予期せぬ戦闘
お待たせしました!!!
予約投稿し忘れてました(´・ω・ `)
キリがいいところまで書きたかったので少しだけ長めです。
え、翠玉薬師、とは……???
作られるポーションに補正がついてる時点ですごい人なのはわかっていましたが、なにやら異名?をお持ちのようです!
今度図書館で調べてみましょう………
ならば、わたしはそんなすごい薬師さんにお弟子として認めてもらいましたので早めに依頼のポーションを作らねば弟子を名乗れませんね。
よし、魔力草を根こそぎ森から集めてきましょう。
時刻は15時頃です。暗くなるまでにどうにか走りましょう。
わたしは森へ向かって走り出しました。
場所は変わって街の外です。
アイテム拾う必要がないのでスライムへ魔法爆撃しながら走っています。
何回打てば熟練度上がるのでしょうか……
飛び出してきたウルフを避けて杖で殴ったあとに、至近距離でファイアーボールをぶつけます。この動作にも慣れてきましたね。ゲーム補正、ということにしておきましょう!わたしは脳筋じゃありませんよ!
-ウルフを倒しました-
種族レベルがあがりました。
任意の場所へステータスを振ってください。
SPを2獲得しました。
メインジョブレベルが上がりました。
レベル上がりました!
ミツキ Lv.4
ヒューマン
メインジョブ:見習いウィザード Lv.4/サブ:見習い薬師 Lv.2
ステータス
攻撃 12 +1
防御 11
魔攻 17 +2
魔防 12
敏捷 11 +1
幸運 12 +1
何かいいスキルはありますかねぇ………【夜目】や【暗視】は取りましたし、なにか回復系があると助かるのですが。
お、【MP自動回復】なんてものもあります!!
HPやMPは時間が経てば回復しますが、そのペースは1分1回復くらいです。ゆっくり目ですね。
ウィザードですし、MPには気を付けなければなりません。取っときましょう!
ユアストはスキル選択が自由ですねえ。
自分のプレイスタイルに合わせてスキルを取得できます。
攻撃特化や生産特化などの人たちもいるのだとか。
わたしはウィザードと薬師の両立を頑張ります!
森にたどり着きました。
状態のいい魔力草を採取していきます。
マップをみると、気付けば森の真ん中くらいまで進んでいました。周りを見渡すも木しか見えません。
思ったよりこの森は広いみたいです。
「ん?なんだろうこれ」
木の根元にみたことのないキノコが生えてました。
試しに1つ採取してみると
魔力キノコ
魔力を持ったキノコ。MPポーションの材料になる。
少し萎びてる。
え、MPポーションの材料!!!!
これは必要ですよ!!!
みつけたら魔力草と一緒に最優先で採取ですね!!!
魔力草と魔力キノコを探しながら森の中を進んでいると、拓けた場所に出ました。
「森の中にこんな拓けた場所があるなんて……」
まるでここだけ木が刈り取られたような雰囲気です。
それにわたしからみた反対側に、綺麗な花畑もあります。
遠目でも、色とりどりで綺麗なのがわかります。
わたしはなんの気にもせず、拓けた場所に足を踏み入れてしまいました。
-魔花の花園に入りました-
フィールドボス フラワープラントが出現します。
「へっ!?」
うそこの場所ってまさか!
綺麗だなと思っていた花畑から、巨大な1輪の薔薇が出現しました。そこから蔓が手足のように伸びています。
フラワープラント Lv.8
【草鞭】【炎脆弱】【幻惑】
「Lv.8……!」
今のわたしよりも4レベルも高いです!
炎に弱いのはありがたいですが………!
フラワープラントは器用に蔓を利用して移動します。
これは逃げられなさそう、ですね。なんか薄く膜みたいなのがフィールドを囲っています。
ポーションに余裕はあります。
ひとまずやれるだけやってみましょう……!!
「ファイアーボール!」
威嚇で放ったファイアーボールは避けられてしまいました。意外と敏捷が高そうです。
そして蔓が鞭のように伸びてきます。
慌てて避けると、その蔓は軽く地面を抉りました。
「うわこっっっわ!!!」
あんなの当たったら痛いじゃないですか!!!
「キャキャキャキャッ!」
しかも鳴く!!!!イライラする声ですね!!
