、ビッグスライムとはどんなモンスターか知ってる?」
(まぁ名前の通りでっかいスライムだな)
「そうだよね……」
ビッグスライムですもんね。
どれくらいの大きさなんでしょうね……
普通のスライムは見たことありますが、ビッグスライムは見たことないですね。
そんな事を考えながら草原を進むと小さな池を見つけました。
付近では、スライム達がたくさん跳ねています。
こうみるとスライム、とてもかわいらしいですね。
見ているのに気付いたスライム達は、慌てたように池に飛び込んでいきました。
スライムは両生類?なんですねぇ。
そっと池の中を覗き込むと、大きな核がありました。
そして水から何かが伸びてきました。
「え、」
(ミツキッ!)
シリウスが横から体当たりし、わたしは横に転がります。
水の中から透明な触手のようなものが伸び、こちらを狙います。
(ビッグスライムだ!)
「ッ」
透明な触手と共に水の矢も飛んできます。
池の水を利用しているようですね!
しかも本体は池の中にいるので、攻撃のしようがありません!
なるほど、皆が依頼受けない理由がわかりましたね!
とんでもなく手間です!
というかスライムが合体してビッグスライムになるんですか!?
ミカゲさんからもらった氷結薬を投げ込み、距離を取ります。
「ありがとう、シリウス」
(池の水を吸収してそれを触手にしてやがる。厄介だな)
「池の水を吸収……」
それはずるいですね!
水を干上がらせるか、離れたところからビッグスライムを攻撃するかですね……
(とりあえず的を増やすために他の奴らを喚んでおけ)
「わかった。……〈ペルセウス座〉、〈いて座〉、〈ふたご座〉」
触手を捌けそうな面子を喚び出しました。
ふたご座の二人は、会うの初めてですね。
もう一度池に向かって氷結薬を投げると、弾こうとしたのか触手が氷結薬へ伸びましたが、触れた瞬間に試験管が割れて触手ごと凍りつきました。
「「初めまして、此度の主」」
「ミツキです。よろしくお願いします!」
「僕はカストール」「僕はポルクス」
「「よろしく」」
おお、ユニゾンしてます。
双子だからか、そっくりです。
神話上、厳密には双子ではありませんが、双子の象徴ですからね。
カストールさんは剣を、ポルクスさんはグローブのようなものを装備してます。指なしのグローブです。
二人を呼ぶときには、ジェミニさんと呼びましょうかね。
「なるほど、水場を占領したビッグスライムですか」
「スライムへの攻撃が、中々しづらいです」
「ふむ……ミツキ、貴女はどう戦おうと思いますか?」
サジタリウスさんは優しくわたしに問いかけます。
スライムを引っぱり出すのは、難しそうです。
全体像もわかりませんし、引っ張れるかもわかりません。
池から伸びる水の触手を、ペルセウスさんとカストールさんは剣で切り落とし、ポルクスさんは殴りつけます。
切り落とした水は地面に吸い込まれます。
殴られて弾けた水も同様です。
【神秘】は明日使いたいので、今日は使いません。
「………炎魔法で水を蒸発させつつ、触手への攻撃を続けます。水を減らして、ビッグスライムの身体が見えるようにしたいです」
池もそんなに大きなものではありません。
かなりの労力が必要そうですが、攻撃を続ければ水を減らせるかもしれません。
「では、その案でいきましょう」
「はい!」
わたしは杖を握る手に力を込めて、池へ近付きます。
「【身体強化(魔)】、【魔力強化(星)】、【ブースト】!そいっ!ファイアーボム!」
そして伸びてきた触手へ爆発薬を投げつけ、触手の根本へファイアーボムを撃ち込みます。
サジタリウスさんは離れた場所から、弓を使って炎の矢を放ちます。
ひえ、熱くないんですかね!?
