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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第三章 光花
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宿舎(2)

 ~武器屋


リーミアと「光花」のメンバーはそれと神官剣士達がギルド集会所を出て噴水通りにあるケトム武器屋に訪れた。


「おや、いらっしゃいませリーミア様。おや……?」


ケトムは、見覚えのある顔が何人か居るのに気付く。


「君達……どうしたのかね?」

「やあ……おっちゃん、俺、この方のグループに入ったんだ」


ナレフがケトムに言う。


「よう、俺もだよ!」


エムランが威勢よく言った。


「ほお……昨日、娘から話は聞いていたが、まさか……君達も入隊したとはな……。ところでリーミア様、本日はどんな御用で?」

「はい、実は……甲冑が壊れてしまったの、修理出来ますか?」


リーミアは魔法の袋から甲冑を出した。

それをケトムは見た。


「ふむ……大分使い込んでますね。補修は可能ですが……今後の戦闘では、また直ぐに壊れてしまいそうですね。どうせなら新しいのを無償で差し上げますよ」

「何ィー!」


彼等の会話を聞いて飛び出して来たのはエムランだった。


「い……今、無償で差し上げると言ったのかよ?俺には高い金払わせておきながら、盟主には無償なんて差別が酷すぎないか?」

「エムラン、いちいちうるさいわよ……」


リーミアは流石に呆れて言う。


「お前は、こっちに来い」


レトラが彼を掴んで、その場から引き離す。


「はあ……お前さん達に一応言っておくけど……俺の昔の潰れかけだった店が改装出来て、更に商品の流通が活性化して市場でも指折りの店に発展できたのは、あんたらが盟主と崇める、そこのお嬢ちゃんがお金を寄付してくれたからだよ。そう言う理由からも俺は気遣い程度に差し上げても構わないと思っているんだ。どうしてもそれが納得できないと言うなら支払いはさせるが……」


そう言われて、エムランを含む光花のメンバーは何も言えなかった。


「新しいの購入なら、お金を支払います、あまり他の方に迷惑を掛けたくないので……」

「そうかい?それは別に構わないが」


リーミアは、ふと皆を見た。


「せっかく武器屋に来たし……皆も何か欲しいのがあるなら、私がお金を出しますよ」

「え!良いの……本当に?そんな、悪いじゃないですか!」


等と言いながら、エムランは直ぐにグローブとブーツを手にしながら、会計の台に持って行く。

レトラは新しい弓を選んだ。

ナレフは新品の盾を選ぶ。


「シャリナは欲しいのは無いの?」


彼女は戸惑っていた。


「そ……そんな、いくら全員でも、こんなに沢山だと、お金が掛かります!私は何も買いません」

「気にしなくても良いのに……」

「いえ、自分の分は、自分で買いますから。気にしないでください!」


頑としてシャリナは意見を曲げず、仕方なく男性達と、自分用の甲冑だけで支払いをする事にした。


「会計は全部で金貨500枚、銀貨だと50000枚になります」


金額を聞いただけでも皆は驚いた。それだけの資金なら馬車と新築の家が同時に購入出来るほどだった。


「少しお待ちください」


そう言ってリーミアは1人何処かへと行く。しばらくして大きな袋を手にしながら店に戻って来た。


「これで会計をしてください」


ケトムは、袋に入った金貨を数える。2~3回数え直すと……


「今回も少し多いですね。余った分は返しますよ」

「あ……いえ、お店に寄付します」

「そうですか?」


袋に入った金貨は、全てケトムが受け取った。

光花のメンバーは新しい装備品を受け取り、皆は店を出た。


「リーミア様」


ケトムが彼女が店を出る前に声を掛ける。


「はい?」

「これを使って見て下さい」


ケトムは鎖で編んだシャツを彼女に渡す。


「鎖帷子です。ローブの下に着れば、多少のダメージにも耐えれますよ」

「ありがとうございます」

「いえ、いつも店を贔屓してくれますので、これぐらいはしないと申し訳ないですよ」

「こちらこそありがとうございます」


そう言ってリーミアは礼を述べて店を出る。

外に出ると、空は夕暮れになっていた。


「流石に夜の魔獣討伐は危険ですね」


レーメがリーミアに向かって言う。


「そうね、続きは明日にしましょう」


そう言うと、リーミアは皆を見て言う。


「皆は、専用の宿とかはあるの?」

「俺は何時も安い宿に泊まっている」

「あ、俺も……」

「僕は泊めてくれる場所があれば、どこでも良い」

「私も同じね」


等……全員特にこだわりは無かった。それを聞いたリーミアは……


「では……私が利用してる宿に行きますか?」


その言葉に皆の意見は一致して、リーミアが利用する宿へと6名連れて向かう事になった。



〜宿屋


その日の夕刻時、筋肉痛も和らいだケイレムが食堂のある広間に居た。店内は数名の利用客がいて、店員達が仕事に励んでんでいた。


魔獣討伐に参加し無かったケイレムは明日は参加しようと思って盟主の帰宅を待っていた。夕刻時になる頃、宿のドアが開いた。リーミアの帰宅を待っていたケイレムが「お帰り」を言おうとした時、彼女の後方にレトラとナリシャの姿が見えた。更に大男と、見慣れない男性も宿に入って来た。


「め……盟主、お帰りなさい……」

「ケイレム、筋肉痛は治ったの?」

「あ、はい。おかげさまで……ところで、そちらの方達は?」

「やあ、昨日ぶりだね」


レトラが挨拶する。


「どうも、よろしくね」


ナリシャが挨拶した。


「ん……なんだお前は?」


エムランがケイレムを見下げる感じで言う。


「彼も光花のメンバーよ、仲良くしなさい」

「そうか、よろしくな」


エムランがそう言いながら彼の肩を軽く叩く。


「初めまして」


ナレフがケイレムに挨拶をする。


「彼も前衛だから仲良くしてね」


リーミアがナレフに言う。

彼等が広間にある椅子に座ると、改めてケイレムはリーミアを見た。


「初めて見る方が居ますね」

「今日、入ったメンバーが2人増えたのよ。それと……」


リーミアはドアの方を見る。入口に立っている神官剣士に軽く手を振る。


「あの方達が、当面、私の護衛を勤めてくれるのよ」


ケイレムは神官剣士を見て、軽く手を振った。


「おーい!店の方、酒だ、酒ー。酒をくれー!」


エムランが大声で言う。


「賑やかな方が仲間に加わりましたね……」


ケイレムは少し呆れた感じで言う。

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