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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第四章 光の聖魔剣
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墓所の戦い(3)

 上空を飛び回る数百以上の魔物の群れ、1体でも成人男性並の背丈がある、その凶悪そうな魔物に対して孤軍奮闘していた男性神官剣士は、疲労で少しずつ敵との戦いに難色が見え始めて来ていた。やがて彼は敵を倒すと、疲弊が募りその場で片膝を付いてしまう。

 

 魔物達は、その瞬間を逃さなかった。


 「危ない、逃げてー!」


 「クッ……」


 彼が起き上がる時だった。魔物が手にしていた剣を振りかざす。男性は上手く身を交わしたが、右腕が少し刃に当たってしまい、負傷してしまった。


 「いけない……!」


 状況が良くないと判断したリーミアは魔法の袋から魔法の杖を取り出す。


 「王女様、どうするのですか?」


 「私が応戦します!」


 「なりません、貴女が出ても、状況は好転しません。むしろ被害を拡大するだけです!」


 「このまま、魔物達を野放しにしていたら、彼を見殺す事になりますよ!それよりも皆で一緒に祠の中に逃げれば大丈夫では無いでしょうか?」


 「ですが……」


 「悩んでいる暇は無いです、ご覧なさい。今……目の前に居る彼を直ぐに助けなければ、私達は彼を見殺しにした……と言われ続けるでしょう!」


 目の前の男性神官は、敵の攻撃を避けているが、徐々に追い詰められている状況だった。女性神官は少し沈黙して、リーミアに向かって返事をする。


 「……分かりました、援護をお願いします。その間に私が彼を助けに行きます」


 「お願いね……」


 話が決まると、リーミアは魔法陣を浮かび上がらせる。金色に染まった光が浮かび上がり、眩い閃光が周囲に広がる。


 「空を裂き、魔を滅せよ。『列光』!」


 ブワァアアーー!


 凄まじい勢いの光の刃が疾風と共に現れ、周囲の魔物の群れ数十匹を一瞬で切り裂く。


 「凄いッ!これが上位に位置する光の威力なんだ……」


 女性神官は初めて見る上位の光の魔法に驚きながら、男性を助けに駆け付けて行く。


 リーミアが持っていた魔法の杖は、光の魔法の威力に追い付けず、魔石がパリンと音を立てて壊れてしまった。長い事使い慣れていた魔法の杖が壊れてしまうと、杖だけになってしまった棒と、短剣を持って彼女は魔物の群れに向かって行く。


 疲弊で動けなくなった男性神官と、それを支え様とする女性神官の近くへと行き、リーミアは魔物達に攻撃を仕掛ける。


 ヒュンッ!


 風切り音と共に、数匹の魔物の首を切り落とす。


 「キイー!」


 魔物の1匹が男性を担いだ女性へと迫ろうとするのを見て、リーミアは棒で魔物の首を叩く。ボキッと魔物のクビが折れると同時に、魔法の杖だった棒も折れてしまった。


 更に後方から魔物が襲い来るのを見て、リーミアは短剣を振る。


 スパッ!


 短剣に寄って魔物を切り裂いて行くが……次第に血と油で剣がベットリとなり、切れ味が次第に悪くなる。


 聖魔剣とは違い、普通の剣である為、徐々に魔物への攻撃が悪くなる。


 「キイー!」


 魔物が大きく剣を振りかざして来た。リーミアはそれを短剣で交わそうとした瞬間……


 パキン!


 短剣が折れてしまった。


 リーミアは、急いで敵の攻撃を交わし、先に倒した魔物が持っていた剣を拾って、魔物に投げつける。投げ付けた剣は魔物の胸に刺さり、魔物は絶命する。


 更に他の魔物が襲いに掛かると、リーミアは上手く避けて、避けると同時に肘と膝を使い相手を挟み込む様な感じで一撃を喰らわす。


 「グエ……」


 魔物はそのまま意識を失う。


 リーミアは折れた短剣を鞘に入れて、光の魔法を応用させた用途で、剣に光を発せさせると、それを上空へと投げる。彼女は短剣が上空高く飛んだのを確認すると、掌を握り拳にする。すると剣は上空で弾いて周囲に眩い閃光が広がり、周囲の魔物達はあまりの眩しさに、たじろぎ動きが疎かになる。


 眩い光に目を瞑った魔物達と、更に……その光の先行を浴びて、皮膚が爛れる魔物等……一気に状況は一変した。相手の攻撃がしばらく来ないのを確認すると、その隙にリーミアは祠へと向かった。


 負傷した男性神官とそれを支える女性神官が祠の前に居た。3人は祠の扉を開けると、その中へと入り扉を閉める。


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