手元をちら見すると、魔力で作り出しているみたいです。
「ハッ」
「フッ」
カストールさんは流れるように触手を切り落とします。
ポルクスさんは踊るように腕を振り抜き、蹴りも放ちます。
とても軽やかに動きますね。
わたしも【二重詠唱】を試したい所です。
向かってくる2本の触手を視認します。
「【二重詠唱】、ファイアーボム!」
1回の詠唱でファイアーボム2回分のMPを使いました。
1回で2回分の詠唱!とても便利です!
2本の触手へ命中しました。
これは良いですね!
そんな事を繰り返し戦うこと30分程。
ビッグスライムのフォルムが見えるようになってきました。
ビッグスライムは池の水を水鉄砲のようにこちらへ飛ばしてきますが、勢いはそこまで速くないので全然避けられます。
何度かシリウスやジェミニさん達が挑発しながら戦ったので、池の水の消費量は多いです。
「ふむ、見えてきましたね」
「はい」
見えてきたので、ようやく【鑑定】できそうです。
ビッグスライム Lv.28
アクティブ
【吸収】【水魔法】【変体】
【鞭術】【分散】【再生】
【分解】【酸液】
んんん厄介そうなスキルを持ってますね。
ビッグスライムにダメージを与えても、HPがジワジワ回復しているのはその【再生】の効果でしょう。
水も溜め込んでますしね。
「サンドアロー!サンドアロー!」
濡れた身体に砂が着くのは嫌ですからね!
ちょっと嫌がらせも兼ねて砂の矢で攻撃します。
あわよくば熟練度上がってほしいのです。
ペルセウスさんが有翼のサンダルで飛び上がって空中からビッグスライムを攻撃しますが、斬撃はあまり意味ないようです。
聞こえませんが、舌打ちしました。表情でわかります。
やはり魔法で攻めるしか無さそうですね。
どうにかHPを減らしましょう。
「【流星】!」
ハイMPポーションで回復して流星を放ちます。
わたしのレベルも上がりましたからね、ディアデム分のバーを使わなくても流星を撃てました!
流星は真っ直ぐビッグスライムへ流れ、爆発しました。
その余波で池の水が大きく溢れました。
なるほど、初めから流星を放てば割と時短できましたね。
威力も目に見えて上がってます!爆発の規模もHPの減りも違いますからね!
池の近くにいたシリウスが水をかぶり、こちらをジト目で見つめます。
ごめんなさいシリウス!!
でももう一回撃ちます!
「もう一回!【流星】!」
今度はシリウスは池から離れたので水をかぶらずにすみました。
HPが4割まで減ったビッグスライムが、ヨロヨロと池から這い出て来ました。
大分弱ってますね!
申し訳ないですがここで仕留めさせていただきます!
ペルセウスさん達は容赦なくビッグスライムの体積を削り取っていきます。
斬り抉り、殴り飛ばし、容赦なしです。
「ファイアーボム!ファイアーボム!ウィンドボム!」
わたしも魔法を放ちます。
するとビッグスライムは一瞬小さくなると水では無いものをこちらへ飛ばしました。黄色い液体です!
っ嫌な予感です!
避けると、地面が音を立てて溶けました。
【酸液】!
これは当たるとグロテスクになってしまいます!
ゲームだからどうなるかはわかりませんが!
地面は溶けました!
当たらないようにしましょう。
武器で触れるのも危なそうですよね。
「サンドアロー!サンドアロー!わっと!サンドアロー!」
酸液を避けながら砂の矢を放ちます。
ビッグスライムの表面に砂がついて煩わしそうです。
わたしも砂まみれは嫌ですね……
でも目くらましに良さそうです!目がどこかはわかりませんけどね。
「サンドアロー!サンドアロー!」
そして幾度目かの【土魔法】を放ったとき、待望のアナウンスが響きました。
‐土魔法の熟練度が一定に達しました‐
サンドボムを習得しました。
!
