いざ王都へ! ③
ご覧いただきありがとうございます!
少しずつアストラルウィザードのヤバい所を出していきますね( ˘ω˘)
「〈ぎょしゃ座〉」
魔法陣からヤギを片手に抱いた、髭を生やしたおじいさんが出てきました。
「カペラさん、よろしくお願いします!」
頭を下げると、肩を軽く叩かれました。
顔を上げると、カペラさんは目を細めました。
髭のおかげで、笑顔がわかりづらいですが、その分目元で表情がわかりやすいように感じますね。
なんというか、好々爺です!
「カペラさん、馬車をお願いします!」
カペラさんは親指立ててこくりと頷くと、御者台へと座りました。
ヤギも、ちょこんと膝に頭を乗せています。
カペラさんが手綱を握ると、馬車が薄く光りました。
ふむ、これで無敵モードでしょうか?
「ええ、これでオークは馬車に近寄ることはないでしょう」
「ありがとうございます、サジタリウスさん。では、戦闘に戻りましょう」
「はい。援護しますよ」
サジタリウスさんが、弓に矢を番えました。
わたしも、周りこんで魔法を放ちます。
(ほう、カペラか!)
「シリウスは、カペラさんと仲良いんです?」
(星座の位置が近い仲間だからな!そりゃ安心だ)
オークの脚に噛み付き、転倒させていたシリウスがこちらへ戻ってきました。
「【魔力強化(星)】!ファイアーボム!ファイアーボム!」
シリウス達を強化して、棍棒を振り回すオークから距離を取って魔法を放ち続けます。
その時、オークから炎の矢が飛んできました。
「ウォーターアロー!ウォーターアロー!」
それらを相殺するように、視界に入れた炎の矢に向けてウォーターアローを放ちます。
炎の矢に向かって飛べ!と念じると飛びます!
そうして炎の矢を相殺します。
アルタイルやレグルスも、オークを撹乱したり竜巻起こしたりして着々とダメージを与えています。
「グオオオオッ」
「ッ!」
オーク1体が、わたしをロックオンしているようです。
わたしに向かって走ってきました。
うええええっこっち来ないでください!
わたしも距離を取ろうと走りますが、コンパスの差ですね!追いつかれそうです。
魔法使いに近寄るのは、立派な選択ですけどね!近寄られると、思っていたより大きいです!
「このっウォーターボム!ウォーターボム!うわぁっ」
至近距離でウォーターボムを食らわせますが、オークは気にせず棍棒を振り下ろしてきました。
それをどうにか横に飛んで避けます。
レベル差があるのに中々倒れません!HPが多そうです!
ちゃんと魔法でHPは削れてますけど!
目の前のオークはまた棍棒を振り上げます。
わたしも、魔法を放つべく口を開こうとした時、オークの振り上げた腕を太めの矢が貫きました。
「ガッ!?」
「ファイアーボム!ファイアーボム!」
「グッ……」
よし!オーク1体倒しました!
矢の方向を向くと、離れたところにいたサジタリウスさんがこちらをみて笑うとシリウスを追いかけるオークへ矢を放ちました。
あと6体!倒しましょう!
とは言いましたが!
人型のモンスターに、アルタイルはちょっと戦いづらそうです。
空中から何度もオークを攻撃してくれましたが、その分何度も狙われていました。何度も空中で方向を変えていたので、羽に負担がかかっていました。
「ありがとうアルタイル!ゆっくり休んで!」
アルタイルは小さく鳴いて、目を閉じて消えました。
ありがとうございます、アルタイル!あとで果物パーティーしましょうね!
「ペルセウス座」
ペルセウスさんを喚び出します。
ペルセウスさんは、周りを見渡すと近くにいたオークに斬りかかりました。
よろしくお願いします!!
わたしは、ハイMPポーションでMPを回復します。
「【流星群】!」
空中の魔法陣から、流星群が流れオークを襲います。
よし、いい威力です!
馬車をちらりとみます。
馬車の窓から、少年がこちらを覗いています。
カペラも、拳を握って頷きます。
ふふ、ちょっと元気出ました。
負けられないですね!
