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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第三章 光花
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再び武器屋へ…

集会所を出たリーミア達…目的地へと向かおうとした時、自分の腰の辺りが少し物足りない感じがして立ち止まる。


「どうかしましたか?」


サリサが気になって声を掛ける。


「ちょっと、武器屋に寄っても良いかしら?」

「まあ…構いませんが、あまり時間を掛けると、他の方に迷惑が掛かるので、出来るだけ短時間で済ませて下さい」

「大丈夫ですよ」


そう言うと、一同は武器屋へと向った。リーミアはカルム武器屋へと向かうと、以前来た時よりも、店が大きくなり、店の中も広々して様々な武器防具類が並べられている事に驚いた。


その日店番していたフィーシャがリーミアが店に来たのを見て嬉しそうに「あ、リーミア様、いらっしゃませ!」と、彼女の側へと駆け寄り手を握り、思いっきり彼女に抱き着いた。


「何時、貴女がお店に…ご来店してくれるのかと、ずっと待って居たんですよ!」

「何か…お店が大きくなりましたね」

「ええ…全て貴女のお陰です。パパも大喜びですよ。お店の改装記念として貴女には好きな商品を無償で差し上げます。どうぞ、お一つ好きな物を選んで下さい」

「でしたら…短剣を1つ下さい」

「かしこまりました」


フィーシャは、そう返事すると見た目が綺麗な短剣を持って来て、リーミアに見せる。


「これなんかどうですか?」


彼女は腰に携えるだけだから、特にこだわりは無かったので「ありがとう」と、言って短剣を受け取った。

店を出ようとした時、付き添いのケイレムが装備品をジッと見つめて居るのに気付いた。


「何か欲しい物とかあるの?」

「手甲やブーツ、盾が欲しいのだけど…お金が足りなくて…」

「なら、私がお金を出しますよ」

「いえ…そんな、幾ら貴女が盟主でも、自分の装備品は自分で稼いでから買いますよ!」

「遠慮しなくても良いわよ、貴方が私が結成したグループの最初の人だから、記念として差し上げますよ」


彼等の会話を聞いていたフィーシャは、少し気になってリーミアに声を掛ける。


「グループって、もしかしてリーミア様、もう…水晶の称号まで到達したの?」

「はい、到達したのは先月ですけど…」

「それでも早過ぎですよ。それに…グループって資金が掛かるから、中々結成出来ないのに…貴女って、やっぱり凄いですね!」

「それほどでも…」


等と…リーミアは照れながら答える。そう言いながら彼女はケイレムを見る。


「ねえ…ところで、何か欲しい物は選べた?」

「では、お言葉に甘えて…」


彼は手甲、ブーツ、盾を受付へと持って行く。


「料金は銀貨50枚になります。銅貨なら5000枚ですが…」


ケイレムは、その金額を聞いて、ゴクっと唾を呑み込んだ。自分が今日まで稼いだ資金に相当する金額だった。


「では…これで」


リーミアは金貨を1枚出した。


「お釣りを用意しますね」


フィーシャはお釣りとして銀貨の入った袋を持って来た。


「お釣りは貴方に差し上げるわ」

「ええ!そんな、こんなに沢山、いえ…困ります!」


ケイレムが余りに遠慮深い性格だから、仕方なくリーミアは自分がお釣りを受け取る事にした。


「また、何時でも来て下さい」


フィーシャがリーミア達に向って一礼する。

買い物を終えると、2人は店を出た。店の外ではサリサとアーレスが待っていた。


「では…行きましょうか」


そう言うと、彼等は城壁の門がある方向へと向かって歩いて行く。



〜洞窟の中…


ガシャガシャ…と鉄の靴音を響かせながら、漆黒と赤黒い鎧を纏った物達が、炎の松明の灯りを頼りに階段を降りて行く。階段奥深くに、開かれた薄明るい場所へと出ると、彼等の前に1人の老婆の姿があった。


「ヒヒヒ…来たか、セドラよ」

「フン、取り敢えず話だけを聞きに来ただけよ。聞かせて貰おうか、聖魔剣戦争のシナリオとやらを…」

「まあ、そう焦るな。お主にとっても利益となる内容だ」

「勿体ぶらず、さっさと聞かせろ!」


セドラの態度にルディアンスはジロッと睨みつける。


「よかろう…そこまで言うなら聞かせてやるよ」


メヌザの不気味で薄気味悪い話し声が洞窟内に響き渡った。老婆の声高で他人を嘲笑うかの様な話にルディアンスとセドラは、しばらく無言のままだった。


「…と、言う訳だ。それでお主には、行って貰う場所がある」

「それは、何処だ?」

「ここじゃよ」


メヌザは、水晶にある孤島を映し出した。


「レブラン島と言われる島だ。エルテンシア国から南海へと進んだ先にある無人島だが、ここには1人だけ住んでいる者がいる。その人物に会って来て欲しい」

「分かった。その場所に行こう」


セドラが返事をすると、メヌザは今度はルディアンスに話し掛ける。


「お主も出掛ける準備をしろ」

「何故ダ?」

「奴が外へと出たぞ!」


メヌザは水晶に別の場面を映し出した。そこにはリーミアと数名の人達が一緒に行動している姿があった。それを見たセドラが恐ろしい形相で彼女を睨み付ける。


「これが例の転生者か…噂で聞いてた者にしては、随分と弱そうだな。こんな奴、俺が簡単に殺してやるさ!」

「待て、お主はレブラン島に!」

「分かっている、その前に邪魔者を排除した方が、後の事もやり易いだろう?まあ…直ぐに片付けてやるさ、少し待っていろ!」


セドラはメヌザの言葉を聞かずに出て行ってしまった。


「アノ野郎…!」

「まあ、良いさ…取り敢えず、様子見としよう」


メヌザとルディアンスは、彼が出て行った階段の方をジッと眺めていた。

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