わたしは思わず笑みを浮かべてしまいます。
MPポーションを煽って、息を吸い込みます。
「サンドボム!」
ビッグスライムの元で、砂が大きく弾けました。
ビッグスライムの水分を吸収して泥状になり、ビッグスライムに張り付いています。
ビッグスライムはプルプル揺れて、泥を落とそうとしています。
……もしや、【土魔法】、苦手ですか?
「………サンドボム!サンドボム!」
構わず放ちましょう。
ちょっと砂まみれになってもらって。
背後から5本の砂の矢がビッグスライムに突き刺さります。
かっ………こいいですね……ちょっと驚きましたが。
同時に5本も打てるんですか、サジタリウスさんは!
「カストール!」
「ポルクス!」
お互いにお互いの背後に迫る触手を攻撃するジェミニさんたち。
息が合ってます。
ペルセウスさんはなにやら見覚えのない兜を装着しいつの間にか徒手空拳で戦ってました。
そ、それはもしやハデスの隠れ兜……!
姿がみえなくなるという、伝説の兜!
ペルセウスさんは武具、どれくらいの種類お持ちなんでしょう。
神話を鑑みるとまだハルペーとかありますよね。
……ペルセウスさんはオールマイティな戦士ですね……
「し、シリウス!」
シリウスは離れたところで伏せしてました。
なんでええ!
(相性悪いから俺いなくてもいいだろ。噛み付けねえし)
「ならわたしの護衛でもしてて!」
(あいよ)
シリウスは立ち上がってこちらへ駆け寄ります。
まあ確かに物理的な攻撃手段が多いシリウスは、スライムとの戦いは相性あまり良くないのでしょう。
斬撃は効きますし殴るのは効いてなさそうですが体積は減らせます。
シリウスよりも何倍も大きいですしね、ビッグスライム。
突進で飲み込まれてしまったら怖いです。
「「ミツキ!」」
「はいっ!」
ジェミニさん達に呼ばれてビッグスライムへ目を向けると、体積がかなり減ってHPも残り2割になっています。
これなら【流星】で削れそうです。
念の為強化を継ぎ足して、終わらせるとしましょう。
「【身体強化(魔)】、【ブースト】!【流星】!」
ハイMPポーションで回復して、呪文を唱えます。
空中の魔法陣から流れる流星は、壮観です。
空から流れる一筋の光。
それは夕焼けに染まるこの場所で、とても美しく現れました。
爆発音と爆風に思わず目を瞑りましたが、目を開ければビッグスライムの姿はありませんでした。
‐ビッグスライムを倒しました‐
種族レベルが上がりました。
任意の場所へステータスを割り振って下さい。
SPを2獲得しました。
メインジョブレベルが上がりました。
アストラルハイウィザードがLv10になりましたので、ジョブスキル【魔力強化(太陽)】【魔力強化(月)】を習得しました。
ビッグスライムの魔核、酸液、魔石(中)を手に入れました。
「お、終わった……」
何やら気になるアナウンスもありましたが、ひとまず呼吸を整えます。
そしてそろりと池を覗きます。
……普通の池です。
「皆さん、ありがとうございました」
「お疲れ様でした、ミツキ」
「「ミツキ、また喚んで」」
カストールさんとポルクスさんは、笑顔でひらりと手を振るとスーッと消えました。
お礼は今度、パーティーでもしましょう。
ペルセウスさんもポンと頭を撫でると、
(お疲れ)
そう言って消えました。
この場に残ったのは、シリウスとサジタリウスさんだけです。
「では、我らも戻りましょう」
(おう)
「皆さん何かあるんです?」
「ええ、まあ」
(戦いには喚んでいいからな。手が必要なら喚べよ)
サジタリウスさんは曖昧に微笑み、シリウスは尻尾をひと振りして消えました。
星座も色々あるんですね………
わたしもルクレシアに戻って、新しいジョブスキルを確認しましょう。
こんなにも戦闘書くの大変なのにこれから大きな戦いが待ってるのは(作者にとっても)最大の試練ですわ( ˘ω˘)
これからもこの作品をよろしくお願いします!




