君のためなら地獄まで
セリフが多いです、
拝啓、僕の願いが君とかなうまで。
コンコン
「みっちゃん。入ってもいい?」
「・・・」
僕の幼なじみの”深月”は、学校に行けてない。いわゆる不登校だ。みっちゃんのお母さんは、みっちゃんに学校へ行って欲しいと言っていた。
でも僕は、みっちゃんが辛くない方を選んで欲しい。
「入るね。」
相変わらず、みっちゃんは綺麗な黒髪で、目を惹くような綺麗な顔立ちをしている。
小学校の時は、見入ってしまうような綺麗な顔、聖母マリアのような誰にでも優しい気性で、みんなから好かれていた。
でも中学校に入ると、美貌故に先輩から目を付けられていじめられてしまった。
その事に耐えきれなくなった、みっちゃんはそれから不登校になってしまったんだ。
「みっちゃん。今日のノートだよ。今日は数学がすごく難しくて、、、えっと。平方根の有理数と無理数っていうのをやったよ。」
「ありがとう。叶」
「へへ!みっちゃんのためならなんでもするよ。」
この言葉に嘘偽りはない。大好きな深月のためなら、”なんだって”できる。
「じゃあ。帰るね!」
「うん」
そっけないように感じる言葉でも、みっちゃんが話してくれるだけで嬉しいから。
次の日
「みっちゃーん」
「だから、私は嫌だって言ってるでしょ!!!お母さんは私がいじめられてもいいって言ってるの?」
お母さんとみっちゃんが言い争っていた。どうやらみっちゃんのお母さんが学校に行くように、説得しているんだ。
「まぁまぁ。みっちゃんは勉強も家でできてますし。」
「叶、、、」
「でもね、叶くん。来年は受験生でしょ?だから少しでも内申点をあげといた方がいいんじゃないかと思って。まずは保健室登校でも、、、」
まぁお母さんが言うことにも一理ある。
すると深月は走って自分の部屋に行ってしまった。
「少し、僕も聞いてみます。」
「本当ごめんね。ありがとう。」
急いで階段を駆け上がり、みっちゃんの部屋の前に立つ。
「みっちゃん。」
「こないで。」
「俺の話を聞いて、深月はあの先輩とかがいなければ、学校に行ける?」
「・・・」
無言だった。
「深月が学校に行けるように、必ずするから。まってて」
アイツらのせいで深月は学校にいけないなんて、深月は何も悪い事してないのに。
ユルサナイ
???
「すっすみません。道をお聞きしたいのですが。」
「は?何?」
「うちら忙しーんだけど!」
「この子の家ってどこかわかります?」
「あれ?コイツって私らがいじめてたやつじゃん!ってくっ苦しい」
「あれー?どうされました?」
「あっあんた。何をした?」
「・・・」
ごみに答える義理はない
「この子にしたことそのままやり返しますね。」
次の日学校
「えぇ皆さんの中にも少し知ってる人がいると思いますが、三年生の先輩が何者かに襲われ、大怪我を負いました。通り魔的な犯行かもしれないので、くれぐれも夜道を歩くときなどは一人にならないようにしましょう。」
「えぇーうそーw」
「あの先輩でしょ?深月ちゃんをいじめてた人。」
「まじ?深月ちゃんかわいかったし、ファンクラブとかの人にやられたんじゃない?w」
放課後
「みっちゃーん!!!」
「何?」
「あいつら何者かに襲われて、大怪我を覆ったって、意識不明の重体で一年は戻って来れないって!」
「えっ!?嘘。」
「これで、一緒に行けるね!」
みっちゃんの顔が少し強張った。
セリフが多めですですが、これから少し変わるので、お楽しみに!!!