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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第三章 光花
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百人隊長(ケントゥリオ)

「ケントゥリオって何ですか?」

「軍隊の中心的役割を行う人の事だよ。君は前衛でも後衛でも役に立つ、多分……魔獣討伐も回復魔導師を連れて行けば、短期間で金の称号まで到達出来るだろう。ただ……それだと、せっかくギルドに登録参加したのに、その醍醐味を知らないまま王位継承権の競技参加で終わってしまうから、せっかくの機会だから今のうちにメンバーの役割を良く勉強するのが良いと……僕は思って、君のポジションにケントゥリオにしたんだ」

「ケントゥリオって、百人隊長とも言うのよ」


サリサが隣から声を掛ける。


「君は、これからの魔獣討伐は中堅で、光の魔法だけを使っていれば良い。中堅で……もし前衛がピンチの時は、前衛に移動し……。後衛がピンチの時は後衛に移動する。そう言った戦いの方が君には合っている。ただし……出来るだけ、参加しているメンバーの力量は最大限に活用させる事が必要不可欠だよ。あまりメンバーを甘やかし過ぎると、それに頼る癖が出るから、君は最後の切り札になるまで、手は出さないようにするんだ」

「分かりました」


アーレスはケイレムを見る。


「多分、君も今日僕達と一緒に行動して、リーミアちゃんの強さは理解したんじゃ無いかな?」

「ええ、正直凄すぎます……公式の場で決闘なんて言われたら、すぐに白旗を上げますよ」

それを聞いたアーレスが彼に向かって言う。


「まあ、そうだね。ただ……彼女は転生者の能力が封印されているから、全力では無いよ。転生者の能力が戻れば、また更に能力が上がるだろうね。だけど……それでも王位継承権の競技には彼女よりも強い人は大勢いるよ」

「ええッ!そう何ですか?」

「やはり決勝戦に出てくる強者は、腕に自慢の者が多いからね。ちなみに……そちらにいるサリサさんも、実力では今のリーミアちゃんよりも上だよ」


そう言われてケイレムがサリサを見ると、彼女はニコッと微笑んだ。


「そう言うアーレスさんは、実力はどの位ですか?」

「あ……えっと、僕は……そんなにでは……」

「この人も、相当の実力があるわよ」


リーミアがケイレムに向かって言う。


「多分……今の私では勝てないわね」


それを聞いてケイレムがギョッとした。


「盟主が敵わないなんて、一体どれだけの実力があるんですか?」

「わからないけど……多分、私の見た目からすれば……競技大会で何度も勝っていそうな感じがするわね」


彼女の言葉に焦りを感じたアーレスは、慌てふためきながら話す。


「ああ……そうだ、言い忘れてた、リーミアちゃん、明日からは僕、しばらく付き添いが出来なくなるので、明日からは……自分たちで頑張ってね。それじゃあ僕はこれで失礼するよ。ハハ……」


彼はそう言って、集会所から去って行った。

それを傍に見ていたサリサは「やれやれ……」と、呆れた表情をしていた。


「さてと……リーミア様、お泊まりの宿に行きましょうか?ケイレム君は、どうする?」

「あ……泊まる宿が無いので、付き添っても良いですか?」

「では、一緒に行きましょう」


彼等は、ラミウの宿へと向かう。宿に戻るとルナがリーミアが戻って来た事に大喜びして、特別スペシャル料理を提供した。

同行していたケイレムは、宿に宿泊して、無料で豪華な料理が提供される事に驚いた。


「あ……あのォ……」


彼はサリサに声を掛ける。


「どうしたの?」

「盟主って、そんなに凄いのですか?」

「何故なの?」

「武器屋に行くと、武器をタダでプレゼントされて……、宿屋に入れば歓迎されて、更に宿泊も料理も無料で提供なんて……。普通じゃ考えられないですよ」

「そうね……もしかしたら、生前の功績が大きかったからじゃないかしら?」

「なるほど……」


ケイレムは頷いた。

広場で手伝いをしていたアニーが、リーミアの付き添いの人達を見て「あら……今日は違う人達ね、金欠病者は居ないのね」と、何気なく呟いた。

食事を済ませた彼等は、4階のリーミア・ルームへと向かった。その室内に入るとケイレムは更に部屋が広く、室内も綺麗な事に驚いた。


「こ……この宿、ほ……本当に無料なのですか?」

「ええ、永久無料だとか言っていたわ」

「一体、何をしたら……こんな待遇をされるのですか?」

「ちょっと、色々合ってね……」


愛想笑いするリーミアを見て、ケイレムは凄い人のチームに入ってしまったと……驚きを隠せない表情でいた。


「さてと……リーミア様」


サリサが彼女を見て話し掛ける。


「集会所では話せなかったのですが……実は、今日……貴女を狙う輩が居たのです」


それを聞いたリーミアは最初の魔獣討伐の時の事を思い出した。


「そうでしたか……貴女が相手してくれたのですね」

「はい」

「ありがとうございます」

「いえ、お礼を言われるまでもありません、私は職務を全うしただけに過ぎません」

「私達では、野外で決闘が出来ないから不利なのよね」


「そうでもありません。魔剣士に対して光の魔法はかなり有効です。ただ……状況によっては、決闘したと早とちりする騎士団もいますので。その時は相手を説得しなければなりませんね」

「なるほど……分かりました」

「それとですが……」

「何か?」


「今回の事で、私は貴女には、残りの光の魔法を早急に覚えて頂こうと思っております」

「つまり……セルティスの剣を手に入れる……と言う事ですね」

「はい、それもありますが……。私や彼は貴女にテリオンの剣を奪い返すべきだと判断しています」

「そうですが……何故早急にですか?」

「奴等の狙いは聖魔剣を集める事の可能性が強いからです」

「聖魔剣を集める事とは一体⁈」


サリサの突然の言葉にリーミアは驚いた。

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