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忘れたくないから

作者: 翠泉


 わざわざ自身のことを悪そうに見せたい君

 そんな君に憧れていた

 進んでも進んでもまだ進まなければならない

 そんな君の言葉を思い出した


 喜びを分かち合い笑い合う子供たち

 涙を恥として隠そうとする大人たち

 憂鬱な現実に目を背けたくなる

 真昼間に何も手がつけられない


 心の壊れてしまう音

 耳を塞いでも聞こえてしまう

 いつか届いて欲しいのに

 ブランコに乗って靴飛ばしをしたことを思い出した


 今まで笑顔にさせた人数

 今まで泣かせてしまった人数

 何度も反芻はんすうさせて考えた現在

 結局は答えが出ずにまた今日も眠るだけ


 私の居場所がばれたくない

 だけど、誰かに気づいて欲しい

 アテもないのにふらふらと彷徨って

 気づけば何年も経っている


 いつか何もかも忘れた時なくした時

 君と聞いて知った

 半径1メートルの世界だけは

 譲りたくはないから


 いつか全てをすくい上げて離したくない日も

 何年経ったとしても

 寿命が尽きる日が来たとしても

 この日を忘れたくはないよ


 そう思いながら今日も生きているんだよ

 まだ

 君のおかげなんだよ

 そう思えるから今日も


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