「【身体強化(魔)】、【ブースト】!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」
強化を継ぎ足して、風の矢を放ちます。
風の矢は、木々をすり抜けてオークを襲います。
「ウィンドアロー!ウィンドアロー!」
-風魔法の熟練度が一定に達しました-
ウィンドボムを習得しました。
っよし!熟練度が上がりました!
「ウィンドボム!」
試しにオークに向けて放つと、オークの元で風が爆発しました。
おお、中々の威力です。
ボム系の魔法は、モンスターのところで爆発するので周りへの配慮を考えなくてすみます。
まぁ森の中で炎魔法使うのは良くないかもですが!燃えてしまったら消火しないとです!
「ほいっと!」
ミカゲさんから頂いた爆発薬をオークに投げつけます。
直後、大爆発が起きました。
「……わ、わああああ!?」
思っていた以上の威力です!
木が、木が燃えてしまいました!
急いで氷結薬も投げつけます。
オークにぶつかった瞬間に、木々も凍り付きました。
「……わあ」
……森では、使わないようにします。
広い場所で使うものです、これ。
しかし今の大爆発で元々HPが減っていたオークは、3体倒しました。
ミカゲさんの爆発薬……やばいです。
このまま、後3体も倒さないと!
思ったより時間食ってますからね!
MPを回復しながら、オークへ魔法を放ちます。
シリウスは噛み付き転ばせ焦がし、レグルスは大鎌でオークの腕を切り飛ばしています。
あっ最近全然【神秘】使っていません。
使いましょう!能力を確かめないと!
サジタリウスさんが、こちらに近付く1体のオークの片目を射抜きました。
なんて命中率!素晴らしいです!
【神秘】……どれを使ったものか……
ソル様を喚ぶにしても、森の中ですからね……
ソル様は、太陽光の当たる所で、広い場所で喚び出す方が良さそうです。
そろそろ残った3体のオークが狂化しそうですし、早めに倒すために魔攻を強化しましょう。
熟練度が上がって新しい能力があるかもですからね。
「【1:魔術師】」
手のひらに、魔術師が描かれたカードが浮かび、わたしに吸い込まれます。
これで、魔攻と魔防が上がったはずです。
- 一定の熟練度に達しているため フィールドへの効果【創造の箱庭】を使用可能です。使用しますか? -
わ、ウィンドウが出てきました!
な、なんです?????【創造の箱庭】……?
「グオオオオッ!!」
「ミツキ!」
「!」
サジタリウスさんの声に顔を上げると、オークがこちらに駆け寄り棍棒を振り上げます。
「ウォーターボム!」
「ギッ」
ウォーターボム1発でオークの残りのHPを削りました。
わぁ、魔攻が上がると魔法の威力があがる。それが一目瞭然です。
残りの2体のオークは、シリウスやレグルス、ペルセウスさんが相手しています。
……気になるので、【創造の箱庭】、使ってみましょうか。
わたしはウィンドウを操作して、使用するを押しました。
すると、わたしの周りにウィンドウが出現しました。
な、なんですかこれ!?
1つ1つを見てみます。
これは地面、これは風、これは木、これは天気………
???なんですこれ???
「ミツキ!どうかしましたか」
「ひゃっ」
サジタリウスさんが、こちらへ駆け寄ってきました。
そして、わたしの周りのウィンドウをみて目を丸くします。
「えっと、これは」
「……大丈夫です、知識としてあります。私達は、アストラルウィザードの事を良く知っていますからね」
サジタリウスさんが、ちいさく笑って私の後ろに回り込むと、1つのウィンドウを指差します。
「ミツキ、まずはこの箱庭を起動します」
「箱庭……」
箱庭とかかれたウィンドウに触れると、目の前に箱のような物が出現します。
箱の中には……
「……わたしと、皆?」
小さいフィギュアのような、わたしと皆がいました。
24時間のリキャストタイムがあってもヤバいものはヤバいんですよね………
これからもこの作品をよろしくお願いします!