「ファイアーボール!」「ファイアーボール!」
伸びてくる蔓に向かってファイアーボールを放ちつつ、杖でもう一方から伸びてくる蔓を弾きます。
「絶対初心者装備で来るところじゃないでしょここぉ!!!!」
ファイアーボールは少しずつですがフラワープラントのHPを削っています。
蔓が鞭のように襲いかかり、花びらがナイフのように飛んできます。
それを避けながらファイアーボールを繰り出します。
「うぎゃっ!?!」
ただひたすらにファイアーボールを放っていたわたしは、足元にまるで罠のように設置された蔓に気付かず足を引っ掛けて転んでしまいました。
その隙を見逃さず、鞭のような蔓がしなりわたしの身体を打ち付けふっ飛ばしました。
「いっ!たぁ……っ!」
わたしはすぐ身体を起こして、すぐに前転します。
わたしの頭上を花びらが通り過ぎました。
HPが半分まで減ってしまったので、フラワープラントを見つめながらポーションで回復します。
「中々に厄介ですね……」
飛んできた花びらをファイアーボールで燃やしながら、奴の動きを分析します。
攻撃手段は蔓と花びらです。
【幻惑】が気になるところですが、これはよくわからないのでほっときます。
とりあえず積極的に炎魔法を当てに行くしか、ないですね。
ひたすらに炎魔法でフラワープラントを攻撃し続けること30分程。フラワープラントのHPを5割くらいまで減らすことができましたが、気付けばあたりが少し暗くなってきています。
(大変だ、日が暮れてしまう)
門も閉まりますし、夕飯の時間もあります!
急いで自分の外部端末にむけて定型コメントのメッセージを送ります。
《ミツキ、緊急クエスト中!》
事前に指定しておいたトークルームに、ユアストからメッセージが送れるシステムがあります。
それに家族ルームを作っておいたので、ひとまずお父さんに外部から電源を落とされることは無いでしょう。
急いで倒さないと!!!!
ファイアーボールで蔓を燃やし、花びらをウィンドボールで散らしつつフラワープラントに近付きます。
「ファイアーボール!」「ファイアーボール!」「ファイアーボール!」
全て命中したと思われましたが、わたしの魔法はフラワープラントをすり抜けました。
「なっ!?…うぐっ」
わたしが見ていたフラワープラントは煙のように消え、右側から伸びてきた蔓に右手をとられ、わたしは地面に叩きつけられました。
「ッファイアーボール!」
腕に伸びる蔓をファイアーボールで燃やし、距離を取ります。
もしかしてこれが【幻惑】によるものでしょうか。
わたしが見ていたものは【幻惑】によって惑わされた幻のフラワープラント、ということでしょうか。
なんて無理ゲー!
ひとまずポーションで回復して、注意深くフラワープラントを見ることにします。
ファイアーボールを放つと、すり抜けたりすり抜けなかったりします。
何か、何か違うところがあるはずです。
蔓を弾く、弾こうとしたらすり抜ける。
何か違和感があるのです。
あたりはすっかり真っ暗になりました。
【夜目】のおかげでまるで昼間のように視えます。
月明かりがフィールドに差し込みます。
「!」
月明かりがフィールドに差し込まれたおかげで違和感に気付けました。
今まで蔓と薔薇の花しか見てなかったので気づけませんでしたが、攻撃がすり抜ける方には、影がありません!
「まぁ!わかったからどうする!って話ですけどねぇ!」
「キャキャキャキャキャキャ!!!」
攻撃がすり抜けるフラワープラントの方を攻撃しないと実体?のフラワープラントも姿を現しませんし!!!面倒くさいですねえ!!!!
せめて炎魔法の火力がもう少し上がれば……!!!
もう何度目かわからないファイアーボールをフラワープラントに当てた瞬間、
-炎魔法の熟練度が一定に達しました-
ファイアーアローを習得しました。
なんという天啓!!!!!!
MPポーションでMPを回復し、習得したばかりの魔法を放ちます。
「ファイアーアロー!」
現れた炎の矢はフラワープラントに当たると爆発し、当たった場所から燃え広がりました。
これはいい火力です!!!さすがにちょっとMPの減りも大きいですが、積極的に使いましょう!!
「ファイアーアロー!」「ファイアーアロー!」
最後のマナポーションでMPを回復します。
ヒットアンドアウェイを心がけ、逃げに徹していたので、フラワープラントのHPは残り1割程度です。
もうかれこれ1時間以上戦っています。
そろそろ気力が限界です。
ファイアーボールで攻撃を燃やし、燃やしそこねた蔓を杖で振り払い、狙いを定めたファイアーアローを薔薇の部分へ飛ばします。
薔薇に刺さった炎の矢は容赦なく花弁を燃やし、HPを削り取ります。
「ギャッ」
「ファイアーアロー!」
その断末魔すらも燃やすように、追加でもう1回ファイアーアローを放ちます。
その炎はフラワープラントの全身を焼き尽くしました。
-フラワープラントを倒しました-
種族レベルが3上がりました。
任意の場所へステータスを振って下さい。
SPを6入手しました。
メインジョブレベルが3上がりました。
魔花の花弁、蔓、魔石を手に入れました。
ソロ討伐ボーナスとして魔花装備を手に入れました。
魔花の花園がセーフティエリアになりました。
か、勝った!!!勝ちましたぁ!!!!!
わたしはその場へと座り込みました。
つっかれました!!!!
主人公は頑張りましたよ!
あたたかく主人公の成長を見守って頂けると嬉しいです。
続きは3/15投稿を予定しています。よろしくお願いします!




